12月16日土曜日
このところ毎週のように小春日和の土曜日と記してきたが
なんと本日は、20度まで上昇するらしい。
昨日は、たまたま有給休みにしたのだが運良く大谷翔平のドジャース入団会見を見ることができた。
先週、日曜日、虫のしらせか?朝5時半頃に目が覚めTVをONにするとドジャース入団決定のニュース。
以来今週は、ドジャースの情報入手に努めた(誰ぞに要請されたわけではないが)・・。
前々から知ってはいたがデーブロバーツ監督が沖縄生まれだとの事で、沖縄では誰それが親戚である云々のどうでもよい話題でいっぱいだろうな?と想像した。ロバーツ監督が比嘉家と親戚だとの情報はまだない。
大谷にはロジャーブルーもよく似合う事を確認。
大谷の契約金がプロスポーツ史上最高金額とのニュースが発表された頃、永田町あたりで、せこい金額のキックバックを受けただの受けないなど右往左往している。・・またぞろ情けない話だ!。
大谷は契約金から10億を慈善団体に寄付したらしい。
今週の講座から始めたい。
今週も先週に引き続き中堅設計者のTP-PLANNERマスター講座。
2回目の今回だが今年は今回までとの事、可能な限り講座を進める事にした。前回の日影実践講座に続き天空率実践講座から始めた。
道路天空率行き止まり道路まで事例を数件こなし、逆日影からTP-PLANNERのメイン部、プランニンングまで一気に実践していただいた。プランニンング行いながら日影チェック、天空率計算そして面積表作成まで行うTP-PLANNERの肝をなんなく実践。
さすが沖縄の後輩!。これでひとまず次回までで業務で実践できる。最後に握手で年明けの再会を約束。沖縄では友人との出会い別れの時には握手が通常だった事を思い出した。
天空率講座を開始したい。
年末から年始にかけて比嘉ブログの中で比嘉が厳選した再度お伝えしたい天空率講座を再アップします。
今回と来週は端部が斜形の行止り道路2題と題して行き止まり道路端部が斜の道路天空率2例の解析法をお伝えします。
.................................................................
今回は行止り道路2題。
例題1
敷地に食い込む形式の行止り道路で先端が斜になっている行止り道路の入力方法の解説から始めたい。
用地情報は
第1種住居地域で容積率200%ゆえ適用距離は20m。
2の道路が接しているがいずれも6m道路幅員ゆえ令第132条の対象にはならない。行止り道路の設定法の理解していただきたい。
例題2
北側に接する道路が行止り道路と連続しさらに行き止まる場合の条件設定と適合建築物および基準線を検証したい。
まずは事例1から
1)用地情報設定
①敷地境界条件の設定法1
「同一区間設定」設定
敷地に食い込む「行止り道路」は「同一区間」設定を行い
ひとつながりの道路である事を設定する。
②行止り部の境界線に「行止り部分」の設定を行う。
行止り部は、角度にかかわらず常に「行止り部分」を設定する。
③北側6m道路側の設定
北側の道路の端部は道路境界線が西側に延長されている為、
「行止り条件」の設定は不要。算定基準線は道路高さ制限適用建築物に面する反対側の道路上に自動延長される。
*「用途地域」「建物」の入力解説は省略。
2)道路高さ制限チェック(斜線断面)
行止り部
高さ制限を大きく超えNGとなる。
北側6m道路
道路に近接する15m高の建物がわずかにNG
いずれにしても天空率をクリアすることで解決する。
3)道路高さ制限と算定基準線の発生
①「Tspace起動」
「入力」「新天空率算定領域」ダイアログを表示し
「Tspace起動」から「道路・一の隣地」を押下し
Tspaceを起動する。
②基本条件(敷地:用途地域:建物等)から道路形状を自動発生する。
斜の行止り部には「行止」の表示がされ上側6m道路の左端は敷地幅全体まで自動延長されている。⇒問題なし。
*Tspaceでは、道路形状が変形屈曲している場合は道路形状を作図した補助線にスナップし形状を現況の形状で入力することが可能。
③道路高さ制限適合建築物および算定基準線を自動作成する。
作業種類「算定領域」で「発生」ボタンを押下すると道路高さ制限適合建築物が6m行止り部と上側6m道路部の2発生する。
「出力」ボタンを押下すると算定基準線が自動発生する。
4)天空率解析を行う。
行止り道路部は、高さ制限を大きく超えていたが天空率結果はクリアのようだ。北側の6m道路も問題なし。
5)適合建築物および算定基準線考察
①斜の行止り部
道路高さ制限適合建築物
後退距離3.521mが一率に適用される。6m道路のそれぞれの反対側境界線の位置からさらに3.521m移動した位置を起点とし適用距離20mで区分される。敷地側には
20-(6+3.521)=10.479の位置で区分される。
行止り道路隅部に面した区域は隅部を起点とした半径10.479mで円弧状に区分され左右の直線部の区域と連続する。
算定位置
第135条の9 法第56条第7項第一号の政令で定める位置
法第56条第7項第一号の政令で定める位置は、前面道路の路面の中心の高さにある次に掲げる位置とする。
一 当該建築物の敷地(道路高さ制限が適用される範囲内の部分に限る。)の前面道路に面する部分の両端から最も近い当該前面道路の反対側の境界線上の位置
二 前号の位置の間の境界線の延長が当該前面道路の幅員の1/2を超えるときは、当該位置の間の境界線上に当該前面道路の幅員の1/2以内の間隔で均等に配置した位置
行止り部に面したABには、みなし道路反対側の位置に6mの半分以下の均等間隔で配置される。
行止り部右側の隅部から上側に至る道路境界線の反対側にはCD間で6m道路幅の半分以下の均等間隔で配置される。
行止り道路左側の隅部から上側の狭い道路境界線の反対側EF間(敷地右側の境界線)に6mの半分以下で均等間隔で配置される。
②北側東西方向の6m道路に面した区域
6m道路の反対側の位置からさらに後退距離2.518m移動した位置を起点とし適用距離20mで区分されている。
適合建築物は中間に行止り道路がある為に区分されるが道路中心線が120度を越えており同一区間とする。
次に事例2の検証
事例1との違いは北側の6m道路の西端部が行止り、縦方向の斜の行止り道路と接続されるが隣合う道路中心線は隅切りを境に90度程度で交差する為、2の道路となる。
北側の6m道路の設定方法のみ事例1と異なる為その部分を解説したい。
1)用地情報設定
①敷地境界条件の設定法
北側の道路は事例1と異なり境界線の終点側が斜の行止り道路に接続され延長されないその場合は「終点側行止り」の設定を行う。
終点側端部(左側端部)は隅切りの手前ではなく隅切り設定前の隅切りが無い位置に移動する必要がある。移動ポイントを事前に作図する。
②隅切り部交点を作図する。
②Tspaceで道路を発生し北側6m道路を西側に移動する。
自動発生した北側6m道路の西端は、道路境界線情報から隅切りの手前の位置までとなっているが道路高さ制限の位置は作図交点まで延長する必要がある。
「前面道路編集」ボタンを押下後「反対側境界線」「現況反対側境界線(算定基準線)」「境界線」をドラッグ移動する、
これで設定完了。この条件で道路高さ制限適合建築物を発生すると
2区域ともに問題なしで自動発生。
「出力」ボタンを押下しで算定線を発生する。
そして天空率計算を行うと
後退距離2.518m道路反対側から適用距離20mで区分される。
事例1との違いは
道路が延長されている分算定基準線の幅が広い。
行き止まり道路の行き止まり部が変形しているとどうするのか?と考えてしまうことがあるが道路が完全終端になる場合は「行き止まり部分」の設定を行い事例2のように他の道路に接続する場合は他の道路との境(さかい)を区別する目的の「終点側行止」または「始点側行止」を設定する。
位置指定道路など行き止まり道路は実事案では多いぜひTspaceで正しい設定法をマスターしていただきたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
本日も長くなった。
比嘉は本日3時から夜10時までラッパ仲間と吹きまくる事になっている。備えなきゃ!次回までお元気で!