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逆日影可能空間でマンションプラン作成 3

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7月29日土曜日。猛暑が続き桜の木陰で涼んでいたい今日この頃。

 ・・温暖化が顕著になった感有り。

このところの全国の気温を見ると沖縄あるいは小笠原の亜熱帯地方が4度近く低い。

北海道の気温が高いのも気になる。

 今週は、その沖縄のちょっとした自慢話から始めたい。

7月1日の日経新聞に掲載された記事で

「青の洞窟」自然がつくりだした造形に驚き何でもランキング

で比嘉ブログのタイトルバックにもなっている沖縄県恩納村真榮田岬が全国の青の洞窟と称する景勝地で2位に選出された話。

*(以下青字部は日本経済新聞Web版から転載

「青の洞窟」と呼ばれる全国の洞窟から専門家の協力で25カ所をリストアップ。地形と海(水)の美しさと、周辺を含めた観光地としての魅力度の観点から11人の専門家がそれぞれ1〜10位を選定し、編集部で集計した。

 

選出理由をピックアップすると

沖縄を代表するシュノーケル、ダイビングスポット。海底の白砂に光が反射し「海の青が一層くっきりとする。潜らないと見られない光景は貴重」

とある。・・・その通り!。

18の夏までもっぱら素潜りを楽しんだMy favorite place.

もっともそのころ「青の洞窟」なんてだれも称していなかった・・・。以上です。

 今週の講座から始めたい。

水曜日はデベユーザー3人組の講座2回目。

開始時間前に登場したので前回の復習、用途地域2に区分される用地情報をPDF資料からTP-PLANNERデータ化し逆日影算出する事から始めた。

 そして屋根伏図から時刻日影:等時間日影:指定点日影さらに半天空図を表示確認で日影時間の根拠を確認。

 さらに階高変更でNGになった日影図から3D日影図でブロックのNG箇所を特定しクリアする手法を解説。

ギリギリの結果に一同感動。

 さらに逆日影計算結果をガイドにプラン入れを行い面積表まで作成。*プラン作成手順は下記「比嘉ブログ講座」今週の講座参照。

来週は早くも最終回。天空率の徹底学習。頑張ろう!

 

 

 今週の講座を開始したい。

前回までの確認

物件概要

前々回から始めた事案は大阪府某市の下記内容。

東側最大幅員12m、北側10m、西側には4m道路の中央部に6m幅の行き止まり道路が接道する4方向道路の敷地面積1581㎡の

事例。

 路線30mで西側が第2種住居専用地域 指定容積率150%、

日影規制5/3時間、

 東側が商業地域で指定容積率400%の事例。

逆日影計算

逆日影計算で天空率計算を行う。

NGを確認。

①逆日影で作成された「建物」を0.5m西側に移動します。

 

移動した逆日影ブロックで天空率計算実行

わずかにNG有、逆天空率計算でカット

天空率可能範囲で逆日影計算を再実行します

日影で精度チェックを行う

用途境界線で日影規制をクリアした結果となっている事を確認しました。

この等高線の結果は日影規制、天空率ともにクリアした形状です。

本日のテーマはこの可能空間にファミリータイプのマンションをTP-PLANNERでプランニングする手順を解説します。

 

1)階高設定と可能空間等高線表示

プランニングは「TP-LIGHT」で行います。

TP-LIGHTを起動すると建物用途の項で「マンション用サンプル」を選択します。

これらのサンプルを選択する事でプラン入力と同時に容積率が逐次可能になります。

階高設定と等高線

①「階高・座標」「階数・階高」の項で階数と各階の階高を設定します。

②「等高線」で逆日影結果による可能範囲を指定された階高で表示します。

⇒ 逆天空率による可能範囲は東側青枠で示した隅部をカットする事です。

⇒各階の等高線を確認すると8階部から高層幅が確保された事がわかります。

 

2)プラン入力手順

基準階作成

基準階は、日影規制に影響の無い3階を階数指定後作成する事とします。

*階段室は見上げ高となる他外部共有部はフロアから1.1mの高さに設定され容積参入の可否とともに外形状が確定します。

階複写

基準階ブロックを全選択後「階」アイコンを押下し「階複写設定」で1階から4階を選択し「OK」ボタンを押下する事で1階から4階まで作成されます。

4階部の北西端が等高線でNGになる事を表示します。

この部分は東側に高層棟を設定した条件における逆日影可能空間ゆえその部分を無視し計画を進めると

これは「LAND連携起動」による3D日影チャートおよび指定点日影時間で用途境の5mラインで5時間5分となり5分オーバーする事がわかります。

4階部の編集

北西側の専有NG部を切断し「屋根」に属性変更します。(変名)

等高線をわずかに超えていますが北東バルコニー部を仮想建より内側に設定する事で時間が相殺されクリアする事が期待されます。

階複写を行い5階部を作成

同様に階複写を繰り返し7階まで作成

7階東西方向部の右端は、1住戸配置可能ですが「階段室」を東側に移動しなければならに事、なによりコスト効率を考慮し6階までとします。

7階高層幅部を選択し8階からP1階まで「階複写」

P1階編集作成

専有室を全選択し「パラペット」に合成、廊下およびバルコニーを選択し「合成」により屋根部が作成されます。OHは「下階表示」機能で下階のEVをガイドに作成します。

1階エントランス部作成

容積率住戸数等を確認

案分容積率300.69%に対して300.43%。残り4㎡、

住戸数60戸を確認しました。

搭状比、東京都駐車場条例に基づく駐車台数を区部、市別に参考算出します。

日影チェック

 日影規制は用途境で5時間線がわずかに5mライン内に有りクリアを確認しました。(逆日影等高線内に配置する事で効率的です。)

天空率チェック

*行き止まり道路、12m以上の道路、4方向道路等の条件が重なり道路高さ制限適合建築区域は17区域で区分されます。結果は数秒で解析表示されます。

*区域区分法は次回詳細解説を行います。

タイプ名を配置

面積表自動出力

以上の手順がTP-PLANNERによる企画BIM作成手順です。

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この事例は天空率の区域区分法も17区域で興味深い。次回解説する事としたい。

猛暑が続きますが・・夏休み目標に頑張りましょう!hi

 

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