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発散規制ラインの設定法と効果検証

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9月5日土曜日

大型台風10号の動向が気になる。

最大瞬間風速が85mを越える予報の超大型台風だ。

 その影響か?!本日の東京は朝から猛烈に暑い。

 これは昨日の仕事帰り・・大雨になりそうな空模様と・・・夕方6時頃でこの暗さ・・・夏も終わりかな・・と思いながらも降られたら困ると・・小走りで帰り無事帰宅、空を見上げると強風の為かあの雨雲は、どこへやら・・・おちょくられたかんじだ。

 

 先週の日曜日もやはり猛烈な暑さ・・。暑さの影響もあったろうかスマホが故障してしまって電話がつながらない・・。コロナ禍のスマホショップでは予約制だが窮状を連絡したらたまたま20分後にキャンセルがでたので来店可能だとの事。いそぎ猛暑の中を走り(ジョグ程度だが)なんとか時間に間に合ったのは良かったのだが・・・・説明を受け故障だとわかった頃、軽いめまいと立ち上がるとふわふわした感じだ。昼前ゆえ空腹のせいかと思ったが水分補給を怠っている事に気づいた。これ熱中症かも?!・・・。

 このところTVでは、連日熱中症予防の為、冷房温度を低く設定するようにとのアナウンス、冷房を低く設定する事に抵抗が無い。

 そしてこの異常な暑さ!室内と外気の気温差が大きい毎日。

・・・寒暖差が激しくヒートショック状態では?!。

 その後2,3日外出する時、軽い運動などで体温を若干上げる工夫をしたら元にもどった。同世代の皆様!お気をつけ下さい。

 

 さてこの猛暑の中今日もこれから外出だ早くブログをアップしたい。

 

比嘉ブログ講座開始!

 

 サポートセンターに寄せられる質問の中で今週多かったのが

発散規制ラインの作図法。

 

 発散規制ラインに関しては「東京都の安全条令とその解説」に運用法が下記のように記述されている。


「・・国では、全国的な法解釈及び運用の統一を図るため、改正法の施行通達に参考として「日影規制における測定線の設定方法」の資料を添付し、具体的な緩和方法を示した。


 

 挿絵で「・・・道路に接する場合の緩和方法」として図18緩和しない場合の測定線と矢印で図19発散方式による緩和(発散方式)図20安全側の緩和(閉鎖方式)が掲載されている。


 「都においてもこれらの問題点も含め、緩和の具体的取り扱いについて種々の検討を加えたが、最終的には、国から示された発散方式を採用する事とした。ただし安全側に設定した測定線(5mおよび10mライン)において建築物が規準に適合すればその建築物は当然適格であるから、その様な方法も可とすることができることとした。」

 

 結論として「発散方式」「閉鎖方式」いずれでも良いとする。

その解説として

 

 この基本的な考え方は、道路等の範囲内に生ずる日影は、規制対象から除外するというもので、具体的には、「発散方向」という新しい概念によって「みなし境界線」の位置を定め、また、そのみなし境界線からの5mライン及び10mラインについても、同じく「発散方向」に設定することとしている。・・・・・・

 

 発散方式などの考え方は比嘉ブログ

発散方式に関する違法判断検証

でも解説した参考にしていただきたい。

 

名古屋市では

 やはり発散規制ラインが解説されている。ローカルルールとして円弧で示した隣地境界線に垂直な位置まで、5m、10mラインが延長される。(10m未満の道路)

 

 さて今回は、発散規制の効果をまず提示する事から始め、

TP-PLANNERユーザーの皆さんには、設定法を解説する事としたい。

 

1)発散規制の効果確認

今回は、下図のような用地情報から解説を始めたい。

 

 近隣商業地域で容積率300%15階タワー状のオフィスビル。

日影チェックを行うと

1)-1「閉鎖方式」による日影チェック

 A部分とB部分の2か所がNGになる。いずれも10mラインの外側に3時間線が発生している為にNGとなる。

 

1)-2 「発散方式」による日影チェック

A部分は等時間線が発散規制ライン10mラインの内側ゆえクリアーした。

ただしB側は、NG。

 

 みなし敷地と発散規制ラインの関係は

 左側隣地境界線と道路境界線の交点を起点に道路境界線に対して垂直方向から左側が発散規制ラインで作図されるエリア。

  そのエリアでは道路幅員等が10mを超えた場合、道路反対側の境界線方向に延長された線分で道路反対側の位置から円弧で示す発散線の起点方向に5m戻った位置をみなし敷地とする。

 

 みなし敷地の境界線から道路反対側境界線の位置が5mライン。

さらに延長方向5mの点を10mラインの端点とする。

発散規制10mラインは同様に設定された端点間を連続線で接続して作成された線分。

 

 右側2方向道路側は、隅切りが設定されているがそれぞれの道路境界線を延長した交点を起点とし道路境界線垂直線から右側に発散規制ラインが設定される。

 

 ところでB側がNGだが道路条件を右側9m道路がさらに延長された交差した前面道路の場合を次に検証したい。

 

1-3)交差状の道路の発散規制

名古屋市の解説の事例同様に交差点を含む道路の場合。

 B部分も道路上であり発散規制ラインの内側ゆえクリアーとなる。

交差から右上の発散規制ラインの作図法は

 

 同様に道路境界線端部から発散方向に延長された線分の反対側の道路境界線をみなし敷地としその位置から5m、10m延長方向に

10m規制ライン端点を設定しそれらを連続線で結線した線分となっている。

 

*東側道路幅員は9mだが交差点から道路反対側の発散方向は

10mをこえる。

 

 結論として発散規制ラインは、かなり有効になる事がわかる。

 

2)TP-PLANNER発散方式の設定法

以下の設定は、TP-LANDで行い。「設定」「オプションライセンスの設定」で「発散オプション」をチェック後行う。

2-1)属性線の設定

 

 「入力」「共通データ」「属性線」で「発散基準線」で道路形状を設定する。

*「属性線」とは、線分に法的解釈が可能になるようにそれぞれに

属性を設定する。

*道路境界線の線分を日影規制に影響があると思われる位置まで延長する。

 

2-2)「道路領域」を入力する。

「入力」「日影・逆日影データ」「道路領域」で

 「連続線入力」機能で規制ラインを発生させたくないエリアを一筆書きの要領で作成する。その他A部は、道路領域ではないが規制ラインを発生したいくない為、訂正モードで作図した道路境界線を選択後「右ボタン」メニューから「ポイント追加削除」「ポイントの追加」で任意の位置にポイントを追加する。

*ポイントの追加は上記の他、訂正モードで線分を選択後、「Ins」キーを押し込む事により同様に追加が可能になる。

 

*今回Bの円弧状の部分も不要で同様に道路領域に設定する必要があるが今回は、規制ライン発生後に任意の規制ライン部を削除する事が可能な為その項(2-5))で解説したい。

 

2-3)以上の条件で発散規制ラインを発生させる。

2-4)不要な「発散ライン」の発生ポイントを削除する。

 

 

 発散規制ラインを自動発生する為のポイントが道路境界線端部に自動発生する。屈曲した東側9m道路の場合その途中にも発生する事になる為削除する。

 さらに南側など発散規制ラインを発生する必要がない箇所を選択後、削除する。

*「規制ライン設定」の各項で設定後他の項に移動すると入力済みの条件で発散規制ラインが自動作図される。

 

2-5)不要な規制ラインをクリック選択し削除する方法

 

2-2)の項で解説したBの領域には円弧状の規制ラインが発生する。

その規制ラインを直接選択し削除する方法

「入力」「規制ライン設定」「10mライン修正」の項に移動し不要な線分をクリックし選択後削除する。

 

以上で発散規制ラインが完成しました。となる。

 道路形状により適切に「発散ライン」の設定を行う事で煩雑な発散規制ラインが容易に作成される。

 

 作成された発散規制ラインから「逆日影計算」で可能日影空間を逆算する事も可能になる。

 

 次回は、その事など発散規制ラインにまつわる事を追記したい。

 

・・・・大型台風10号の動向には、・・・・熱中症には、くれぐれもご注意下さい。

次回までお元気で!

 

比嘉ブログ

 

 

 

 


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