10月15日東京は快晴の土曜日。
今朝は、大リーグのポストシリーズで唯一勝ち残った日本人選手前田健太ドジャースの試合もない。こんな朝はYouTubeでJAZZライブを聞きながらのブログタイム。最近はチェットベイカーを繰り返し聞いている。
今週・・過労死労災認定の報道があった。頑張り屋さんの性格があだになったのだろうか?痛ましい。比嘉の新人の頃のいやな事の一つがやはり終業時間に帰れない事だった。モーレツ社員時代、新入社員の中でも仕事の覚えが遅い我が身としては「終業時間ですのでこれで失礼します。」と言えなかった。
そんな落ちこぼれの比嘉だったが生きてりゃなんとかなる。
20代終わりの頃、独立した事で、勤務時間外拘束から開放された。設立直後は締め切りに追われる設計者がお相手ゆえ、遅くなる事もあったが、基本的に残業はゼロ、しない方針でやってこれた。「晩飯は家族と共に」が合言葉。皆がなんとか食べられているから良しだろう。
今月は31期目の決算。今年も可もなく不可もない中庸決算でささやかだが国税に貢献できそうでほっと一息ついているところ。
さて今週の報告から今週は企業ユーザーが一人で来社3回シリーズが始まった。
そして金曜日は出向きの講座で30人ほどを対象にTP-PLANNER基礎講座。日影規制の基礎的な話から手動による逆日影計算の方法をTP-PLANNERの操作と連動して解説した。
時間がタイトで早口になってしまったかもしれないが忙しい皆さんゆえやむなし。終了後も熱心に質問をもらうなど歯ごたえのあるメンバーだ。次回はチャートで日影NG部を特定しカットする「3D日影チャート」でおさらいの後、天空率基本を行う。楽しみにしてます、実物件の質問大歓迎ゆえご持参あれ!写真撮影は遠慮した。
前回から敷地外の屈曲道路適合建築物のシリーズを開始した。
前回は、
道路中心線の屈曲角度が敷地側から120度を超えている為に敷地外も含めた一の道路として一体で区分し解析する事を解説した。
結果は
敷地の内外関係なく適用距離内に高さ制限適合建築物を想定し天空率比較する事を解説した。敷地外の道路の形状を特定する為に新天空率では敷地に接しない道路反対側等を直接入力する手法を解説した。
今回は2の道路と審査機関から判断された下図の設定法を解説したい。
この様に敷地側の境界線あるいは道路の反対側が段差状になっている場合でも本来判断すべきは道路中心線の屈曲度が120度を超えるか否かで「一の道路」から否かも判断されるべきだ。・・が、今回、道路中心線の情報がない為に審査機関の指定による2の道路の区域区分法を解析したい。
尚前々回の講座では2の道路とされる際のJCBAの考え方を適用事例集の解説の補足として解説しておりその分も参照して頂きたい。
その際のポイントは2の道路のそれぞれの端部を行き止まり道路の場合と同様に解析する。
この事例と同様にA、B2の道路それぞれに面した道路天空率計算を行う。
西側をA道路で右端が行き止まり道路として適合建築物を作成する。
東側は
同様にB道路があるものとし左端が行き止まり道路と同様に区分される。
今回もTP-PLANNERユーザーの皆さんの為に入力操作の解説から行う。
まずそれぞれの端部に行き止まり設定をする必要がある。「敷地」の項で
道路境界線をクリックし選択後、接して行き止まる為「終点側行き止まり」のチェック設定を行う。
敷地外に面した道路の端部には
「行き止まり部分」の設定。
そして「新天空率算定領域」で前回同様(前回解説済みの為前回参照)T-Spacsに移動し「発生」ボタンをクリックすると
道路に接した部分のみが道路形状とし発生し東側道路は行き止まり部分のみが道路として発生している。この部分は「道路削除」で削除し新たに設定する道路で再設定する。
まずは左側の修正から、前回同様に敷地境界線側の端部から垂直に発生した道路の端部を下図の様に延長する。
さらにこの場合行き止まり境界線も適時行き止まる位置に移動する必要がある。
道路を追加する前に「道路削除」を選択し行き止まり線のみで道路設定された行き止まり部分をクリックし削除する。 そして「道路追加」を選択後「道路幅員」を6mに道路に設定し敷地側の境界線をクリックし道路を作成する。最初の屈曲点でクリックする事により上図の様に道路が1追加される。追加された道路は円弧で示す様にNOが付加される。その際にNO2になっている事を確認する。なってない場合は行き止まり道路などが線分状に設定されたままになっている。
追加された道路を編集追加を行う事でNO2の道路を作成する。
「対象」を「境界線」「反対側境界線」「道路中心線」を「頂点追加」モードで編集修正し、さらに「後退距離」、「最大幅員」の覧にチェックを入れる事により令132条によるまわり込みがおきない設定が可能となる。
さらに「行き止まり追加」ボタンを選択後、行き止まり部分を2点ドラッグ入力する。その際線分の入力手順はクリックをした右側に対象道路の端部があるとする場合手前、奥行きの順に入力する。上図の場合は行き止まり部分の右側に道路がある為
A,Bの順に入力する。
入力設定はここまで。「算定領域」で「道路」をクリックすると適合建築物が自動作生される。
まずは左側道路は
右側の道路は
この様に発生する。その際左右の道路は別道路ゆえ後退距離はそれぞれ異なって良い。
解析後検証を行いたい。
円弧で示した行き止まり部分から円弧状に適合建築物が作成されている。
右側道路の場合も
同様に行き止まり部分隅部から円弧状に作成されている。
さてその根拠は?やはり適用事例集を参照すると行き止まり道路の適合建築物の作成法が例示されている。ポイントは行き止まり部分からさらに奥の部分は隅部Aから円弧状に作成されている事がわかる。
左側の「両側敷地有りが」が下図の様に
この方式に準じた処理法と成っている事がわかる。
あるいは
この場合も同様で行き止まり端で円弧状に作成している事がわかる。
さて最後に審査機関で指定された内容で明らかに間違った指導をされているケースがあったので問題点を検証したい。
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この様に通達集にも円弧状に道路斜線が適用されてきた。簡単な事例で間違いが指摘可能ゆえ最後にその事を解説したい。
接して行き止まる6m道路の事例で
この様な場合、これまでの解説に基づくと
この様に行き止まった位置から右側もみなしの道路境界から円弧状に適用距離までは道路斜線が適用される。その部分を無視すると隣地を越えた道路斜線を無視する事にもなる。
道路の接道条件を変え計画建築物を配置したこの例では
この様に設定する。これを垂直切断すると
クリアーしてしまうどころか建物配置位置をさらに右に移動すると道路天空率は無視して良いとなりかねない。適法でない事は明白で上記例では極めて危険側の結果となる。気をつけたい。
この様な指導された場合はこのレポートを提示して頂いて問題ありません。ご利用下さい。
本日も長くなった今週はここまでお疲れ様でした。