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土地情報から始まる企画BIM運用法その4 公園と天空率

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2月4日 土曜日。本日は3月なみに穏やかな天候になるという。
 早くも2月突入だ。そろそろ・・あれが飛んでくる・・・スギ花粉だ。今週あたりからなんとなく目がしょぼつく。
 花シリーズを始めようと公園を散策した。・・が東京ではこの1月雨がなくカラカラ状態・・例年、冬でも花をつける元気なカワラナデシコを探すが今年は咲いてない。 残念な思いで家に帰るとマンションの山茶花が真っ赤で可愛い。ちるちるみちるのはなし♪
 
 沖縄から帰った翌日の日曜日、映画にいったらありがたい事に割引してくれた。
うれしさの勢いで2件はしごしてしまった。「島じまかいしゃ・・。」「世界のかたすみで。」
カイシャは沖縄八重山諸島(石垣島中心とする島々)で美しいの意味。沖縄本島では、全国的にメジャーな「ちゅらさん」。幸せ感をたんたんと島歌とともに感じさせてくれる。
 世界のかたすみはアメリカ上映が決定したらしい。世界中の人に見てほしい映画、のんの語りが実にぴったりで・・・・アニメがいやアニメゆえだろうかこんなにも・・・感動。
 
本日は日大不動産鑑定士の為CAD実務修習のため出社。現在朝9時半で待機中のブログタイム。講座が終わるのは夕方6時近いだろうと思われる。講座終了後に再開。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジャスト6時で終了。皆さん頑張っていただいた。
最後にポーズをばっちり決めて解散。またお会いしましょう。
 
 本日の講座ネタはすでに書き上げてあるぞ
いきなりだが講座開始!今回は天空率講座だ。
 
 前回の補足から始めたい前回は、道路幅が異なる一の道路の南側10m~11.5mの場合、「道路幅員」の項を指定しない場合、最小「道路幅」の10mが適用される。
 
 そして令134条の2項は、解析時の初期設定では大阪市、あるいは東京都同様にできる規定が適用される。
「・・・その反対側に同種の公園、広場、水面その他これらに類するものがあるものとみなして、前項の規定によることができる。この場合においては、第百三十二条第二項及び第三項の規定を準用する。」
つまり最大幅員を公園、水面等を道路幅員に合算した値とし「道路幅員」は東側道路10.5mが最大幅員となる。つまり初期設定のままでは最大幅員が東側水面のある8m道路となる。
 
 
 その結果が
 
NGになる。
前回の南側の「道路幅員」が11mと指定した場合は南側道路が最大幅員になり
東側の円弧で示した部分の空地が有効に機能しクリアーした。
 
 最大幅員のつもりが、令134条を適用した結果水面加算された道路が最大幅員になった場合、この様なことになる。令134条を適用しない場合は、その指定が必要になる。注意していただきたい。
 
 南側道路の区分区域に解説をするとまず道路中心10mの区域は
 
道路8m+水面2.5m=10.5mの境界線から2倍21mを超えた道路中心10mには道路幅員が10から11.5mの道路が存在する。西側の空地のみでは高さ制限を越えた部分に対して十分でない。
 
 東側10.5mがまわりこんだ南側屈曲道路最大幅員の区域は
 
 
 東側2.5m水面がある8m道路の最大幅員の区域は後退距離が約5mで広く適用距離内に計画建築物がない(5×2+8+2.5≧20m(適用距離))。今回は適用距離を3mに設定し計画建築物まで適用距離区分した条件で解説したい。
 
ポイントは、
①算定位置は水面があっても道路の反対側に設定する事。
②高さ制限は水面の位置を反対側の境界とし後退距離を加算した位置から適用距離20mまで区分する。
 
断面図ではこの様に表現される。
 
 東側は後退距離が十分広く高さ制限を越えてない為問題なし。
 
 ついでにもうひとつ
南側の屈曲道路の幅員は、10mだが、さらに公園がある場合で公園ゆえ道路と平行でない場合が多い。下図の様に公園の境界線が不規則な場合の設定法を解説したい。
 
 
この場合で134条2項のできる規定を採用した場合を考えてみよう。できるとする事は最大幅員の境界線が公園の境界線となる。問題は最大幅員がその境界線ということは他の道路に最大幅員がまわりこむ際の「道路幅員」をどの様に決定するかだ!。これは行政により判断がわかれるが公園の反対側の離隔距離の平均をとったりするケースなど様々な様だ。問題意識を持ち行政と協議しすみやかに回り込む「道路幅員」を確定する事が肝要。
 
 今回は行政の判断により回り込む最大幅員を12mと確定したとする。
 
まず「新天空率計算領域」では
「敷地」の境界条件で水路、公園等の入力がある場合、
 
 
「・・新天空率を使用して下さい」とともに「OK」で「Tspace」が起動する。この「Tspace」の利用によりあらゆる条件の天空率計算を可能にする。
 
 「Tspace」ではまず敷地境界条件で入力された条件から解析条件を自動発生するため個別計算の欄で「発生」ボタンをクリックする。
さらに「前面道路編集」ボタンをクリックし公園がある道路上でクリックしパラメーターを編集する。
 
「最大幅員」がチェックされている事を確認しまわりこむための幅員(行政と協議し確定)を今回は12mと入力し、解説を容易にする事および余裕がある事より後退距離は0mに設定する。設定しない場合は離隔距離が自動で適用される。
 
 問題は屈曲した道路の反対側をどの様に設定するかだが
「対象」を「反対側境界線」を選択後、公園のある道路をクリックすると自動発生した反対側が表示される。今回境界条件では公園の幅は入力してないので屈曲した道路の反対側がドラッグポイントとして表示される。頂点をドラッグし反対側の境界線上にスナップさせ移動する。ポイントの過不足は「頂点追加」「頂点削除」で調整する。
 
 
 
設定はこれだけ。境界条件で入力不可な場合、この様に現況をCAD的入力で行う。したがって設定できない条件はまず無いと断言できる。
 
適合領域の発生は
 
高さ制限種類を「道路」選択後「発生」ボタンをクリックする事で上図の区域が自動発生する、南側公園付最大幅員は
 
 
ホームで「出力」を選択すると算定位置が発生する。あとは天空率計算を実行するだけ
結果は
 
算定位置は既存の道路の反対側で変わらない。
 
 尚、令134条の2項のできる規定を適用しない場合、南側道路が最大幅員の場合でもまわり込みに公園分が加算されない。その為屈曲した道路10mから11.5m間で行政で協議する。
 ただし令134条1項は適用される為南側公園の反対側が道路の境界線になる事には変わりない。
 
 
 はからずも今回は天空率講座と化してしまったがこれで日影規制、天空率の形態制限および容積率199.51%と限りなく許容容積率200%に接近した。
 
次回は面積表、建具配置、構造連携へと解説をすすめていきたい。
次回までお元気で!
 
比嘉ブログ
 

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