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プランと日影規制:天空率:容積率

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2月15日土曜日

いきなりだがこのパチリから

近所のソバ屋さんで軽く一杯やりながらの事、気配を感じ振り向くと!

可愛い!思わず激写。慣れたものでじっとポーズを保っている。

 

 飛び石連休で始まった今週は、暖冬の1週間。

やはり異常気象だ。

異常気象の関連の有無は、定かでないが新型コロナウィルスの勢いが今だ衰えず。致死率は、低いと言われながらも日本でもとうとう死亡の報告・・

 来週月曜日には、大坂府鑑定士協会の皆さんとの勉強会が有り、

移動の交通機関のみならず講座も30名程が参加の予定で不特定多数と接触の可能性が有る。

 念の為にと消毒用のアルコールを用意すべく薬局に出かけたが「売り切れです。」とにべもない。・・・・今時・・当然だ。

 先日歯医者さんでの会話だが、今時マスクしてない人は、買えなかった組に分類されるらしい。マスク分断が始まってるようだ。

・・・いやマスクは、ストックがある・・・問題は、アルコールだ。

アルコール消毒が最も効果的との事、必須らしい。

 困ったあげく一計を案じた・・・・結果、1年の利用で不向きとわかりやめたワンデイコンタクトレンズの消毒液のストックが数本ある事に気づいた。

・・・・成分を確認すると塩酸ポリヘキサニドが殺菌剤のようだ。

この際、気休めでも利用させていただこう。携帯用も有りで大阪にも持参可だ。

 

 気管支炎と思われる長期の咳き込みも、花粉症薬の服用でおさまってきた・・やれやれ間に合った感じだ。

張り切って大阪に出かける事にしたい。

 

講座を開始したい。

 前回、北側隣地が入隅状になっている敷地の場合

 

 凹部の日影規制線が敷地に近接する為に敷地全体に建物を配置するとA,B両面の建物部からの日影が重なり

 日影規制をクリアーできない事になる。

敷地全体で逆日影計算を行う場合でも条件が敷地全体を対象にしている場合

 

 その凹部に日影が重ならないように太陽高度でカットされる。

その為、逆日影計算を行う場合、「逆日影チャート」で設計者の意図を適用した解析を行う事を推奨している。 

 

 「逆日影チャート」を設定する事で、より現実的な結果として

プランニング作成に適用する事が可能になる。

 

 

 今回は、この逆日影計算の結果を参照しながらプラン(建物想定)を行う手法を検証したい。

 

 今回の事案は、70㎡前後のファミリーマンションを想定する事を目的とする。

日影、天空率、そして容積率を確保する為の手順の一例を解説したい。

 

 まず階高の設定だが6階で想定し逆日影、逆斜線等高線で確認すると

 北側日影規制、南側は、道路斜線でNGである事を確認。

断面図では、さらに明快になる。

 

 左側が道路水面等の斜線:右側が北側隣地の太陽高度でカットされている事を確認。

 今回は、陸屋根案の方針より5Fに設定し容積確保を目的とする。

キープランを配置し1階にエントランスを設置した。

各住戸が71.5㎡。

日影規制を実行すると

 解析の前に赤破線で囲った部分で日影図を作成する際の条件設定が確認される。

 プランニング時の建物ブロックは、容積率カウントの為、壁芯で作図している。

 形態制限のチェックは、壁厚と仕上げ厚を考慮しなければならない。TP-PLANNERは、配置ブロック種毎に壁厚、仕上げ厚等が設定されている。

日影計算は、その壁厚を考慮する事、および確認申請時を考慮し

屋根布施状に包絡する事が初期設定されている。

 天空率計算の場合も同様だ。

 

まずは日影チェックから

 東側の10mラインが若干NGだがパラペットを斜に設定する事でクリアーする事が可能だ。

 パラペット傾斜設定の前に天空率のチェックをすると

どうやら全ての算定位置で青表示のクリアー表示。天空率も問題無し。日影、天空率チェックでプランニング後5分で確認可能だ。

 問題は、容積率だチェック用で確認すると

容積率200%に対して183.73 %、住戸数が24 戸、残り 150.18 ㎡ が未利用となっている。

 出部屋等を設置し容積率を200%にできるだけ近づけたい。

 

 各階でバルコニー側に出部屋を設定しさらに東妻側の住戸の廊下側にも出部屋を設定した。

 バルコニー側と廊下の屋根部は、当初ひさしで設定したが、出部屋配置で躯体に変更した為、屋根部は、全体をパラペットで合成した。

こんなイメージになり容積率は

 残り15.18㎡、さらに容積率を追求したい。

5階ゆえ各階で約5㎡程拡幅したい。

 東側妻側の奥行長さが12.8mゆえ5㎡÷12.8m=0.39mすると良い。

余裕を多少みて0.2m拡幅したい。

串刺し編集で上下階の妻側を0.2m右側に移動したい。

 

その結果の容積率を確認すると

現況容積率 :  199.04 %、利用率     :   99.52 %
残り面積    :      8.78 ㎡  とほぼ許容容積率限界まで容積消化する結果となった。

 

 ひさし部がパラペットに変更され、さらに東側妻側部屋が200拡幅された為に日影規制、天空率を再度チェックする必要がある。

日影から確認したい。

 3時間線が北東側の10mラインを若干超えている様だ。

13時の太陽目線で確認すると原因が明快になる。

 3時間日影を意味する16時側13時の目線(太陽高度)で10mラインからの超過部を確認するとパラペットを傾斜させる事でクリアーが可能だ。

 道路斜線は、どうだろうか?

バルコニー上部のパラペット部の半分がNG。

天空率計算を行うと

 道路反対側中央部で赤表示のNGが3か所。NG最大差分が-0.173%だ。

天空率をクリアーする為には、両サイドのバルコニー隅部をカットする方法があるが今回、日影規制も若干NGゆえバルコニー全体を1:1の勾配45度で斜に設定し解決したい。

 パラペット部を選択後右ボタンメニューから「斜面一括操作」で

パラペットの立ち上がり全てを傾斜設定すると

このようにパラペットが傾斜したプランが作成される。

 傾斜パラペットで日影、天空率をチェックすると、

いずれもクリアーした。

容積率、日影、天空率すべてをクリアーした。

面積表は、これらの結果からExcelマクロで自動生成される。

これで無事完成。

この事例は、来週月曜日の大阪市不動産鑑定士協会の皆さんとの勉強会で使用する。・・・頑張ろう!

 

 その報告は、次の回だ。

次回までお元気で!

 

比嘉ブログ

 

 

 

 


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