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土地情報から始まる企画BIM運用法その2

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1月21日

先週寒波襲来のおり、逃げる様に沖縄に帰省しておりまして

こんな感じ・・・で申し訳ない。

 

 ただコートいらずだがやはり本土が寒い時には沖縄も寒くなる。海近くの恩納村では風が強く体感温度は低いと感じたが・・・・気温は20度。これは東京で皮膚感覚が寒いモードになってしまうのでちょっとの寒さでもビビットに反応してしまっているのではと思っている。3日程いたが最終日はいい感じで陽気を感じ暑さの思いも・・・。

 

 さて本日は朝から先ほど6時頃まで明海大学不動産研究センターの実務修習生の皆さんと勉強会を行っていた。

 

 さすがに疲れたが各人をいじりながらストレス発散。楽しく無事終了。

いじったつもりでいたが各人元気そうではないかい?!・・・比嘉だけがへろへろ状態。

おや?指導教官のIさんが写ってないぞ・・・どうした。比嘉の後ろに隠れたか?

最初間違ったムービー撮影で発見

 

今回は新宿あたりのオフィスビル容積率1000%の消化がテーマ。天空率を駆使した。

 

 はやく講座をアップし帰る事にしよう。

 

 

講座開始!

先週から沖縄に下記の様な土地情報を想定しマンション設定による土地有効活用法を解説している。

 

 

 屈曲し高低差有り、幅員が始終点で異なる3方向道路の事例、北側隣地が凹状で日影規制も厳しい事案、東側8m道路には、さらに2.5mの水路がある。

容積率200%を確保する方法を解説している。

 

 前回は、キープランを配置し逆日影計算を行った、キープラン設定により建物幅が明確になりより精度の高い逆日影空間が算出された。

 

キープランを配置したことによりより具体的に日影に関する建物の性状を設計者が把握する事が可能になる。東側バルコニーの角部、右側階段室の位置も影響を与える事がわかる。このあたりが日影規制上、要注意といったところだ。さらに逆斜線計算を行うと

 

 

平面図では

8階から西側隣地、南側は道路面が左側が設計GLより750低い為道路斜線が厳しい。道路斜線は天空率でなんとかしたい。

 

 ここまでが一部補足も加えて先週までの解説。本日はプランニング機能で算出された限界ラインを参考にプランを作成したい。日影規制、斜線規制および天空率はもちろん容積率、住戸数などを確認しながらプラン作成効率的な進め方を解説する。

 

 さて前回は7階でキープランを作成しどうやら日影規制はクリアーしそうな為、1階から8階までキープランを複写し容積率を確認し可能なボリューム感を確認したい。

 

7日を選択し「階」コマンドで上下階まで複写すると

8階平面と等高線、斜線規制が厳しい様だ。8階から形態制限の影響を受け始める。

まずはこの状態で容積率を確認すると

容積率が許容200%に対して236.5%で555.34㎡オーバーしている事がわかる。

1階部は駐車場が必須ゆえ駐車場、エントランス関連など1階の必須ブロックを確保すると

 

 

屋内駐車場は1/5まで容積率参入されない為、容積率が低減される、確認しよう

 

 

内部駐車場の面積が472.52㎡、法規上延床面積の1/5 757.83㎡までは容積参入されない為、容積率も236.51%から209.55㎡まで低下したがまだ145.52㎡オーバー。これは役2住戸分、その分は8階で2住戸削減する事でジャストフィットする。

 

妻側の2住戸をパラペットブロックに変更し8階部作成、そして最上階屋根も作成

 容積率を確認すると

 

 

容積率199.51㎡、7.38㎡残しの限界いっぱいだ。

 

 さて8階平面の逆日影、逆斜線の等高線の状況から日影規制、斜線規制のおさまりが心配だ斜線は確実にNGである事がわかる。

以下日影、斜線、天空率の順に解析確認するが解析の際は単線で入力されたブロック線が壁厚さらに仕上げ厚で作成され実施の際と乖離が無い様配慮されている。たとえば専有室の場合は

 

壁厚が150、仕上げが25の為、単線で作図されたプラン芯線から外側に100広がった壁面で解析される。

 

 同様に階段室もひさし付をイメージしており

 

 この様な形状が最終イメージ。

やはり日影規制に影響を与える為、プランの段階でもそれなりの対処が必要になる。

階段室の定義をする事によりその事が容易に作成される。

 

 

 階段形状の設定をした階段名(この場合「階段1」)を設定する事により形状が反映される。

ブロックプランの場合と躯体建具付では表現が異なる。

 

 

平面プラン図では踏面が線分で表示され立体的にはひさし部分の最上部が傾斜しさらに法絡される。今回は省略したが専有室のタイプ名もサイズの異なる専有部ごとに上下階串刺し状にタイプ名を配置されている。

 その階段室の形状を考慮した日影図は

(解析時間時刻:等時間で10秒以内)

円弧で示した部分が日影規制が厳しい部分となる。中央部の隣地凹部からの10m規制ラインが最も厳しい。東側8m道路側は2.5mの水路幅と合算された効果でおさまっている事がわかる。

 

 道路斜線は南側広い道路がNGのである事が8階の等高線でわかる。断面図で確認すると

道路斜線が8階部がかなり厳しい。階段部は階段のひさしを斜に設定した事で可能空間内におさまっている事がわかる。

 さらに隣地の再近接部

この部分の隣地斜線は

わずかにパラペット部がNGだパラペットを斜に傾斜させると

 

 

赤枠で囲われたパラペット部を1.25勾配で斜にカットする指定をすると

当然隣地斜線はクリアーする。

残るは道路斜線のNG処理、道路天空率解析ボタンをクリックすると結果は一瞬。

対数グラフが全て青表示で道路天空率で問題なしとなる。

実は、この事案以外とおもしろい

 

 令132条の解釈で水路付きの場合道路水路を合算し最大幅員とする行政とそうでない行政がある。この事案の場合8m道路と水路を合算すると8+2.5mで10.5m幅、南側の幅員幅が異なる場合、自動処理では最短幅員を採用すると10m道路幅員となる。道路+水路で最大幅員を確定する場合、東側水路つき道路が最大幅員となり、水路を含めて最大幅員の判断としない場合南側が最大幅員となる。事前に行政に確認する必要があるがいずれも解析しその区分法を検証したい。

 

 が本日も長くなった。次回にしよう。

 

来週までお元気で!沖縄の皆さま1月27日BIMベンダー5社共催セミナーお会いしましょう。

 

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