7月22日土曜日
学校が夏休みになった今週から待ちかねたようにセミが鳴きだした。
セミの抜け殻はないかと木の中を見上げると蝶?枯葉?
いずれにしてもセミの抜け殻では無い。
仕事帰りに再度捜索し発見。
幼虫期を7年ほど地中で過ごした後、殻から抜けて成虫になり1月ほどらしい。ひと夏きりの命。しっかりミーミー歌って!
今週の講座から始めたい。
今週は火曜日から
今回は路線20mで近隣商業と第2種中高層住居専用地域が逆L字状の用途境界線、逆日影計算から始まった。
30分ほどで逆日影の等高線を算出。等高線をガイドに70㎡程度のマンションを作成していただいた。
プラン入力しながら日影、容積率を限界まで追求した。容積消化率99%・・・完璧です。道路斜線をチェックするとNG。次回の天空率へと続く。
操作が早いので建具付きのパースまでおまけで作成していただいた。次回は3回目最終回は天空率だ頑張ろう!
水曜日はデベ新人研修で3人で来社。
講座の初日はプランニングを行う際の必須知識基準法第56条の2(日影規制)を徹底学習。手計算逆日影法を太陽高度、時間幅で解説実践したところでTP-PLANNERで逆日影チャートの使用法実践解説。手計算との比較により日影規制をより深く理解する事が可能になる。・・・いいぞ~。
次回は3D日影チャートで日影規制NG事案のNGブロックの特定とクリア法からプランニングまで頑張ろう!。
記念撮影は希望によりいつもの侍JAPAN・・・エンジェルスがヤンキースをスイープした事もあり・・ポリポリ。
今週の講座を開始したい。
前回までの確認
物件概要
東側最大幅員12m、北側10m、西側には4m道路の中央部に6m幅の行き止まり道路が接道する4方向道路の敷地面積1581㎡の
事例。
路線30mで西側が第2種住居専用地域 指定容積率150%、
日影規制5/3時間、
東側が商業地域で指定容積率400%の事例。
逆日影計算
逆日影計算結果の精度チェック
逆日影計算で天空率計算を行う。
NGを確認。
ここまでが前回までの解説です。本日は、NGになった天空率計算結果をクリアする事から始めます。
1)天空率をクリアする為に
①逆日影で作成された「建物」を0.5m西側に移動します。
入力「建物」で全建物を選択後右ボタンメニューで「座標変換」の「移動」の項でX方向側に「-0.5」mを入力し移動で逆日影変換で作成された建物全体を西側に0.5m移動します。
②天空率を再計算する手順
-1)道路高さ制限適合建築物をTspaceで再発生する
建物が西側に移動した為に外壁後退距離が変更されましたので道路高さ制限適合建築物を再発生します。
Tspace起動
「新天空率算定領域」の項で「道路・一隣地」を押下しTspaceを起動します。
「敷地」境界条件から道路接道情報を発生します
本事例は前回「敷地」の項で設定した同一区間、行き止り等の指定による道路形状が自動発生します。道路反対側の形状等が異なる場合はCAD的に編集する必要がありますがこの事例では、自動発生した道路形状で問題ありません。
道路高さ制限適合建築物を自動発生します
道路高さ制限適合建築物発生を確認後「出力」を押下すると
T-SPCASEに移動し算定基準線を発生します。
用途が2最大幅員が12mを超え4方向道路のこの事例は17区域に区分されます。
*この区域を一瞬で算出するTspaceの威力には手前味噌の話になりますが感動します。区域区分法の詳細解説はプランニング後に解説します。
本例では、逆日影計算ブロックから変換した建物を使用します。
その際は「天空率計算設定」ダイアログ内で「計算対象建物」を押下し計画建築物欄の「ブロック図変換建物」がチェックされている事を確認してください。(初期値ではOFF設定です。)
天空率計算実行
東側最大幅員側がNGです「逆天空率計算」で両サイドをカットします。
逆天空率計算
逆日影チャートの両サイドの方位線でカットする指定で逆天空率計算を実行し検証の為に天空率を再計算します。
申請時の三斜求積の差分を確保した安全差分でクリアした事がわあかります。
2)天空率計算可能範囲で逆日影計算を再実行します
①TP-LANDでは「仮想建物領域」を天空率計算の際0.5m移動した建物を「他のデータ変換・・」アイコンを押下し仮想建物領域に変換します。
*前回算出した逆日影変換された建物は削除します。
逆日影計算を再実行します
日影で精度チェックを行う
用途境界線で日影規制をクリアした結果となっている事を確認しました。
この等高線の結果は日影規制、天空率ともにクリアした形状です。
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この等高線をガイドにプランニングと行きたいところですが本日も長くなった・・・次回のお楽しみという事で本日はここまで!
道路高さ制限ん適合建築物の区分法の解説はプランニングで容積率を追求した後解説します。
ひとまず次回までお元気で!