3月12日土曜日
今週は、日本人として今一度立ち止まり振り返らなければならない日が2日。
昨日3月11日が東日本大震災。おびただしい数の犠牲者の方々、あの日東京での揺れもけたたましく初めての体験だった。その刹那TVに映し出された津波の恐ろしさに戦慄した事を思い出す。世界の地震の10%が日本でおこる地震国日本、いつわが身に襲い掛かってきても不思議ではない。尊い犠牲を無駄にしない様そなえたい。
そして木曜日3月10日東京大空襲・・・第二次世界大戦最大の空爆は戦争末期におこなわれた無差別爆撃。被害は自然災害関東大震災の被害エリアよりも大きく死者は10万人を上回るという。朝鮮半島、中東、アメリカ大統領候補トランプの言動、そして我が国でも大臣の電波停止発言など、かつての強権政治を思い起こさす。70年前の暗黒の時代とどれだけ違いがあるのか・・。歴史に学び繰り返してはならない。
月曜日には女子サッカーなでしこのリオ敗退が確定した。大変残念だった。日経の武智幸徳氏は「盛者必衰は偉大なチームの宿命 」と評した。たしかに永遠に強者でいてほしいのがファン心理・・無理な思いか・・。前回も書いたが次のワールドカップそして東京オリンピックに早めに備えられて幸いとしたい。そしてキャプテン宮間が北朝鮮戦でみせたふっきれた様な切れ味するどいプレーぶりと笑顔にホッ、安心した。リオでは男子サッカーなでしこの分も頑張れ!
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さて比嘉に今できる事。天空率講座をしっかり努めたい。講座開始!
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この変形した2方向道路の132条の適用法は前回行った。
隣地斜線もNGゆえ
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今回は隣地天空率をJCBA方式「敷地区分方式」と「一の隣地方式」の2種の解析法を解説したい。
まずは「敷地区分方式」から「新天空率」を選択し「敷地区分方式」を選択。
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適合建築物算定基準線を自動発生するだけだ
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北側の円弧状の部分は後退距離の位置で31mをこえる部分が入隅頂点から円弧状にサーチされる。敷地区分方式は境界線それぞれで異なって良い。
そして算定基準線も自動発生。
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天空率計算を行うと
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どうやらすべて青表示のクリアーの結果だ。区域ごとに確認してみよう。南側の境界線から左回りに区域を確認したい。
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この場合、そもそも計画建築物が隣地高さ制限内にあり当然すべて問題なくクリアーする。天空率計算では一部だけ天空率計算を使用しない事ができない為、この様に明らかにクリアーしている区域も近接位置の申請図を作成しなければならない。敷地区分方式の場合はこの様に無駄が多い。
次は西側の隣地境界線からの区域は
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この区域はアイソメ図でわかる様に隣地高さ制限をこえている。境界線が出隅部分ゆえその両端から垂直に区分するのが一般的な手法・・・・。
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この区域は端部が入隅と出隅で異なる。入隅側は入隅角の半分の位置、出隅側は垂直に区分される。この区域も計画建築物は完全に隣地高さ制限内にある。
最後に北に面したもう一方の入隅側
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この区域も高さ制限内にあり本来隣地斜線のチェックで十分だが申請資料を作成しなければならない。
結果的にこの敷地区分方式では全4区域のうち1区域のみが隣地高さ制限を超えているのは西側1区域のみ。
次にこれら4区域をすべて連続した隣地境界線とする「一の隣地境界方式」で対処してみよう。
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「一の隣地方式」を選択する。
まず適合建築物を発生すると「一の隣地方式」の区域が発生する。寄棟状のきわめてすっきりした適合建築物となる。
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寄棟状に作成された一の隣地の適合建築物は、後退距離が一である事も含めて適合建築物の高さのチェックが容易に行える。
隣地との関係についての建築物の各部分の高さの制限を適用しない建築物の基準等)
第一三五条の七 法第五十六条第七項の政令で定める基準で同項第二号に掲げる規定を適用しない建築物に係るものは、次のとおりとする。
一 *
二 当該建築物(*)の隣地境界線からの後退距離(同号に規定する水平距離のうち最小のものに相当する距離をいう。以下この号において同じ。)が、前号の隣地高さ制限適合建築物と同一の隣地高さ制限適合建築物(*)の隣地境界線からの後退距離以上であること。
「水平距離のうち最小のものに相当する距離 」から一の隣地境界ではすべて後退距の水平距離が最小のもにに相当する距離より一となる。「敷地区分方式」の場合隣地境界線が4あるとするゆえ後退距離も4種ある事になり、その事では「一の隣地方式」はその分安全側といえる。
基準線は
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円弧部も含めて隣地境界線から外側に12.4mの位置が連続して天空率確認される。
さてその解析結果は
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と比較しても安全処理といえる。
「一の隣地方式」ではこの場合区域は一となる為、申請資料も一区域のみで良い事となりその分審査設計双方の無駄な負担が軽減される。
いずれにしても隣地天空率も全く問題にならない。前回の道路天空率の場合と同様に日影規制の時間幅でカットされた計画建築物は天空率にも有効に機能する。
結論から総括するとこの事案の決め手は逆日影チャートにより決定される建物可能幅
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日影規制および逆日影の重要性が天空率利用により再認識されている。
以上で今回のシリーズは終了。来週からしばらくサポートセンターに寄せられた中から実践解説をしていいきたい。
来週から春満開になるらしい。杉花粉との闘いも終盤を迎える。頑張ろう。
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