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高低差3mを超える傾斜地における日影規制と天空率計算 1

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9月4日土曜日

今週の東京は水曜日午後から土砂降りの大雨。

 これは雨が始まる前の月曜曜日の公園のカタバミ。

昨日の雨の通勤時、線路わきの3×3バスケットコートをなにげに眺めると・・おや?

 

 バスケットボードが再設置されたぞ・・まだ籠なしだが。

さすがに雨でバスケットコートに人影は見当たらずだが・・

 これは7月31日版比嘉ブログで掲載したバスケットリンクならぬポール。この状態から多少ましになった。これもパラリンピック男子バスケットの活躍の影響だな・・と勝手に納得。

 これはムラサキシキブ。Wikipe情報によるともともとは「ムラサキシキミ」が変化したらしい。シキミとは実がたくさんなる事で・・・見たまんまのネーミングであの紫式部との関連は無いようだ。

 

 昨晩は、まず水泳100バタフライの木村敬一と富田宇宙の金銀ワンツー・・・まさになんもいえね~。

 富田の感動のコメントの後、外国記者からインタビューをうけていた木村が「英語でのインタビューに頭を使いすぎて涙がひいてしまった。」・・・ドッカンと笑いをとった。インタビューで笑いをとるのが木村スタイル。 

 

 そして車椅子バスケ男子のイギリス戦。多少語ると・・第1ピリオドで10点差以上以上つけられたが作戦をがらりと変え相手の攻撃を封じながらじわりと追い上げ・第3ピリオドでの逆転!。

鳥海選手の活躍もきわだったがまさに全員プレーのチームワークの勝利。・・・・車椅子ラグビーが取れなかった金をとってほしい・。

 

・・・とそのあたりで木曜日のあのワールドカップサッカー予選関連の事象による胸の淀みがスーととれ昨夜は熟睡・・ありがとう!。

今日は車椅子テニスの国枝の決勝も目が離せないゾ!

公園では長期にわたりヤブランが元気だ。

 

 天空率講座をはじめよう。

前回は敷地内建築物の地面と接する位置の高低差が3m以内の傾斜敷地の日影平均地盤面、敷地の地盤面算出法から始まりそれらが日影規制、天空率計算でいかに適用されるかを解説した。

 

 

 今回は、建築物の地面と接する位置の高低差が3mを超える場合の傾斜敷地の日影規制、天空率の解析手順を解説したい。

 

事例は

 敷地内がBM+0m~5mに傾斜している。

さらに隣地の高低差がそれぞれBM+3m~6mの高低差がある。

 用途地域は

 準住居で建築物高は、設計GLから32m、住居系ゆえ隣地斜線もNGになる。(その他防火地域および高度斜線は本例では特定しない事とする。)

 

-1敷地の地盤面:日影平均GLの算出法

日影平均地盤面も算出する為、「TP-LAND」で以下の入力を行う。
*用途地域および他の基本情報は入力済みとします。

 

①道路高低差および隣地高低差を「敷地」入力で設定


*隣地境界線を選択後「隣地」「高低差」にBMからの高低差6mを設定する。他の隣地境界線も同様に東側3m、西側4mの「高低差」を入力する。
*道路はBM+0mの為「道路幅」10mを設定し高低差入力は不要。


②「地盤:設計GL」の項でBMと設計GLの高低差を入力する手順。

-1)地盤面を3m以内で区分する線分を連続線(ポリライン)で作図する。

-2)「地盤:設計GL」で敷地形状から変換された地盤面データを

クリックし選択後、-1)で作図した連続線を「連続線切断」選択後

クリックでし3m以内ごとに区分する。

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3)基準地盤面枠を設定する。

*道路側のBM+0mから3m間を基準地盤とするエリアを選択後ダイアログで各高低差を設定する。
①このエリアを基準地盤とするために左下の「設計GL(基準地盤)」の項をチェックする。*重要です確実に行って下さい。
②ベンチマークから設計GLまでの高さ1mを設定。
③「平均GL」の項は直接入力か「斜線平均地盤面計算領域」から自動代入(本例は自動代入の為入力しない)
④「現在の値適用」ボタンをクリックし0~3m(BM)までの地盤面高が確定。
*3m以内の項は本例ではBm3m=設計GLから2mで区分する。

 

-2)基準地盤以外の領域枠を設定

①基準地盤以外(BM+3mを超え5mのエリア)をクリックし選択する。
②設計GLからの差2mの設定を確認する。
③平均の高さの項は直接入力か斜線平均GL計算領域から
自動代入(本例では自動代入の為入力しない)。
④「現在の値を適用」をクリックし確定する。

 

③平均地盤高入力で接地建物接地高を入力

-1)建築物の地面と接地する高さの確認

建物頂点が地面と接するBMからの高さを確認し次項で入力する用意をする。
2)日影平均地盤高領域入力

*日影規制の平均GL面は建物の接する高低差にかかわらず一面。

境界線をクリックし1)で確認した建物外周接地高を「高低差」の項に境界線ごとに入力する。

*隣り合う境界線の高さは「連動」「独立」を利用し効率的に入力を行う。

*入力しながら「平均高」が逐次表示される。(BM基準)
*「斜線平均地盤高領域」の入力を簡便化する為に「日影平均地盤高領域」を入力後は領域を選択後右ボタンメニューでコピーし「斜線平均地盤高領域」にクリップボードに移動し貼り付ける用意をする。

 

-3)斜線平均地盤高領域」を入力する。

*日影規制の平均GL面をコピーした情報を斜線平均地盤高領域」に移動し右ボタンメニューから「貼り付け」で建築物外周の接地高を自動参入する。

4)②ー1)で配置された連続線で「連続線切断」し斜線平均地盤領域を3m以内ごとに区分する。区分部のみをクリックする場合は「単線切断」でも可です。

-
5)基準地盤側斜線平均地盤算定領域の「平均高」を確認

-6)BMから3mを超える斜線平均地盤算定領域の「平均高」を確認

 

*「平均地盤高領域」での「平均高」は、BM基準で表記される。平均GLの計算を行うと②で設定した「地盤:設計GL入力」の3m以内ごとの枠の中では設計GL基準の平均高が表記される。上図で表示するように地盤面の境界部の高さも入力設定します。
*「実辺長」の項は、CADから自動設定された辺長と測量データが桁の丸めで微小に異なる場合、直接入力で変更する事が可能。

④「平均地盤算定」で平均地盤計算を行う

⑤地盤:設計GLを確認

-1)基準地盤平均GLの項に「斜線平均地盤計算領域」の接地高から算出された平均GL1.094mを確認。BM+2.094


-2)設計GL+2~2m領域平均GLの項に「斜線平均地盤計算領域」の接地高から算出された平均GL1.017mを確認。BM+4.017

⑥2領域の地盤平均高を平均地盤面展開図で確認

 

 

*「平均地盤面算定」で算出された平均地盤面データは、プランフォルダー内にaverage.csv, averagefullの2形式で自動保存される。

*この結果は高さ制限および天空率の高さ基準となる。

 

⑦レベル、日影平均地盤算定で確認する

 

*「高さ」の項に設計GL基準の日影規制で使用する平均地盤面が自動代入されます。他で計算した場合は、直接入力する事で計算に適用される。

⑧日影平均地盤面展開図で確認

*「平均地盤面算定」で算出された平均地盤面データは、プランフォルダー内にaverage.csv, averagefullの2形式で自動保存される。

 

⑨日影図倍率表に適用される。

*「計算高」=31-(4+2.315)=24.685m高さの表記基準は、「表示」「表示高さ基準」プルダウンで変更が可能。

 

 日影規制に適用される平均地盤面が実践的に適用された。

次に2の地盤面が高さ制限に適用される事を解析、検証で進めたいところだが本日も長くなった。次回にしよう!。

次回までお元気で!

 

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