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新天空率エンジン(T-Space)実践解説 03

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10月7日土曜日

 朝、雨の予報の東京は 未明のうちに十分降ったのか昼前の現在あがったようだ。本日から3連休。何の日だ?9日月曜日が体育の日だ。1964年の東京オリンピックは10月10日。

 

 

これはムラサキツユクサ夏の花だがまだ頑張っている。近くの公園で毎年楽しみにしているカワラナデシコが見られなくなった・・。どこへいったやら。(北原ミレイ石狩挽歌のふしでどうぞ♪)。

 今週月曜日に日刊建設工業新聞の特集号で日本郵政さんの民営化10周年記念特集が掲載された。

 その中でBIMのトップランナーを目指す日本郵政施設部の項でTP-PLANNERの事も末席だが取り上げて頂いたのでその部分を記念に掲載させていただきたい。

 

 

 その中でかつて新人研修をやらせていただいた皆さんの全国に移動され活躍している様子が懐かしく・・頼もしくも嬉しくも有りでした。

 

 今週も企業ユーザーが北海道から九州大阪関東と4人そろった。

まずは初日

腕組のポーズ指導後だがどこかぎこちない。この日は午後半日。

 

そして2日めがこれだ

すっかリラックスで自信に満ちた表情。今回試みに同一敷地形状を各支店の北緯などそれぞれの地域情報を入力し可能建築物の差を比較した。お疲れ様でした。またお会いしましょう。

 

 

さて天空率講座を始めたい。

 

今回は、以下の様な敷地外で変形した前面道路天空率の適合建築物と算定位置を解説したい。

①隣地超え部前道路幅員が異なり、高低差がある場合

 

②当該敷地が凹状に他人地を挟む前面道路

 

 

③隣地超え部前道路幅員が屈曲している場合

 

④隣地超え部前道路幅員が息と止まる場合。

 

 

以上の事例の道路天空率の解析法を解説したい。一般的に当該敷地の境界線上で道路幅員あるいは高低差などは設定する。

 ところが今回の例題はいずれの場合は当該の道路境界線を越えた部分で変形している。

 従来TP-PLANNERではこの部分の入力は天空率敷地という道路形状を特定する為の敷地形状を策定し当該敷地外部も当該敷地と同様に入力を可能にしてきた。

 

 

天空率敷地の問題点は後退距離の考慮法が多少煩雑になる。その為作成されたのが新天空率T-SPACEだ今回は、この操作方法を恒例になったムービー解説を交えて行いたい。

 

 解説の前に対象法を法文と適用事例集で確認しておきたい。

建築物の各部分の高さ)
第五六条 建築物の各部分の高さは、次に掲げるもの以下としなければならない。
一 別表第三(い)欄及び(ろ)欄に掲げる地域、地区又は区域及び容積率の限度の区分に応じ、
前面道路の反対側の境界線からの水平距離が同表(は)欄に掲げる距離以下の範囲内においては、当該部分から前面道路の反対側の境界線までの水平距離に、同表(に)欄に掲げる数値を乗じて得たもの

 

道路高さ制限の原則、前面道路の反対側の境界線から適用するわけだがその反対側の位置をいかに特定し設定するかがポイントとなる。

 

適用事例集でも一の道路の扱いの部分で道路反対側から適用される事を挿絵で解説されている。

P208の解説では敷地外に伸びた前面道路からの適用法がさらに明確になる。

 

 

さて早速解説をはじめよう。

①隣地超え部前道路幅員が異なり、高低差がある場合

①-1 T-SPACEで「基礎情報」「発生」ボタンをクリックすると「敷地」で境界線情報から発生した道路情報

 

 

①-2 「前面道路編集」でまずは「反対側境界線」でポイントを追加、その他敷地側の「境界線」「中心線」等を適時修正する。

 

 

①-3 道路中心線の高さは「反対側境界線」の項で任意点の高さを設定する。その間は勾配から自動算出。測量ポイントの測定高を設定。

 

①-4 入力編集後は高さ制限種「道路」で「発生」で適合建築物が発生しさらに「出力」ボタンで算定基準線が発生する。

 

 

①-5通常どおり解析を行う。下図は「図法」「天空率算定チャート図」で任意点からの区域。

 

①-6 アイソメ図

 

 

①-7区域の検証

後退距離2mが道路の反対側に加算されその位置から適用距離20mで区分されている。⇒OK

 

 

ではここまでの操作および解析をムービーで確認していただこう。

 

 

 

さて頑張ってもう一例

②当該敷地が凹状に他人地を挟む前面道路

 

②-1T-SPACEで「基礎情報」「発生」とすると道路設定をした道路境界線に面した部分に道路が発生する。道路が分断した表示の場合その数の分だけ区分される事になる。この場合道路中心線角度が敷地側からみて120度を越えている為「一の道路」にしなければならない。

 

 

②-2 今回は左側の道路を削除し右側の道路を①同様に編集する。

 

②-3 高さ制限種「道路」「発生」で凹部の隣地をまたいだ一の道路が設定される。この場合凹部が縦長で適用距離を超えた場合は見かけ上2に分断されるが算定位置は同様の位置に設定され一の道路と同様に区分される。

 

②-4 解析すると。凹部に面した算定位置でNGとなる。したがってその部分を解析しない場合危険側になる事に注意したい。

 

 

②-5アイソメ図では

②-6NGを検証する為に「図法」「天空率比較図」で確認する。

赤表示された箇所が高さ制限を超えた計画建築物の部分

緑が敷地内の空地相当。

面積部を拡大すると

 

空地緑部が小さい。ゆえに空地不足で天空率NGとなる事がわかる。

以上の操作をムービーで確認して頂きたい。

 

 

本日はここまでとしよう。残り2例は来週カナ。

 

3連休をお楽しみ下さい。来週までお元気で! hi

 

比嘉ブログ

 

 

 


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