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既存優先隣地境界

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  10月30日10月も明日で終わり。

 今頃アサガオと?アサガオは夏に咲く花と思っていたがググってみると遅いのは11月ころまで咲くらしい・・が温暖化の影響もありそうだ。

 

  子供のころ海岸で時折軽石を見つけたので古来より繰り返したこかもしれないが小笠原沖の海底火山の影響で沖縄に大量の軽石が流れつき漁業に多大な影響がでそうだ。国はこれからネットフェンスを設置するなど対策をするらしい・・が漂着する前にフェンスの設置できなかったのだろうか?。

 

 北海道でも赤潮が発生しウニに被害がでているらしい。コロナ収束にともなうアルコール解禁で魚介を肴に軽くいっぱいが厳しそうだ。

 今週も公園では、蝶が多い。蝶もおなじみに思ってくれたのか?近づいても平気になってきた。

 

 先週のショパンコンクールの反田恭平さん、小林愛実さんに続き2,4位の快挙があったが今週チェロでは上野通明さんがジュネーブ音楽コンクールで優勝が続いた。

 日本の若者の海外での活躍がすばらしい大谷翔平だけではないと思わしてくれた・・が大谷翔平は、連日の表彰続き・・・来年の活躍が待ち遠しい。

 

 明日は衆院議員選挙、会計検査院の報告ではAマスクの無駄遣い、さらに赤城ファイルなど問題山積だ。期日前投票で権利はすでに行使済み。

開票速報が楽しみだ。

 

公園の花ではイヌタデが頑張っている。

 

今週の講座から始めたい。

今週は音楽会に負けじと企画設計業界の若手が来社。

手計算で逆日影計算を行い日影規制をおなか一杯学習していただいた。理解も早い!来週はプランニング講座だ頑張ろう!。

 

 おまけだがベテラン設計者が立ち寄っていただいたのでパチリ。

 導入直後だが先週までの講座で快調に実物件をこなしていただいているとご報告いただいた。

 

 さて本日は久々に越境し遠出したくなった。天空率講座を開始しよう。

 

 

天空率講座を開始!

今回のテーマは「既存優先隣地境界」。?

TP-PLANNERユーザーからの質問に、はてなんのことだろうと思い状況を確認すると

 

 

東側隣地の建物の室外機置場が当該敷地内に越境している。

 隣地高さ制限を超えている為、天空率で解決したいのだが室外機の越境部、および塀をどのように扱うか確認すると

 

 

① 隣地境界線は、高さ制限の起点とする。

②高さ制限適合建築物の形状は、越境した室外機部を投影し抜き取った凹状の形状とする。

③当該隣地境界線上に設定された塀は、計画建築物に含めて計算する。

 

 この3点を考慮した隣地天空率を行うよう審査サイドからの要求だ。

問題は、凹状に抜き取られた隣地高さ制限適合建築物外にある塀を計画建築物として比較しなければならない事。

 

 本来、天空率の基本的な考え方は敷地内の空地の分、高さ制限を超えることができる。 敷地の形状が凹上に欠けているわけでは無いので本来の隣地境界線で通常解析で良いと思われるのだが

「既存優先」の考え方によるという既存の越境部を投影し抜き取った隣地高さ制限適合建築物するように要求されたとの事。

 

 ひと手間かけると容易に「既存優先」が実現できるので今回はその手法を解説したい。

 

 解決する手法は「外壁後退領域」を利用すること。

 

 「外壁後退領域」何?のTP-PLANNERユーザーも多いと思われるのでまずその事から解説したい。

 

1)「外壁後退領域」とは

ネーミングとマッチしない感もあるが

「外壁後退領域」を設定することでその領域の高さ制限適合建築物が抜き取られる。抜き取られる対象が高さ制限適合建築物ゆえ

計画建築物はそのまま存在する。

結果、抜き取られた高さ適合建築物と計画建築物の天空率比較が可能になる。

 

 「外壁後退距離」は当社ホームページ「サポート日記」「天空率敷地の活用」で解説されている。本題に入る前にその事を最新の解析法を加えて解説したい。

 事例は下図のように道路の反対側と道路境界線側が平行でない場合の道路天空率解析。

① 「敷地」の境界線入力で「始点」「終点」の道路幅を「境界線」側から垂線方向にある道路反対側の境界線までの距離を入力し「同一区間」設定るする方法。

 *反対側の境界線が上図のように直線の場合比較的容易に行えるが「境界線」および「反対側境界線」が屈曲している場合は困難となる。

 

②T-SPACEで「境界線」「反対側境界線」を変形編集する方法

最近の比嘉ブログでの天空率講座で解説する変形敷地に対処する手法で道路境界線を追加延長などで自在に設定可能になる。

現在はこの手法が最も容易に設定可能でありあらゆる形状に対処する事が可能になる。

 

③「天空率敷地」を利用する方法

この手法は②のT-SPACEが登場するまでの暫定的な汎用利用方法で

道路反対側を特定するために赤表示した敷地境界線に変形した

「天空率用敷地」で道路反対側を設定する手法。

 

この手法で道路反対側が屈曲する場合も対応が可能となった。

 「天空率敷地」で入力した部分は道路高さ制限適合建築物の区域から抜き取られている事がわかる。

問題は変形前の道路の後退距離の領域にに道路高さ制限適合建築物が発生する事。

 その対処法として「外壁後退距離領域」を配置する方法がある。

 現在では、T-SPACEで容易に入力が可能になった為、③の手法を利用する事はないが適合建築物を既存建物形状なりに凹上に抜き取る方法として利用可能となる。

 

2)既存優先に対処する方法

①「入力」「天空率データ」「外壁後退距離領域」で近隣既存建物外形を「連続線」でを配置する。

 形状を配置後「位置設定」ダイアログボックスでは凹上に抜き取られる隣地境界線の番号を設定し「現在の値適用」で確定する。

通常操作に付加する事はこれだけだ。

 

②適合建築物を発発生する。

今回はJCBA方式「敷地区分方式」で隣地高さ制限適合建築物を発生し凹状に区分される区域のみ「天空率表示設定」で指定。

 

②天空率計算

通常どおり天空率計算を実行する。

③結果の検証

隣地の越境した室外機置場部が抜き取られている事がわかる。

アイソメ図ではもっと明確になる。

 

隣地後退部の20mの立ち上がり部が越境した領域がえぐられている事がわかる。

天空図を並べて比較すると

隣地高さ制限外壁後退部は抜き取られているが計画部の塀は加算されている事がわかる。

 

 名称こそ当初の利用目的から「外壁後退領域」となっているが適合建築物の抜き取り指定を可能にする機能として利用していただきたい。

 

 本日も長くなった。今回はここまで次回までお元気で!

 

 

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