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TP-PLANNERによる逆日影計算 7 逆日影基準線

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 会社近くの神田川沿いをそぞろ歩いているとハナミズキの木が涼し気。蝉の音が大きいのでこれは近いなと・・見上げたら蝉ちゃんが大きな声で歌っている。

 

 

 

 スマホを近づけると一瞬やんだが・・人畜無害を確認したのか再び歌い始めたところをパチリ。

蝉の寿命はは1週間と思いきや幼虫で5年、成虫で1月ほど生きるらしい。それにしても1月だ頑張れ!。

 

 今週は月曜日朝6時半発の飛行機で沖縄へ、法事を済ませて翌火曜日昼には帰京。次は新盆でお迎えに・・・こちらは飛行機で移動、あちらはいつのまにやらそこにいる事になっている・・気が抜けない。

 

 今週は水曜日からの活動の為、通常講習はなしでもっぱら資料作成の毎日。早めだがムービーによる比嘉ブログ講座を開始しよう。

 

 まずは前回までの復習からはじめよう。

 TP-PLANNERで逆日影計算を行う場合、逆日影チャートを仮想建物内でドラッグし配置した場合

 

 

8時方位線と16時方位線が仮想建物領域(建物を建てたい範囲)を内側に設定する事が可能な場合、「1棟高層」で解析する事で

 

低層部が確保されさらに日影規制時間の幅が確保された高層部が可能である事を確認した。

 一方逆日影チャートの8時と16時の方位線が仮想建物の範囲より外側にある場合

 

(一般的に東西に長い敷地(仮想建物))では高層建物では部分的に高層部を確保する事から始まる為、8時側もしくは16時の範囲内に無い仮想建物は斜にカットされる。)

 

この結果は日影規制として間違いではないが北側の規制ラインに平行に太陽高度でカットしたい場合には逆日影チャートの設定による逆日影計算は不向きといえる。その様な場合「低層建物型計算」の「逆日影基準線」を使用する。逆日影基準線が設定されてない場合、規制ラインに平行に太陽高度でカットされる。

その結果

 

ここまでが先週までの内容。

 

 今回はその「逆日影基準線」の設定法とその意義を解説したい。

例題の敷地は

 

敷地が東西に長く敷地形状が凸状に変形し規制ラインが直線でない場合の事例。

 

今回もムービーによる解説で行う。

ポイント1

逆日影基準線で逆日影計算を行った場合で、逆日影基準線が作図されてない場合、「逆日影基準線」で逆日影計算を行うと

 

円弧部で示す等高線がV字にえぐれてしまう。その分東側は前面に突き出る結果となる。

 

ポイント2

逆日影基準線が作図されてない場合、規制ラインに平行に太陽高度でカットされるがその際

 

 

円弧で示した凸部幅A部が狭いと判断され時間幅分を確保しその後高さでカットするのだが、A部が時間幅確保した分、前面に突き出る。その為、日影時間を消費してしまい残る可能日影時間が減少する為、西側はその算定位置にかさならない様、V字状にえぐれる事になる。

結果を検証すると

5mラインの角部で5時間線が近接している。

 

その角部から半天空図で眺めると

 

 東側凸部が幅と高さの規制限界まで残した為、西側がV字状になった事がわかる。

 

ポイント3

結果としては正しいのだが東側凸部確保より西側を規制ラインに平行にカットする事を優先してほしい場合、「逆日影基準線」で入力する。

 

ポイント4

逆日影基準線の入力法を確認する。

 

ポイント5結果と検証

 

やはり5mラインに5時間線が近接している事がわかる。

 

 

逆日影基準線なしとありとで比較すると

 

 

赤太表示が逆日影基準線による低層型。東側の凸部が規制ラインなりに太陽高度でカットされている。その分西側も面する規制ラインに平行にカットされている事がわかる。

 

以上のポイントでムービーを確認していただく

 

 以上で容積率が200%以下程度で中低層の建物を計画する場合逆日影計算方法を解説終了とする。

 

 逆日影計算を行う場合敷地内で逆日影チャート(1棟高層で指定)をドラッグし8時:16時の方位線を表示し解析の方式を確定する。仮想建物領域が東西に長い場合で8時と16時の方位線で囲えない場合。「低層型建物計算」でおこなう。

 

 低層建物型は「逆日影基準線」を利用する事が通常だが「逆日影基準線」を配置しない場合規制ラインに平行にカットされる。規制ラインが凸凹している場合、逆日影基準線を作図し太陽高度で平行にカットする基線とする。

 

以上が低建物の逆日影計算法、次回からは高層建物、そして既存建物考慮の順に逆日影計算法の解説を続けていく事とする。

 

 

 次回までお元気で!hi

 

 

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