10月9日曇天の土曜日。
今週木曜日夜11前に千葉北西部を震源とする地震があった。
震度5だったがすでに眠りについており揺れよりスマホの警告音で目が覚めた。
翌日の報道で10年前のような帰宅難民、舎人ライナーの脱線など大事(オオゴト)だったようだ。
30年以内に震度6以上の巨大地震は確実にやってくるそうだ。
備えたい。
話は変わるが緊急事態宣言が明けて比嘉ブログおなじみの
バスケットリンクも復活しコートもにぎわいだした。
コロナ感染数最大の8月時には、めげない哀愁ドリブラーが
バスケットの無いポールの頂点をめがけていた。
日常が少しづつ戻ってきた。
専門家も明確にコロナ感染者数減少を解説できてない。
ワクチン接種率が日本より高い国での感染再拡大も有り油断はならない・・・・が。
マスク着用など日常化した感染対策をしながら、そろりそろりとコロナ禍以前の生活が始まった。今週は近所の蕎麦屋さんで久々の
生ビールが・・・う・ま・い・・しみた。
帰り道、闇夜に甘い香りがする・・・オシロイバナだ。
今週の講座から始めたい。
感染減少にともない対面講座の依頼が多くなってきた。
今週はベテラン設計者のマンツーマンリハビリ講習。
操作を中心に実践してもらった。
水曜日の初日は、スキャンした用地情報から逆斜線、逆日影の流れを繰り返し練習していただいた。法解釈の解説の必要が無い分お互い気楽だ。
・・昨日金曜日は、プランニング中心の学習。設計のベテランほどこのプランニング講座は好評だ。実践で早く利用したくなるそうだ。
次回は、3回シリーズの最終、天空率を確認し用地情報からプラン面積表までの総仕上げ。来週もよろしく!
フヨウの花は、相変わらず可憐だ。
天空率講座を開始したい。
今回の事例もサポートセンターへの質問をアレンジした
全周を道路で囲われた(凹部隣地だが)敷地の天空率解析法。
解析のポイントをAからEで示した。
用途地域は、近隣商業地域で適用距離20m。
解析のポイント
A,B,は、隅切り状の角部だが隣り合う道路中心線の角度が120度を越えている事と反対側道路境界線から明確である事より
「編集日本建築行政会議」「建築確認の為の基準総則集団規定の適用事例」
「一の道路の取り扱い」により
①C端部から左回りに連続したE端部までの隣り合う道路中心線の角度が120度を越える為、連続した一の道路とする事が考えられる。
その他E,C間は、道路中心線が1となる為、連続した4m道路と考えられ6m道路と4m道路の2方向道路とする設定法
② 一方、面する方向事に区分しCB間6m道路、BA間6m道路、AE間6m道路そしてEC間4m道路の4方向道路として区分する方法を審査サイドから指定される場合もある。
6m道路と4m道路の2方向道路とする設定法
1)入力設定
①敷地形状入力-最大幅員6m部の効率的な入力法
一般的に同一の区間は「Shift」キーを押下した状態で連続する境界線間をクリックし追加する。今回の事例では北東A部のように円弧状に狭い境界線を押下するのは手間ゆえダイアログボックスで指定する方法を解説したい。
-1)Cと接する始点側端部を「Shift」キーを押下した状態でクリックさらにE側と接する終点側をクリックする。
-2)さらにダイアログボックス内で「Shift」キーを押下した状態で始点側を押下すると始点終点間が全境界選択される。
「道路幅員」6m、さらに「同一区間」「設定」「現在の値適用」をクリックする事で連続した一の道路として設定される。
-3)C,E部の隅切り部を入力する。
C、E部の隅切り部を「Shift」キーを押下した状態でクリック選択後、ダイアログボックスう内で「隅切」を指定し「現在の値を適用」で確定する。
C部は、連続した隅切りとなるが逆日影計算の際注意を要する場合があるが日影図、天空率計算において基本的に問題ない。
*西側4m道路は中間部が凹状の隣地境界線で2区分される為、後ほど解説するT-SPACEで一の道路に変更する。(後述)
②用途地域設定
③「建物」設定
*「用途地域」と「建物」入力法は、
https://www.com-sys.co.jp/downloads/manual/v21/25.pdf
を参照していただきたい。
入力が終了したらまず行うのが道路斜線のチェックから
2)道路高さ制限を断面図で確認
東側
南東側 西側
南東側6m道路もNG。西側4m道路側は後退距離が十分ありクリアしている。
3)T-SPACEで西側の凹状隣地境界線で分断された4m道路を一の道路に設定する。
①T-SPACE起動
*毎回の記述で恐縮だが今回も下記は念の為。
自動発生の項の「道路境界」は、「敷地」の道路境界線情報で道路反対側が特定できる場合に使用する。本例では6m道路側の連続した処理は自動処理されるが西側4m道路は凹型隣地境界線で二に区分される為、編集し一の道路とする。
②「作業種類」「基礎情報」で「発生」ボタンを押下する。
「発生」ボタンを押下すると「敷地」の境界線情報で入力した道路境界線情報から道路形状が自動作成される。
*6m道路側および隅切り部までの道路形状および道路中心線は
一の道路として問題ない。
*4m道路が凹型隣地境界線で分断された為一に設定編集する必要がある。
③「前面道路編集」押下後NO3道路を選択後「Del」キーを押下し削除する。
*一の道路に変更された道路形状を編集修正する。
④「前面道路編集」モードで「対象」「反対側境界線」をクリック選択し編集する。
「頂点追加」ボタンを押下した状態で補助線で表示された屈曲点を
クリックし現況の道路形状に変形する。
⑤「前面道路編集」モードで「対象」「現況反対側境界線」をクリック選択し編集する。
「現況反対側境界線(算定線基準線)」と「反対側境界線」の違いは、「反対側境界線」は、水面等あるいは公園を考慮した道路高さ制限の起点の位置。
本例では水面等の緩和が無い為、道路高さ制限の起点「反対側境界線」と「現況反対側境界線(算定線基準線)」は、同一ゆえ「連続線複製」ボタンを押下し「反対側境界線」と同一形状が適用される。
⑥「前面道路編集」モードで「対象」「道路中心線」をクリック選択し編集する
道路中心10mの区域はここで編集修正した中心線を基準とし10mの区域が確定する。
⑦「前面道路編集」モードで「対象」「境界線」をクリック選択し敷地境界線側道路境界を編集する。
「頂点追加」ボタンを押下した状態で補助線で表示された屈曲点を
クリックし現況の道路形状に変形する。
⑧道路高さ制限適合建築物発生
高さ制限種類「道路」を選択し「発生」ボタンをクリックする事で作業種類で設定された情報に基づき道路高さ制限適合建築物が自動発生する。(一瞬です。)
「出力」アイコンをクリックするとTP-SKYに戻り算定基準線が発生する。
4)算定基準線を発生し天空率計算を行う
①TP-SKYに戻る
TP-SKYで算定基準線を確認
TP-SKYに戻り算定基準線が道路高さ制限の端部から発生している事を確認。
②天空率計算を行う
南側6m道路側で赤表示のNGを確認。
各区域を検証したい。
5)天空率計算結果の検証
①最大幅員6mが適用される区域
-1)最大幅員6m道路に面した区域
令132条1項最大幅員の区域
(2以上の前面道路がある場合)
第 132条 建築物の前面道路が2以上ある場合においては、幅員の最大な前面道路の境界線からの水平距離がその前面道路の幅員の2倍以内で、かつ、35メートル以内の区域及びその他の前面道路の中心線からの水平距離が10メートルをこえる区域については、すべての前面道路が幅員の最大な前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。
後退距離が2.142mで一道路では一律に適用される。
6m道路の反対側から2.141m加算された位置を起点とし適用距離20mで区分されている。
寄棟状に高さ制限適合建築物が設定されNG部で高さ制限を著しく超えている事がわかる。納得。
-2)最大幅員6mが4m道路側に適用される区域
一つながり6m道路の南北の境界線から2倍12mまでが最大幅員6m道路が適用される区域。
4m道路側は、後退距離が6.046mと6mを加算した位置を起点とし
適用距離20mで区分される。中央部のへこみ部は令132条2項の区域となる。
②令132条2項、最大幅員以外の道路幅員が適用される道路中心10mの区域
令132条
2 前項の区域外の区域のうち、2以上の前面道路の境界線からの水平距離がそれぞれその前面道路の幅員の2倍(*)以内で、かつ、35 メートル以内の区域については、これらの前面道路のみを前面道路とし、これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。
最大幅員6m道路の2倍12mを超えた区域は、後退距離6.046mを加算した4m道路の反対側を起点とし4m道路中心から10mまでの位置まで高さ制限適合建築物が設定される。
*本例の場合後退距離が6.046mと広く高さ制限内にある。
6)NG部を逆天空率で解決する。
以上全区域を確認したが区分法に問題は無いがNGとなった最大幅員6m南側の解決法は「逆天空率チャート」で幅をカットする。
どうやら円弧部で示すバルコニー南東角部をカットする事で解決する事がわかる。「計算開始」すると
わずかに角部をカットする事でクリアした。
①C端部から左回りに連続したE端部までの隣り合う道路中心線の角度が120度を越える為、連続した一の道路とする設定法は解決だ。
引き続き②面する方向事の区分法を解説したいところだが
本日も長くなった次回にしよう。
次回までお元気で!