3月10日土曜日
今週、東京は水曜日頃、寒さがぶり返したと思ったら大雨の荒れた天気。どうやら本日から春らしい陽気にまた戻るようだ。
先週まで河津さくら満開の情報をお知らせしたが近くのソメイヨシノは
まだまだの感じだがつぼみが膨らみかけているようにも見える。今日一気に膨らむ予感。
花を探すとこの時期貴重な花アセビが咲いている。
馬酔木と書くように馬が食すると酔った症状で毒があるとのウィキペ情報だがピンクが重なり可愛らしい。この時期貴重だ。
国際、政治となにかと話題の多い1週間だったがそれらの事はさておき、今週うれしいニュースが飛び込んできた。
イチローがマリナースに復帰する。これで今シーズンもイチローのプレイを見る事ができる。日経の記事によると
「当たり前のようにあったものというのは、まったくそうではない、特別なものだった」
活躍を期待・・・いや確信している。
さて今週から講習が多くなってきたこれから夏まで講座・セミナーの季節だ。今週は企業ユーザーが2社来社された。
火曜日にはデべの企画の皆さん
ベテランと若手がまじり皆で天空率の勉強会。時間切れで一部お伝えできなかった事は次回の冒頭の復習でケアの予定。
昨日は組織事務所のBIM担当の皆さん。
TP-PLANNERで土地情報の入力から形態制限をクリアーしたBIMモデルの作成までを一気に行った。久々の高速講座だったがさすがに皆さん軽くクリアー。最後はBIM連動を検証。
さて天空率講座を開始する事にしよう。
前回は、道路境界線が敷地側と反対側で平行でない場合。
道路幅員を敷地境界線の「境界条件」のみで数値入力し自動発生させた場合に
図1
青の対数グラフが表示するようにすべてクリアーしている事案が反対側の境界線を作図された現況にスナップし正しく入力すると
図2
右端部がNGなった。結果的にこのように道路境界線が敷地側と道路反対側で平行でない場合。数値入力では正しく道路の反対側を入力する事が困難である事を解説した。正しく入力するには現況の道路反対側をCAD線分で表示その線分にスナップする事により正しく入力される事を解説した。
結果的に本例の場合は正しい算定位置ではNGになる事がわかった。今回は、なぜNGになるのかを考える事で天空率の特性を考察しさらにクリアーする手法も検討してみたい。
1)算定位置のずれ
算定位置のずれの距離を比較すると
図3
上段の数値入力に対して線分による入力は1562右側に移動している。1m以上のずれは当然だが見え掛かり面積を問題とする天空率に大きく影響する事は、容易に想像される。
2)天空図重ね表示による検証
①CAD線分アタッチ入力(正しい入力)
高さ制限を超えた赤表示部の面積19.9㎡と敷地内空地面積16.3㎡で高さ制限を超えた部分の面積が3.6大きいその為NG。
②道路幅数値入力
高さ制限を超えた赤表示部の面積22.6㎡と敷地内空地面積23.6㎡で敷地内空地面積部分の面積が訳 1大きい。その為クリアー。
③比較ポイント
②道路幅数値入力の天空図は目の位置が1.562m建物に近くなるため計画建築物、高さ制限適合建築物いずれの投影面積も大きくなるが算定位置(目)に近い適合建築物はより大きく投影される。
高さ制限超過部分建築物の増大率
22.22.646 /19.906=1.1165倍
敷地空地部分
23.978/16.327=1.46倍
敷地内の空地の増大率が大きい為にクリアーする事になった。では空地のどの部分の増大率が大きくなったかを確認すると
赤枠で囲った空地部分の増大率を確認していただきたいが敷地右側NG算定位置P10に面した部分の面積が1.05754から1.6758に大きく投影されている。他の部分はそれぞれ1.2~1.3倍程度と同程度で拡大されている。結果算定位置が左に移動した事により敷地東側の空地により接近した事になりクリアーした事がわかる。
算定位置が敷地側に接近した間違いは危険側になるので注意したい。算定位置が敷地から遠い程安全側と勘違いする事が多いがそれは日影規制の場合。
いずれにしろNGゆえ対処しなければならない。ではどの様にクリアーする方法があるのか逆天空率チャートで可能規模にカットして考えてみよう。
①建物右側をカット指定
逆天空率チャートで赤枠で示す右側をカットすると
カット幅以外と大きい。
では左側をカットすると
NG部から遠い位置ゆえ大幅カットとなり受け入れがたい。
では幅カット無しで高さカットで検討してみよう。天空率に影響を与える前面バルコニー部
の高さを可能高さ0.5m低く設定してみると
その結果
クリアーした。
さらに建物形状を変えたくなければ左側に計画建築物を移動する方法がある。
その際、逆天空率幅カットで右側カット幅0.53mを最大とし円弧で示した天空図に影響する箇所が始点位置から遠くに移動する事を考慮して可能幅で移動する。
今回は可能幅0.35mで建物全体を建物入力で建物を選択後「座標変換」のX方向移動幅に設定し「移動」ボタンで左側に移動
天空率解析をすると
無事クリアーする事となった。
今回は建物形状を移動する事により事なきを得たが道路反対側の道路境界線が道路境界線外で屈曲する場合は道路反対側をT-SPACEで正確に入力する事を頭にいれていただきたい。
今回も長くなった本日はここまでとしよう。
春はそこまできている・・花粉との闘いも始まるが頑張ろう!hi