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逆日影計算2棟高層の可能性検証 1

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10月22日

東京はうす曇の土曜日、夜になると寒くなるらしい。

小さい秋をさがしに公園にでかけた。

 

紅葉の山といいたいところだが背丈50cmほどのドウダンツツジをアップで撮ってみた。

 

 

 本日から日本シリーズ。大谷正平の剛速球も魅力だがやはり広島を応援したい。 

今やカープもカープ女子も有りの人気球団となった。なんでも赤いユニフォームが可愛いと広島県民以外、関東でも人気・・と昨晩のNHK首都圏TVの話。無名の若手を一流に鍛え上げる一生懸命さは昔から変わらずの雑草球団さが良い。 ・・・がもっぱら大リーグ観戦が中心にある野球ファンの比嘉としては、今さら広島ファンですとも言いがたく遠くからそっと応援する事にしたい。

 

 今週、ラグビーの平尾誠二の訃報があった。明治松尾雄二に始まったラグビー人気を平尾は絶頂に仕上げた。

 王者松尾の釜石に果敢に挑む同志社平尾のラグビーは見ごたえがあった。

ラグビー人気実力の再燃とともにワールドカップラグビー2019では日本側のトップで仕切ってほしかっただけに残念だ。ご冥福をお祈りしたい。

 

 

 さて今週の報告から

今週は火曜日、不動産鑑定事務所から2名来社講習。

朝9時半から夕方6時まで頑張って頂いた。

 

画像から敷地入力面積補正などを行いながら日影規制を徹底解説。逆日影計算が終わったらサクサクと建物想定を行った、モニターに映るマンションがそれ。お疲れ様でした。

 

 翌日は長いおつきあいの社長も参戦でいっそうの盛り上がり、斜線規制から天空率、最後に画地割2例。

 

 さすがに2日間、朝から夕まではきつくなってきたナ。比嘉だけ疲れた感じで皆元気。しごきが足りなかった様だ。明日からは実物件で頑張ってチョウダイ!またお会いしましょう。

 

昨日金曜日は、デベ女史の2回目講習。天空率中心の解説。

 

このところの気温の急激な変化で体調をくずされていたが今回もしっかり頑張って頂いた。次回は最終回、プラン作成まで楽しみましょう。おまちしてます。

 

 

 さて本日も講座の時間だ。今週は、逆日影計算を解説したい。

 

 天空率講座でおなじみの比嘉ブログで以外と思われるかもしれないがこのところ日影規制特に逆日影あるいは発散規制などの比嘉ブログレポートへの再アクセスが多い。

 

 日影規制で建物形状は、大きく左右される。高さ制限は、天空率で緩和されるが日影規制による制限は確実に納めなければならない。

 

 今回は、その中でもこのところ当方のユーザーでも利用の多い2棟高層と1棟高層による比較、さらに発散規制ラインをからめて解説を進めたい。

 

 例題は、近隣商業地域で日影規制がある事例

 

敷地面積は22238.5㎡。上記の平面計画を1棟高層と2棟高層で逆日影計算を行い比較する。

 

 まずは規制ラインは閉鎖方式で1棟高層から開始する。

 

 

 

逆日影計算で方式として「1棟高層」を選択後、敷地内でドラッグすると逆日影チャートが表示される。ドラッグする事で任意の位置の敷地および真北による日影規制の性状を把握する事が可能になる。

 

 上図のポジションは建物の中央部に高層幅が設定され高層のタワーが設定される。

 

*予断だが比嘉の日影規制基礎講座ではこの逆日影チャートの意味するところを徹底解説することから始める。今週も連日解説を行った。

 

 

 設計者の意図する位置に設定が確定したら「計算開始」で一瞬で解析される。

 

結果は

 

 

逆日影チャートで設定した中央部に高層のタワーが設定される。

 

この場合中央部の高層幅以外の両サイドは太陽高度による低層部が設定される。

逆日影ブロックを建物変換し精度チェックを行ってみよう。

 

建物変換は「入力」「建物」で変換アイコンをクリックするとブロック図が建物化される。

 

 

建物化されたら即、時刻、等時間日影を行う

 

 

閉鎖した規制ラインの内側いっぱいに収まっている事がわかる。

 

 

 次に「2棟高層」を行ってみよう。

 

2棟高層の場合、1棟毎に高層の位置を指定する。1棟高層の逆日影チャートと比較していただくと明快だが2棟ゆえ3時間の時間幅が半分程度の幅で表示されている。1棟目の位置が確定したらドラッグを解除(マウスをいったん離す)事でその位置がプラス記号で表示され確定する。

 

 

2棟めは、さらにドラッグし任意の位置に移動し位置が確定したらマウスを解除し「計算開始」ボタンをクリックするとやはり瞬時に解析される。

 

 

 

 

2棟のタワーが想定された。

 

 

この様なツインタワーが逆算出された。

建物変換し精度をチェックしてみる。

 

赤枠で示した「他の入力データ変換」ボタンをクリックするとブロック図が建物に変換され日影計算など解析が可能になる。

 

日影計算を実行すると

 

 

やはり規制ラインいっぱいでおさまっている事がわかる。

 

 結果を1棟と2棟高層の結果並べて比較してみると。

 

 

以上が規制ライン閉鎖方式による比較。逆日影チャートでチェックした際に日影規制の幅などで確定する規制ライン上の位置を確認することが可能となるが特に2棟高層型の場合

 

 

道路内の規制ラインの影響を受けることがわかる。

日影規制は、本来住環境に対する規制であり一般的に道路上は住環境とはみなされない。そのことを適切に表現した規制ラインが発散方式となる。

 

 発散規制ラインでチェックしてみよう。

 

発散規制ラインは「設定」「オプションライセンスの設定」からダイアログ内でチェックするする事により可能となる。

 

 発散規制ラインを作図する際にはどの様な道路形状に発散させるかがポイントであり「入力」「属性線」で道路線分を「道路属性線」に設定する。

 

作図された道路形状により発散ラインが作図される。

 

 

自動作図された発散ラインと不要な規制ラインは道路内で区分されている為、「入力」「規制ライン設定」の項で編集設定する。これは行政区によっては道路内の一部を規制ラインに設定する場合があるための対応となっている。

 

 この「規制ライン設定」では、みなし敷地の直接入力など特殊な緩和の規制ラインも作図的に可能となる。

 

  発散規制ラインで1棟高層から検証してみる

 

 

1棟高層の場合、この設定では中央部に高層設定している為、発散規制ラインのメリットはほとんど無いと思われるが結果をみると

 

 

 

わずかだが端部が延長され有効となっている。

 

2棟高層の場合、メリットが大きい

 

 

これは左側2棟めの時間幅だが、道路内のチェックではなく道路反対側の遠方にチェック位置が設定されている事がわかる。結果は

 

 

発散規制ラインと閉鎖による2棟高層を並べて比較してみよう

 

 

 

赤破線で示す様に発散規制ラインでは上側高層部の幅が広くなっていることがわかる。

 

結果の検証はもちろん

 

 

発散規制ラインいっぱいにおさまっていることがわかる。閉鎖の規制ラインを水色で表示したがそのラインと等時間線との比較で発散規制ラインの有効性がわかる。記述するまでもないが発散規制ラインは東京でも安全条例にはっきり明記されている様に適法だ。土地の有効活用を促進する為にこの方式の利用は必須だ。

 

 2棟高層は発散方式で行うことによりさらに有効に機能する事がわかった。

 

次回はこのシリーズの延長でさらに近隣の日影規制条件の変化にともなう影響を検証してみたい。次回までお元気で!

 

 

 

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