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傾斜地における日影規制と天空率計算

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 8月28日土曜日

 東京は、薄曇りながら気温はおそらく30度は優に超えている。

今日も猛暑。猛暑の中、公園ではツユクサが今週も元気だ。

 東京2020パラリンピックが開幕した。

参加選手が多い事も有り入場にかかる時間にうとうとしかけたが

「片翼の小さな飛行機」に一気に目が覚めそして感動した。

 

 パラリンピック開会式アトラクションでは従来パラアスリートの超人的な筋力をアピールする事が多くそれなりにすごいと思わされたが、

 今回は障害のあるパフォマーによる舞踏、音楽で魅せられ感動した。布袋寅泰とのセッションも楽曲の良さも有りノリノリ!楽しめた。

 

 「片翼の小さな飛行機」の和合由依さんはまさにスター誕生。

これからの活躍に期待したい.

抱えて演奏できるユーフォニアムを演奏するらしい。リズム感がいいわけだ。

 

 競技では、前半期待どおり勝ち続ける車椅子ラグビー、車椅子男子バスケを中心に観戦している。特に車椅子男子バスケのシュートレベルの高さとスピード感とくに鳥海連志の活躍ぶりに目が離せない。

 

 大谷も昨日久々41号・・・・9勝目ならずは今週の残念。・・そのまま投げていれば勝ち投手だったのに・・・・butsukusabutsukusa・・・。

 

 

ムラサキゴテンの中で葉がボロボロになりながらも頑張る露草。

 

 今週の講座から始めよう

今週は、月、火とマンションデべの皆さんのWeb講習の回。

 来社講座で基礎編は解説済みゆえ今回はWeb講座。

一人だけ社内からの参加だがWeb講習の良さはマスク無し。皆いい顔している。・・・・・。

 

 今回は、日ごろ利用時の疑問に思っている事に回答する形式の講座。

傾斜地を中心に実践的な事例をガンガンこなしながらの講座。ひとまず今回の講座シリーズは終了。またお会いしましょう!実践で頑張れ~。

 昨日、通勤時に身を乗り出すようにムラサキゴテンが「撮ってケロ」・・でパチリ。

 

 今週の講座を始めたい。

今週の講座は

 「傾斜地における日影規制と天空率計算」と題して今週のweb講座で学習した補足資料を比嘉ブログ講座にも掲載したい。 

 

 このところ用地情報も傾斜地、屈曲道路などが多く難解な事案も多くなった。

 従来比嘉ブログでは傾斜値の平均地盤計算をコンタラインあるいは3D配置された形状から自動取り込みし一気に算出する手法を解説してきた。 今回は、より実践的に建物接地高が確定している条件から平均地盤の計算法なども解説したい。

 さらに道路幅が凸凹あるいは道路中心高を詳細に入力する方法も合わせて解説したい。

 

 

①「敷地」における道路情報の入力の考え方

 

 

 道路形状は、敷地側境界線と反対側の境界線が異なり、さらに道路中心高も異なる。

この様な道路情報の入力は、T-SpaceでCAD作図された道路形状にスナップし正確に入力する。

その為、 「敷地」入力の道路幅および高低差は端部の情報のみ入力し平均地盤算定を優先して進める。

 

 この事例で重要な事は、「道路幅員」を確認確定した12.55mを入力設定する事により法56条3,4項が適用される事が確定する。

*その他。北緯:真北:用途地域等の基礎情報は入力済みとする。

 

 まずは平均地盤計算の設定法から解説を始めたい。

 

②「地盤:設計GL」の項でBMと設計GLの高低差を設定する。

「地盤:設計GL入力」ダイアログでは、BMと設計GLの高低差を設定する事と「設計GL(基準地盤)」のチェックボックスをチェック後「現在の値を適用」で基準地盤を設定。
*基準地盤は複数地盤の場合の高さの基準を特定する目的だが地盤が一の場合もこの設定を行う。
*平均GLの項は次項で入力する「平均地盤高領域」入力後「平均地盤面算定」解析で自動参入される。


③斜線平均地盤高入力で接地建物接地高を入力

-1)建築物の地面と接地する高さの確認

-2)「斜線平均地盤高計算領域」起動

-3)「斜線平均地盤高計算領域」領域設定

 

外形状頂点で過不足があれば「追加」(追加したい線上で右ボタン「頂点追加」、「削除」頂点を選択し「DEL」で接地する高さの位置を確定。

 

-4)接地高さを入力する。

*入力は境界線をクリックし「高低差」の項で入力する。高低差は「連動」「独立」で隣合う接地高を適時入力する。入力しながら「平均高」の項に逐次表示されるのはBM基準の平均高。

-5) 本例では「日影平均地盤高」は敷地内高低差が3m以内ゆえ同一になる為、本項のデータを選択し右ボタンメニューから「コピー」で次項で解説する「貼り付」入力に備える。  

        

-6)「日影平均地盤高領域」に移動し「貼り付け」で「斜線平均地盤高領域」で入力した接地高を設定する。

④「計算」「平均地盤面算定」で平均地盤面を計算する

⑤地盤:設計GLを確認

-1)平均GLの項に「斜線平均地盤計算領域」の接地高から算出された平均GL0.724mを確認。

 

⑥平均地盤面展開図で確認

「平均地盤面算定」で算出された平均地盤面データは、プランフォルダー内にaverage.csv, averagefullの2形式で自動保存される。

 

⑦レベル、日影平均地盤算定で確認する

「高さ」の項に設計GL基準の日影規制で使用する平均地盤面が自動代入されます。他で計算した場合は、直接入力する事で計算に反映する。

⑧日影図倍率表に反映される

 

平均地盤計算による結果は日影計算に反映された。道路斜線をチェックし不可の場合天空率計算を行うが道路幅員および道路中心高を正確に入力する必要がある。

 

-2 屈曲道路幅および道路中心高をT-Spaceで設定する方法と法56条3項による天空率計算

①TP-SKYに移動し断面図で地盤面位置を確認

 設定確定した地盤面を考慮した道路高さ制限がNGゆえここからは道路幅そして道路中心高が途中で異なる道路条件の設定法から天空率計算までの解説だ。

 

②道路境界線が敷地側と反対側で異なる為T-Spaceで設定する道路中心高を設定する位置を補助線で事前に作図する。

 

道路幅および道路中心高は現況どおりに入力する為に道路反対側、および道路中心高が変化する位置をCAD作図し「補助線」配置を事前に行う。

 

道路幅道路中心高が異なり住居系で12m以上の道路ゆえ

法56条
3第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域、第一種住居地域、第二種住居地域又は準住居地域内における前面道路の幅員が12m以上である建築物に対する別表第3の規定の適用については、同表(に)欄中「1.25」とあるのは、
「1.25(前面道路の反対側の境界線からの水平距離が前面道路の幅員に1.25を乗じて得たもの以上の区域内においては、1.5)」とする

 

4前項に規定する建築物で前面道路の境界線から後退したものに対する同項の規定の適用については、同項中「前面道路の反対側の境界線」とあるのは「前面道路の反対側の境界線から当該建築物の後退距離(*)に相当する距離だけ外側の線」と、「前面道路の幅員に」とあるのは「、前面道路の幅員に、当該建築物の後退距離に2を乗じて得たものを加えたものに」とすることができ

③T-Spaceを起動する。

道路反対側が基本入力「敷地」で特定可能な場合は「「自動発生」本例のような変形道路は「新天空率」の項で入力を行う。

④「発生」ボタンを押下し入力情報から道路反対側形状および中心高が発生する。

 

 

「敷地」の境界条件で入力した敷地側境界線端部の情報から道路形状を発生する。その間の道路幅および道路区中心高を変更する事がここでのテーマ。

 

⑤「前面道路編集」ボタンを押下し道路反対側の境界線を補助線で表示された線分にドラッグし変更する。

⑥道路中心高の設定

 

対象を「道路反対側境界線」の状態で反対側の道路高さ制限の起点の端点に直接入力する方法。
道路高さ制限の起点高は、道路中心の高さが適用される。
一方、道路高さ制限の起点は「道路反対側境界線」ゆえこの項で入力する。

 「頂点への高さ付与」の項で「頂点への高さ付与」欄でBMからの高低差を入力(BMより低い場合はマイナス入力)後、変更する反対側の境界点をクリックする事で高低差が適用される。
その他算定位置を表示する「現況道路反対側境界線(算定線基準線)」の項に移動し「連続線複製」ボタンをクリックし同様に設定する。

 

⑦道路高さ制限適合建築物の「発生」ボタンをクリックする
.⇒適合建築物発生「出力」⇒TP-SKY算定基準線

 

⑧TP-SKYに戻り算定基準線発生確認

 

⑨天空率計算実行

⑩1.25勾配の区域

⑪1.5勾配の区域

 

今回は、地盤面および日影平均GLの設定法と道路幅および道路中心高を一気に解説した。・・・長くなった。本日はここまでとしよう!

 

次回までコロナに感染しませぬよう気を付けて・・・お元気で!

 

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