1月15日
寒い!オミクロン株急拡大の土曜日
公園では花がすべて枯れ、唯一水仙の花が「咲いてるぞ!」と手招きしていた。水仙には、しばらくお世話になりそうだ。
さて本日の比嘉ブログは「天空率東京方式の有無確認」と題して天空率利用者には有益な情報をお伝えしたい都合、前段の語りは端折りたい。
早速、今週の講座から
連休明けの火曜日。Zoom天空率講座1に4人で参加していただいた。
ゼネコン、デべ、設計事務所とバラエティーに富んだ参加者で頑張って理論、実践を繰り返した。来週火曜日は「天空率講座2」ヨロシク。
補講の為1時開催とします。
水曜日は、不動産鑑定事務所の皆さんが日影規制講座で来社された。
窓開け換気でCO2濃度1000以下を維持し開催。今回は建物想定の為の日影規制の必要知識を徹底学習。手計算で逆日影計算手法を学習後TP-PLANNERで逆日影計算を行い比較した。遅くまでお疲れ様でした。
最後に侍ジャパンのポーズで決めていただいた。
オミクロン株落ち着いたらまた来社でお待ちしてます。
天空率講座を開始したい。
今回は、JCBA方式と東京方式(試案)の比較の為にこの様な事例を用意した。
解説を作成する前に東京方式(試案)の有無を確認すべく
「東京都都市整備局」に連絡しいわゆる東京方式(試案)の存在を確認する事から始めた。
東京方式に関して
「東京都では、天空率に関して仕様を決めていません。仕様が策定された場合、都市整備局のWebサイトに掲載します。」
との明解なお答えをいただいた。
その為、「審査において仕様として存在しない「東京方式」を指定する事はありません」との回答もいただいた。
若干、拍子抜けした感もあるが少なくとも仕様の詳細が明記されたJCBA方式を使用する事に問題が無い事が確認できた。
「どのような方式であれ、適法に解析されているか否かを確認します。」との事。 きわめて明解な回答をいただき天空率施行以来の懸案事項が氷解した。
平成15年1月天空率施行以来20年の感慨に浸っていたい気分だが
・・・・窓方式を仕様した方式(もはや東京方式では無い)とJCBA方式などの結果を提示比較したい。
尚、今回の解説は2月リリースを予定するTP-PLANNER ver22の
新機能として解説する。Ver22により天空率に関するあらゆる問題点がクリアされた。ぜひ参考にしていただきたい。
検証法
面する考え方を5の隣地境界線に面する部分として検証する。
2,3,5の境界線では、屈曲したり凹部を含むが屈曲度が1m以内など法的根拠がないローカルルールでは無く、国交省住宅局が例示した面する考え方に基づき区分する。
1)窓を設定する方法
①屈曲隣地境界線の同一区間設定
屈曲した隣地境界線5の設定は「敷地」の項で
同一区間に設定する屈曲した境界線を選択後、「設定」ボタンで確定する。2,3の屈曲隣地境界線も同一区間として設定する。
②新天空率算定領域で「自動発生詳細」で「窓」設定を行う。
「自動発生詳細」で 「天空率窓面」「入隅2等分角」「屈曲隣地境界線」同一区間許可」の設定を行う。
③「敷地区分方式」をクリックし同一区間設定された5隣地境界線区域を発生
ただし基準線は本来の敷地境界点間に平行にそれぞれ発生している。
*基準線に関しては定まらない事が多く、入隅部においては本来入隅部から外側に16m(この場合住居系)の位置は
入隅を構成する同一区間設定されたそれぞれに面する部分を別途作成し線分として保存する。
*自動発生する機能を利用して線分化する方法は別途解説したい。
④自動発生した基準線を「削除」する。
敷地区分方式の基準線はJCBA「天空率運用の検討」で示した基準線の設定法でCAD作図した線分をインポートする。
⑤CAD編集した基準線に設定する線分をインポートする。
面する隣地境界線から外側に16mの位置に基準線を設定した。
⑥インポートした線分を区域ごとに基準線として割り付ける。
*この機能により審査サイドと協議確定した基準線を容易に設定する事が可能になる。
-①「天空率表示」をチェックOFF後「同時計算グループ」をチェックしラジオボタンで任意の区域を指定する。
-②区域内でクリックする。(区域内であればすべて可)
-③ダイアログボックスの「補助線取り込み」をクリック後 基準線に指定するインポートした線分をクリックする。全ての区域に「基準線を読込」を行う。
⑦自動設定された「窓」を確認
「天空率表示」の項でVer22で新設された「天空窓面」チェックすると
「同一区間設定」された区間に直線状の窓面が確認できる。
この窓の効果は算定位置から入隅角の半分の位置までに限るが窓面を通過した範囲でに適合建築物を作成する方法。これは従来の東京方式試案の窓の考え方。
(東京都中央区でこの設定法を要求される場合がある。)
これからはこの手法を東京方式では無く「窓通過方式」としたい。
線分で表示された「窓」は延長する事が可能になる。窓面を延長するとJCBA敷地区分方式と同じ設定が可能になる。
「天空率表示」の項で「算定領域」をOFF設定すると指定が容易になる。解析時はオンに戻す。
窓面を延長する事で入隅角の半分以上が対象となるがさらに
基準線入隅端部をクリックし「算定線詳細」から「始点条件」を「入隅」チェックする事で入隅角の半分の位置で区分される。
2)窓通過方式
P1
P3
P4
P4の入隅側の角度が入隅角の1/2
3)JCBA敷地区分方式
P1
P3
P4
JCBA敷地区分方式は、同一区間は全て同形状になり算定位置が8m以内の均等間隔に配置される。
さらに前回解説した面する方向事に確認する方法もあるが
次回解説する事にしたい。
次回までお元気で!