{6月22日土曜日
昨日、関東甲信でも2週間ほど遅れの梅雨入り宣言。
本日の東京は快晴の夏空。梅雨入り宣言翌日の快晴はよくあることらしい。
そこで梅雨空感いっぱいのこの景色。
所要で今週雨の火曜日に埼玉飯能まで出かけた際のパチリを2,3お届けしたい。
今週は、大谷がパワー全開に加えて昨晩はバレーボール男子はオランダに快勝でさわやかな土曜日となった。
これは通勤時の朝顔だが通勤時の気候の加減だろうか
一輪になったりと咲き分けてくれてこのところのマイブーム。
・・・・そそそろ大谷の古巣エンジェルスとドジャース戦が始まる。ブログを早めにアップし観戦したい。
今週の講座から
木曜日はデベ設計の2回目講習は、プランニング講座を中心に行った。
前回から2週空いたので復習しながら用地情報の入力開始。
用途地域が2の事例で逆日影、逆斜線計算後限界ラインを参考に
プラン入力で6階案を作成。日影規制の重要性を再確認していただいた。プラン入力しながら天空率計算を行ったが理論は次回のお楽しみ。頑張ろう!
昨日金曜日はデベ不動産活用部の設計担当2名が2回目の講習で来社。
木曜日組と同様に逆日影計算からプラン作成までを一気に解説。今回もプラン作成時における日影規制の重要性をしっかり体感していただいた。前回の逆日影手計算体験は有効だったようだ。次回は天空率の理論だ頑張ろう!
比嘉ブログ講座を開始したい。
前回は、逆日影計算による可能空間の算出法を解説しました。
逆日影チャートをドラッグする事により設計者が意図する建物イメージの空間が算出されます。
今回は、算出された逆日影、逆斜線空間をガイドに70㎡前後のファミリーマンションを想定する手順を解説します。
プランニング時の日影、天空率、そして容積率を確保する手順の解説です。
*この回も比嘉ブログで解説済みですが今週のプランニング講座参加の皆さんに応用編として学習していただきたく一部修正し再掲載します。
TP-LANDで仮想建物内の可能空間を算出した後、TP-LIGHTを起動し階数階高を設定すると道路高さ制限と日影規制の可能空間が等高線で表示されます。
階高の設定で6階部の逆日影、逆斜線等高線で確認すると
北側は、日影規制、南側は、道路斜線でNGである事を確認しました。
「斜線チェック」を行うと断面図でさらに明確に確認が可能になります。
左側が道路幅に水面等を加算した道路斜線:右側が北側隣地の太陽高度:日影規制で6階部がカットされている事を確認しました。
今回は、6Fでは日影規制、高さ制限ともに厳しく5Fに設定し容積確保を図ります。
キープランを配置し1階にエントランスを設置しました。
各住戸が71.5㎡。
日影規制を実行すると
解析の前に赤破線で囲った部分で日影図を作成する際の条件設定が確認されます。
プランニング時の建物ブロックは、容積率カウントの為、壁心で計算しますが形態制限のチェックは、壁厚と仕上げ厚を考慮しなければりません。
TP-PLANNERは、配置ブロック種毎に壁厚、仕上げ厚等が設定されている為、 日影計算、天空率計算の際は、その壁厚を考慮する事、および確認申請時を考慮し屋根布施状に投影した建物にする事が初期設定されています。
まずは日影チェックから
東側の10mラインが若干NGだがパラペットを斜に設定する事でクリアーする事を確認しました。
パラペット傾斜設定の前に天空率のチェックをすると
全ての算定位置で青表示のクリアー表示。
天空率も問題無しです。
日影、天空率チェックでプランニング後5分程度で確認可能です。
問題は、容積率です。チェック用で確認すると
容積率200%に対して183.73 %、住戸数が24 戸、残り 150.18 ㎡ が未利用となっています。
出部屋等を設置し容積率を200%にできるだけ近づける事にします。
各階でバルコニー側に出部屋を設定しさらに東妻側の住戸の廊下側にも出部屋を設定しました。
バルコニー側と廊下の屋根部は、当初ひさしで設定しましたが、出部屋配置で躯体に変更した為、屋根部は、全体をパラペットで合成します。
こんなイメージになり容積率は
残り15.18㎡、
さらに容積率を追求します。
東側住戸を右側に拡幅し容積率をアップします。
残り面積15.18㎡、5階ゆえ各階で約3㎡程容積対象面積を拡幅しましょう。
東側妻側の奥行長さが12.8mですので3㎡÷12.8m=0.23m幅まで拡幅可能ですが、 余裕を考慮し0.2m拡幅する事にします。
「串刺し編集」機能で上下階の妻側を0.2m右側に移動しします。。
串刺し編集機能は、上下階のスパン幅を同時に変形する機能で
詳細の解説は省きますが移動するブロック辺(この例では右端の壁)だけを選択し(串刺しで変形する階を指定後、エリア一部選択モードでドラッグ選択します。)0.2m移動します。
その結果の容積率を確認しましょう。
現況容積率 : 199.04 %、利用率 : 99.52 %
残り面積 : 8.78 ㎡ とほぼ許容容積率限界まで容積消化する結果となりました
ひさし部がパラペットに変更され、さらに東側妻側部屋が200拡幅された為に日影規制、天空率を再度チェックする必要があります。
日影から確認しましょう。
3時間線が北東側の10mラインを若干超えている様です。
13時の太陽目線で確認すると原因が明快になります。
3時間日影を意味する16時側13時の目線(太陽高度)で10mラインの超過部を確認しました。
パラペットを傾斜させる事でクリアーが可能である事を確認です。
道路斜線は、どうでしょう?
バルコニー上部のパラペット部の半分がNG。
天空率計算を行うと
道路反対側中央部で赤表示のNGが3か所。NG最大差分が-0.173%です。
天空率をクリアーする為には、両サイドのバルコニー隅部をカットする方法がりますが、今回、日影規制も若干NGゆえパラペット全体を勾配45度で斜に設定し解決しましょう。
(下図「傾斜要素」X要素、Y要素は実長もしくは、比率で入力する事が可能です。下図は比率入力でX,Yが同値で45度の傾斜設定です。)
パラペット部を選択後右ボタンメニューから「斜面一括操作」でパラペットの立ち上がり全てを傾斜設定すると
このようにパラペットが傾斜したプランが作成されます。
いずれもクリアーしました。
容積率、日影、天空率すべてをクリアーしました。
面積表は、これらの結果からExcelマクロで自動生成されます。
これで無事完成。
今回も過去ブログをブラッシュアップして解説しました。
次回は近々サポートセンターに寄せられた質問から屈曲隣地の事例を解説します。
次回までお元気で!