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東京某所用地情報入力から(6社協賛BIMセミナーから)

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 8月24日土曜日

本日は、早朝よりブログ講座ネタを書き込みをつづけまだ外出してない.。が・・猛暑もいよいよ終わりが近い・・? らしい。

 

改めて・・・蓼科山は、涼しく20度前後。

睡眠と読書に最適で布団をかけクーラーなしは、ありがたかった。

 遠くの牛馬をみながら、思わず駆けたくなるが・・手前の道路は、今年から駅伝選手の練習コースが新設された。

蓼科定番のコスモス。

 これは、ノコギリソウと比嘉運動靴。葉っぱがこぎり状のギザが特徴。

 

 さて今週の活動報告から

休み明けは、いきなり6社共催BIMセミナーの皆さんと最終打ち合わせ。

 大阪の仲間もネット回線で参加。おや右側がはいってないぞ気遣いで右側グループは

 皆真剣なまなざし。

今週の講座は、日影規制講座から

 新人有りベテラン有り業種も様々な皆さん。

無事終了で記念撮影は、疲れで比嘉がよろけ気味。

 

 書き上げたばかりの企画BIM講座を開始したい。

 

 今回は、いよいよ来週に迫った6社共催BIMセミナー比嘉が担当する用地情報入力から始まる企画BIM部分の先行解説を始めたい。

 当日の比嘉に割り振られた時間が30分強と用地条件の入力からBIMによる6階規模のマンションを作成には、多少スピードアップする必要がある。来週のセミナーと比嘉ブログによる2元セミナーでできるだけ企画BIMをご理解いただきたい。

 

 まずは用地情報

 

 場所が東京の武蔵野市と設定し架空の用地で企画BIMの可能性を感じていただけるように用地条件も多くの要素を盛り込んだ。

 

 東京武蔵野市の某敷地(架空)は、用途地域が複雑に区分され、日影規制、高度斜線、容積率も異なる。接する3 方向道路は幅員が異なり、隣地越え、行き止まり道路、傾斜そして水面が接する。これらの用地情報の入力からBIM が始まる。


 TP-PLANNER 用地情報の入力は、一般社団法人buildingSMART Japan(IAI 日本) が実施する「IFC 出力検定(建築確認モデルビュー定義2017)」に合格した企画BIM における必須入力項目。

 

 今回は、すでにARCHICADで1階駐車場を想定し8階程度の建物がある事から始まる。

 ARCHICADで作成した建物情報をTP-PLANNERのアドイン機能A-LINKで用地条件を設定する事から始まる。

 用地条件は、アドイン「環境設定」でTP-PLANNERのプロジェクトデータを指定する。

 プロジェクトを設定後、さらに「斜線・日影(S)」をクリックし

TP-PLANNERのGUI(入力画面」を起動し用地条件を入力する。

 

 用地条件の設定法を順々に詳細解説を行いたい。

 

北緯設定

 北緯は、日影規制の影の長さに影響する為、建物規模に大きな影響を与える重要な入力項目。

 初期値は、東京北緯36度が登録されている。ちなみに東京武蔵野市の緯度は、中心部で北緯35度43分、ではそのように変更するかというと⇒NO。

 日影規制は、計画建築物が発する日影を正確に再現する事では無い。

 行政により指定された条件により日影規制を作図し規制時間内に収める事が条件。

 日影規制における東京都の北緯指定は36度。(埼玉秩父市との境が北緯36度に近くなる)北緯を高く設定する事により影が長くなるので東京都の指定は、安全側を考慮し北緯36度となっている。

 同様にその他の都道府県でも、北緯が設定されている。

「地域選択」のダイアログに設定された地図上の行政区を選択し各行政が指定した北緯を指定する。

 

確認申請時に提示が求められる倍率表では

 赤枠で確認される倍率は、北緯から算出される。

さらに青枠で示した部分の方位角は、真北を基準とした8時から16時までの各時間の方位角が確定する。方位角は真北から左側をマイナス表示する。

真北の入力は

2種の入力方法がある。

真北を示すCADで作図された線分をA線分指示の場合線分の真ん中から北側の線分上(1)をクリックし確定する。

B(2点指示)の場合、線分の南側2、北側3の順に2点クリックし確定する。

 建蔽率、容積率の敷地情報からの緩和は

 

 用途地域の項で入力する基準建蔽率、基準容積率に上記に入力され事項で緩和された数値が自動適用される。用途地域の項で再度解説したい。

 

 次に敷地境界条件入力の項

敷地形状は、汎用CADで閉鎖した形状を「敷地」等とレイヤ区分してあれば、自動変換で敷地形状が確定する。その際、敷地境界線は、すべて「隣地境界線」として設定される。その隣地境界線をそれぞれ選択しし境界条件を変更し確定する。

 

改めて境界条件を確認すると

 

 境界条件の変更は、隣地境界線をクリック選択し、いわばCADのレイヤ変更の要領で境界条件を確定する。

 まずは、境界種を「道路」にチェックする事から始める。

 

 南側の始終点の道路幅と道路中心高が違う場合の入力は

 

 「始点幅員」側が⇒で示された左側の境界端部の情報で「道路幅」の項に反対側の道路境界線までの水平距離を入力しさらに「高低差」の欄で道路高低差を入力する。

 終点側が異なる場合は、終点側の入力を行う。

さてその上段に「道路幅員」とあるがその欄の解説が必要になる。

この様に2方向以上の道路の場合天空率および斜線の区域区分は、令132条で区分される。

 その際の最大道路幅員が本例の様に始終点で異なる場合や屈曲し道路中心線の角度が120度を超える「一の道路」の場合に「道路幅員」を入力する事で確定する。

 入力しない場合、その区間で最も狭い道路幅が最大の道路幅員として自動適用される。

 安全側の配慮からそのようになるが行政等との協議で確定した時点で入力するする事で令132条の最大幅員幅として採用される。

 計画時で不明な場合は、入力をしない事で一の道路内で最大幅員は、最も狭い道路幅が採用される。これが一般的な入力時の考え方。

 

 敷地上側の行き止まり道路でさらに水面がある場合は、

 行き止まりの設定に関しては、終点側が行き止まり部分ゆえ「終点側行き止まり部分」にチェックする。

 その事より終点側端部から円弧状に道路高さ制限が適用される。

 

 この場合水面があるが「水面等」の欄で水面の始点側幅および終点側の幅を入力する。その事により日影規制および斜線規制の緩和対象となる。

 その下段に「公園等幅」の欄では、公園が接する場合に入力するが公園の場合、日影規制のみの緩和となる。

 

 さらに道路面中心高の高低差が-1.2mとBM(ベンチマークの事)からの高さで入力されているが(h-1)÷2の緩和は、自動適用される。BMからの高低差を直接入力する。

 BMと設計GL面、さらに地盤面の高さは「地盤:設計GL」の項で入力する事で設計GL等が変更になった場合でもこの項で入力された高低差から自動算出され適用される。

 

 セミナーでは、時間が限られる為、この項の入力は、行わない。したがってBM(ベンチマーク)=設計GL=地盤面の高さ(平均GL)は、全て同レベルとして高さ制限が適用される。

 

 用地情報の最後は、「用途地域」の入力

本例の場合は敷地内外で屈曲した用途境界線で2種に区分されている。その場合、まずメインの用途地域を1区域設定する。

 今回は近隣商業地域を選択し設定を開始する。建蔽率、容積率は、法的に近隣商業地域における最小値が自動設定される為、その地域の都市計画に基づき入力変更する。防火等の設定を行うとか角地等の条件から許容建蔽率は、100%に変化確定する。

 容積率は、入力された基準値と道路幅員による容積率が比較され少ない数値が自動設定される。

 特定道路が70m以内にある場合、距離を入力する事による緩和の自動処理も適用される。

 日影規制は5/3の設定を行う。

用途地域の設定は「用途地域自動設定」ボタンをクリックする事により1Km四方の広い区域が近隣商業地域として設定される。

 日影規制は、10mラインを超えた位置にも10mライン超の規制時間(この場合3時間)で規制される為、このように広い範囲が自動設定される。

 用途地域が異なる場合、境界線を連続線(ポリライン)で作図された線分で切断すると連続線の端部方向の延長で近隣商業の用途地域が区分される。

 連続線で区分された近隣商業地域で「第2種中高層住居専用地域」を選択しレイヤを変更する要領で用途地域ダイアログの内容を変更する。

 その事により今回は許容容積率が異なる為、面積按分され容積率は178.73%,建蔽率は81.49%となる。その事により高さ制限の適用距離も確定する。

 面積按分に関しては、「按分計算結果表表示」ボタンをクリックする事で詳細が確認される

 その他、採光斜線は過半が商業系である事が表示される。

さらに近隣商業地域と異なる高度斜線、日影規制時間を変更する。

 日影規制時間がさらに規制ライン外で異なる場合、さらに区域を区分し設定する。用途地域は、このように敷地の内外問わず区分可能である事が必須となる。変更の確定は、他のダイアログ同様「現在の値を適用」ボタンをクリックする事で変更適用される。 

 

 用途地域の設定終了後、TP-PLANNERのGUIを「ARCHICADに戻る」ボタンをクリックしARCHICADに戻る

 ARCHICADでは用地条件が設定された敷地および規制ライン等が表示される為、ARCHICAD上で日影規制、天空率などを確認する。

 

時刻日影および等時間日影をチェックすると3時間の日影規制を超えている事がわかる。さらに詳細を確認すると

 指定点日影時間を確認すると

3時間34分で34分のNGだその箇所を3D日影チャートで確認すると

建物南西側8階部がNGとあり8階は、不可である事がわかる。

道路高さ制限は、天空率で確認すると

計画建築物が緑の高さ制限適合建築物を大きく超えている事がわかりさらに天空率計算結果もNGとなる事がわかる。

 そこで形態制限をクリアーすべくTP-PLANNER GUIをコールし逆日影、逆斜線を計算し高度斜線も含めた形態制限の限界形状を確認ししたい・・・・となるが今回も長くなった。夏休み明けだこの程度で終わりにしよう。次回に続きます。

 6社共催BIMセミナーまだお申込みで無い方、多少お席あります。

お早目にお申込み下さい。会場でお会いしましょう!

次回までお元気で!

 

比嘉ブログ

 

 

 

 


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