8月19日土曜日
夏休みは、今年も蓼科山で今年後半戦にそなえて体力作り
マジです。このところ講座の後半で足がつるなど情けない状況になってきた・・・まずは走りこみから。大学駅伝選手が大勢で抜かしていく・・・。学生の頃はその程度は走れたなどと独りうそぶきながらスローペースで膝を痛めぬよう走る。
山は花がいっぱいだ夏の蓼科山は良い。
これはシシウドらしい。ミツバチが乗っているのがわかるかな?・・・アリにもみえるナ。
さて北朝鮮、アメリカアパルトヘイト、バルセロナのテロなど世の中おかしくなってきている・・・まずは今年後半しっかり生き抜こう。
モリだくさんにつき講座を早めに開始したい。
さて逆日影講座シリーズも今回10回目いよいよ最終回となる。
今回は、「実践逆日影実践法」と題してまとめの解説をしたい。
事例は
用途地域が敷地の内外で異なる3地域の事案。
東側が商業地域日影規制無し。
東側隣地境界から35mの位置で第2種住居地域、
日影規制5/3時間受影面4m、
北側10m道路境界から北方向20mの位置から第1種低層住居専地域 日影規制3/2時間受影面1.5m
の3地域。今回もムービー解説有りで解説するが長くなる為、入力編と解析編の2部構成としたい。
まずは
入力編
ポイント
①用途地域3区域の入力法
①用途地域入力ダイアログBOXで用途地域条件を入力する
「用途地域自動設定」ボタンをクリックする事により上図の様に敷地境界線から250m四方の広いエリアが設定される。
* これは、日影規制が当該敷地の建築物から発する日影が届く範囲がすべて、それぞれの地域における日影規制時間内に収める必要がある。その為の広いエリアが設定されるが超高層建物などの場合等、十分でない場合は任意に変形し広く設定する。
②作図された用途境界線で①のエリアを「切断」し区分されたそれぞれの地域をクリックしCADのレイヤを変えるがごとく、用途地域を当該のようと地域に変更し「現在の値を適用」で変更する。
*TP-PLANNERの入力オブジェクトは全て面で構成される。その為、切断合成が自在に行える。用途地域が連続線で屈曲したいる場合「連続線切断」で連続線の端部の延長ベクトルで切断される。
③仮想建物を入力する
*仮想建物は設計者の建てたい建物のエリアを配置する。その事により日影の時間幅あるいは今回の様に複合要素が考慮されより現実的になる。
④ここでは4角形作図モードで終点側をクリックではなく「ENTER」キーもしくは「RETURN」キーを押す事により数値入力ダイアログBOX内で丸めた数値を入力する事ができる。
*その事により捨て線などを書く必要がない。
以上ここまでが入力編。
ではムービーで解説。
次に
解析編
ポイント
①全体で逆日影の解析基準を変更する事により敷地形状、日影規制による日影規制の傾向を理解する。
*X軸基準
②逆日影基準線を入力する。(東棟ボリュームをより大きく設定したい)
*北側の規制ラインが斜になっている傾斜なりに太陽高度でカットする手法その結果は
③逆日影基準線結果で精度チェック
10mラインのクランク部が最も厳しい事を確認。
④逆日影計算結果を建物変換したブロックを等高線をガイドに整形する。
⑤西棟を北側を4階に変更した場合のNG結果をガイドに3D日影チャートで東側のカット部を確認
*逆日影計算結果を建物化する事、さらに設計者の意図する建物変形整形する事でNGになった場合に3D日影チャートで適確に可能高さに変更可能になる。赤表示部幅が23mなら可能である事を表示
⑥西棟、東棟を確定した既存建物とし南棟を逆日影計算する。
解析結果は
南棟の前部廊下側がわずかにカットされる。漠然と全体で逆日影計算を行った結果より両翼棟を整形した為により可能空間が広がった。
⑦最後に精度チェック
*この様に逆日影計算の結果を建物ブロック化し確定しながら残り部を既存考慮で逆日影計算を行う事でより実践的な逆日影計算が可能になる。
3Dチャートをからめて適確にNG箇所を確認する事によりさらに精度が向上する今回の手法をぜひ利用して頂きたい。
では以上のポイントを確認しながらムービー講習開始
*夏休み中に作成したとはいえ今回も長くなった。そろそろ終了。
次回は変形道路の発散規制ラインの作成法を解説します。特殊な名古屋市方式の発散規制ラインの作成法も解説します。
次回までお元気で!hi