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変形道路の天空率取り扱い法 5

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7月21日土曜日

連日猛暑が続き本日の東京も35度。

クーラーつけっぱなしの就寝は疲れがとれてない感じと土曜日で気もゆるんだか・・・眠い。

 こう暑いとやはりプールにでも出かけたいところだが・・。

不要不急の外出はやめた方がいいらしい。しばらくブログタイム。

自宅でいただきもののスイカをかじりながら大リーグエンゼルスの大谷翔平TV観戦。本日アストロズのピッチャー左Pが良すぎる・・・今のところ3三振・・ますますストレスたまりそうだ。

今年の公園はカワラナデシコが多い。この暑さがよいのだろうか?群生している。

 

 さて今週の講座報告から始めるとしよう

今週は火曜日からだが浜松からゼネコン設計部の3人の皆さんが来社。

暑い最中1回めの今回は逆日影、日影規制徹底解説。時間いっぱいまで頑張っていただいた。来週明けは天空率だ頑張ろう。

 

 そしてデべさんからは新人研修の若手設計女史が来社

 初日はやはり手計算で逆日影そして逆日影チャートによる逆日影算出法など日影規制中心の学習。

そして2日めの昨日金曜日は日影復習と天空率理論および操作解説

来週は最終3日めでプランニンング講座。頑張ろう。 

 

 

さて早めに講座を始めるとしよう。

 

前回は、下図の様な変形した行き止り道路の事例の入力法を中心に解説した。

 

今週はこの事例の応用編として

変形した行き止まり道路を含む3方向道路の解説を行いたい。

 

その前に前回の結果の検証から・・

今回は最大幅員が行き止り道路ゆえ通達集の取り扱い方が区分法の根拠となる。

 

行きどまった正面には道路幅aの位置にみなしの道路反対側境界線を設定する。

 

まず最大幅員8mの区域から区分法の検証を行いたい。

 まずは検証図から

この区域は8m道路で最大幅員の区域。敷地境界線側から水平距離8mの位置にみなしの道路反対側の境界線があるとする。

 

 後退距離が2m、みなしの反対側の道路境界線8mの位置に後退距離加算した位置を起点として適用居20mで区分されている事がわかる。

 

 行き止まりの端部は行き止道路敷地側境界線端部(この場合左端)の位置から10m半径の円弧(適用距離20m-(道路幅8m+後退距離2m)=10m)で区分される区域が最大幅員。

 

 次に5m道路側にまわり込んだ最大幅員8m道路の区域は

 

行き止り道路の境界線から2倍(8m×2)16mまでが最大幅員8m道路が適用される。後退距離が1.225mゆえ屈曲した東側道路な面した8m道路を設定し後退距離1.225mを加算した位置が高さ制限の起点となり適用距離20mでが最大幅員8m適用される。

 

最後に令132条3項の区域。5m道路中心10mの区域が

 

 

最大幅員8mから2倍=16mを超えた5m道路の中心線から10mまでは面する5m道路の高さ制限が適用される。高さ制限の起点は後退距離1.225m後退した位置が起点となる。

 

以上ここまでが前回の事案の検証。

 

次に本日のお題、この区分法の入力設定法を基本的な考え方として

さらに道路付きが変形した行き止まりを含む3方向道路の事例の解説を開始したい。

再度事例を確認すると。

 

 

 この場合一見すると6m道路と7.88m~8.489mの2方向道路で考えてしまいそうだが垂直方向に10m道路がある。この10道路がある分6m道路と右側7.88m~8.489m道路の反対側にも通風採光の効果が得られると考えられる。なぜなら10m道路内には建物が建てられない為だ。その道路上の空地の影響範囲を区分し規定したのが令132条。

 

 この場合の行き止まり部分をどの様に考えるかが設定のポイントとなる。

 

設定ポイント1

 最大幅員10mの行き止まりの位置を10m道路の境界線を延長した位置と敷地が接する位置で垂直に設定したい。

 

設定ポイント2

右側7.88m~8.489m道路は敷地境界線と接していないが隣地越えの敷地側に面した適用距離までは高さ制限を受けなければならない為区域区分の必要がある。その際のその道路をいかに認識させるか?

 設定ポイント3 

6m道路の右端が斜の道路境界線上で行止まる設定が必要になる。どの様にその行き止まりの設定を行うのか?

 

以上の3点に焦点をしぼり解説を行いたい。

 

 これらの入力は「敷地」の入力で粗々でも入力可能な部分は入力設定し足らずの情報はT-SPACEでCAD的入力補足編集を行う。

 

「敷地」入力では

 

まず最大幅員側

本来行き止まり部は作図で示すように斜の道路境界線に左端が接するだけだがここでは行き止まり位置を発生させる目的で「行き止まり部分」の設定を行う。T-SPACEで自動発生した行き止まり部を変形し垂直な位置に変更する。

 次に6m側は最大幅員にせっする側で道路が区分される為右端部に「始点側行止り」設定を行う。ただし行きど止まる位置は境界線の端部ではなく最大幅員が延長された斜の道路境界線までとなる。この行きとまり部分はやはりT-SPACEで編集移動する。

 

さらに

 

東側の7.88mから8.489mの道路は敷地境界線に接してない為境界線線を選択する境界条件の変更では入力できない。したがってT-SPACEで追加入力設定を行う。

 

 「敷地」で上記の様に可能な限りの条件設定を行い、「用途地区」「建物」を登録したら道路条件を変更修正し適合建築物を発生させる為にT-SPACEを起動する。

 

 

 

「新天空率」から「道路・一の隣地」をクリックし起動。

*この場合隣地は対象でない為左上3段いずれを選択しても道路天空率の扱いは同じ。

 

「確認」ダイアログでは同一区間の設定の確認を聴いてくるが3方向道路として取り扱う為に「いいえ」を選択する。

T-SPACE起動後に「基礎情報」「発生」ボタンをクリックすると「敷地」入力で設定された条件等から道路形状が自動発生する。

 

 10m最大幅員に設定した「行止」部は斜全体となる為、その位置を作図された行き止まり位置に変更修正する必要がある。

6m道路右端部も変更修正し東側の道路は追加する必要がある。

 まずは最大幅員「行き止まり境界線」部の修正から。

 

行き止まり部をクリックし選択後、「前面道路編集」「対象を「行き止まり境界線」を選択後行き止まり部の端部のそれぞれドラッグし修正編集する。

 

 6m道路側も同様に行う

 

そして東側の敷地と接してない7.88mから8.489mの道路を追加入力する。

 

「道路追加」で幅員を9mに設定後敷地境界側をクリックし9m幅の道路を作成する。その後、「境界線」「反対側境界線」等を適時ドラッグし修正し現況の道路境界線を再現する。

 入力編集は以上の操作で終了。尚今回後退距離は斜の最大幅員の行き止まり部の後退距離「1.065m」を各境界線に設定している。

 

 設定は以上。作図された現況の道路境界線を再現し法的適合を実する。

高さ制限種類を「道路」に変更し「発生」ボタンをクリックすると

最大幅員10mの変形行き止ま3方向道路の適合建築物が発生する。

「出力」で算定基準線を表示する。TP-SKYに戻る。

 

算定基準線は適時修正可能だが今回は6m道路の反対側の位置

け端部まで延長する為修正する。

 交差した道路に面する算定位置の延長に関しては審査期間と協議確認する必要がある。

 解析してみよう。

すべての区域でクリアーしているようだ。

最大幅員は

 

6m道路側にまわりこんだ最大幅員10mの区域は

東側7.88mから8.489mの道路側にまわりこんだ最大幅員10mの区域は

そして最後に6m道路中心10mの区域は

 以上が全区分区域。今回も長くなった各区域の検証は来週にしよう。

 

 お知らせです。東京ユーザー会お申込みまだの方は早めにお申込み下さい。

 では来週までお元気で!東京ユーザーの皆さんに再会できる事を楽しみにしてます!。

 

 

 

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