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BIMベンダー6社合同セミナー 福岡市土地情報有効活用セミナーか

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12月9日土曜日

 本日の東京は、昨夕からの氷雨がピタリと止み快晴。

陽だまりでうつらうつらとまどろんでいたい土曜日。

先週からの疲れもそろそろピークかナ。さて始めよう。

 

 今週火曜日のBIM6社合同セミナーは 先週の札幌市に引き続き福岡市のアクロス福岡の大会議室で行われた。

 

 この日福岡は雪になるとの情報だったが寒い中大勢の設計者にご来場いただき開催された。

 福岡会場でもかつて比嘉の講習や新人研修に参加していただいた方が参加されとりあえず記念撮影。

 

 沖縄出身のO女史のチームには新しい方が数名参加された事もありシステム追加の都合、来週も福岡で講習を行う。「沖縄のおじさん」と比嘉の事を呼ぶ・・来週もよろしく!

 

 そしてセミナーの打ち上げ会は中州で・・

 翌日デモもある事より一次会で解散しました・・・としよう。

 

 さて東京に戻った木曜日には30年来の付き合い、大宮の雄設計室にお邪魔して語ってきた。

 所長笠原氏と出会った頃はかけらもなかった息子たち2名を中央部にユニオンシステム酒井氏もご一緒していただいた。酒井氏とは札幌、福岡と連戦した仲。盛り上がりすぎて帰りはなぜか逆方向の桶川の駅にいる自分を発見。 またお会いしましょう。

 

 さて講座を開始したい。今週も合同BIMセミナーの補足講座だ。

 今週は福岡市開催ゆえ福岡市に特化した内容となる。

このセミナーでは建物データは変更せず敷地形状あるいは境界条件を変更していずれでも限界いっぱいで容積率を限界まで追求した。

 まずは福岡市の敷地情報から

 

 

 福岡市の第2種20m高度地区が設定されている。

ちなみに前回札幌市の敷地形状が

 この形状だ。北緯が43度札幌から34度に南下した為、影の長さが短くなる。一方北海道以外は皆同様だが日影規制時間幅が8時から16時間となり、北海道よりチェック時間が2時間長い為、以外だが北海道の建物規模が日影規制では、けして不利にならない。その分札幌市では5/3時間の最もゆるい規制時間を排除している。

 

ついでに今年1月に開催した沖縄での合同セミナーの事例は

北緯26度ゆえ影が短いその為北側に面した道路幅が18mから8m+川2.5m=10.5m、10m道路が5mに狭まって同じ規模の建物を実現している。

 

 

 今回福岡市は、前回と異なる部分のみを例示して解説したい。

まずは逆斜線計算結果から

今回も高度斜線が厳しい事がわかり他の隣地、道路中心10mの区域は同様だ。

 

 次に逆日影チャートは、

これは札幌と比較してみると

 

冒頭記述したように4/2.5ながら高層幅は札幌市が広い事がわかる。5/3の地域を設定しない訳がよくわかる。

 

 またまたついでだが沖縄の条件では

 他の2地域で18m道路が川を含めて10.5mに狭まっている都合高層幅は狭いが低層部が北緯が26度ゆえ影が短い為、8層部が十分確保できた事になる。

 

 いずれにしても福岡市の結果は逆日影チャートを合わせてみると

低層部は札幌市より高く設定され9階からカット幅が広がり8階部は十分確保される。

 

 この可能空間を参照したプランニング部分は前回同様ゆえ今回は建具配置から構造連携さらにBIMデータ作成の流れを解説したい。

 

 まずは折り返し階段の設定方法から

 

 階段室名のプロパティー情報に踊り場幅、ひさし付きの有無を設定すると階段室は自動作成される。その際プラン時は上図右下のように表現され日影規制、天空率計算で適用される当然壁厚仕上面で解析する。BIMデータとしては左上のよりリアルな形状になる。

 次に単線プランの壁配置情報から発生する壁部をクリックし建具を配置する。

 ここで配置された建具はBIMデータとして存在し構造計算においては開口情報として適用される。

 

配置された建具はタイプ名毎に全階に適用される為、タイプ名の分の建具配置を行う事でスピーディーに配置が可能になる。

 

 建具配置で開口位置が確定すると構造連携で柱、梁の躯体の確定だ。躯体は、任意のサイズを選定後、直接配置する方法と構造連携で仮定断面を自動配置する方法がある。今回は構造連携で自動配置。

 まずはユニオンシステム社SSシリーズと共通する初期設定を行う。 

 

 壁厚、床厚、N値、コンクリート強度、積載荷重などを初期設定する。この項目はSSシリーズにそのまま連動される為、構造設計者がかかわり仮定断面を算出する事を目的とする。

 

  建物の縦横比から耐震壁を設置する梁間方向別領域が設定され、通り心は戸境壁から自動算出される。柱が発生するエリアはプラン時の壁が階高分あるエリアを自動判断する。

 自動配置されたエリアをさらに編集する事で躯体位置サイが確定するがこの様な羊羹型のプランの場合は、ほぼ自動で問題ない。

 自動判断された寄りを上図EV室がある為左側の部屋側に寄り設定を行っている。この寄り情報もSSに連動される。

 

 

 以上の条件で「構造考慮発生」ボタンをクリックすると設定された仮定断面の計算式に基づき躯体が発生する。

 

 

  SSシリーズとの連動は、CSV形式、STB方式いずれでも可能だ。今回は「BIM連合」のファイル名で構造計算SSシリーズに連動し解析し断面を確定していく。

 

 これはSS3で読み込んだ直後のデータであり躯体のみならず開口情報、雑壁、階段室の壁柱も連動している事がわかる。

 ユニオンシステム社酒井氏の解説で計算そして構造図、積算へとセミナーは展開していった。

 

 一方企画図もこの時点でBIMデータとして作成済みとなる。

 

これらの情報は、IFCファイルでBIM連動する。

 

 これはBIMモデルチェッカーでIFC情報の整合性をチェックしている。

今回はARCHCADにデータ連動し意匠図の仕上げをグラフィソフト志茂さんの解説へと続いた。

 

 ARCHCADでは上図のアドインプルダウンでも確認できるようにTP-PLANNERの解析エンジンを直接ARCHCADで指定し逆日影、日影、天空率計算などが可能になる。長くなったその解説は次回へ続くとしたい。お疲れ様でした。

 師走のお忙しい毎日で飲み会も続く事だろうと思いますが呑みすぎにはくれぐれもご注意下さい。・・hi

 

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