2月18日土曜日
昨日20度近くの東京、今日は朝から曇天で完全に冬の空。寒さ再び・・。
これはヒイラギナンテン。公園では、常緑のこの低木に小さな花がついいているだけ。
杉花粉飛べば春遠からじだが、今年若干異変を感じている・・。
2月中盤を超えたこの季節、例年だとくしゃみ、目かゆにかるく一杯やろうものなら鼻がつまり睡眠障害を起こすのが30年来のこの頃だが・・・今年は今のところ・・・・平気、なんともなし。
用心の為、花粉反発スプレーを吹きかけ、塗り薬を鼻、目の周りに塗って用心してはいるのが・・・。昨年はこの対策でもほぼ効果なしだった・・今年はなにか違う!
勝負は、始まったばかりでぬか喜びもよくない。この事は毎回レポートしたい。
花粉症克服を報告できる事を期待していただきたい。
でも本格的な飛散は来週あたりかな?いよいよ戦いが始まる。

今回は天空率を中心に解説。3方向道路、行き止まりを含む3方向道路など実践を通じて解説した。最後に土地情報からパース作成までの企画BIM全体を通じた復習で終了。
あとは実践あるのみ頑張れ!。
今回は長くなる・・講座を早めに開始したい。
前回は企画BIMの操作の始めに階段室と専有部および共有部の建具を配置した。その結果。

躯体以外のBIMデータが作成された。
今回は構造連携による躯体発生配置法を解説しBIMデータ完成までを解説したい。
単線でのプランニング時に各ブロックは面積および属性情報
壁および床等の厚さ、仕上げ情報を有する。その為、日影、天空率計算では仕上面で処理される。前回は、その自動発生した壁をクリック指定し建具配置を行った。これらの壁情報は、構造計算では耐震壁、および雑壁、そして建具部は開口情報に自動変換される。
構造連携初期画面では
以下の各設定は、構造技術者の構造計画の方針にしたがい自動発生する躯体をコントロールする。初期値設定は構造技術者が行う事が望ましい。項目ごとに解説したい。
初期値編集では
構造設計の皆様にはおなじみだと思われるがFC、仕上げ重量、積載荷重などをチェックおよび入力するがこれが構造計算SS3の基礎データとして適用される。
柱の仮定断面は,直接指定入力の他、仮定断面を支配床面積および重量から自動算出する機能がある。
梁も同様
これらの仮定断面は、「梁間方向領域」の項でその位置により
隅柱がC1、辺柱C2等々の名称とともに自動配置される。梁も同様にG1、G2・・等々と自動配置される。
「梁間方向別領域」では、プランから自動処理で梁間方向と桁行き方向を判断したエリアが任意、自動のいずれかで設定される。このエリアにより耐震壁の配置等が自動判断され柱、梁の符号配置に考慮される。
プランの情報から通り心が自動配置のほか任意の位置でクリックする事で通り心が発生し構造計算SS3の通り心となる。
寄りの設定は最外部の柱は専有内側に自動で寄り設定される他、下図の様に
寄り方向を「上下左右中」をボタンで指示する事により仕上面で寄り位置が調整される。
次に「構造体領域」では、躯体を発生するエリアがプラン情報から配置される。
これは梁柱の躯体が発生するエリアを示し
本例一般階では
標準領域として配置される。セットバックする8階部では
パラペットの部分などには配置されない。ただしフレームを任意に設定配置したい場合はこのエリアを任意に拡張付加する。
以上が入力設定項目だが設定をしない場合、すべて初期値が適用される。したがってやはり構造技術者に初期設定登録をしていただきたい。
以上の項目を設定したら躯体の発生だが「連携要素編集」で「構造考慮発生」ボタンをクリックする。
設定された情報に基づき
柱、梁、壁、床が符号付で仮定断面が発生する。EV左の通りの柱位置の寄りが設定されている事を確認していただきたい。
躯体パースでは
構造連携最後はこの躯体情報を一貫構造計算ソフトSS3との連動法。
SS3にはcsv、ST-BRIDGEファイルで連動される。
早速SS3で読み込むと
「CSVファイル入出力」で「CSVファイル→新規データ」でTP-PLANNERから出力されたCSVファイルを指定する。
今回は沖縄セミナーゆえ「OKINAWA」のフォルダー名を設定し「OK」ボタンクリックでSS3データに変換が完了する。
データ読み込みマウス入力の項で入力データを確認すると
共有部のラーメン外の雑壁および外階段の壁が連動配置される。パラペット壁分の重量が加算されている事、建具は、開口情報として認識されている事がわかる。SS3内で配置、解析した結果の断面は小梁、片持ち梁などもTP-PLANNERに読み込む事が可能となる。その結果TP-PLANNERでは建具と躯体とのおさまりチェックなどが可能になる。
構造解析された躯体情報はTP-PLANNERに再読み込みされ仮定断面が変更される。
躯体が確定したところでBIMデータが全てそろった事になる。
TP-PLANNER内では
平面図、任意面の立面図、断面図が作成される。これらのデータは陰線処理され2Dの汎用CADで編集する事が可能になる。専有部のユニット配置する事により展開図、内観パースが作成される。
これらの情報はてIFCファイルで他の汎用BIMソフトと連動しさらに詳細な書き込みが行われる。
これは、ArchiCADで読み込み直後3D表示、躯体、建具情報がそのまま配置される為、変更なども容易に行える。
この土地情報から始まった企画BIMの一連の動作解説は今回で終了。
次回は、このデータ作成中発生したおもしろいテーマ。「時刻日影と等時間線が一致しない場合」を解説したい。本日はここまで。来週までお元気で!