7月3日雨の土曜日
今週は強烈な雨が続いた。雨音を聞きながら眠りにつくの嫌いではないが・・ほどほどに願いたい。関東では、昨晩も記録的豪雨の発表がありこのところ毎年のように記録的豪雨が続く。以上気象が続く。
オリンピック期間中の気温が気になるが、都知事もダウンするコロナ禍では無観客以外考えられない。選手には多少可哀そうだが日本人の応援のみは不公平。
雨の日の緑にノリウツギが映える。
今週木曜日、出勤前に始まった大谷のヤンキース戦先発試合。
いつもの朝ドラも飛ばして応援した・・・審判の判定もどうかと思うが
いきなりの4球の連発・・・気になりながら出社したのだが7失点。
めずらしくエンゼル打線が奮起し逆転し負けには、ならなかったが
残念!。 ・・・もやもやが続いてスパーツニュースも見ずにいたが
本日のブログを書きながらのオリオールズ戦・・なんと2打席連続のホームラン。
やっぱすごい。これで当方のもやもや感も一気に解消・・ブログもはかどる。
そもそもニューヨークで負けたのは38度の猛暑。早々と降板してよかったんじゃない?!。
雨の日の朝のムラサキゴテン。
今週の講座から始めたい。
今週も連日講座が続いた。
ハウスメーカの皆さんの講座が連日続く。今回は天空率講座。
理論から実践の講座。天空率解析でNGの際の検証法から対策法を学習・・終了後どや顔の皆さん。
web日影規制講座1は日影規制1、設計事務所の皆さん中心に参加していただいた。基準法56条2の徹底解説に基づき逆日影計算を複数用途地域解析まで行った。
水曜日は
西松建設不動産事業部の皆さん。講座は新しいこころみで簡易プランニングで建物配置し逆日影計算結果で自動カットする今回の比嘉ブログ講座の内容。よく頑張りました今日のブログで復習をヨロシク。
そして昨日金曜日は、ハウスメーカーの皆さんの天空率講座。
敷地内3m以上の傾斜事案を持ち込み分も解説。
すでに実践で利用がすすんでいるようだ。頑張れ!
ヒメジオンの中のヒルガオ。お仲間らしい。
講座を開始したい。
今回のテーマは「共同住宅可能空間を効率的に算出する手順」 と題して下図の用地に形態制限(日影規制:天空率)をクリアーした共同住宅を算出する手順を解説したい。
この事例はTP-PLANNERユーザーの皆様には、逆日影計算を学習する為の事例でおなじみの用地だ。
北と東側道路から路線20mの用途境界線で北東側が
近隣商業日影規制5/3、 南西側が第2種中高高層住居専用地域で日影規制3/2。面積案分された許容容積率190.29%は
今回は単に逆日影計算をするだけでなく簡易プランニングで
ファミリーマンションのイメージを効率的に入力し逆日影計算結果で
プランを自動カットしさらに道路斜線チェックでNGになる2方向道路を天空率計算でクリアし面積表が作成される手順までを解説する。
建築企画設計の最上流で活用していただきたい。
今回は緯度、真北、敷地、用途地域までの用地情報は入力済みとし簡易プランニングでファミリーマンションを配置する手法から解説したい。
「用途地域条件入力」
簡易プランニングを使用する為には「オプションライセンス設定」で「簡易プランニングオプション」をチェックし利用可能にする事から始める。
*もしくは、TP-LAND起動時に「プロジェクト初期条件」で
「簡易プランニング機能・・・・・・」をチェックし「OK」で確定する。
1)簡易プラン機能で目的のマンションを配置する
①建物配置開始位置を「補助線」で作成する
6m道路境界線から緑地分として2mの平行線を作図。
南側隣地境界線から避難通路分2m壁厚0.2m(東京)を考慮し
2.2mの平行線を作図。道路境界線が建物イメージY軸と斜になる為、平行線の上端部から垂線を作図した位置が建物配置基準位置。(赤円弧部)
②「想定建物」を起動し「階高設定」する
右端の「階高設定」ボタンを押下すると
「階高」3m「階数」7階の順に設定すると「階高設定」ウインドウに階数階高が表示される。
階数は屋根部を7階部(層)とする為、この設定では6階建を設定する事となる。1階部3.5mおよび7階部0.5m(パラペット高)は「階高設定」ウインドウでクリックし修正する。「OK」で階高設定終了。
③「連続ブロック入力」設定
-1)入力ツールから「連続ブロック入力」を押下すると「連続ブロック入力設定」ダイアログボックスが表示されA専有室幅、B廊下幅、Cバルコニー幅を入力する。⇒逐次面積が表示される。
-2)連続ブロックを配置基準を「左下基準」にチェックする。
*左下とは挿絵のバルコニーの左下側が配置スナップする位置となる。
④連続ブロックを入力する。
①で作成した配置基準線の交点をクリック(ドラッグではない事に注意)し北側に移動すると連続ブロックがカーソルの移動とともに複数スパン作成される。階数は「想定建物入力」ダイアログボックス内の「階数設定」の階数が設定される。
*その際初期値ではカーソルの移動はフリーで1mm単位の移動になっている為、上段赤枠で囲った移動ピッチ1000mm、その左の「メッシュ移動」をチェックする事でカーソルの移動が1m単位に制限され左右のブレが無い設定が可能になる。適時クリックすると東棟が確定する。
*階段室も設定により自動配置されるが今回は形態制限クリアと容積チェックを目的する為配置しない。
⑤南棟の設定配置
-1)配置基準位置を設定
東京都の窓先空地4m、および有効採光距離も面積案分すると商業系多の為4m。南側隣地境界線から4m離れた位置が南向きのバルコニー配置位置となる。
-2)南棟の部屋サイズおよび配置基準位置を確定する。
南棟は配置基準が右下基準となる。
これで目的の建物が配置された。
2)逆日影計算を行う
①「仮想建物」を設定する。
逆日影計算は建物の幅を確定する事によりより精度が向上する。
今回はプラン入力済みゆえその建物外形を「仮想建物」として設定する。
「入力」「仮想建物」に移動し「他の入力データを変換・・」アイコンをクリックし変換を行う。赤枠が簡易プランの外郭となりその幅を考慮した逆日影計算を可能にする。
2)逆日影計算を行う
①逆日影チャートで目的の共同住宅が日影規制におさまるべく設定する。
「計算モード」で「逆日影」を選択し逆日影チャートを表示する。
逆日影チャートポイントを適切に設定する事で設計者のイメージする建物の可否が確定する。
逆日影チャートを解説すると
日影規制は8時から16時の範囲で確定する(道では9時から15時)が逆日影方位線は仮想建物を配置していると建物東端と西端の建物位置にスナップする。
設定するポイントは可能容積率で確定する事が一般的で容積率190.29%で低い本例では可能高がおおよそ6階程度となる為
高層ポイントは敷地の北側の角に配置する事で東西の低層幅が広く設定される。
ちなみに容積率が400%など低層では容積率が消化できない場合は高層ポイントを南東側に移動すると高層幅が確保されその部分にタワーが想定される。
3時間幅を超えた円弧部をカットすると高層が設定される。ダイア状の高層部以外は可能な限りの低層が設定される。
15階を設定したが15階部の可能幅は可能容積率まで高くする事が可能になる。道路斜線は天空率でなんとかしたい。(後述したい。)
今回は容積率190.29%ゆえ高層ポイントを敷地北側に設定。
その結果
さてせっかく簡易プランで入力しているその可能空間で自動カットしてみたい
3)プランを逆日影結果で自動カットする
結果は
容積率を確認すると
住戸数39戸、容積率101.11㎡未消化。さらにエントランス駐車場を配置すると容積率が低下する。等高線を確認すると
東棟の4階部はわずかに5階部がカットされており、西側2Fもわずかに3階部がカットされているようだ。階高を3mから2.9mに変更したい。
右上階高設定ボタンを押下し階高を3mから2.9mに変更しブロックを全選択後ダイアログボックスの「階高設定」を再度全6階に設定後逆日影カットすると
容積率消化で住戸数41戸となった。
面積表Exelマクロで自動作成される。
さらに道路斜線、天空率と検証をすすめたいところが本日も長くなった。大谷も応援しなければならない・・・・次回にしよう。
次回までお元気で!