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設計GLを変更する手順と天空率:日影規制:高度斜線

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5月15日終戦記念日の特別な日。

今年の夏は、特別な夏。

特別といえば、本日全国的に40度に迫る特別危険な暑さ。

 今年は、やたら休みが続いた事も有り、夏休みは飛び石となった。

中日2日は、実験を兼ねてリモートで業務をおこなった特別な夏。 

 リモートワークでオフィス不要論があるようだが・・・歩きで出社の比嘉には、オフィスは程よい近さの生活のエリア・・休みにも散歩がてら立ち寄る事も多い。 サテライトオフィスが各人の近場に欲しいところだ。 

 ところで東京都は外出自粛、その逆で国は、ワーケーション(観光地に留まりリモートで仕事をする事の意味)の勧め。

 どうしたものやら・・判断に迷う特別な夏。

 暑さゆえ朝夕に歩き回る事に加えて縄跳びを始めた特別な夏。

 

 縄跳び・・何年ぶりだろうか・・。さすがに最初の頃は、さえなくて情けない感じがしたが・・このところ回数が伸びて自信がついてきた・・・シンプルに生れついた事に感謝したい。

 狭いスペースでハードな運動にもなる・・・お勧めしたい。

 外出がままならずで消音器を付けラッパを吹きぱなしの特別な夏。

9月のイベントに備えているのだが・・・どうなることやら。

 あれこれ特別を語ったが涼し気な花に囲まれたいつもの夏休み。

 ・・・かつて(1987年)国の制定した総合保養地域整備法(リゾート法)にのせられ入手した保養所がワーケーションで復活?・・・これもどうなる事やら・・・。

 

・・・ブログ講座を開始するいつもの夏。

 

 

 敷地内高低差のある事案をシリーズで解説している。

前回までで道路天空率、日影規制、高度斜線いずれの形態制限もクリアーする事ができた。

 

 ところが断面図を確認すると

高度斜線をクリアしているの良いのだが

地表面のかぶりが大きいので設計GLを上側に500mm移動したくなった。

 本例では、設計GL=BMの前提で解説を進めてきたが設計GL面を

今回は、500mm上方向に移動す場合の手順と形態制限への影響を

確認したい。

 サポートセンターにも設計GL変更の際の質問は、多い。

 手順を解説し形態制限のチェックをスムーズに行えるようにしたい。

 

 TP-PLANNERでは、用地情報の変更は、TP-LANDで行い

TP-LIGHT(プランニング)ではその結果が反映される。

 

1)設計GLを500mm上側に移動する手順

1)-1建物をZ方向に500mm移動する。

 建物高さを変更する場合、変更対象の建築物を選択後、右ボタンメニューから「座標変換」を選択し高さ方向移動距離「Z方向」の項に「0.5」mを入力する。

 さらに「建物移動オプション」の欄で今回は、「全体スライド」を選択して行いたい。「全体スライド」の場合、選択されたブロックの下面から上面がそのまま上方向に移動する。

 「上端のみ」を選択すると下端の位置は、Z方向で指定指定した高さ方向に延長される。(建物の下側に隙間ができないようにする場合、

「上端のみ」で行う。

 

 これらの設定後「移動」ボタンをクリックし実行する。

 

1)-2 断面図で確認する

断面図で1)-1で上方向に0.5m移動した状況を確認する。

1)-3 地盤:設計GLの項で設計GL0.5mを設定する。

1)-4  平均地盤面計算設定を行い「地盤:設計GL」に適用するか直接平均GLの高さを入力する。

今回は、日影規制クリアーの為、バルコニー形状が微小に変形した為に再計算を行う。

1)-5平均地盤面の確認

平均GL1.740⇒BM+1.241+0.5=1.741に変わった。これは円弧破線で示すバルコニー部を日影規制をクリアーする為にカットした分低い側が減少し平均GLが0.001m上昇した。、

 

2)各種形態制限を確認する。

2)-1 道路高さ制限断面図で確認する

 

BM,設計GL、平均GLの位置および関連を確認する場合は、「断面図」「道路斜線」等で確認すると一目瞭然。

 

2)-2道路高さ制限適合建築物を作成する。

地表面等基礎情報は、設定保存されている為、自動発生を行う。

 設計GL位置に伴う建物Z方向移動により計画建築物が0.5m高い位置に設定された事になる為、前回より高さ制限を超える部分が大きくなる。

2)-3天空率計算を行う

どうやら問題なくクリアーの様だ。

  結果を高さスライド移動前と比較すると今回の結果は

P10(差0.258%,斜84.537%,計84.795% BM+240.25) 天空率近接点)

前回の結果は

P10(差0.470%,斜84.537%,計85.007% BM+239.75) 天空率近接点)

道路高さ制限適合建築物(斜)天空率は、変化なしだが

計画建築物高が0.5m高くなった分、天空率がわずかに低下し差分も近接している。しかし十分な差分で問題なし。

 

2)-4日影規制をチェックする。

 まずP1に関しては、バルコニー部の幅で規制内に1分のクリアランスでおさまっている。その為、建築物が0.5m高くなっても影響しない。

 

 P2の場合、建物高さが高くなった分影が長くなり日影時間が影響を受ける。ただし前回の結果が

2:38:55ゆえ余裕ありで今回2:45:53で7分程、影の時間は長くなったがまだ余裕ありで問題無し。

結果設計GL面を0.5m上方に移動した場合でも日影規制は、問題ない。平均GLの値がBM+0m⇒BM+1.741に変更された効果は大きい。

 

2-5)高度斜線を確認する

建物の絶対高さが高くなった為、高度斜線は、厳しくなる事が想像される。

確認してみよう。

わずかにNGだ。

TP-PANNERプランニング機能でより詳細に調整したい。

 

3)企画BIM TP-PANNERのプランニング機能で高度斜線をクリアする手順。

この事案は、最終的にはBIMデータとして完成する事を目的とする為TP-LIGHTでの設計GL変更に伴う修正を解説する。

1)-5平均地盤面の確認までで解説した設計GL位置変更に伴い

「地盤:設計GL」で設計GL、平均GLが付加された場合、TP-LIGHT

「階高・座標」の項で

 高さ基準(建物高さの起点の事)を変更する必要がある。

 初期値BM=設計GLで作成したプランだが設計GLをTP-LNDで

変更済みゆえこの項では、高さ基準の項を「設計GL(SGL)」にチェックを入れる。(初期値は、BM(ベンチマーク))

「設計GL(SGL)」にチェックすると「1階SL実高さ」の欄にTP-LANDで設定したBM+0.5mが自動代入される。

 

 TP-LIGHTでの高さの設定は、これだけだ。

TP-PLANNERの高低差は、すべてTP-LANDの項で一元化して設定する事がポイントだ。他社BIMソフトとの連動は、設計GL面を建築物の最下端として連動される。

 

2)高度斜線をチェックする。

設計GLを0.5m高くした事によりNGになった。

高度斜線をひさしの高さで等高線表示すると

ひさしの右側を600mm内側に移動するようだ。

*高度斜線の等高線は、右ボタンメニューから「選択階の臨時等高線」で階高レベル以外で等高線を表示する事が可能になる。本例の場合赤表示がパラペット可能位置その右側の茶色の線分がひさしの高度斜線による可能高となる。

 

クリアーした問題なし。プラン結果をパースで確認すると

 そして建具配置で構造連携で躯体を発生させると企画BIMデータが完成。

 壁柱の位置も問題無し。 

 結果敷地の地盤面(日影の平均GL)が1.71m上側に設定される事で

天空率、日影規制、高度斜線いずれも設計有利とる事を確認。

 

・・・・地表面で3m以上の高低差がある場合も検証したくなった。

夏休みだ・・・次回に行う事としたい。

次回までお元気で!

 

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