5月20日土曜日東京は朝から真夏の様相昼には30度をこえるらしい。暑いのは嫌いではないが・・
これはテイカカズラ。甘い香をふりまく小さな可憐な花。
今週5月15日は1972年沖縄祖国復帰から45年。会社近くの名画座早稲田松竹では復帰前後の沖縄関連の映画が上演された。
東陽一監督の作品が2、大島渚監督と沖縄出身の高峰剛監督の作品が各1。2本事日替わりで上映されていた。講座が忙しい週ではあったが2日かよいで鑑賞。
東陽一監督の「やさしいにほん人」では河原崎長一郎、蟹江敬三が20代後半だと思われ若い・・・が二人ともすでにいない。復帰後45年の時間の長さを感じた。・・「琉球列島」の頃の沖縄、復帰前の沖縄と比較すると観光客の増加で経済が潤ったのは確かだが辺野古など米軍基地問題は変わらず。
高峰剛監督ウンタマギルーは、シュールな映画のイメージだけ残っておりストーリーは完全に忘れていたが、久々の再鑑賞で作品の質の高さを再発見。大島渚の夏の妹では当時のアイドル栗田ひろみに再会・・・なつかしい。昭和に浸った1週間。
今週は恒例の新人研修なども有り体力を要する1週間でもあった。早速報告したい。
月曜日は先週から来社の企業ユーザー2回講習の2回目。
最終回は、天空率中心にもれの無いよう語った。皆すっかりやり切った顔・・・またお会いしましょう。
火曜日から新入社員の為の建築企画研修会で10人が来社。朝9時半から夕6時頃までの3日間の特訓が始まった。
初日の火曜日は土地情報と建築基準法56条2の日影規制の関係。時刻日影で日影規制NG部を確認できるようレクチャー後、手計算で逆日影と日影規制の理解を深めてブロックプランパースまで作成。初々しい皆の顔つきが変わってくる。
これが2日目、基準法56条:高さ制限を学習。2以上の道路令132条の解釈法をレクチャー後、天空率を学習。屋根伏図から天空率チェックを行う方法を解説。
そして最終日は、2日間の知識をもとにプランニングから建具配置、構造連携からBIMデータ作成連動まで行う。自信に満ちた顔は、すっかりいっぱしのプランナーだ。あとは実践あるのみガンバレ!。またお会いしましょう。
天空率講座を開始したい。
先週からサポートセンターに寄せられた質問から奥行方向幅が狭い敷地で2方向方向道路の区分法を解説した。
令132条1項による最大幅員が適用される。北側の6m道路側には
広い道路8m幅が適用されるが奥行幅が狭い為に道路中心10mの区域が南側5m道路の中心10mも近接する為にその影響もうける。
そして道路中心10mの区域では
上下で2に分割された区域となる事を解説した。もちろん2に分割されても同一の区域ゆえ天空率は同一の区域として対処する。
詳細は先週の解説を参考にしていただくとしてその結果は1項最大幅員の区域はクリアーしたのだが道路中心10mの区域が上下の区域でNGとなった。
今回はこの区域をクリアーすべくチャレンジしてみたい。
まずはNG差分の大きい6m道路側に面した端部の天空図を重ね表示しNG度を実感してみよう。
「図法」「天空率比較図」で差分が最も大きいP54を指定すると
赤表示で示す高さ制限を超えた計画建築物の面積が57.052、緑で示す敷地内の空地が30.97だ。赤NG部は緑部の1.84倍の面積だ。これは厳しい。
幅カットが可能な箇所は外階段部しかない。
最大幅員の区域がいずれもクリアーしている事より
建物全体を50cm ほど全体的に左側に移動してみよう.
「入力」「建物」で建物全体を選択後右ボタンメニューから「座標変換」ダイアログを表示し
「移動」の項のX方向に「-0.5」mを入力後、「移動」ボタンをクリックすると選択された全建物ブロックが移動する。
解析してみよう。「新天空率」「道路天空率」で一気に区域を算出し解析すると
道路中心10mの区域は
まだNGのようだ。6m側のNG差分は-1.29から-1.053に改善はされた。
最大幅員側が問題だ。確認しよう
6m道路側にまわりこんだ8m道路の左端部がNGだ。差分が-0.24%厳しい。6m道路側のNG差分幅が低減したが最大幅員のNGが増加した分メリットがどうか?ちょっと疑問。
その最大幅員をクリアーすべく「逆天空率」で幅カット指定すると
専有部の円弧で示す部分が対象となる。試しにカットすると
円弧部がくさび形にカットされた。6m道路側のNGでその分もカットすると
階段部が無残にカットで機能しなくなる。しかも5m道路側もまだNGでカットが続く事になる事より左側50cm移動案はやめ!。
もとに戻り当初の配置でクリアーする幅を確認し計画を見直す事としたい。
切断し検証すると
赤線で示した最大カット幅線線分内におさまるようプランを変更、容積率は変更なきようにしたい。
そのままの建物幅では階段室が機能しなくなる。赤線より左側に階段室を移動する為にはプランを変更しなければならない容積率は低減したくない
各住戸の幅を狭くし階段室を左側に移動した。前回バルコニー部を狭くし専有に変更し容積率が前回同様レベルに考えた。
容積率を確認すると
容積率は前回の367.76%から367.94%と若干上昇。
問題は天空率だ一気に解析してみよう。
差分グラフから、かなりきわどい結果で収まっている。円弧で示した算定位置から天空図を重ねてチェックすると
高さ制限超えた計画建築物部分の面積が48.73に対して緑の空地分が49.52となるっている。わずかだが敷地内の空地が高さ制限を超えた部分より大きい為クリアーした事がわかる。
これにて一件落着。
暑い夏がやってきました。後半戦頑張ろう! hi