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REVITで企画設計を行う手法TP-Rlinkの話

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8月27日土曜日8月も残りわずか・・・・相変わらずの暑い毎日・・迷走台風10号はどこへ向かうのやら・・。今週は吉田タクロー祭りの後のさみしさ状態。相変わらず朝の挨拶はボンジーヤ。と呑気な事を言ってられない・・。9月1日ワールドカップサッカーアジア最終予選、そしてリオパラリンピックは9月8日開幕、オリンピックの勢いそのままに活躍が期待できる。得に復活した競泳成田真由美選手には期待している。車いすテニスの国枝慎吾、上地結衣、陸上に柔道・・・みのがせない・・・また体内時計が早起きのブラジルタイムにシフトされる。

 9月はセミナーのイベントも多くこちらも闘いだ。

 

 

この花は、会社玄関脇に咲くプルンバーゴ・インペリアルブルー。昨年も比嘉ブログに登場してもらったが昨日の強烈な日差しの中、ヘロヘロになり会社到着すると玄関でキラキラ輝き元気を与えてくれた。南アフリカ原産。

 

 まず今週の報告から今週は個人講習2回目の天空率講座

 

斜線規制の始まりから天空率審査の変遷を確認しながらつい時間オーバー。お疲れさまでした。

 

 今週は9月に多く開催されるBIMメーカーとのジョイントセミナー用資料作りに追われた。パネルパンフを作成しなければならない。実はこの仕事が楽しいい。企画設計の流れにそったBIM連携の手順を考え、各社BIMソフトとの連携を確認する。

 

 まだ途中だがとりあえずの流れができた。今週の講座はTP-PLANNERをBIMソフトとして利用する手法を解説したい。もとよりTP-PLANNERは企画BIMの登録商標を取得しておりBIM

(建築設計)最上流のBIM構築が可能なソフトとしての位置づけにある。

 

 

 今回は、オートデスク社のREVITTP-PLANNERがシームレスに連携するTP-Rlinkリリースされた事よりREVITの連携を解説したい。

 

 REVITは特に生産設計において有力なソフトとしてゼネコン中心に広く利用されている。今回は企画BIM TP-PLANNERとの連携により企画設計においても有効に機能する事を紹介したい。

 

 始まりはREVIT、TP-PLANNERいずれから開始しても問題ない。

今回の例題は

 

 

用途地域は路線から30mまでの西側が準住居で容積率300%日影規制が4/2.5 東京3種高度、東側が一種住居で容積率200%で日影規制が3/2規制、東京2種高度の形態制限が厳しく発散規制ラインおよび天空率を利用しないと厳しい。さらに北東側の地盤が5m高く日影の 受 影面の緩和として利用したい。

 

 解説開始!

 

 今回は上記エスキスを参考にREVITで建築物がすでに作成されている状態から開始する。

 

 

TP-PLANNERでは、事前にプロジェクトメニューで、物件枠のプロジェクトのみを登録しておくこれがリンクするプロジェクト枠となる。

 

 REVITのデータがTP-PLANNERで利用される為にデータ領域の共通化を行う。この事を紐づけなどとも称する。

 

 

 REVIT内にあるTP-PLANNERメニューの環境設定で事前に登録したプロジェクトを指定する。この事によりこれからREVIT内で行う形態制限の解析がすべてTP-PLANNERの高速エンジンで実行される。

 

 まず最初は、方位、敷地形状、用途地域などの土地情報をREVIT内のTP-PLANNERメニューから「斜線・日影」をクリックすると画面はTP-PLANNERに切り替わり通常どおりの詳細な土地情報を入力する。その際、基礎情報はREVITで入力したエスキスを利用する事で座標が共通化される。

 

 

 行き止まり道路、屈曲道路、発散規制ラインの指定などを行う。今回は2週住居地域の北側の道路反対側の地盤が5m高い為、「近隣地盤」の入力も行う。TP-PLANNERの土地情報の情報量は一般社団法人IAI日本が実施する「IFC出力検定(建築確認モデルビュー定義2015)」に唯一合格しておりそれらの情報はTP-PLANNERで保持される。

入力終了するとREVIT画面に切り替わる。

 

 

 REVITでは、早速、日影規制のチェックから行う。REVIT内のメニューから時刻日影、等時間日影、指定点日影を指定し一気に日影の解析を行うと

 

 

 西側の変形道路内に2時間半の等時間線が発生したが発散規制ラインでクリアーしている。ただし北側で数ポイントNGがある様だ拡大して確認すると

 

 

 

このNG部が2:30時間規制に対し2:31分、2時間規制に対して2時間3分わずかだがオーバーしている。まずは左側の指定点赤表示のNG位置をチャートで原因を確認してみると

 

どうやら高層部の幅がわずかに広い様だ拡大しチャートのカット幅と建物幅の環礁チェックしてみると

 

このとおりでどうやら幅を狭める必要様がある。

 

左側のNG部も確認しよう

 

 

この原因は階段室の庇が太陽高度を超えている様だ。

 

 場所は特定できた。この様にREVITがTP-PLANNERの様に機能するのが TP-Rlink

ここまで原因が特定できればREVITの機能で形状を収めるべく変更す。

 

 今回はNG手順が前後する感もあるが逆日影、逆斜線も強力だ逆日影計算を行うとそのNG箇所がさらに明確になる。

 

高層幅の部分が若干飛び出ている。階段上部では太陽高度からわずかに上側にでている事がわかる。詳細は後ほど等高線で表示したい。

 

ブロック図ではさらに可能空間を建物イメージとし重ねて確認される。

階段室が上がらなくなる為その部分は7階まで。(メゾネットなら可能である事もわかる)

 

 

ブロック図と建築物の環礁チェックは分かり良い。

 

等高線は

 

 

紺色で示される高層幅の右側がオーバーする事、階段ひさしがわずかに抵触する。

アイソメ図と重ねた立体表示の等高線

 

斜線規制も確認しよう現況建物の後退距離を考慮した鳥かご図では赤表示される。

 

 東、南側道路に面した道路中心10mの区域で斜線規制を超えている。南西側隣地斜線もNGの様だ。天空率計算の必要有。その前に鳥かご図を逆日影結果と複合すると

 

 

さて天空率計算だ。

道路天空率はREVITのTP-PLANNERメニューから「道路」をクリックすると難解な132条を解釈し適合建築物、算定位置を自動発生し解析してくれる結果は

 

 

行き止まり道路では道路中心およびおよび最大幅員10mが円弧状に区分されているが7m道路側で3と4m道路側で1のNG。

 

 念の為確認だがこれらの操作画面はすべてREVIT内のTP-PLANNERメニューで実行される。

 

 

 REVITメニューから「天空率」ボタンでTP-PLANNERに移動し天空率で逆天空率などで解決する事も可能でシームレスな操作体系が実現されている。BIMの醍醐味をぜひ味わって頂きたい。

 

 さて今回はREVITで建築物を作成を開始した、工場あるいは東京オリンピックを控えての公共建築などはこの手順が順当だと思われる。ただし共同住宅などビルディングタイプはやはりTP-PLANNERから始める事が効率的だ。次回はその手法を解説したい。

 

 9月になると多少暑さも和らぐ・・カナ。今しばらくの頑張りです。次回までお元気で!

 

 

 

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