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行止り、屈曲の3方向道路天空率解析手順

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8月22日土曜日

 沖縄で夏生まれゆえ暑さには強いと思っているのだが今年の暑さは、危険だ。思い込みも危険らしい!水分とらなきゃ・・・でも沖縄より東京の方が気温が高く暑いのはここ数年の傾向。

今週は、コロナより暑さが気になってしまった。

 夏休み明けの今週だが早速講座を再開した。

まずは火曜日の天空率講座から

 天空率模型を持ち込み解説。理論を徹底学習の後は、オフィスビルの建物想定で天空率で高さ制限をクリアー。

天空率の威力を十分認識していただいた後、各人思い思いのポーズでパチリ。

 

そして水曜日は、画地割に加えてリクエストにより実物件の特殊用地条件の入力法を解説。

そして共同住宅の高さ制限NG物件を天空率で解決。

 天空率結果とパースを提示。最後に一同、一瞬マスクを外しパチリ。

お疲れ様でした!また勉強会しましょう!

 

 天空率講座を開始したい。

前回この際、敷地内高低差が3m以上ある事例の解説を予告したのだが・・・・ん・?  過去に何度か解説したなと思い「3m」で比嘉ブログ検索すると

傾斜地における企画BIM活用法では11回のシリーズで解説しているので良しとしたい。

 傾斜地盤のまとめは、昨年の「夏休み報告と過去記事「2015年05月16日「傾斜敷地と地盤を考える」を参照していただきたい。

 

 今回は、今週サポートセンターに寄せられた質問をアレンジしてこの事例の解説

用途地域は、2種住居地域で下記のとおり

 

西側に7mの行止り道路があり屈曲した4m道路に北側には、6m道路が接道している。

 

1)道路高さ制限を確認する。

 

現況を斜線断面図で確認すると4m道路側は、最大幅員7m道路が適用されるが

5階から6階部がNGとなる。

北側6m道路側は

ひさし部がNGだ。

2)有効採光距離を確認する。

 さらにこの場合南側が隣地境界線だ。有効採光距離がとれているか確認しておこう。

 今回1住戸55㎡程度ゆえ1階部の採光補正係数を0.8に設定すると6m程で十分居室の確保が可能である事がわかった。

*有効採光距離を算出する機能は、「補助線」モードの平行線で隣地境界線をクリック後有効距離方向で右ボタンクリックすると有効採光距離を採光補正係数を設定する事で有効距離を逆算する機能がある。

 

 道路高さ制限NG分を天空率で解決したい。

3)行き止まり設定および同一区間の設定を行う。

 天空率条件設定および解析のポイントは、A,B,Cの3点。

 

A)行止り部が屈曲している事への対処

B)屈曲4m道路の端部の行き止まり設定

C)6m道路側の屈曲道路

 

A)行止り部が屈曲している事への対処

A)-1同一区間の設定

屈曲した行き止まり部の境界線を「Shift」キーを押しながら選択後

「設定」ボタンをクリックし設定する。

グループ番号2が自動設定される。

*この事例では、始まりの境界点NOが2である事よりその境界点番号が「グループ番号」として自動設定される。

 

A)-2 行止り設定

下図左側は、7m道路の4m道路側に「始点側行止り」設定を行う。

その事により7m道路側は、行き止まり道路として認識され適用距離および令132条の2Aが円弧状に適用される。

 上図右側の解説は7m道路の下側の端部:終点側に

「終点側行止り」設定。そこことにより指定された7m道路は、

終端で行止る事を指定する。

*この指定が無い場合安全側の見地から自動処理で7m道路境界線に一定距離道路が延長されるものとされる。

 

C)6m道路側の屈曲道路

 この事例の場合、屈曲した右側の道路は、境界線の延長上に道路高さ制限が適用される。

*B,Cの端部で行き止まり設定したケースと異なる。

 

4)「新天空率算定領域」を起動する。

 

4)-1 「基礎情報」「発生」

この操作で用地情報で入力された設定から道路形状を自動発生する。行止り設定した道路境界線端部は、「行止り」位置が設定され道路端部が確定する。一方「行止り」設定をしない6m道路の右側端部は、自動延長される。この場合自動延長で問題ないがさらに屈曲し適用距離が敷地内に達する場合その部分を編集する必要がある。

 

4)-2最大幅員7mの算定位置の編集

 この場合、最大幅員7mの行止り部分の円弧部において算定位置を設定する位置が屈曲しており「現況道路反対側境界線(算定位置)」の項で編集する。

この例では、行止り道路の範囲内に収める事にする。

編集作業は、この事例ではこの程度だ。

*道路高さ制限の起点は、行止り部に面するみなしの反対側を変更しない。(移動した場合、みなしの反対側に垂直方向に高さ制限が適用される為その分隙間が生じる事になる。)

 

4)-3 適合建築物を自動発生する。

行止りおよび令132条を考慮した区域が自動発生した。さらに「出力」で基準線を発生すると

算定位置が区域に面する位置に自動発生する。赤円弧で示すように不要と思われる算定位置が発生した場合は、選択し削除する。

*行き止まり設定を行った場合道路に面する側と設定した部分に垂直部のみなし位置に発生する。

 

まずは、天空率計算を行い可否を確認したい。

5)天空率計算を行う

解析結果は、全て青表示でクリアしている事がわかる。

 

6)最大幅員の区域を検証する。

後退距離が3.56mゆえ、みなし道路境界線7mの反対側から3.56mの位置を起点として適用距離20mで区分されている事がわかる。

4m道路側への回り込みは、赤円弧で示す4m道路の境界線から

(適用距離20m-7m-3.56m)=9.44mの円弧で区分される。

 

 ・・・次に4m道路側2Aの範囲の最大幅員7mの区域と解説していきたいところだが・・・エアコンが自動掃除に入ってしまった・・・・・

今日は、ここまでにしよう。

次回までお元気で!

 

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