7月20日
たまの京都旅での事、京都まんが国際ミュージアムでみかけた会館前芝上の若者が、思い思いのスタイルでまんがを読んでる光景・・八坂神社の襖絵に描かれたアニメ作家による龍の斬新さ・・京都の文化を大切にする懐の深さに感心した。今回の痛ましい事件では、これからの日本文化の一翼を確実に担ったであろう大勢の大切な若者を失った。・・・残念でならない。
連休明けの水曜日の雨の帰り道 生垣にそろそろ終わりのテイカカズラ 雨粒に白が映える
今週は、もう一枚
これは、ランタナかなちょとボケボケだが花束のようで可愛らしい。
和名七変化で花の色がしだいに変化する。
原産は中南米・・・なるほど沖縄でよく見かけたわけだ。
今週の講座はデべのベテランと若手の3人組今回は、逆日影からプランニング見事容積消化し意気揚々。
若手中心の講座ながら終了時は一同、やれやれ・・・侍ジャパンポーズできまった。
笑顔がいいネ・・・次回は、天空率特訓お待ちしてます!
さて天空率講座を開始しよう!
しばらく、隣地天空率が続いたので今回からまた道路天空率に戻りたい。
このところ、当社サポートセンターに寄せられる質問も変形した道路の天空率解析法に関する質問が多くなってきた。
しばらく変形道路の天空率解析法を解説したい。サポートセンターに寄せられた事例をアレンジしより実践的に解説を行う。
今回は2018年02月03日に解説した
でも解説したクランク道路を再度取り上げてみたい。
図1
前回の解説では適用事例集で解説されたクランク道路高さ制限適合建築物の想定法
図2
段差状に道路高さ制限適合建築物を設定する手法に関する疑問点を同様に適用事例集で解説された下記の事例
図3
幅員差の異なる道路高さ制限適合建築物の想定法との比較で検証した。具体的には
図4
異なる幅員差間の距離が16mから6mそしてクランク道路の0mに至る道路高さ制限では
図5
道路高さ制限が適用される敷地の区域に近接する狭い道路側の頂点Aから、行き止まり道路同様に円弧状に道路高さ制限が適用されるのでは?と指摘した。
第五十六条 建築物の各部分の高さは、次に掲げるもの以下としなければならない。
一 別表第三い欄及びろ欄に掲げる地域、地区又は区域及び容積率の限度の区分に応じ、前面道路の反対側の境界線からの水平距離が同表は欄に掲げる距離以下の範囲内においては、当該部分から前面道路の反対側の境界線までの水平距離に、同表に欄に掲げる数値を乗じて得たもの
図6
右側のハッチングされ不要とされたC部を適合建築物として含めない場合、不合理であるとしTP-PLANNERの適合建築の自動作成では左側の様に区分される事を確認した。
今回その事を再度取り上げるのは、前回の敷地区分方式の不合理も同様だが審査の現場では、ロジカルであるか否かより適用事例集の挿絵と同様に道路高さ制限適合建築物を作成するように指摘される事があるようだ。
今回は、TP-PLANNER天空率(T-Space)を利用した適用事例集の挿絵図2(適用事例集 図2-6-37)同様に作成する手法を解説したい。
入力設定時のポイント
幅員差が異なる道路でしかも一の道路だが、道路の同一区間設定は、T-SPACE道路追加で行う
①敷地境界条件の設定
図7
この項での敷地境界条件の入力は、6m、道路と10m道路がある事を入力するだけでその他、行き止まり道路、および同一区間の設定等は、T-SPACEで行う。
「用途地域設定」および「建物」の入力を終えたら
②T-SPACEでの操作
図8
「新天空率」ダイアログから「道路・一の隣地」を選択する。
*メニューの違いは、隣地天空率を「敷地区分」あるいは「一の隣地」いずれを採用するかにより決定する。隣地天空率を行わない場合は、いずれでも可。
T-SPACE起動の途中上記ダイアログが表示され同一区間の設定の有無を確認してくるが本例の場合は「いいえ」で続行する。
T-SPACEが起動したら初期設定「基礎情報」のまま「発生」ボタンを
クリックする。
図10
「敷地」の項で入力した情報に基づき道路が自動発生する。この場合、同一区間の設定等を行ってない為、それぞれ6m道路と10m道路が安全側の為、敷地幅に面するように発生する。
道路条件の設定のポイント
6mと10mの2種の道路を左側の道路(左回りの法則が適用される為)6m道路のみを残し反対側道路境界線および算定位置をを変更修正する。
①「前面道路編集」で10m道路をクリック選択し削除する。
図11
②残った6m道路の境界線の「反対側境界線」「現況反対側境界線(算定基準線)「境界線」をそれぞれ指定「頂点削除」ボタンをクリック後不要な頂点(10m道路側)をクリックする。
図12
結果6m道路側のみが残る。
図13
③6m道路が選択されている状態で「道路追加」を行う。その事により追加された道路(10m道路)は、6m道路と一の道路が生成される。
図14
④「道路追加」を選択し「幅員」の欄に10mを入力後、10m道路に面する敷地側の道路境界線を6m側でクリック後敷地に面する右端で再度クリックし追加する。
結果は
図15
一のクランク道路が設定される。最後に算定基準線を追加し入力終了
⑤クランク道路の算定基準を追加する。
算定基準線は、一般的に道路の反対側だがクランク道路の場合6m道路右端と10m道路の左端に(縦方向)に
「現況反対側境界線(算定基準線)」をクリックし設定する事で6m道路と10m道路の反対側の道路境界線がクランク状に設定される。
図16
赤枠で設定した状態でA,Bの順にクリックし6m道路側と10m道路の反対側の算定基準線を結線する。
⑥道路高さ適合建築物を自動発生する。
図17
「高さ制限種類」で「道路」を選択し「発生」ボタンをクリックすると段差状の道路高さ制限適合建築物が発生する。
さらに「出力」で算定線が発生し天空率計算を行う。
図18
解析し区域を検証しよう。
図19
算定位置の間隔は、クランク状も同様に4,500間隔。適用距離20mが後退距離1500を考慮し適用距離20mが段差状に適用されている事がわかる。
この場合、天空率が近接する部分が6m道路と10m道路を結線した算定線上に発生した位置が近接する。
重ね図表示で確認すると
図20
さてこの手法を応用するとさらに変形度を増した屈曲道路
図21
道路反対側クランク状、道路敷地境界側屈曲さらに凹状、さらに高低差がある道路の場合においても応用編で簡便に短時間(今回要した時間は、30分以内)で天空率解析結果を得る事が可能だ。
図22
では、その解説をといきたいところだが・・・今回も長くなった。次回にしよう。次回は、上記の解説を行った後さらに行き止まり道路が斜に行き止まる事例で解説したい。
次回にしよう・・次回までお元気で!