1月29日1月最後の土曜日東京は、曇り寒空。
オミクロン株拡大が全国的に続いている。感染拡大から1月を経過した沖縄ではピークに達した感じがするがどうだろう?。
オミクロン終息1月説に期待している。
今週はワールドカップ予選中国戦の完勝で一息ついたが来週火曜日サウジ戦に勝ち切るまでは安心できない。・・・どうかヨロシク!
今週の比嘉ブログ天空率講座は貴重な情報をお届けする回だ。
早めに開始したい。
定点観測水仙。枯野に水仙の花だけが10輪ちょっと・・頑張れ~
今週の講座から
オミクロン感染拡大中の講座。・・Web講座ゆえ感染の心配なし!
1名参加の特別特訓講座。日影規制を徹底学習は、手計算で逆日影計算を行う基礎編からTP-PLANNER逆日影チャートを利用した実践まで!。
来週火曜日は最終回だ。頑張ろう!
天空率講座を開始したい。
今回は昨年11月から長期にわたり比嘉ブログで書き溜めた屈曲隣地天空率の問題点の指摘と対処法をまとめとして記述したい。この内容はTP-PLANNERVer22天空率補足解説としても利用する都合・・・以下・・・ですます記述です。
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1)屈曲隣地天空率解析における問題点の確認
屈曲隣地境界の区域区分あるいは基準線の設定法で問題になる事例を具体的に提示する事から始めます。
①凹型隣地境界線有する隣地境界線
隣地境界線が凹状になる場合「敷地区分方式」では天空率が機能しません。
算定位置に近接する位置に空地がありその算定位置でNGなる事は、敷地内空地分高さ制限を超える事ができる天空率の基本的な考え方に反します。
②隣地境界点間が狭い事、さらに凹型隣地境界の基準線の問題
問題❶
敷地区分方式は隣地境界点間で解析されます。隣地境界点間が狭い場合、算定位置前面の空地が無視され天空率計算が機能しません。
問題❷
凹型隣地境界線の場合、当該敷地内に基準線が発生する不合理がおこります。基準線は隣地境界線から外側に配置されなければなりません。
基準法56 条第7 項第二号
第1項第2号、・・隣地境界線からの水平距離が、第1項第2
号イ又はニに定める数値が1.25 とされている建築物にあつては 16 メー トル、第1項第2号イからニまでに定める数値が2.5とされている建築物にあつては 12.4 メートルだけ外側の線上の政令で定める位置
*これらの事は法文に適合する事が無い事から「敷地区分方式」の考え方を再定義する必要があります。
③屈曲した入隅隣地を「JCBA敷地区分方式」、「窓通過方式」で解析する方法
JCBA 「集団規定の適用事例」では
上図のように入隅角を2 等分し区域を区分する事が記述されています。「敷地区分方式」では隣地境界点間で区分します。本例のように入隅隣地境界線がそれぞれ複数隣地境界点で構成される屈曲隣地境界線で構成される場合、「敷地区分方式」で行う場合は法的根拠との整合性を確認する必要があります。
③屈曲隣地で勾配区分区域作成の問題
敷地内で用途地域が異なる等で隣地高さ制限勾配が異なる場合勾配が異なる区域事に区分した天空率解析を行います。(勾配区域区分)
平成14年国交省による天空率に関する技術的助言では区分法が整形敷地で記述されています。
上図のように下側隣地境界線からの基準線の設定および区分法が記述されていますが左右方向に面した区分法が明記されていません。
2)問題点解決の為の公的資料1
①面する方向ごとに区分する設定法
問題指摘された屈曲した隣地境界線のそれぞれの問題点解決の為には、国交省「技術的助言」とJCBA「天空率運用の検討」に記述された内容を法的根拠とする事が可能です。
「平成14年建築基準法改正の解説」(技術的助言) では隣地天空率に関する解説が図示されています。
面する間がこのように2 点(直線) でなく屈曲した複数の隣地境界点間で構成されている場合でも「面する部分」を「同一区間」とし片流れ状に解釈する事も問題ないとするのがJCBA 方式を解説した「天空率運用の検討」です。
さらに隣地高さ制限適合建築物および基準線の作成法が屈曲隣地境界線を使用して例示しています。
②面する方向ごとに片流れ寄棟状に隣地高さ制限適合建築物を設定する。
基準線端部からの垂直切断の可否に関しては
計画建築物のほとんどが天空率比較されない為不合理な結果となる為、端部の垂直切断はしません。
*特定行政庁でローカルルールでそのような例規がある場合は、事前に垂直切断の有無を確認し適時対処します。
③基準線の設定方法
隣地天空率基準線の設定はJCBA「天空率運用の検討」P108 に明確に記述されています。
④勾配区分の基準線の延長
JCBA「天空率運用の検討」複数用途地域設定例を確認
「国交省技術的助言」の区分法とJCBA「天空率運用の検討」に適合する事で解決します。
3)公的資料を適用した屈曲隣地の問題解決例
①凹型隣地境界線有する隣地境界線問題解決
面する方向事に片流れ状に区分す事で解決します。
②隣地境界点間が狭く凹型隣地境界を含む基準線の問題解決
③屈曲した入隅隣地を「JCBA敷地区分方式」③屈曲した入隅隣地を「JCBA敷地区分方式」、「窓通過方式」で解析する方法
①窓通過方式(東京方式試案)
②JCBA敷地区分方式
隣地境界線に面する「天空率窓面」を設定編集する事でJCBA方式のみならず特定行政庁によるローカルルールにも対応が可能です。
④屈曲隣地で勾配区分区域問題解決
南側に面した勾配区分例
3)まとめ
道路天空率はJCBA方式を正しく理解する事であらゆる接道条件に適法で対応する事が可能で天空率施行以来多くの事案に対応、実証してきました。
一方、隣地天空率に関してはJCBA方式でも「敷地区分方式」「一隣地方式」など方式が複数存在します。
「敷地区分方式」は、整形敷地で記述された平成14年12月に国交省から通知された天空率技術的助言における
この挿絵を参考に複数の特定行政庁が敷地境界点間で区分すると解釈された方式です。
ただし「敷地区分方式」では屈曲した隣地境界線の解析に適法に対応できません。
JCBA天空率分科で屈曲した境界線を有する隣地天空率解析の為に発案されたのが「一隣地方式」です。
「一隣地方式」に「敷地区分方式」に採用された「面する方向」ごとに解析すると解釈する事で適法に隣地天空率解析を行う事が可能になります。
敷地境界線の形状は整形敷地だけではありません面する事を正しく解釈することであらゆる敷地形状に対応した天空率解析が可能になります。
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今回のレポートと対応した比嘉ブログによる詳細解説で屈曲した隣地天空率にお役立てください。
本日も長くなった!次回までお元気で!