2018年1月1日
初日の出は横浜野島の見晴らし台から・・・なんとかまにあった。
比嘉ブログ読者の皆様の健康と繁栄を祈願した。・・今年もお付き合いのほどヨロシク。
そして富士山が見える場所で陣取り1年の計を立てる事もなく最近うまいといわれる甲州ワインをいただいて過ごした正月。
昨日からの仕事始めは、33年目になるが近くの商売繁盛の穴八幡神社のお参りから始まった。
なんとか健康で頑張っていられるのはこの神社の御利益のおかげと感謝している。
昨年末、ラッパ仲間の忘年会の様子が送られてきてイイ感じなんで正月という事も有りで積極的に皆さまに披露したい。
これはチェットベイカーのBut not for meの途中で歌っているところ、ラッパのみだと疲れて最後まで持たなかったりなので歌う事にした。ラッパを脇に抱えて熱唱中。
今年は大河ドラマ西郷どんが始まる。西田敏行「飛ぶがごとく」の西郷さんもよかったが鈴木亮平の幅広い演技力と人間的魅力でせまる西郷さんに期待したい。いよいよ明日からだ見逃せない。
さて正月明けといえど天空率講座は休まないヨ。
今年はじめのお題は「L字状敷地と適用距離」
ポイントは、用途地域が敷地の上下で区分され、L字状の敷地で道路高さ制限を受ける道路が一部しか敷地に接してない事。
このように一部しか前面道路に接してない場合の適用距離の質問が多いとサポートセンター部家から報告を受けている。
今回は新年早々で恐縮だがその事を解説したい。
まずは用途地域で按分された容積率そしてそれぞれの適用距離を確認してみると
指定容積率が商業地域600%、準住居200%が面積按分されて489.65%になる。
これを用途地域ごとに確認すると上側準住居側は
適用距離35mに変わった事がわかる。
下側商業地域は
25mとなる事が確認された。
建物のアイソメ図は
45mの建物でオフィスビル風。もちろん適当に比嘉が作成した。
道路高さ制限は
45m部は適用距離でかわしているが手前の3m高の部分がNG。他は隣地斜線がNGのようだ。今回は道路天空率を確認する。
「道路:・・・」を選択クリックしT-SPACE(新天空率愛称)を起動する。
「発生」ボタンをクリックし敷地境界入力情報から道路形状が自動発生する。この場合隣地を超え部分にはまっすぐ延長されているとする。
この場合特別修正する部分がない為そのまま「道路」を選択し「はっせい」ボタンをクリックすると
段差状の道路高さ制限適合建築物が設定される。
アイソメ図で確認すると
本来天空率解析時は勾配区分ごとにチェックしなければならないが両区域を同時に表示し確認している。
出力とすると算定基準線が発生したTP-SKYに戻る。
これも2区域同時表示だが解析後、区域ごとに確認してみたい。まずは天空率計算を行うと
結果はすべてクリアー。さて区域ごとに確認してみよう
質問の多くが円弧部でみられるようにどうして段差状になるのだろう?という事。
準住居側は
準住居側は段差状になっていない。
では解説を始める事したい。天空率講座のテキストから
道路制限の異なる場合には、勾配の異なる区域毎(勾配区分区域)に天空率計算を行う。令135条の6第2項
ゆえ1.5勾配の商業地域と1.25勾配の準住居側はそれぞれ区分し解析しなければならない。
ではなぜ段差状になるのか
これは多くの設計者が失念している事が多いが令130条の11で「適用距離の特例として前面道路に接する敷地の部分の属する地域・・」が規定されているからだ。再度上段の解説を見ていただきたいがその例では前面道路に接しているのは全て商業系側だしたがって商業系の適用距離がすべての区域に適用される。
今回の事例で解説すると商業側は
3mの後退距離ゆえ10m道路の反対側3mの位置を起点として接する用途区域商業地域の適用距離25mが適用されるが、用途が変わる敷地側道路の接する部分が赤の◎部分から上側は、住居系に面する事になる。その為住居系1.25勾配の適用距離35mが適用される。
赤の◎部分がポイントとなる。
一方、準住居1.25勾配側は
準住居1.25勾配の区域のみゆえ3mの後退距離を10m 道路の反対側を起点として35mが適用される。
道路が屈曲し◎部分が屈曲した位置にある時には道路形状をT-SPACEで正確に入力する必要がある。
正月なんでこんなところでおしまいにしよう。
星野仙一が亡くなったと訃報が報じられた。
「なんで!こんな早く・・」との思いが強いが強烈に生き切った立派な人生だったと思う。賛辞を送るとともにご冥福をお祈りしたい。