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変形クランク道路天空率

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7月27日土曜日

 今週半ばからの台風6号が本日、東海地方から上陸したようだ。

全国的に花火大会があるようでその開催が気になるところだろう。

  東京では、立川が早々に日曜日に順延を決めたが隅田川は、今のところ(27日12時現在)開催の予定らしい。

 どちらも当方は、出かける予定無しだが楽しみにしてる方には、気をもむ空模様だろナ・・。

 

 お隣の国との事、京都アニメ放火など欝々とした気分が続くこの頃でだが世界水泳の日本選手の頑張りが沈みがちな最近の気分を高揚させる。それ以上に池江璃花子選手へのライバル達のエールが良かった。スポーツマンシップに世界中が癒された。

・・・・おっと大谷翔平が3塁打だ。

 これは、ペンタス(和名草山丹花)、アフリカが原産で夏に咲く花・・らしい。雨露がきらきらで星みたいでイイネ。

 

 さて、月末間近の今週は、皆さん締め切りに追われているようで講座は、お休みだ。

 今回は、8月に開催される「TP-PLANNERユーザーズフォーラム」と

「BIMベンダー6社共催セミナー」のご案内をさせていただこう。

 

まずは「TP-PLANNERユーザーズフォーラム」のご案内から

■開催概要
主催:株式会社コミュニケーションシステム
日時:2019年8月6日(火)(開場13:00)13:30~17:00
会場:富士ソフトアキバプラザ6階セミナールーム1
所在:〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3
対象:TP-PLANNER 保守契約ユーザー様、お取引先様
定員: 100名様
料金: 無料 

 

お申込みは

 今回は、国土交通省および民間審査機関のBIMへの取り組みの現状とこれからを日本のBIMを統括するbuildingSMART Japan

にてIFC検定WGリーダー:を務める当社鈴木剛から解説してもらいます。

 鈴木剛は、国立研究開発法人建築研究所 建築開発コンソーシアム メンバーでもある事から行政のBIM化のタイムリーな情報を講演してもらいます。

 BIMによる確認申請に至るロードマップは、これからのBIM化への対応を考えるTP-PLANNERユーザーの皆さまには、貴重だとおもわれます。

 

 さらにTP-PLANNERが取り組むBIM連動に関して実践例としてRevit,、ArchCADに加えて、今回から連携を強力に推し進めるVctorWorksのエーアンドーエー株式会社から佐藤課長をお招きしTP-PLANNERとVctorWorksの連携を実践解説していただきます。

  またサポートセンターからはVer19新機能の詳細解説に加え比嘉ブログで解説を続けているT-SPACEの実践解説を行います。

 

 残り30席程度となりました。お早目のお申込みをお待ちしております。

 

 続いてのご案内は、BIMベンダー6社共催セミナーが下記グラフィーソフトさんのサイトで募集を開始しました。

 

尚、比嘉ブログ読者の皆様のお申込み際

*

「どちらでお知りになりましたか」の欄には

「コミュニケーションシステムからの案内」を選択していただきますようお願いします。(比嘉が担当につきよろしくお願いします。)

 

  さてユーザー会、6社BIMセミナーのご案内も終えたところで天空率講座を開始しよう。

 

 前回は、図1で示す、適用事例集で解説されたクランク道路高さ制限適合建築物の設定法を解説した。

 

図1

 

前回の敷地は、適用事例集の道路形状同様の敷地で解説した。

図2

 今回は、設定法のポイントを復習する事から始まりさらに予告したさらに屈曲度が激しい事例の想定法を応用編とした解説したい。

 

 まずは、前回の復習確認から

入力設定時のポイント

 幅員差が異なる道路でしかも一の道路の条件。

道路の同一区間設定は、T-SPACE「道路追加」で行う為、「敷地入力」では、「道路幅」の項で道路幅を入力する程度で問題ない。

*同一区間の設定、および高低差も不要(T-SPACEで設定する為)

 

条件の設定のポイント

 T-SPACEでは、まず6mと10mの2種の道路のうち左側6m道路のみを残す(現状左回りの入力が基本)。

 「反対側道路境界線」、「現況反対側道路境界線(算定基準線)」「敷地側境界線」は、作図された線分にスナップし入力確定する。

図3

 

 作図された道路形状にスナップする事で変形度の高い境界条件でも確実に入力する事が可能になる。

図4

 

算定基準線もクランク状になる為に追加入力する。

図5

 

 道路高さ適合建築物を自動発生する。

図6

 

さらに「出力」で算定線が発生し天空率計算を行う。

図7

その結果適用事例集の挿絵同様の道路高さ制限適合建築物と算定

線が発生し解析が可能になる。

図8

 結論としてT-SPACEでCAD的入力を行う事により基本的にあらゆる形状の変形道路に対応する事が可能になる。

 

さて今回の事例の解説をはじめよう。

 

今回のデータは

変形クランク道路からダウンロード可能です。TP-PLANNERユーザーの皆さんは、ぜひトライしてみて下さい。

尚、TP-PLANNERユーザー以外の方は体験版ダウンロードサイト(20日間試用可)からダウンロードでお試し下さい。

 

 

図9

 

①「敷地」入力における道路境界条件の設定

図10

道路境界条件を数値で入力するのは、煩雑になる為、T-SPACEでCAD的入力を行う。

 ここでの数値入力は、クランクする位置で6mのグループと10mのグループに同一区間設定を行う。

 その事により左側の敷地境界線側を再編集する必要がなくなる。

 

 さらにクランク右側は

図11

これもやはり、同一区間設定を行っておく。この区間は、T-SPACEで削除するのだが同一区間設定する事によりワンクリック選択そして削除をスピーディーに行う事が可能になる。

 

②T-SPACEを起動する。

図12

起動時の「天空率敷地・・外壁後退距離・・・」自動計算値の適用を行いう。

 

③T-SPACEが起動したら初期設定「基礎情報」のまま「発生」ボタンを

クリックし「前面道路編集」モードで不要な10m道路側を「削除」する。

図13

グループ化されている為、ワンクリックで選択される為、容易に削除できる。

 

*尚、「敷地」の境界条件で「同一区間」設定を行わない場合

図14

各道路境界線に設定された境界条件に基づき発生する。選択された左端の境界条件のみを残す為、他の境界条件を削除する操作が余計となる。その為、6m側と10m側それぞれで同一区間設定を行う。

 

残った6m道路を選択しの境界線の「反対側境界線」「現況反対側境界線(算定基準線)」「境界線」をそれぞれCAD線分上に移動、あるいは「頂点削除」ボタンで不要な頂点を削除し変形道路の基本形を設定する。

図15

敷地側の「境界線」は同一区間の為、そのまま利用可能だ。

 

⑤基本の左側の道路区域を上図の様に選択した状態で「道路追加」を選択し「幅員」の欄に10mを入力後、10m道路に面する敷地側の道路境界線をクリックし追加する。

図16

赤枠で囲われた10m道路側の直線区間が追加される。

さらに東側にある敷地側クランク部は、追加された赤枠部を変形し作成する。

⑥反対側境界線を「端部延長」をON設定の状態で面する反対側まで十分延長する。同様に「敷地境界」を延長する。

図17

赤枠と青枠の幅員差の異なる反対側を設定する。その際円弧で示す敷地境界側の道路境界点がゆるやかな入隅になっているその場合上図の様に青枠で示す反対側を十分延長する事で適合建築物に隙間ができる状態を回避する。

 

⑦「反対側境界線」「現況反対側境界線(算定基準線)」それぞれに道路高低差を設定する。

反対側境界線は

図18

「道路反対側」「頂点への高さ付与」モードで高低差を設定後、道路反対側の境界点をクリックする。この高さは、道路高さ制限適合建築物を作成する為に利用される。特にこの場合上図の様に道路高さ制限適合建築物に隙間が生じないよう安全側に延長変形した為、算定位置を表示する位置と異なる。

*本来道路高低差は、道路中心高ゆえ道路中心線に設定されるのでは?と思われるかもしれないが、現実の事案では、道路中心線の位置は、道路高さ制限適合建築物を設定する為の情報としては、十分ではない。

*道路中心線は、2方向以上の道路を有する場合で令132条を適用する為に最大幅員以外の区域を作成する為に利用される。

 

 

「現況反対側境界線(算定基準線)」は

図19

算定位置を示す基準線と一致した位置に設定する。

 

⑧高さ制限種を「道路」に設定「発生」ボタンで道路高さ制限適合建築物が作成される。

図20

 

⑨さらに出力で算定基準線が発生する。

図21

算定位置を発生する基準線、道路高さ制限適合建築物が作成された。天空率計算を実行してみよう。

⑩平面図で検証

図22

道路高さ制限の基本は

(建築物の各部分の高さ)
第五十六条 建築物の各部分の高さは、次に掲げるもの以下としなければならない。
一 別表第三(い)欄及び(ろ)欄に掲げる地域、地区又は区域及び容積率の限度の区分に応じ、前面道路の反対側の境界線からの水平距離が同表(は)欄に掲げる距離以下の範囲内においては、当該部分から前面道路の反対側の境界線までの水平距離に、同表(に)欄に掲げる数値を乗じて得たもの

 

2 前面道路の境界線から後退した建築物に対する前項第一号の規定の適用については、同号中「前面道路の反対側の境界線」とあるのは、「前面道路の反対側の境界線から当該建築物の後退距離(*)から前面道路の境界線までの水平距離のうち最小のものをいう。)に相当する距離だけ外側の線」とする。

 

前面道路の反対側の形状を正しく認識し後退距離を考慮して適用距離まで用途区分による勾配を乗じた高さ以内に抑える事。

 

  変形した反対側の境界線をT-SPACEで明確に入力する事が肝要。TP-PLANNERユーザーの皆さんは、T-SPACEをしっかりマスターしていただきたい。

 

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