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REVITで企画設計を行う手法TP-Rlinkの話 2

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2016年9月3日土曜日

今年も早・・9月突入。

これは先週日曜、会社のある高田馬場のおみこしが数基担がれていてにぎやか・・・これで夏も終わりかな?

 

今週もいろいろありました。

 迷走台風は東北、北海道直撃で甚大な被害を与えた様だ。

これまで台風といえば沖縄、発生地点もフィリピン沖が常識だったのが八丈島あたりでの発生など異常気象はなはだしい。沖縄は台風がこない為、海水温が上昇しサンゴが白化する現象が起きている様で心配だ。

 心配といえば2020年の東京オリンピックも7月24日の開催日が決定したが暑さ対策は大丈夫だろうか?開催日は大口スポンサーのアメリカの都合らしいが運動会は秋がこれまた常識だったのだが・・・。オリンピックの日程はアスリートファーストで決めてほしい。

 

 サッカーのことにはまわりの皆もふれたがらない様なので・・・やめとこ。このスリル感がたまらないと思いたい。

 

 さて昨日はグラフィーソフト社のArchCADVer20製品発表大阪セミナーに参加してきた。

 

毎回楽しみなのが大阪のソフトベンダーの皆さんとの再会。積算のトモデータサービスさんと構造計算のユニオンシステムさんと早速当社ブース前で記念写真から始まった。

 

 この会はまじめな会で1時から6時まで発表が続く・・。

終了後のレセプションで軽くいっぱいがまた楽しみで

積算の日積サーベイさんとNTTファシリティー総研さんも加わり最後までにぎやかでした。盛り上がったのが中央の女性が広島出身でカープ優勝間違いない話題。以外と安仁屋など知っていて広島県民のカープファン教育は徹底浸透している事がわかった。もちろんBIMの話題は・・・なかったナ~。

 

来週はオートデスクユニバーシティーが週末東京品川であり当方も展示予定だ。BIMばやりの今日このごろです。

 

 さて比嘉ブログ講座でも企画BIMを解説している。先週作成したTP-Rlink内容は当方のHPで早速掲載された様だ。

 

 今週はBIMによる建物の日影規制をクリアーする方法と天空率チェックを解説する。日影は基礎的かわし方を参考にしていただきたい。講座開始!

 

先週のおさらいから始めたい。オートデスク社のRevitと当社企画BIMTP=PLANNERとの連携ソフトTP-Rlinkを利用する事により

 

 

Revitの建物データとTP-PLANNERが連携し土地情報が共有される。その結果Revit内でまるでTP-PLANNERを操作するがごとく

 

 

日影規制が解析され

 

チャートや逆日影計算

 

の解析結果との干渉確認により日影規制を収める事が可能になる。天空率においてもRevit内の天空率ボタンをクリックするだけで

 

適合建築物、算定位置が自動発生しさらに解析まで一気に行う事が可能になる事などを解説した。

 建築物をRevitマスモデルなどを利用して作成する事も良いがやはり共同住宅などビルディングタイプの計画はTP-PLANNERによるプランニングツールはさらに強力だ。今回は、日影規制をクリアーすべく作成済み建物のスパン割り変更、容積率等も意識した計画作業をTP-PLANNERで行う方法で解説したい。もちろんその結果再生成された建物形状は、再度Revitデータとして構築される。

 

 尚、これから解説するプランニング部分は、前回行った逆日影、日影、天空率の解析部分同様にRevitと双方向連携する事はできない。その為プランから建具配置、構造連携部はTP-PLANNERからRevitへの一方向となる。

 

 今回はTP-PLANNERによるプラン作成により日影規制、天空率、スパン割変更および容積率UPを行う手法までを解説したい。

 

 まずRevitでTP-PLANNERメニューから「躯体モデル」をクリックする。

 

 

 するとTP-PLANNERプランニングツールが表示される。今回はあらかじめ作成した情報を利用する為に「座標系単位読み込み」を実行する。

 

 

座標系とは、階数階高:建物回転軸等が異なる建物を座標系単位としてTP-PLANNERでは複数同時作成が可能になる。その際どの座標系を連動したいのか事前に保存した座標系を読み込む事によりRevitに転送可能な建物データが読み込まれる。

 

 日影、と天空率がNGである事は確認できたが容積率を確認すると

 

 

 法定容積率241.84%に対して現況が225.61% 利用率93.28%ながら残り459.95%が未消化となっている。土地有効活用の為には容積率の消化率は100%にかぎりなく接近したい。

 

 まず日影規制から対策すると逆日影計算を逆日影チャートで高層巾にねらいを定めて設定すると

逆日影チャートの2時間半の角度に囲われた部分が高層巾。任意に設定が可能な為右端の円個部をカットすべく設定し逆日影計算を行うと

 

 

 これは、10階の高層部の等高線と日影チャートを重ねて表示しているがいずれも高層部の右端を等高線のラインまで狭める事で解決する事を表示している。

 

 

 

この部分は階段室の庇が太陽高度を超えている事は前回解説ずみ。対策はと・・・規制ラインとの関係をながめると道路が屈曲しており階段室を左側に移動する事で解決する事がわかった。作成済みの階段室を並行移動したい。

 

 さて問題および見所はここからだ。すでにアイソメ図で確認できる様に建物は全階作成されているしかも法的属性を持つ事と住戸単位のサイズも考慮しながら日影規制をクリアーしなければならない。

 

 高層棟の幅を全体で500mm狭める事にする高層部の各住戸面積のバランスを取る為に左端Eタイプを300mm,中央部Fタイプを200mm狭める都合右端Gtypeはそのままの面積で500mm左端に移動する。もちろん上下階同時に移動する。

 

 まず、「串刺し変種指定」で全階を選択後、移動したい範囲をドラッグ指定で選択する。(部分包洛指定で行いブロック中途の指定が可能)

 

 選択マークがONの状態の境界線が移動および変形可能となる階段室およびEVは全て選択されているので変形せず移動する。左端のEタイプはFタイプとの境界壁のみがONとなっている為、変形の対象である事がわかる。Eタイプの面積は現在92.88㎡、移動モードで左方向に300mm移動すると

 

 

Eタイプが89.01㎡でF,Gタイプが左方向に300移動した事になる。Fタイプの幅を200mm同様に狭めてGタイプを200mm移動すると

 

 

Fタイプ90.3㎡が87.72㎡と変わる。これで高層巾対策は万全。日影チェックを行うと

 

 

かなりきわどい結果になった為に申請図を作成するTP-LANDで1秒単位の精度で解析すると

 


左側の幅でNG部は2時間30分の規制に対して2時間29分36秒となりクリアー

 

 右棟の7階部を左に移動し、階段室を高層棟との境界位置まで移動すると

 さらに階段室も移動し日影計算を行うと

 

 

日影計算クリアーとなる。この場合高層部は日影規制の時間幅内にあり容積調整として利用可能なエリアとなる。さらに西側の変形道路への等時間線は発散方式でクリアーしている事に着目したい!この事例では発散方式により土地の有効活用が促進される事がわかる。

 

 さて天空率だ右側7.5mの道路中心10mの区域でNGであったが建物右側部が左方向に500mm移動した為に天空率にも有効に機能すると思われる。

 

 なにはともあれ天空率計算実行!

4ポイントのNGが1に減少したができるだけ本体に影響が無き様に解決したい。

 

さて今度は天空率だ・・・おや本日も長くなった天空率のクリアーの手法と容積率追求は来週行う事とにしよう。来週までお疲れ様でした。!

 

 

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