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最大幅員に直行する複数行止り道路天空率2

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9月25日シルバーウィーク終盤の土曜日東京は曇天。

東京の日の出5時32分、日の入り17時34分。

日の出とともに目覚める体質ゆえ睡眠時間が十分とれる季節となった。

 今週21日は中秋の名月。

中秋の名月で満月は、2013年以来8年ぶりらしい。

 東京は夕方曇り空で名月拝めずと残念に思っていたがみるみる雲が晴れ絶好の月見日より。

 朝NHKTVで確認したスマホによる名月撮影法を参考に撮影したらまずまず。

 過去月食、スーパームーン等々月シリーズの撮影に失敗の連続

だった事を思えば上出来。

 さらに望遠鏡越しに撮影がおすすめと解説あり・・・右手にスマホ、左手に望遠鏡・・・おや?ピントを合わせの指が足りない・・・・。簡単にはいかず断念。

スマホ望遠アタッチメント・・検討したい。 

フヨウの花も朝のうちに撮影しないと昼にはしぼむ油断のならない優雅な花だ。

 

 一言だけ、大谷翔平の事にも触れておきたい。

昨日までの2日間でフォアボール7個・・・・・・これで良いのかMLB。

 

 プロ野球を見ていた頃、王さんが敬遠されると(かなり古い話だが)

解説者が「MLBでは考えられない事で日本球界人として恥ずかしいですネ」なんてコメントしていたことを思い出した。

・・メジャーはどんな時でも真っ向勝負すると思っていたのだが・・

解説者の単なる思い込みだったようだ・・・?

 
 これは前回掲載したタンポポに似たノゲシの綿毛と思われる。朝に撮影し夕には確認できなかったがひょっこり週中綿毛で発見。

 

  天空率講座を始めたい。

 前回から「最大幅員に直行する複数行止り道路天空率」と題してサポートセンターに寄せられた質問をアレンジして解説している。

事例の条件を再確認すると

 最大幅員8m道路が東西方向にBMから0m~-1.2mの高低差で接道しその中間に4mの行止り道路が3接道する場合の高さ制限および天空率解析を解説したい。

用途地域は

近隣商業ゆえ高さ制限勾配は1.5。

 

前回は1)入力設定から5)天空率計算実行までを解説した。

若干おさらいをすると

1)入力設定

2)道路高さ制限を断面図で確認

3)TP-SKYで最大幅員一の設定と道路高低差を付与

4)道路高さ制限適合建築物および算定位置の自動発生。

5)天空率計算実行

 

最大幅員は最大幅員8m道路側に1、行止り4m道路側に適用される区域3の合計4区域だがクリアのようだ。

③道路中心10mの区域は

全算定位置でNGとなった。

 

 

今回は最大幅員の区域から法適合の可否を確認しさらにNGをクリアする方法を解説したい。

 

6)令132条による区分区域検証。

①最大幅員8m道路が適用される区域

その前にJCBA方式における「一の道路」の考え方の確認

る事から始める。

屈曲道路の取り扱い
➊屈曲した道路で、敷地側からみた道路中心線の屈曲角度が120 度を超える隣あう前面道路は連続した一の道路とする。
❷ 隣地越えの有無に拘わらず適用距離内にある当該敷地の部分には、適合建築物を作成する。算定位置はそれに面する端部まで延長される。
❸適合建築物は地盤を含む為、算定位置もその端部まで延長される。
❹道路高さ制限適合建築物は前面道路の反対側の道路境界線から後退距離を考慮した適用距離まで(後退距離は、計画建築物の後退距離内で任意に設定が可)

 

 「一の道路」として解析が可能か否かは、道路中心線を確認する。

本例では、8m道路幅員は、180度の直線状である事より「一の道路」として道路高さ制限適合建築物を設定する。

 

後退距離が1mゆえ道路反対側道路境界線から1m後退した位置を起点として道路高さ制限適合建築物が設定される。

4m道路の間は道路高さ制限適合建築物が分断されるが問題無い。

②4m道路側に適用される最大幅員8mの区域

この区域は興味深い。自動発生したT-SPACEの結果を謎解きをするように令132条に照らして検証してみたい。

(2以上の前面道路がある場合)
第132 条 建築物の前面道路が2以上ある場合においては、幅員の最大な前面道路の境界線からの水平距離がその前面道路の幅員の2倍以内で、かつ、35 メートル以内の区域及びその他の前面道路の中心線からの水平距離が10 メートルをこえる区域については、すべての前面道路が幅員の
最大な前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。

 

寸法線の横に記したローマ字順に令132条を適用してみると

A後退距離2mの4mの行止り道路側にB最大幅員8mが2倍D16mの位置までがC適用距離20mで区分される。

 

*行止り道路は一の道路として道路高さ制限適合建築物が想定される為、後退距離は最も狭い後退距離が採用される。本例では2m。

 

 行止り部に適用される最大幅員8m道路は、適用距離20mがC同様に適用される。

 後退距離2m、幅員8mの位置が入隅部の頂点まで10m、適用距離20mゆえ残りE10mは10mの半径でDの位置まで適用される。

 

 最大幅員の2倍Dの位置から外側は狭い道路4mの道路中心(2m)の位置から10mまでは、最大幅員は適用されない。

10mー2mの残り8mの円弧の部分は最大幅員が適用されない区域。

(その他の前面道路の中心線からの水平距離が10 メートルをこえる区域)

 隣あう4m道路の中心新線から10mの区域も最大幅員が適用されない為にG8mの位置には最大幅員が適用されず円弧すり鉢状の道路高さ制限適合建築物が切断されたような区域となる。

 

 中央部の道路中心10mの区域が陥没した道路高さ制限適合建築物となる。計画建築物は全て道路高さ制限適合建築物内に有り天空率はクリアする事がわかる。

 

同様に中央部の4m行止り道路に適用される最大幅員は

 

右端部の4m行止り道路に適用される最大幅員は

 いずれも適法でくクリアする事を確認。

 

次に

③道路中心10mの区域

2 前項の区域外の区域のうち、2以上の前面道路の境界線からの水平距離がそれぞれその前面道路の幅員の2倍(*)以内で、かつ、35 メートル以内の区域については、これらの前面道路のみを前面道路とし、これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。

 

 最大幅員以外の前面道路は全てが4m道路ゆえそれぞれが比較される事は無く(赤表示部は適用されない)4m行止り道路が最大幅員以外の道路中心10mの区域に適用される。

 

この区域は、全てNGだ。再度表示すると

 左端部4m行止り道路、道路中心10mの区域は

中央部4m行止り道路、道路中心10mの区域は

右端部4m行止り道路、道路中心10mの区域は

 

*それぞれの道路中心10m部はそれぞれで他の4m道路に影響しない。

 

アイソメ図の下部の茶の部分が地盤が設定される。

 

左端部がBM-0.5m、中央部BM-0.75m、右端部BM-1mゆえ差分結果それぞれの近接点で比較すると左から順に

P70(差-0.062%,斜79.611%,計79.549% BM-500) 天空率近接点

P73(差-0.204%,斜79.611%,計79.407% BM-750) 天空率近接点

P76(差-0.341%,斜79.611%,計79.270% BM-1,000) 天空率近接点

と右端の区域が天空率NG差分が広くなっている事がわかる。

 

7)天空率NG検証

NG幅のもっとも大きい右端部P76で検証してみたい。

①天空図重ね表示

NG度合いを確認するには「図法」「天空率比較図」「天空図重ね表示」

で確認すると

中央部の高さ制限を超えた部分に対して

左右の方位角には計画建築物と道路高さ制限適合建築物は一致している。

 重ね図で左右にある空地は、行止り部がすり鉢状に適用された側面部となる。

パース図で始点を算定位置に近接するように縦回転するとわかり良い。

 緑の空地部を変化する為には最適後退距離であるか否かを外壁後退距離を最大2mから変化する事になるが、すでに後退距離は最大値2mを採用している為、後退距離を狭くしてもこの場合左右の三角部は低くなり現象する為不利になる事は明白。・・・だが

 念の為確認すると

 

 後退距離を2mから1m、0mに変化させると緑部の立ち上がりが低くなり天空率的には不利になる事が確認された。

 

 結論⇒建物幅を変更しない場合道路中心10mの区域にある建物を現況の16mから低く設定しなければならない。

 

8)対処例1

道路中心10にある計画建築物を4m×1.5凹状に設定する事で計画建築物中央部で空地を確保しクリアする方法

 

 

9)対処例2

NG部幅2mを15m高にしその部分を超えた建物ブロックを19mに設定する。

アイソメ図を見ると高さ制限を超えた赤表示部は2段に分かれるが天空図重ね表示では前面のNG部のみの表示となっている。??

 

 この事は断面図で確認すると一目瞭然。

 クリアする高さ15mの幅2mを確定後は算定位置から赤破線表示で作図した見えがかりを確認すると19mの高さが可能になる事がわかる。

 

この様に赤破線による勾配(天空率勾配?)で傾斜ブロックでも当然クリアする。

 本日も長くなったこれにてこのシリーズも終了。

次回もサポートセンターに寄せられた質問に回答する形式で解説を予定。次回までお元気で!

 

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