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TP-PLANNERによる逆日影計算 6 逆日影チャートで低層建物

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7月22日土曜日

昨日は、東京青山の第一法規株式会社会議室での関東地区のユーザー会。まずは会場から東京ど真ん中の景色。

六本木側は

まるでジオラマのよう。

反対の神宮側は新国立競技場の工事の様子を確認

 ユーザー会はほぼ満席で皆さん真剣。まずは比嘉の逆日影実践利用法。逆日影チャート、逆日影基準線、2棟高層、既存建物を駆使した活用法を解説。このところ日影規制、逆日影の質問も多い。

皆さんの熱気に毎度の事だがジャケットを脱ぎ実践しながら語りまくった。

 

 鈴木は、ライノセラスとの連動から企画BIMTP-PLANNERの役割と他BIMとの連動処理、プランニング面積表改良、天空率改良点、3Dビュワーの日影シミュレーションなど盛り沢山。

 

 

そしてサポートセンター森本からは難解道路の新天空率による3ポイント解説。あらゆる道路形状に対応可能である事を確認して頂いた。

酷暑の中大勢のご来場ありがとうございました。

 

 

 

先日、関西ユーザー会の帰りに立ち寄った京都の山際でみつけたこの花はフシグロセンノウ。

葉のギザがカワラナデシコににている。ウキペによると日本固有種でやはりナデシコ科に属するようだ。

 

 

 

 今週の講座は日帰りで大阪の設計事務所にて天空率実践講習。JWWデータからTP-PLANNERデータ変換し解析から検証法さらに申請図を作成する手順まで解説した。

 

 

終了後、若手2名を居残り特訓で斜線規制の基本から天空率基本の理論解説。お疲れ様でした。

 

 

 さて比嘉ブログ講座を開始する事にしよう。

 

前回は日影規制をクリアーする方法として

①建物高さを規制時間を超えない様に太陽高度以下に建物高さを設定する方法がある事を理解する。

 下図半天空図で確認すると10mライン3時間に対して朝側8時から9時半、夕側14時半から16時までの3時間規制時間をすべて消化している為、建物高さはこれ以上高くできない。その為高さで日影規制がきまっている状態。このような日影規制のクリアー法を太陽高度内におさめる低層型とする。(TP-PLANNER内での用語:以下同様)

 

 

②建物幅を日影規制時間内で太陽が通過する幅内に設定する事で規制時間内に収める方法。

 建物幅を10mライン3時間の規制に対して、たとえばあるポイントでは10時半から13時半の3時間の間太陽が通過するように建物幅を設定するとその幅で日影規制時間内におさめる事が可能になる幅できまるという。このような日影規制のクリアー法を高層型とする。

 

 

③低層部と高層部を混在させる方法

 

を解説した。結論から日影規制をクリアーする為には建物高さと幅がすべての規制ライン上の規制時間を超えない様に想定する事となる。

 

その事を効率的に解決する方法が逆日影チャート。

 

 

まで解説した。

 

 今回は、TP-PLANNERによる逆日影チャートを利用した逆日影計算の手法を解説したい。今回もムービーによる詳細解説を行う。

 

解説のポイントは

ポイント1

逆日影計算を行う場合は仮想建物(建物外形状)を設計者の意図するキープランから作成する事がのぞましい。

 

 

この場合はTP-PLANNERプランニングツールで作成したキープランだが他のCADで作成した場合でもその形状を仮想建物に変換するツールを利用する。

ポイント2

逆日影計算をおこなう場合、目的とする建物が低層であれ高層であれ必ず「高層型計算」で「一棟高層」を選択し敷地内でドラッグし逆日影チャートを表示する事から始める。

 

その際、許容容積率が200%以下の場合で低層の建物を想定したい場合、逆日影チャートをドラッグし8時の方位線を建物の東端、西端に16時をセットする。逆日影チャートでその設定が可能な場合

 

低層部が太陽高度内におさまりさらに高層部が残る最適な逆日影計算が実行される。

 

ポイント3

この設定法は用途区分されている場合も同様に行い基本的な設定法は変わらない。

 

まずはここまでをムービーで解説。

 

次に逆日影チャートを設定した際に8時と16時の方位線が仮想建物をすべてカバーできない場合には「低層建物型計算」から

「逆日影基準線」を利用する方法を解説する。

 

この場合のポイントは

ポイント4

許容容積率が200%以下で低層建物を想定したい場合でもまずは逆日影チャートを設定する事から始まると今回の解説は始まったが逆日影チャートの8時方位線あるいは16時方位線のいずれかが仮想建物の内側に設定され斜状になる場合たとえば

 

 

この場合8時方位線を東の角に設定すると16時方位線は階段部と西端部の円弧で示す部分が斜状によこぎる。この状態で解析検証すると

 

 

当然、日影規制時間内におさまる。

 ただし、1棟高層が高層時間幅確保を前提にする為に、その分で日影時間を消化してしまい16時方位線側は斜状に低層カットされてしまう。結果的に高層を部分的に設置するには東西に広いと判断される。

 逆日影チャートでこの様な状況を確認した場合で高層部を設定する必要がない場合、低層建物型計算を使用する。

 

 

「低層建物型計算」には3種ある。今回は「逆日影基準線」の利用法を解説する。ただしここでは「属性線」で「逆日影基準線」を設定してない場合の解説。

 

逆日影基準線を設定してない場合問題になるのは、北側の規制ラインが段差状になる場合だ

 

この解説も重要だが今回も長くなった次回にしよう。

 

酷暑が続くようですとりあえず来週までお元気で!

 

比嘉ブログ

 

 

 

 

 

 


TP-PLANNERによる逆日影計算 7 逆日影基準線

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 会社近くの神田川沿いをそぞろ歩いているとハナミズキの木が涼し気。蝉の音が大きいのでこれは近いなと・・見上げたら蝉ちゃんが大きな声で歌っている。

 

 

 

 スマホを近づけると一瞬やんだが・・人畜無害を確認したのか再び歌い始めたところをパチリ。

蝉の寿命はは1週間と思いきや幼虫で5年、成虫で1月ほど生きるらしい。それにしても1月だ頑張れ!。

 

 今週は月曜日朝6時半発の飛行機で沖縄へ、法事を済ませて翌火曜日昼には帰京。次は新盆でお迎えに・・・こちらは飛行機で移動、あちらはいつのまにやらそこにいる事になっている・・気が抜けない。

 

 今週は水曜日からの活動の為、通常講習はなしでもっぱら資料作成の毎日。早めだがムービーによる比嘉ブログ講座を開始しよう。

 

 まずは前回までの復習からはじめよう。

 TP-PLANNERで逆日影計算を行う場合、逆日影チャートを仮想建物内でドラッグし配置した場合

 

 

8時方位線と16時方位線が仮想建物領域(建物を建てたい範囲)を内側に設定する事が可能な場合、「1棟高層」で解析する事で

 

低層部が確保されさらに日影規制時間の幅が確保された高層部が可能である事を確認した。

 一方逆日影チャートの8時と16時の方位線が仮想建物の範囲より外側にある場合

 

(一般的に東西に長い敷地(仮想建物))では高層建物では部分的に高層部を確保する事から始まる為、8時側もしくは16時の範囲内に無い仮想建物は斜にカットされる。)

 

この結果は日影規制として間違いではないが北側の規制ラインに平行に太陽高度でカットしたい場合には逆日影チャートの設定による逆日影計算は不向きといえる。その様な場合「低層建物型計算」の「逆日影基準線」を使用する。逆日影基準線が設定されてない場合、規制ラインに平行に太陽高度でカットされる。

その結果

 

ここまでが先週までの内容。

 

 今回はその「逆日影基準線」の設定法とその意義を解説したい。

例題の敷地は

 

敷地が東西に長く敷地形状が凸状に変形し規制ラインが直線でない場合の事例。

 

今回もムービーによる解説で行う。

ポイント1

逆日影基準線で逆日影計算を行った場合で、逆日影基準線が作図されてない場合、「逆日影基準線」で逆日影計算を行うと

 

円弧部で示す等高線がV字にえぐれてしまう。その分東側は前面に突き出る結果となる。

 

ポイント2

逆日影基準線が作図されてない場合、規制ラインに平行に太陽高度でカットされるがその際

 

 

円弧で示した凸部幅A部が狭いと判断され時間幅分を確保しその後高さでカットするのだが、A部が時間幅確保した分、前面に突き出る。その為、日影時間を消費してしまい残る可能日影時間が減少する為、西側はその算定位置にかさならない様、V字状にえぐれる事になる。

結果を検証すると

5mラインの角部で5時間線が近接している。

 

その角部から半天空図で眺めると

 

 東側凸部が幅と高さの規制限界まで残した為、西側がV字状になった事がわかる。

 

ポイント3

結果としては正しいのだが東側凸部確保より西側を規制ラインに平行にカットする事を優先してほしい場合、「逆日影基準線」で入力する。

 

ポイント4

逆日影基準線の入力法を確認する。

 

ポイント5結果と検証

 

やはり5mラインに5時間線が近接している事がわかる。

 

 

逆日影基準線なしとありとで比較すると

 

 

赤太表示が逆日影基準線による低層型。東側の凸部が規制ラインなりに太陽高度でカットされている。その分西側も面する規制ラインに平行にカットされている事がわかる。

 

以上のポイントでムービーを確認していただく

 

 以上で容積率が200%以下程度で中低層の建物を計画する場合逆日影計算方法を解説終了とする。

 

 逆日影計算を行う場合敷地内で逆日影チャート(1棟高層で指定)をドラッグし8時:16時の方位線を表示し解析の方式を確定する。仮想建物領域が東西に長い場合で8時と16時の方位線で囲えない場合。「低層型建物計算」でおこなう。

 

 低層建物型は「逆日影基準線」を利用する事が通常だが「逆日影基準線」を配置しない場合規制ラインに平行にカットされる。規制ラインが凸凹している場合、逆日影基準線を作図し太陽高度で平行にカットする基線とする。

 

以上が低建物の逆日影計算法、次回からは高層建物、そして既存建物考慮の順に逆日影計算法の解説を続けていく事とする。

 

 

 次回までお元気で!hi

 

 

比嘉ブログ

 

 

 

 

TP-PLANNERによる逆日影計算 8 高層建物算出法

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8月5日土曜日

8月突入夏休み間近の土曜日。

 

よくみる夏の赤い花だが散々検索したがとうとう名前確定できず。

八重のピンク色が可愛い。確認しだいアップしたい。

 

急遽登場の夏の花。これは定番ミソハギ。

 

 今週東京の天気はオホーツク高気圧の.影響か?酷暑が回避された。

酷暑で気になるのが東京オリンピック:パラリンピックが3年後の7月24日から8月9日,間をおき8月25日から9月6日まで。まさに酷暑の頃の開催。オホーツク高気圧頼みじゃまずいだろう。打ち水でなんとかなるのかいナ?。

 

  8月3日、改造内閣発表。「驕る平家久しからずや」、傲岸不遜、慇懃無礼・・・・自戒の念を含めて、それなりの年齢で性格はそう簡単に変われるものではない。・・が大臣の皆さんには頑張ってもらわねばならない。

借金国がのんきな事をしている場合ではない。

 

 うれいい話も記録したい。

今日は、ダルビッシュが移籍先のドジャースでの初登板でゼロ封の見事なピッチング、世界陸上の100予選も3人ともに準決勝進出、錦織City Open準決勝進出、ラッパ課題曲暗譜・・・明日以降楽しみだ。

 

 今週の講座はまず水曜日、総合設計事務所の方2名が来社で天空率の勉強会。

 

 実案件を通じて意見交換をしながら申請図の作成方法手順の確認までお疲れ様でした。

 

 木曜日はコンサル系の皆さんに逆日影計算、日影計算を解説。

 

前回の天空率に続いて2回目。残るはプラン講習だ。頑張ろう。

 

夏休みも近い。早めに講座を開始したい。

 

前回までは中低層の建物の逆日影計算法を解説した。

TP-PLANNERで逆日影計算を行う場合、基本の考え方として

逆日影チャートを表示する事から始める。

 ボリューム算出したい事案が容積率200%以下程度で中低層の建物を想定したい場合。

 

 

 8時と16時の方位線をそれぞれ建物の東端、西端に配置設定が可能な場合、上図の様に低層部が広く確保できる為逆日影チャートを利用する事を解説した。その場合高層ポイントは敷地の北隅に設定される。同時に低層部のみならず日影規制をクリアーした時間幅による高層部も算出される事を確認した。

 

 さて今回は容積率が400%を超える場合などでタワー状の高層建物を設定する場合の解説をしたい。今回もムービーによる解説を行う。その前にポイントを確認。

 

 

 高層ポイントをドラッグし南側に移動すると高層部の幅が広くなりタワー型の建物を想定する事が可能になる事がわかる。

 

逆日影チャートの操作を理解する

 

ポイント1 

 高層ポイントの設定位置を変える事により設計者の意図する建物形状を算出が可能か否かスピーディーに判断する事が可能になる。

 

 上図の例では北東部のバルコニーの角をカットする事で南側の建物の殆どが高層幅に設定される為、タワーが設定可能となる。

 

 

 ところが階段室がその高層幅内に収まっていない。高層ポイントを移動するとバルコニー側のカット幅が大きくなる。

 

 

 解析しブロック図で確認すると

 

 

各階の床面積が表示される。

16時方位線より北側の部分は高層部で消化した日影時間と重ならない様低層に設定される。(ほぼ2階で一部3階が可。)

 

 高層ポイントの位置をさらに南側に下げて解析をしてみる

 この場合北東部の建築部をイジメルといった処理。

 

 

イジメられた北東部は3階に低減した変わり廊下側を完全に確保する事が可能になった。もちろんその結果を日影処理すると

 

 

規制時間いっぱい(北東10mライン)でおさまっている事がわかる。

 

つまり日影規制の解は無数にあり設計者の意図する建築物にする為には「逆日影チャート」を理解して利用する事が肝要。

 

 

既存建物を考慮した逆日影計算

 

ポイント1 

 増築の場合、あるいは新築の場合でも建物規模を特定する事で逆日影計算はその既存部分(特定部分)の建物による発する日影時間を考慮し残りの可能時間内で逆日影計算を行う「既存建物考慮」の方法がある。

今回はこのシリーズ最初の手計算でも確認した様に6m道路に面した棟の北端は5階部が可能である事が分かっている。

 

この部分を5階として確定して残りの部分を「既存建物考慮」逆日影計算する手法を解説する。

 

 

「指定点チェック」の欄の「既存建物」をチェックし通常の1棟高層で逆日影チャートを設定配置し「計算開始」で解析きする。

 

 結果は

高層部の形がスッキリしバルコニー側のカット幅も少なくなった。既存とこの結果を複合すると

 

日影チェックすると

 

 

この様に限界いっぱいでクリアーする。

逆日影計算のこれらの操作の流れを今回もムービーで確認して頂きたい。

 

既存建物考慮の手法は凹型の建築物を想定する際に威力を発揮する。

 

 住戸数を多く確保したい南側の建物を日影規制限界まで設定した後、東西それぞれの建物の可能高を算出する機能などの場合有効だ。

 

 本日も長くなったこの解説は次回以降としよう。

来週から夏休みにはいる方も大勢だと思います。楽しくお過ごしください。hi

 

比嘉ブログ

 

 


 

TP-PLANNERによる逆日影計算 9 2棟高層建物算出法

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8月12日土曜日

 

当方昨日山の日から夏休みの始まり。今回の花は無難なところで

 

だれでもわかるひまわり。

ちなみに前回不明としたこの花は

 

むくげだ。八重になっており今一判然としなかったが・・・身近な読者から「むくげじゃない?」で検索すると八重やら白やらバラエティーにとんでいる。勉強になりました。

 

 今週末木曜日は

BIM開発会社の仲間と前回の沖縄に続くBIMセミナー第2弾の計画を練った。

ユニオンシステム、グラフィーソフト、日積サーベイ、ソフトウエアセンター、そして我がコミュニケーションシステムの5社共催。11月の終盤から12月上旬にかけて粗々決定。場所は、福岡と札幌を予定。

詳細が決まりしだいお知らせしたい。

 

 それぞれ、構造、積算、構造図、そして本格BIMと専門分野の異なる各社ソフトを連動しながら解説する。

 土地情報の入力からボリューム算出をTP-PLANNERから始めゆえこの休み中も作戦を立てねば。

始め良ければすべて良しがBIM.ご期待頂きたい。

 

 終了後、軽くいっぱいが長くなってしまって・・・

 

 

みんなのお顔も真っ赤か・・・。と酔っ払い状態。

 

さて講座を開始しよう。今回は休みゆえ軽めにいこう。

 

では開始!

 

 前回は容積率が400%以上の計画地の場合、タワー状の建物を想定する事で容積率を消化する方法を解説した。

 

 

1棟高層でドラッグすると表示される逆日影チャートで8時と11時、16時と13時の方位線で囲われる部分を建物幅とすると日影時間幅内におさまる高層の建物が算出される。

 

 

 

 この建物幅を容積率を消化する階高まで設定する事で容積率400%超の建物が可能になる。

 

 中低層の建物の場合でも

 

高層ポイントを北側隅に移動設定する事で低層領域が広がり有効である事を解説した。この様に逆日影チャートを利用する事で効率的に日影規制可能範囲を算出する事が可能になる事を解説した。

 

 今回は東西に長く比較的大規模な敷地で高層部を2設定したい場合の解析法で2棟高層型がある。その解析法を解説したい。

 

ポイント

①2棟高層の設定操作を理解する。

 

円弧部に高層ポイントを設定したい場合、逆日影チャートをドラッグし一つ目の高層ポイントはドラッグをやめた位置となる。2個目は再度、ドラッグを開始し表示された逆日影チャートをガイドを参考に確定後ドラッグを終了すると2個目が登録される。

 

 登録された高層ポイントは「+」表示でそれぞれの高層ポイントが表示される。

 

 

②1棟高層と2棟高層の違いは?

 

1棟高層は1棟で可能な時間幅3時間を消化する為に1棟の建物幅が10mラインの規制時間(この場合3時間)分確保される為、2棟高層より1棟分の幅は広く設定される。

 

 2棟高層では3時間の場合それぞれ1時間半を確保される様に算出される。

 

ブロック図では

 

建物変換し日影チェック後、半天空図で指定ポイントの時間を確認すると

 

 10mラインの指定点から眺めた太陽と建物の関係を半天空図で確認すると

 

 

2棟の高層部がそれぞれ約1時間半ほどの日影時間を消化し他の部分は低層に制限されている事がわかる。

 

 この事例の方位が仮想建物領域の幅が狭い方向にある場合もチェックしてみた。

 

ポイント

より北に近い側の可能幅は狭くなり南側は広くなる。

 

ブロック図では

 

 

以上のポイントで今回もムービーで解説したい。

 

 

 次に、既存建物考慮と3D日影チャート

したいところだが夏休みゆえ次回にしよう。

夏休みをお楽しみ下さい。hi

 

 

比嘉ブログ

 

TP-PLANNERによる逆日影計算 10 実践逆日影計算法

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 8月19日土曜日

 

夏休みは、今年も蓼科山で今年後半戦にそなえて体力作り

マジです。このところ講座の後半で足がつるなど情けない状況になってきた・・・まずは走りこみから。大学駅伝選手が大勢で抜かしていく・・・。学生の頃はその程度は走れたなどと独りうそぶきながらスローペースで膝を痛めぬよう走る。

 

山は花がいっぱいだ夏の蓼科山は良い。

これはシシウドらしい。ミツバチが乗っているのがわかるかな?・・・アリにもみえるナ。

 

 さて北朝鮮、アメリカアパルトヘイト、バルセロナのテロなど世の中おかしくなってきている・・・まずは今年後半しっかり生き抜こう。

 

 

 モリだくさんにつき講座を早めに開始したい。

さて逆日影講座シリーズも今回10回目いよいよ最終回となる。

今回は、「実践逆日影実践法」と題してまとめの解説をしたい。

 

事例は

 

用途地域が敷地の内外で異なる3地域の事案。

東側が商業地域日影規制無し

東側隣地境界から35mの位置で第2種住居地域、

日影規制5/3時間受影面4m

北側10m道路境界から北方向20mの位置から第1種低層住居専地域 日影規制3/2時間受影面1.5m

の3地域。今回もムービー解説有りで解説するが長くなる為、入力編と解析編の2部構成としたい。

 

 まずは

入力編

ポイント

①用途地域3区域の入力法

 

用途地域入力ダイアログBOXで用途地域条件を入力する

「用途地域自動設定」ボタンをクリックする事により上図の様に敷地境界線から250m四方の広いエリアが設定される。

 

* これは、日影規制が当該敷地の建築物から発する日影が届く範囲がすべて、それぞれの地域における日影規制時間内に収める必要がある。その為の広いエリアが設定されるが超高層建物などの場合等、十分でない場合は任意に変形し広く設定する。

 

②作図された用途境界線で①のエリアを「切断」し区分されたそれぞれの地域をクリックしCADのレイヤを変えるがごとく、用途地域を当該のようと地域に変更し「現在の値を適用」で変更する。

 

*TP-PLANNERの入力オブジェクトは全て面で構成される。その為、切断合成が自在に行える。用途地域が連続線で屈曲したいる場合「連続線切断」で連続線の端部の延長ベクトルで切断される。

 

③仮想建物を入力する

*仮想建物は設計者の建てたい建物のエリアを配置する。その事により日影の時間幅あるいは今回の様に複合要素が考慮されより現実的になる。

 

 

④ここでは4角形作図モードで終点側をクリックではなく「ENTER」キーもしくは「RETURN」キーを押す事により数値入力ダイアログBOX内で丸めた数値を入力する事ができる。

*その事により捨て線などを書く必要がない。

 

 

以上ここまでが入力編

ではムービーで解説。

 

次に

解析編

ポイント

①全体で逆日影の解析基準を変更する事により敷地形状、日影規制による日影規制の傾向を理解する。

 

*X軸基準

 

②逆日影基準線を入力する。(東棟ボリュームをより大きく設定したい)

 

 

*北側の規制ラインが斜になっている傾斜なりに太陽高度でカットする手法その結果は

 

③逆日影基準線結果で精度チェック

 

 

10mラインのクランク部が最も厳しい事を確認。

 

④逆日影計算結果を建物変換したブロックを等高線をガイドに整形する。

 

⑤西棟を北側を4階に変更した場合のNG結果をガイドに3D日影チャートで東側のカット部を確認

*逆日影計算結果を建物化する事、さらに設計者の意図する建物変形整形する事でNGになった場合に3D日影チャートで適確に可能高さに変更可能になる。赤表示部幅が23mなら可能である事を表示

 

⑥西棟、東棟を確定した既存建物とし南棟を逆日影計算する。

 

 

解析結果は

 

南棟の前部廊下側がわずかにカットされる。漠然と全体で逆日影計算を行った結果より両翼棟を整形した為により可能空間が広がった。

 

⑦最後に精度チェック

 

*この様に逆日影計算の結果を建物ブロック化し確定しながら残り部を既存考慮で逆日影計算を行う事でより実践的な逆日影計算が可能になる。

3Dチャートをからめて適確にNG箇所を確認する事によりさらに精度が向上する今回の手法をぜひ利用して頂きたい。

 

では以上のポイントを確認しながらムービー講習開始

 

*夏休み中に作成したとはいえ今回も長くなった。そろそろ終了。

 

次回は変形道路の発散規制ラインの作成法を解説します。特殊な名古屋市方式の発散規制ラインの作成法も解説します。

次回までお元気で!hi

 

比嘉ブログ

 

 

TP-PLANNERによる逆日影計算 11 3D日影チャート解説

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8月26日土曜日

 本日が暑さのピークとの事、東京はまさにうだる様なすざまじい暑さで高温注意報。

北朝鮮は予定どおりだろうか短距離ミサイルを撃ち込んだという。失敗らしいが・・・かの国では気候変動で農作物に大きな影響があるというのだが・・とんでもない宰相を担がされたもんだ。

 

 気分を変えよう

これは蓼科山のフシグロセンノウ。京都の山間では一輪だけだったがさすがに本場、群生している。

近所の公園も負けていない

ヤブランだ。最近のスマホは接写がイイネ。

 

 今週から講座を再開。火曜日は天空率講座にユーザーの皆さんが参加。

女性が3人。予定時間オーバーで頑張っていただいた。

そして週末金曜日は企業ユーザー今度は男性ばかり

 

 

プランニング講座を中心に解説。上下階にまたがるスパン長変更など屈指刺し機能は大うけ。日影天空率の理論が完璧になるとプランは楽しい。

 さて本日も講座が長い。早く始めよう。

 

前回は逆日影計算のまとめとして

 

敷地が3800㎡を超える比較的大規模の計画を行う際に逆日影計算の「既存建物」を考慮し適時「3D日影チャート」で日影可能空間を適確に算出する方法を解説した。

 

 大規模ゆえ複合された日影時間が発生する為に、「3D日影チャート」の利用法は好評いただいた。

 

 今回は、中低層の建築物を例題にその機能をさらに解説を進めたい。

 

事例はチュートリアルの例題から

 

 路線から20mの鍵状の用途境界線で近隣商業地域と第2種住居専用地域に分かれる。

傾斜屋根あり、円弧を含む変形建物。

 今回も入力から解説を進めたい。

ポイント

①汎用CADからレイヤ変換で敷地形状を自動配置する方法

 

*左が汎用CADレイヤ右がTP-PLANNERオブジェクトで汎用CADで作図された線分から敷地に割り付け変換する。

 

②建物軸をX軸に設定する。

 

*建物の軸をX軸に設定する事で入力作業を容易にする。

 

③敷地の内外を問わない用途境界線で区分する複数用途地域の設定法

 

*行政により指定される全国の最新の高度斜線の選択配置法の確認。左下の選択部は新宿区20m2種高度地域。

 

④建物入力

 

その1 「合成」による4角ブロックから多角形建物の効率的な入力法確認

 

その2 3点指示による傾斜面の自動配置

 

 

*3点以外の頂点は自動配置。

 

その3 連続線からカット(コピー)&ペーストによる自由線分の入力

 

 

以上の入力操作をまずはMOVEで確認

 

さて日影規制におさまる状態から複数ブロックを選択後高さ方向移動で階高を変更しNGになった日影規制をおさめるべく3D日影チャートの利用法を解説していきたい。

 

①階高の異なるブロックを選択し1層分(3m)高く設定する方法

 

②指定点日影によりNG時間を確認

 

③半天空図(太陽軌跡図)によるNG箇所の粗々の原因の特定

 

④3D日影チャートにより可能高さと幅の確認

 

⑤可能位置の補助線転送により可能高に切断後、斜面設定

 

 

⑥連続線による建物切断

 

 

⑦その結果は

それぞれ1分程度のクリアランスで確実に日影規制におさめる。

 

以上の操作をMOVEで確認して頂きたい。

 

この様に初期段階で逆日影計算から実施レベルで建物形状が確定してからの3D日影チャートを利用する事で前回の様な複合日影も含めて確実に日影規制内におさめる事が可能になる。

 

 さて今回も長くなった発散規制ラインの作図法は次回にしよう。では来週までお元気で!

 

来週は大変だ!サッカーワールドカップも大詰めオーストラリア戦だよ。頑張れ!

 

 

比嘉ブログ

 

 

 

 

 

 

TP-PLANNERによる逆日影:日影 12 交差道路発散規制ライン解説

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 9月2日 東京は未明から降り続いた雨も昼にはカラッとあがりさわやかな天気に一気にかわった。

 皆さんヨカッタね~。

ワールドカップアジア予選突破!。

 ナイスゲームで全然負ける気がしなかった。やはり足技では日本がオーストラリアより一枚も2枚も上かな。

 得点が若手の浅野、井手口なのも希望期待の持てる得点でいい。なにしろスピード感たっぷりだ。オシムの流れをくむハリルホジッチの走るサッカーいいぞ・・・もうたまらん。

 来週、水曜日夜中のアラブ戦は高見の見物でゆったりみられるのがまたいいネ。これも楽しみだ。

 今日はルンルンでブログ開始!

 

今週は雨が多く、公園を散策する時間がなかったので蓼科で激写した中から「イブキボウフウ」。

 2週前のシシウドとの違いが今だわかってない為、逆かもしれない。いずれも小さな白い花びらが可愛い。

ちなみに再度シシウドに登場してもらうと

ますますわからん。専門外なんでヨロシク。

 

 まずは今週の講習から月曜日は、デべ系企業ユーザーの皆さんの3回目の講習は土地情報からプラン作成までの総仕上げの回。

 

あとは実践あるのみ皆さん自信の腕組でやったるゼてな顔。

 

火曜日は女性3人組のやはりデべ系の皆さんの日影規制勉強会

今回の「TP-PLANNERによる逆日影:日影」シリーズを一気に解説した。時間延長にもかかわらず余裕の表情。

 

 

前回は、計画建築物が日影NGの際に「3D日影チャート」を使った日影規制をクリアーする為の実践的な解決法を解説した。

 

 

計画時の粗々のボリューム算出で、まず逆日影計算を行い、実施レベルの建築物でNGになった場合は3D日影チャートを利用する事で設計者の意図する可能空間を算出する事が可能になる。

 この事を実践的に解説した。

 

今回は交差道路における発散規制ラインの作図法

 

 

と名古屋市指定方式による発散規制ラインの設定法

今回もムービーで語りながら解説したい。

 

まずは基本的な設定から始めたい。

 

ポイント

①道路形状を「道路属性線」に設定する。

これにより発散規制ラインは道路境界線をガイドに発散方向が確定する為。

 

②道路境界線を発散する位置まで十分延長する。(延長移動モードで行う。)

 

 

下図の様に延長する。

円弧部は日影が発生しない位置の為、発散は不要な為閉鎖で作図する。

 

③発散規制ライン作図指定を行う

 

④「規制ライン設定」「発散規制ライン」で発散する道路反対側を指定

 

道路端部に発生した(」L)状の発散指定では上段では上方向が発散が始まる位置、他の道路方向線が発散方向を指定する道路反対側が傾斜している場合、左上円弧部の様に発散させる位置まで任意にドラッグし移動する。右上の場合平行ゆえ指定不要。(自動作図された発散線で判断する。下側は左右とも発散の必要が無い為消去する。

 

⑤道路上の不要な規制線を削除する。区分されている為クリックして削除すればよい。

 

*自動削除しないのは名古屋方式など道路内でも規制ラインが必要な行政への対応。

⑥発散規制ラインが作図された結果で逆日影計算をおこなう。

 

⑦結果検証

 

時刻日影、等時間

名古屋市の発散規制ラインの作図法

ポイント

①道路ととなりあう隣地境界線端部の垂直な位置まで規制ラインが延長される事。

 

*その為、事前に垂直な線分を作図する。

 

②基本操作通りに操作をすすめて道路内の規制ライン削除の際、隣地境界線から発した垂線で規制ラインを区分しそこまでを削除する。

 

③名古屋市方式発散規制ライン完成

 

以上の操作解析の流れをムービーで確認。

 

今回の名古屋市方式の発散規制ラインの作図法で今回12回にわりお届けした「TP-PLANNERによる逆日影:日影」(急遽長いけど遡りタイトル変更を決定)を終了。

 

 今回のムービーによる解説はTP-PLANNERユーザーの皆さまには好評につき、比嘉ブログはムービーで解説を基本とし解説する事とする。

 

 さて次回は久々に天空率の解説。これも今年のユーザー会でサポートセンターが解説したこの事案

 

 

 

それぞれ難解な条件を有する道路条件しかも3方向道路の天空率解析法。ムービーで語るぞ。では次回までお元気で!

 

 

 

比嘉ブログ

新天空率エンジン(T-Space)実践解説 01:特殊3方向道路

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9月9日土曜日

東京は猛暑の夏も終わったのか?・・朝夕凌ぎやすくなってきた。

 先週の日曜日から水曜日まで旧暦のお盆の為、沖縄に帰省。

 今回は、母の新盆。

 突然のスコールとこの快晴の繰り返しが天(そら)から語られている感じがしないでもない。・・・頑張ろう。

 

 

これは、ご存じハイビスカス:赤花:ブッソウゲともいう。

 

 近くのガジュマルの木陰で近々開催の演奏会の為、ラッパの練習。広い野原めがけて学生時代にもどったように開放的な練習となった。

 全国区でメジャーになったエイサーはこの3日間に行われる。大好きなエイサー見学も時間の都合見られずで残念。

 

 

 水曜日帰京、翌木曜日にはグラフィソフトさんのArchiCAD新製品発表会に大阪会場に参加してきた。

 

 ブースにはTP-PLANNERユーザーの皆さんも多く駆けつけていただいた。大阪在の長年の友人に会えるので毎年楽しみに参加している。レセプション参加で多いに語り家に到着は12時をまわった。

 

 そんなこんなで本日も忙しい。今朝から必死にムービーを作成した。早速講座を開始したい。

 

 

今回から天空率講座、事例がこれ

 

 

この事例の特徴から

①西側最大道路幅員の幅員が一定幅ではなく高低差がある。さらに隣地を挟んで「一の道路」(道路中心線の角度が120度を超える)

 

②北側道路は、反対側の境界線がクランク状に5m、6m幅が異なるがやはり「一の道路」として処理したい場合。

 

③南側4m道路は当該の道路境界線を越えた隣地越しに屈曲した道路形状がありしかも高低差を考慮したい場合。

 

基本入力の解説

 

①まずは基本入力の解説から、今回はDWGファイルに敷地形状を他と区分した屋根伏図が用意されている状態から始める。

 

 

この部分は日影規制の場合でも同様の入力で行う為「基本入力」と称する。

 

 ポイント

①敷地条件入力の際道路境界線の情報入力の際、新天空率で処理する事を前提に①、②、③それぞれの道路に「同一区間設定」は行わない。

 

 

なにはともあれムービーでまずは入力まで

 

 

さてここからが「新天空率」のメイン「T-SPACE」によりCAD入力された複雑な道路形状を道路情報として取り込み令132条を自動適用した区域、算定基準線が発生する。

 この「T-SPACE」の入力法はぜひマスターして頂きたい。これからシリーズ化しあらゆる複雑な形状の入力法をムービーで解説したい。

 

以下9月10日追加分

画像が多くなりスマホで確認するには厳しいかもしれないが以下の操作解説だけでも十分だ。ムービーと合わせて活用して頂きたい。

 

 T-SPACE操作のポイント

 7月に開催したTP-PLANNERユーザー会でのサポートセンター部家の資料からT-SPACE操作のポイントを確認していただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上の解説で十分操作は可能だと思われるがこれをムービーで実際の操作で確認して頂くと完璧だ。

 

 

 

次回は算出された区域の検証を行いたい。

猛暑もそろそろ終わりの様です。後半戦頑張りましょう。次回までお元気で! hi

 

比嘉ブログ

 

 


新天空率エンジン(T-Space)実践解説 02:特殊3方向道路 検証

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9月16日

  東京は台風の影響か?朝からどんよりとした曇り空で午後には雨になるらしい。朝のうちに活動を開始しなければ・・。

 

 これも台風の影響か今週の東京は夕焼けが真っ赤で美しかった。会社の帰りで神田川の橋の上からオフィスビルのカーテンウォールに反射した夕焼け。

 かの国では相変わらず威嚇活動が盛んで「空襲警報」なる言葉まで復活するなんとも不穏な空気感。

 どうやら、その宰相は、コンプレックス(この場合劣等感だが)に苛まれているのでは?・・。自信があれば兄弟叔父に手をかける事までしないだろうと。「久米ひろしラジオなんですが」では分析していた。

 そうなるとなにを仕出かすかわからない、近くに都合の良い地下壕があるでもなく気をつけ難いのがもどかしい。悲惨な時代が繰り返されない事を願うばかりだ。

 

 気分を変えて公園で見つけた可愛い白い花。「可愛い花」といえば大好きなザピーナッツのデビュー曲。ピーナッツといえばシャボン玉ホリデーでクレージーキャッツ。

 そしてクレージーキャッツの植木ひとしのドラマが「植木等とのぼせもん」でこれまた比嘉が好きなギャグを連発する付き人だった小松政夫とのドラマ「植木等とのぼせもん」がはじまった。

 山本耕史の植木等役を多少疑問に思いながら観たが以外と良い。地声が植木にかなり近い感があるのと本人ギターうまいらしくギターをひいてる姿が様になっている。3回目は明日だ。期待したい。

 

・・・・白い花の名前しらずでどうしたものかと思ったが「かわいい花」で十分だった。次回以降も名前不明の際はこの手でいくか。

 

 さて今週の講習活動報告から始めよう。

 今週は、組織設計事務所に出向いて3回の講座。実物件を8例ほど用意して頂きまさに実践講座と意見交換会。比嘉が語り、担当鈴木がアシストする強力体制で行ってきた。

 

実物件なだけに皆さんマジだ。

次のメンバーから若手女性中心、大阪からも駆けつけて頂いた。

そして昨日金曜日は

 様々な形式の建築物に意見交換をしながら大変有意義な時間となった。またお会いしましょう。大阪の皆さんもお会いしましょう。

 

 さて天空率講座を開始したい。

今回は、前回解説した新天空率による特殊な3方向道路

 

入力から解析まではムービーで解説した。その結果

 

すべての区域でクリアーした。

 

 今回は前回の結果を検証する事で2以上の道路の区域区分法:令132条による区分法を計測しながら確認していきたい。

 久々ゆえ法文の確認から

令132条

(二以上の前面道路がある場合)
第一三二条 建築物の前面道路が二以上ある場合においては、幅員の最大な前面道路の境界線からの水平距離がその前面道路の幅員の二倍以内で、かつ、三十五メートル以内の区域及びその他の前面道路の中心線からの水平距離が十メートルをこえる区域については、すべての前面道路が幅員の最大な前面道路と同じ幅員を有するものとみなす

2 前項の区域外の区域のうち、二以上の前面道路の境界線からの水平距離がそれぞれその前面道路の幅員の二倍(幅員が四メートル未満の前面道路にあつては、十メートルからその幅員の二分の一を減じた数値)以内で、かつ、三十五メートル以内の区域については、これらの前面道路のみを前面道路とし、これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。
3 前二項の区域外の区域については、その接する前面道路のみを前面道路とする。

 

まずは1項最大幅員の区域から

最大幅員は西側の道路幅が一定でなく途中隣地を挟む道路。この場合、道路幅一定でない為、協議により7mとした。したがってその他のすべての前面道路に最大幅員7mがまわりこみ適用される。

 まずはその西側7m道路の適用距離等の検証

 

前回、申請図を意識し後退距離は6m超だったが6mを指定した。後退距離は計画建築物の後退距離内であれば良い。

道路反対側6mの位置から適用距離25m(商業:容積率500%⇒最大幅員7mゆえ420%)

後退距離の部の茶色の部分が道路中心高が低い為地盤が設定される。算定間隔は道路幅員7mの半分以下で均等の3.3m。

問題なし。

 

 北側5mと6mのクランク状の道路に回り込んだ最大幅員7mの区域。

 

この道路は道路幅がクランク状に異なる為やはり協議で一体で処理する方針。つまり一の道路としクランク道路内で2B等の回り込みは無いとする。

 

 

この場合、後退距離がやはり丸めて3mとした為チェックが容易だ。

まず区域だが最大幅員7mの前面道路の境界線から2倍14mまでと14mを超えた部分は道路中心線から10mを超えた部分で適用距離25mまでが最大幅員7m道路が適用される。

ポイント

①クランクしているが最大幅員は7mで一定幅でまわりこむ為適用距離に段差は生じず7m道路がまわりこんだ反対側の境界線から後退距離分3mさらに後退した位置を起点とし25mの適用距離まで。

 

②敷地内の道路中心10mによる区分は、道路中心線がクランク状ゆえ狭い5m道路右端から5mの円弧中心10mで円弧状に区分される。敷地内はクランク状にならない事に注意。

 

 最大幅員が適用される最後は南側4m道路側

 

この区域の特徴は道路が当該の前面道路を超えた隣地に面した部分で屈曲している事だ。前回操作解説したが道路形状を直接作図的に認識させないとこの様なケースには対応できない。

アイソメ図でみると明快だがこの近接点の位置は道路中心高が地盤面より若干高い位置にある為地盤は魚眼レンズに投影されない。

 

 

 

この場合のポイントは隣地に面した部分も道路の反対側から適用距離内にある部分は最大幅員が適用される区域として区分されること。

 

以上の3区域が令132条1項の区域。

 

さて次は2項の区域といきたいところだがその前に再度法文を確認

2 前項の区域外の区域のうち、二以上の前面道路の境界線からの水平距離がそれぞれその前面道路の幅員の二倍(幅員が四メートル未満の前面道路にあつては、十メートルからその幅員の二分の一を減じた数値)以内で、かつ、三十五メートル以内の区域については、これらの前面道路のみを前面道路とし、これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。

 

「前項の区域外の区域」とは北側のクランク道路5mと南側の4m道路。

 

れぞれその前面道路の幅員の二倍(*)以内*の区域については、これらの前面道路のみを前面道路とし、これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。

 

幅員の大きい前面道路5mが適用される区域が述べられている。

 

その部分は5m前面道路の2倍ゆえ10mその区域に4m道路中心10mの区域が重なる場合はその部分も5m道路が適用される区域となる。が本例の場合青枠で示す様に5m道路境界線から2倍の位置は、4m道路側の道路中心10mの区域に到達しない。その為、5m道路のまわりこみはなし。したがってクランク状の5m道路が2項、南側4m道路が3項の区域となる。

 

 南北間が狭い敷地では2B(5m道路)が回り込む事もあるので要注意。TP-PLANNERではその事の判断も自動処理される。

 

 さてではその2項の区域の検証

 

 この区域のポイントは道路反対側がクランクしている事。令132条2項の回り込みに適用される幅員は5mとしたがこの区域に適用される道路高さ制限の起点は現況のクランク状反対側の境界線に後退距離を加算した位置からとなる。アイソメ図の円弧で示す部分でわかる様に5m道路に面する部分は6m道路側より低くなる。

 

 

以上が2項の区域。残る区域が

3 前二項の区域外の区域については、その接する前面道路のみを前面道路とする。

 

3項の区域となる。

 

ポイントは最大幅員部で記した様に隣地超え部分も道路反対側の境界線を起点として高さ制限が適用される。

 

 

令132条区分の検証終了。

 

さて次回からもこれらのT-SPACEを利用した難解な事案の操作解説ムービーそして検証を繰り返しいきたい。

本日はここまで台風にお気をつけ3連休をお楽しみ下さい。hi

 

 

比嘉ブログ

 

 

 

 

 

企画BIMTP-PLANNERとRevit その1

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11月23日秋分の日雨の土曜日。

本日は昼からのイベント参加の為早朝から出かける。

ムービーにナレーションを吹き込んだところでアップして出発したい。

 

これは、初秋に咲くカントウヨメナ。菊の一種で食用にもなるらしい。

 

 来月には総選挙があるらしい。仕事人内閣が発足したばかりでまだ仕事をしてない状態。NHK新大臣インタビュー程度の仕事でいいのかい?。精力的に活動する河野外相にはもっと仕事をさせたかったので残念・・、政治家、国民だれもが準備不足・・しかも国難の時・・・。この国大丈夫?

 

  今週の報告から

まず昨日はAutodesk University Japanをチラッと見学。本来講座に申し込まなければならなかったが日程あわずで当方の展示ブースの様子を見に行ってきた。

 

 大勢の来場者だったが建築以外の展示でVRが賑わいをみせていた様だ。

 BIMコーナーでは、森本がRevitのプラグインソフト 「TP-Rlink」の展示解説中。

近くのブースでは長年のBIM仲間、積算専門ソフト「ヘリオス」の「日積サーベイ」の皆さんにバッタリ。

 

 

 沖縄出身のK女史としばし歓談。前回飲み会でご一緒したJPei氏は元気そう。重鎮のお二人は30年ほど変わらず元気・・でした。

 

 今週の講座は連休明けでデべチームの特別プランニング講座にお二人で参加。

基礎講座で日影、天空を終えた今回はプランニング。

 

楽しんでプランニングを行う為の理論武装後の講座ゆえ、スムーズに.マンションの設計完了。実物件頑張れ!。

 

 さて今回の講座は企画BIMTP-PLANNERとAutoDesk社のRevitのBIM連動TP-Rlinkを解説したい。現在同様の連動は11月にグラフィソフト社ArchiCADでも同様にTP-Alinkとして実現する。

 

 一般的にBIMソフトと企画BIM TP-PLANNERとの連動は、

①すでに建物形状がBIMソフトで出来上がった状態でアドインソフトで連動敷地、用途地域などを設定し日影規制各種計算、天空率計算各種を行う事を目的とする場合。

 

②敷地形状から企画BIM TP-PLANERで日影、天空率、容積率などをクリアーした形状で作成された企画BIM建物データをBIMソフト(今回はRevit)に連動し建築物を効率的に作成する方法の2種が考えられる。

 

今回は①の手法の解説を行いたい。

ポイント

①TP-PLANNERでプロジェクト登録を行いRevitリンクエリアを確保する。

 

 

これはTP-PLANERの通常作業の際と同様まず物件枠の確保を行う。

建物形状が作成済みのRevitを起動しアドイン 「TP-PLANNER」のボタンをクリックし操作を開始する。(これはRevitとTP-PLANNERを導入されておりTP-Rlinkを導入するとアドインが自動設定される。)

 TP-MENUが表示され連動するプロジェクトを指定する。入力ずみの有無はいずれでも良い。入力済みの場合はその内容が利用される。

 

 

RevitからTP-PLANNERのGUI(画面)が表示されTP-PLANNERの通常操作で入力を開始する。(Revitで作成された建物は屋根伏状の建物として設定読込みされる。)

 

*ここで入力された敷地、用途地域等の条件は一般社団法人bSJが実施する「IFC出力検定(建築確認モデルビュー定義2016)」に合格している。したがってBIM連動によりそれらの条件を満たしたBIMデータが作成される事になる。

 

条件設定が読み込まれればTP-PLANNERの各種解析用のエンジンが利用可能となる。

 

②逆日影計算を行う

アドインから逆日影計算各種を指定し、鳥かご図、ブロック図、等高線図が作成される。

 

建物と複合されNG部が容易に確認される。

同様にブロック図、等高線図が表現される。

一方、アドインでTP-PLANNER GUIから斜線断面図がそのまま表示される。

 

 

同様に逆日影チャートなども利用可能になり

 

結果はRevitに反映される。

 

③日影計算各種

 

日影計算はアドインにより

 

時刻日影図そして等時間日影図されに指定点日影図

NG部は赤表示される為に日影チャート図でNG部を確認する。

 

 逆日影計算と鳥かご図との干渉部がNGとなっている事を確認。

④天空率計算

道路天空率

基本入力データから自動判断し上記結果をワンクリックで表示。NGは赤表示は通常TP-PLANNERと同様。

 

適合建築物と算定位置を立体表示。

隣地天空率は

「敷地区分」、「一隣地」いずれも可能で上図は一隣地方式。

 

*逆天空率あるいは基本入力で判断できない街区情報から天空率計算を行いたい場合などはTP-SKYを指定し同様に解析を行う。

 申請図もTP-SKY GUIで作成する。

 

 

以上の手法で行われる。BIM連動の結果BIMデータとして保管が不可となる部分はTP-PLANNERデータとしてバックアップされる為、通常サポートを受けていただく事も可能になる。

 

 以上で

①すでに建物形状がBIMソフトで出来上がった状態でアドインソフトで連動敷地、用途地域などを設定し日影規制各種計算、天空率計算各種を行う事を目的とする場合。

解説を終了。いつもの様にムービーで確認して頂きたい。

 

長かった気管支炎もおさまり今回は一発録音でとれた。

まだ雨が残るが、いざゆかん!

来週までお元気で。hi

 

比嘉ブログ

 

 

 

 

 

企画BIMTP-PLANNERとRevit その2 TPからREVIT

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9月30日いつのまにやら9月も最終日となってしまった。

東京は若干霞がかかったすごしやすい初秋の感じ。

 なんだかキナ臭い世の中になってきたと思ったらこんな時に衆議院解散。不安な今日この頃だが・・・。いつものペースで始めたい。

 

本日はだれでも知ってる朝顔から

 ウキペ情報だが奈良時代に遣唐使が種子を持ち帰ったのが最初。夏の花。そろそろ夏も終わりだが可憐に2輪。

 

 いきなりで恐縮だが先週、こんなイベントに参加

 この写真だといけてる雰囲気で写っているので初の掲載。其の実、周りの仲間に助けられながら・・なんとか無事6曲終了。講座で設計者を前にした語りでも、プレゼンでもこのところ仕事がらみで緊張する事はない。がラッパソロ演奏の際の緊張はどうにかならないものかと思う。・・修行が足りないんだろう・・。待てよ、そうか吹く前に語りをいれて自分のペースに持ち込めばいいのかも!?・・・。様々な作戦を駆使し来年こそパーフェクトだ!。と日記には、書いておこう。

 

 いつもの我が専門分野の語りを始めたい。

今回はそんな思いも有りで比嘉の語り入りのムービーを先にご覧いただこう。

いつものムービー視聴のポイントは後で確認で問題なし!(やっぱ先に確認が良いかな・・おまかせします。)ではムービー開始!

 

ポイント

 前回はRevitのアドインソフトTP-Rlinkを利用してRevitとTP-PLANNERを紐づけしRevitからTP-PLANNERの解析エンジンを利用する手法を解説した。

 この場合すでにRevitの建物データが作成されている場合。

 

TP-RlinkによりRevi作成された建物の日影関連各種、天空率計算をRevit上で可能にした。

 

 今回は企画BIM「TP-PLANNER」により土地情報から形態制限を考慮して作成された企画BIMデータをTP-Rlinkを利用してRevit建物として連動紐づけする方法を今回もムービーで解説したい。

 

 今回はいささかTP-PLANNERユーザーの為の解説となるがそうでない方も企画BIMでマンションが構築される作業の流れを参考にして頂けたら幸いだ。

 

 まずは連動紐づけの為にもTP-MENUでプロジェクトデータ登録から始める。TP-PLANNERの通常操作だ。

 

 土地情報は、DWGファイルから敷地形状、道路、真北等をレイヤ割付で効率的に入力する事から始まる通常のTP-PLANNERの操作から始まる。

 

 

 レイヤ⇒TP-PLANNERオブジェクト変換により

 

 

 敷地形状、道路の属性を有する線分(発散規制ラインに利用)が読み込まれ北緯確認、真北は真北線の北寄り部をクリックで確定する。

 

 敷地境界線はCAD変換時にすべて隣地境界線で設定される。

道路部の情報を入力する。道路の始点終点情報(条件が違う場合のみ終点側入力)、で幅員、水面等、公園など法56条、56条の2に影響するデータを設定する。

 この設定内容は一般社団法人buildingSMART Japan(IAI日本)が実施する「IFC出力検定(建築確認モデルビュー定義2016)」に合格しておりBIM連動に必須だ。

 

 

 

 用途地域の設定が終わったら基本入力が終了となる。

 

この時点でRevit連動を開始する場合、Revitで作成された建物に対してRevit内で解析各種が行えるのが前回の解説。

 

 今回は、企画BIM建物データの作成までをTP-PLANNERで解説する。

 まずは、CAD作成されたキープランを建物化し粗々の日影チェックを行い。有効活用の方針を確定する。

 許容容積率が200%,キープランから確認した基準階容積対象部分が約450㎡、敷地面積約1500㎡で容積率200%ゆえ1500×2=3000㎡=延床面積。3000÷450=約7階弱分、1階が駐車場で1/5緩和の対象ゆえ、その分1フロア増しの8階弱が必要となる。

 

 

 単線で作図された建物を高さ(25m:8階をイメージ)壁仕上げ厚を自動拡幅し日影チェックを行うと

 

 

 発散規制ラインを利用する事が有効である事を確認。

発散利用に関しては、念の為利用可否を行政に確認し決定。

北西側10mラインは3時間がNGの為、逆日影計算を行う。

 逆日影チャートを利用し日影の時間幅内は高層で日影規制が関係ない事がわかる。問題はその13時方位線より左側が太陽高度(高さ:階数)で決まる部となる。結果

 

 

  9階部から太陽高度によるカットが始まる。

8階は、西側階段部の先端が日影規制の影響をうける事がわかる。

 

 TP-PLANNERプランニングツールTP-LIGHTの建物形状作成法は、多種有り設計者の方針により作成方法も多種ある。

 今回は汎用CADで作成したキープランから「串刺し機能」で上下階を一気に作成する。

 尚、ブロックの作成法は閉鎖空間をクリックするだけで認識する「充填入力」でクリックしスピーディーに作成する。

 

 等高線をガイドに屋根部を作成。8階部分の左右は7回どまりのシンメトリの建物にする事を決定。 

  1階部を作成。

 駐車場、駐輪場、エントランス関連を作成しブロックプラン完成

 階段部の傾斜したひさしおよび踏面線が階段タイプにより自動作成される。単線プランから企画BIMデータになると壁柱の自動配置などの機能も付加されさらに詳細に作成される。

 

容積率、部屋数等を確認

 

 

日影チェック

 

道路斜線チェック

南側道路中心10mの区域がNGを確認。天空率チェック

天空率、クリアーを確認。同様に隣地天空率もOK.確認。

面積表はexcelマクロで自動生成される。

 

 ここまでが単線によるボリューム算出。

 BIMの場合、梁柱等の躯体情報、建具情報を有しなければならない。

 この単線プランは立体化コマンド(発生)ボタンをクリックすると

 

 部屋情報のプロパティーには壁厚、スラブ厚が設定されており発生操作とともに自動作成される。

 発生した壁に建具を配置する。壁心から開口面までの距離を確認しながら建具配置する。

 

建具が配置されると構造仮定断面算出の際の開口データとして利用される。

 

 構造連携の解析ロジックは構造設計者が設定する事が可能で企画設計から構造設計者が参加する事を目的とする。

 ユニオンシステム社との連携でSSシリーズに連動しさらに解析された断面(bdのみ鉄筋はこれからの課題)を読み込む事も可能だ。

 これで躯体、建具、階段室などのBIMデータが配置設定された。

平面図

立面図

断面図

が作成される。ここまでで企画BIMが完成

 

 企画BIMデータが完成したらRevitを起動し

 

 TP-PLANNERアドインメニューからTP-PLANNERで作成したBIMデータのプロジェクトを指定する。

 

 入力編集でTP-PLANNER GUIを表示しながら入力済みデータを読み込む。

 

 

 「躯体モデル」ボタンをクリックしTP-PLANNER躯体モデルを指定する。

指定終了するとRevitに表示され企画BIMデータ完成。

当然の事だが建具、梁、柱情報がRevitデータとして存在する。

ここからは前回同様に日影計算、

 

そして天空率計算各種がRevit上で作成される。

Revitで追加編集された建物を部分も考慮される。

Revitで作成された建物データはTP-PLANNER建物データとしても保存する事が可能ゆえ確認申請図を作成する事が可能になる。

 なによりバックアップされたTP-PLANNERデータとしてコミュニケーションシステムのサポートセンターを利用し天空率、日影規制等の質問を受ける事が可能になる。

 

 以上の内容でした。

 

企画BIMをご理解いただけただろうか?BIMと定義するからには躯体、建具まで有する事が条件となる。

 

 さて次回はまた天空率解説に戻りたい行き止まり道路の新天空率の条件設定法と検証をムービーで解説したい。

 

では次回までお元気で! hi

 

比嘉ブログ

 

 

新天空率エンジン(T-Space)実践解説 03

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10月7日土曜日

 朝、雨の予報の東京は 未明のうちに十分降ったのか昼前の現在あがったようだ。本日から3連休。何の日だ?9日月曜日が体育の日だ。1964年の東京オリンピックは10月10日。

 

 

これはムラサキツユクサ夏の花だがまだ頑張っている。近くの公園で毎年楽しみにしているカワラナデシコが見られなくなった・・。どこへいったやら。(北原ミレイ石狩挽歌のふしでどうぞ♪)。

 今週月曜日に日刊建設工業新聞の特集号で日本郵政さんの民営化10周年記念特集が掲載された。

 その中でBIMのトップランナーを目指す日本郵政施設部の項でTP-PLANNERの事も末席だが取り上げて頂いたのでその部分を記念に掲載させていただきたい。

 

 

 その中でかつて新人研修をやらせていただいた皆さんの全国に移動され活躍している様子が懐かしく・・頼もしくも嬉しくも有りでした。

 

 今週も企業ユーザーが北海道から九州大阪関東と4人そろった。

まずは初日

腕組のポーズ指導後だがどこかぎこちない。この日は午後半日。

 

そして2日めがこれだ

すっかリラックスで自信に満ちた表情。今回試みに同一敷地形状を各支店の北緯などそれぞれの地域情報を入力し可能建築物の差を比較した。お疲れ様でした。またお会いしましょう。

 

 

さて天空率講座を始めたい。

 

今回は、以下の様な敷地外で変形した前面道路天空率の適合建築物と算定位置を解説したい。

①隣地超え部前道路幅員が異なり、高低差がある場合

 

②当該敷地が凹状に他人地を挟む前面道路

 

 

③隣地超え部前道路幅員が屈曲している場合

 

④隣地超え部前道路幅員が息と止まる場合。

 

 

以上の事例の道路天空率の解析法を解説したい。一般的に当該敷地の境界線上で道路幅員あるいは高低差などは設定する。

 ところが今回の例題はいずれの場合は当該の道路境界線を越えた部分で変形している。

 従来TP-PLANNERではこの部分の入力は天空率敷地という道路形状を特定する為の敷地形状を策定し当該敷地外部も当該敷地と同様に入力を可能にしてきた。

 

 

天空率敷地の問題点は後退距離の考慮法が多少煩雑になる。その為作成されたのが新天空率T-SPACEだ今回は、この操作方法を恒例になったムービー解説を交えて行いたい。

 

 解説の前に対象法を法文と適用事例集で確認しておきたい。

建築物の各部分の高さ)
第五六条 建築物の各部分の高さは、次に掲げるもの以下としなければならない。
一 別表第三(い)欄及び(ろ)欄に掲げる地域、地区又は区域及び容積率の限度の区分に応じ、
前面道路の反対側の境界線からの水平距離が同表(は)欄に掲げる距離以下の範囲内においては、当該部分から前面道路の反対側の境界線までの水平距離に、同表(に)欄に掲げる数値を乗じて得たもの

 

道路高さ制限の原則、前面道路の反対側の境界線から適用するわけだがその反対側の位置をいかに特定し設定するかがポイントとなる。

 

適用事例集でも一の道路の扱いの部分で道路反対側から適用される事を挿絵で解説されている。

P208の解説では敷地外に伸びた前面道路からの適用法がさらに明確になる。

 

 

さて早速解説をはじめよう。

①隣地超え部前道路幅員が異なり、高低差がある場合

①-1 T-SPACEで「基礎情報」「発生」ボタンをクリックすると「敷地」で境界線情報から発生した道路情報

 

 

①-2 「前面道路編集」でまずは「反対側境界線」でポイントを追加、その他敷地側の「境界線」「中心線」等を適時修正する。

 

 

①-3 道路中心線の高さは「反対側境界線」の項で任意点の高さを設定する。その間は勾配から自動算出。測量ポイントの測定高を設定。

 

①-4 入力編集後は高さ制限種「道路」で「発生」で適合建築物が発生しさらに「出力」ボタンで算定基準線が発生する。

 

 

①-5通常どおり解析を行う。下図は「図法」「天空率算定チャート図」で任意点からの区域。

 

①-6 アイソメ図

 

 

①-7区域の検証

後退距離2mが道路の反対側に加算されその位置から適用距離20mで区分されている。⇒OK

 

 

ではここまでの操作および解析をムービーで確認していただこう。

 

 

 

さて頑張ってもう一例

②当該敷地が凹状に他人地を挟む前面道路

 

②-1T-SPACEで「基礎情報」「発生」とすると道路設定をした道路境界線に面した部分に道路が発生する。道路が分断した表示の場合その数の分だけ区分される事になる。この場合道路中心線角度が敷地側からみて120度を越えている為「一の道路」にしなければならない。

 

 

②-2 今回は左側の道路を削除し右側の道路を①同様に編集する。

 

②-3 高さ制限種「道路」「発生」で凹部の隣地をまたいだ一の道路が設定される。この場合凹部が縦長で適用距離を超えた場合は見かけ上2に分断されるが算定位置は同様の位置に設定され一の道路と同様に区分される。

 

②-4 解析すると。凹部に面した算定位置でNGとなる。したがってその部分を解析しない場合危険側になる事に注意したい。

 

 

②-5アイソメ図では

②-6NGを検証する為に「図法」「天空率比較図」で確認する。

赤表示された箇所が高さ制限を超えた計画建築物の部分

緑が敷地内の空地相当。

面積部を拡大すると

 

空地緑部が小さい。ゆえに空地不足で天空率NGとなる事がわかる。

以上の操作をムービーで確認して頂きたい。

 

 

本日はここまでとしよう。残り2例は来週カナ。

 

3連休をお楽しみ下さい。来週までお元気で! hi

 

比嘉ブログ

 

 

 

新天空率エンジン(T-Space)実践解説 04

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10月14日土曜日

 雨の土曜日。朝も早よから南浦和集合。


 本日は、Gの日。練習もできないままの参加は、気がひけるが楽しみは反省会。その分しっかり反省する予定だ。

ブログは、休まないぞ❗

 

 これは、公園の道路脇に咲いたムラサキゴテン。先週のムラサキツユクサの仲間、メキシコ原産で観賞用が野生化した初秋の花らしい。

 

 今週は、35年来のおつきあいの構造設計者N氏がひょこり来社。

 この数年お会いしてなかっただけに独立時あるいは前職場時代のお仲間の皆さんの近況情報もまじえてしばし歓談後の記念撮影。

 

 本日はその様な事情ゆえ早速天空率講座を始める事としたい。

 

 前回から隣地越え前面道路幅員が異なり高低差がある事例

凹状に隣地越しの前面道路

を新天空率による操作解説と算出根拠の解説を行った。

 

新天空率の操作状のポイントで前回も追加解説したが、道路の反対側にさらに公園などがある場合にも対応しておりその分の高低差入力も可能なだけに確実に入力を行う事を解説した。

 

 今回は前回提示した事例3の解説を行いたい。

まずは

隣地越えの前面道路が屈曲し道路中心高が異なる位置を距離指定した入力を行う場合の対処法を解説したい。今回もムービー解説つきだがその前に解説のポイントから始めよう。

 

①-1事前の汎用CADで高低差を測量した位置を作図するか今回解説する様に「補助線」モードで位置を事前に書き込む

 

①-2新天空率(T-Space)で自動発生すると敷地境界に接した部分の道路情報で道路形状が発生する。

 

①-3 道路反対側の形状を作図された道路形状にスナップし変形する。道路反対側境界、公園緩和等形状、敷地側境界形状など

①-4 道路中心高を測定した位置にポイントを追加する。

*従来「天空率敷地」で高低差を表現する際には天空率敷地境界点を追加入力する必要があったがこの方式では敷地の境界点数には影響を与えない。

①-5 条件設定後は、「道路」「発生」で適合建築物が自動生成される。隣地越えのすべての情報が網羅された適合建築物で計画建築物が区分される。

①-6 解析を行う。

当然だが隣地を超えた屈曲した道路の反対側にも道路幅員の半分以下均等に算定位置が設定されている。

 

①-7 アイソメ図で確認

さて以上の内容をムービーで確認して頂きたい。

 

区域を検証してみよう。

 

一の道路ゆえ後退距離は同一で0.2m、道路幅員6mで道路反対側から0.2mの位置を起点として適用距離20mが適用されている。

問題なしOK。

 

 

次は隣地超え部が行き止まり道路の事例

行き止まり道路の基本は

 長くなりそうだ。今日は早くでかけなきゃ次回にしよう。

次回までお元気で! hi  頑張るぞ! OH!

 

 

比嘉ブログ

新天空率エンジン(T-Space)実践解説 05

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10月21日土曜日

 本日も雨で寒い。明日は選挙だというに・・困ったもんだ。

木曜日からの雨は、気温を引き下げ真冬並みの天気となった。これからまた長い冬を迎えるかと思うと今から身構えてしまう。

 身構えるといえば、どうでも良い話だが、・・・今週月曜日の明け方、首のあたりに激痛が走り飛び起きたらさらにグキッとした強烈な痛さ。どうやら寝違えたらしい。例のGで力まかせに振り回した影響もあるのだろうが・・その事は内緒・・やめとこ・・水曜日には講座があるし困ったと思いながら暗がりでスマホを取り出し「寝違いの応急治療法」で検索すると

 患部は炎症ゆえけしてもんだりしてはいけない、温めてもいけない、まず冷やす事。そして痛い側の腕を後ろ方向に伸ばし20秒単位のストレッチを繰り返すなどとある。さらにうつ伏せで寝るとなりやすい。

 いつの頃か何年もうつ伏せで寝る習慣ができた。出張などの場合枕を気にせず眠れる事と内臓を冷やさないなどと聖路加病院の日野原先生(ご冥福をお祈りします)もご推奨だった・・。黒柳徹子もそうだったような・・・ それは良しとしてまずはストレッチ。明け方首が動かぬ様片手、今回痛いのは右側ゆえ左手で顎を固定しながら右腕を伸ばしたりまわしたりしているうちにだいぶ痛さがやわらいできた。さらに氷を首に当て安静にしているとかなり楽になった。・・・・・長くなったけど寝違えた際には参考にしていただきたい。(最後にちょと偉そうで恐縮です。)どうでも良い話でした。

 

 

 

冬になると山茶花。さざんかさざんか咲いた道♪の通勤路でパチリ。  

 冬の気配がすると70年代フォーク「かみふうせん」の「冬が来る前に」が毎年のようにラジオで流れる。(ラジオ好きです。ラジコだけど)

 

 始めよう今週の講座から

今週は組織設計事務所の皆さんの2回講座の初日、日影、逆日影徹底演習。千本ノックの様に次々と事例をこなしていただいた。

 

 皆でワイワイ言いながら無事終了。首が治っててよかった。期せずして皆自信の腕組ポーズ。来週は天空率だ頑張ろう!。

 

 天空率講座をはじめよう。隣地越え変形道路のシリーズが続いている。

今回の隣地超え前面道路の形状は、隣地を超えた部分で道路が行き止まる場合の条件設定と適合建築物の検証。

行き止まり道路における適合建築物の作成法は昭和46年のこの通達で適用法が解説されている。

 

 

 

 この場合前面道路幅aの道路が行き止まる場合。行き止まった隅部の位置をG(挿絵ではその部は示されてないが説明の都合追記した赤表示のG)とすると上図の様な行き止まり道路の場合、まず反対側境界線があるGAの位置までで道路幅員aの道路斜線が適用される。

 

 GAを超えた部分は、道路斜線が無くなるわけではない。

Gを円弧の中心としてGB、GC、GD,GEが適用されその反対側にもa幅円弧状のみなしの道路反対側が存在するとし高さ制限が適用される。

 

 さらにa道路の行き止まり部に面したEF間は行き止まり部に面した位置にaのみなし道路反対側が存在するものとして道路斜線が適用される。昭和46年時には後退緩和、適用距離の概念がなかったが昭和62年の改正以降、後退距離を考慮した適用距離まで同様に適用される。

 

 本令ではそのG部が敷地境界線に接してない為どの様にその位置を特定するかがポイントとなる。

 

 操作のポイント

①敷地に接する道路部で行き止まり設定を行う

この場合行き止まる部分が敷地境界点の始点側ゆえ「始点側行き止まり」をチェックする。

 

②道路高さ制限断面図で斜線規制の可否を確認する。

敷地形状、用途地域、建物入力を終了ご「図法」「断面図」の項で確認する。

 

 

③道路斜線がNGである事を確認する。

まれに道路斜線でクリアーする事を確認しないで天空率計算を行っている設計者がときおり見受けられるが断面図で簡単にその可否がわかるので必ず確認して次にすすまないと無駄に時間を浪費しかねない。

④新天空率(T-SPACE)を起動し「発生」ボタンで基本入力データから道路情報を発生する。

敷地に接する情報からの自動発生では接する端部の位置までのデータが自動発生する。

 

⑤対象をプルダウンメニューから選択し隣地を超えた位置まで適合建築物を修正する。

 

 

⑥「高さ制限種」「道路」を選択後「発生」ボタンをクリックし適合建築物を発生する。

 

 

⑦「表示エクスポート」「3Dビュワー表示」で道路適合建築物を立体で確認する。

 

⑧天空率計算を行う

 

 

⑨道路高さ適合建築物を検証する。

 

 

-1)後退距離が2m、道路幅員が7mでその反対側の道路境界線から2m離れた位置を起点として適用距離20mが適用される。

 

*敷地側の道路境界線から20m-(7+2)=11mの位置までが適用距離。

 

-2)隣地境界を超えた行き止まり道路端部では赤円弧◎の位置を超えた部分は半径11mの円弧状道路高さ制限が適用される。

*参考に今回も適用事例集に掲載された適用法を添付する。

 

 

以上の内容を今回もムービーで確認して頂きたい。

 

 

以上の解説で隣地越道路斜線の特殊形状の解説を4式解説した。次回はこれらが同一敷地で重なった場合には令132条区分も考えなければならない。次回はこれが複数重なったケースで検証してみよう。

では来週までお元気で!。明日は嵐でも選挙にいくぞ!。

 

 

比嘉ブログ

 

RhinocerosツインタワーとTP PLANNER

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10月28日土曜日

 昨日までの快晴から・・天気予報がどうやら当たりのようで台風が沖縄に接近中・・沖縄の皆さん、お気をつけ下さい。サトウキビは、この季節は12月頃からの収穫にむけて幹が太くなる大事な頃、ダイジョブだろうか?。

 

 これは近くの公園のモミジの木、今年は、定点観測で紅葉の様子をみていきたい。左側が南で日当たりが良い部分だがやはりその分が赤みを帯びている。

 

 今週木曜日、ニュース9で国際政治学者 イアンブレマー氏の語りに納得させられた。

「私が提言したいのは、日本はほかの同盟国のリーダーを見習うべきということ。例えばフランスのマクロン大統領は、トランプ大統領を招いた時、温かく迎えた。しかし、合意できない点もある。友好的な姿勢を示しながらも、国や世界を危険な方向に向ける行動には、しっかり批判をする姿勢が健全だと私は考えている。」

 

 昨晩のニュースでは、日本の核廃絶決議が国連で採択されたがトーンダウンした内容に棄権国が増えたそうだ。

 来月早々には、米国大統領が来日される。我が国の宰相にも毅然とした世界感を示していただけると期待したい。

 

 さて今週の講座から始めたい。

火曜日は組織設計事務所の皆さんの2回目の講習は天空率。

今回も実践解説を繰り返した。

最終日の男前グループの皆さまは毎回、きめのポーズが美しい。後は実践で共にがんばりましょう。再会の日を楽しみにしてます。

 

 水曜日は押しかけ講習でゼネコン設計の皆さんの講座1回目は早朝9時から逆日影、日影規制実践講座。

 

 窓口担当の鈴木のアシスト付きで途中数分の休憩だけで一気に逆日影理論(手計算から逆日影チャートを理解)から、屋根伏図から建物再現しNG部をすばやくキャッチしクリアーする方法まで頑張っていただいた。

 次回は算出した可能空間の等高線をガイドにプランニングを行う手法を解説。楽しみにしてます!。

 

 ワールドシリーズはダルビッシュが打たれてリリーフの前田が好救援を2回続けている。前田頑張れ!広島の分まで。

 

講座を開始したい。今週は形態制限全般だが多くの設計シーンで利用されているRhinocerosとTP-PLANNER連動を通じて形態制限をチェックする手法を解説したい。

 

 6月3日の回スタジアムの連動に引き続きRhinocerosツインタワー3DデータをTP-PLANNERで連動し形態制限をチェックする手順を解説したい。

 

 本来であれば公園がある場合の緩和の手法をこの事例

で解説する予定だったがRhinocerosとTP-PLANNERの連動の質問が多く寄せられた為に急遽内容を変更したい。

 

 

 尚あらかじめお断りしておくがこのツインタワーは、(株)アプリクラフト社からサンプルデータとして提供されたツインタワーに比嘉が架空の土地情報を設定し建物読み込みによりTP-PLANNER建物データに変換し日影、天空率計算を行う手順を解説する。

 今回もムービー解説となるがいつものようにポイント解説を先に行いたい。

 

1)形態制限に必要な3Dデータのみを連動する。

 

このデータは開口部の形状が円弧ですり鉢状になっておりその部分だけで通常のGWG変換した場合大容量となってしまい処理速度に影響を与える。その部分はOFFにしたデータを3DフェイスでDWG保存していただきたい。

 

今回は、TP-PLANNERサイドでその部分は削除して検証したい

2)TP-persで不要レイヤの削除

開口部がそのままのデータを読み込むと

データ量が多くなり処理速度が遅くなる為、不要な開口部のデータを選択し削除する。

*本ムービーでは、TP-PERSでの開口部レイヤ選択および削除は行わず結果のみを3Dビュワーで表示する。

 

開口部を削除した3DフェイスデータをDWG保存する。

 

3)DWGファイルをTP-PLANNER建物データに変換読み込みする

Rhinoceros 3D面データをすべてドラッグ後、TP-PLANNERオブジェクト「建物」をクリックし選択後「変換開始」で建物が読み込まれる。

 

本令の建物は117.5m高のツインタワー。

4)時刻日影計算を行う

 

3Dビュワー「日影連続レンダリング」機能で時間毎の日影図を作成する。

5)等時間日影計算を行う。

 

 

3Dビュワーのポスタリゼーション機能で時間幅を色表示し等時間帯を表現する。

 

色塗りされた等時間日影図と同様に表現される。色が濃い程、影になる時間帯が長い事を表現する。近隣建物の合成で影響を受けるエリアが明確になる。

 

6)指定点日影と半天空図確認。

 

指定方法として特定の位置をCADで指定する手法をTP-PLANNERユーザーは参考にしていただきたい。

最も厳しい位置での半天空図は

 

この事によりNG箇所が明確になる。

7)断面図で道路斜線、隣地斜線をチェックする。

 

 

適用距離でワイングラス状の上部のみが適用距離内にありNGである事がわかる。同様に隣地斜線も

 

この場合も同様に隣地高さ制限を大きく超えている。

この様な形状の場合NG部が算定位置(今回0m)の位置から高い位置のみがNGとなっており天空率で容易にクリアーする事が想像される。

 

8)天空率計算を行う

 

*今回は「新天空率」このところ解説を行っているT-SPACEで処理する。今回の敷地情報は、敷地境界情報がそのまま利用できる為、「発生」ボタンを押すのみで適合建築物、および算定位置が自動発生する。

 

道路天空率-1 適合建築物発生から解析まで



解析を行うと

 

すべてクリアーする事がわかる。

道路天空率-2 検証

適合と計画をアイソメ図で表現すると

 

ツインタワーの上部2箇所が宙に浮いた状態で高さ制限を超えている。天空図で確認すると

 

問題は三斜求積図だまずは無難な適合建築物は

通常どおりで安全側の確認は

 

適合建築部物天空率は積分法が89.003%<三斜天空率89.032%で大きくなっており安全処理を確認。

 

問題は計画建築物だ

 

宙に浮いた部分と地盤側の計画建築物を除き三斜求積を行なわれている。申請時には部分的に拡大した表記が必要になるだろう。結果的には積分法に対して安全処理が行われたかが問題となる。

計画建築物天空率の積分法は98.163%>三斜天空率98.156%ゆえ安全処理がおこなわれている事を確認。つまり宙に浮いた計画建築物の表面に隙間を空けた三斜求積を行いその分、投影面積が大きくなり天空率が低下し安全処理されている事が確認された。

 

道路天空率-3 天空図重ね表示による検証

道路高さ制限を超えた宙に浮いた赤で示す計画建築物の面積が19.448,緑の高さ制限適合建築物の面積が289.891で約15倍適合建築物が広い。これは十分な空地がある事を意味すると同時に高層部がn高さ制限を超えていても算定位置からは遠くその投影面積は小さく表現される。このような高層部が湾曲し広がった建築物は天空率は有効である事がわかる。

 

 同様に隣地天空率を検証すると

 

この場合は、一の隣地で行った。解析結果はすべてクリアーしている。

パースで確認すると

 

隣地高さ制限を超えた部分に対して緑の適合建築物が大きく天空図にも大きく投影される。この場合もこのツインタワーが天空率には有効に機能する事が分かる。

 

 以上の内容を今回もムービーで解説したい。

 

 

以上で本日の解説はお終い。

次回はまたT-SPACEの実践解説をムービーで行いたい。

 前田の応援しなきゃ・・・・次回までお元気で。

 

比嘉ブログ


公園緩和を考慮した天空率計算 その1 

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 11月4日 昨日の文化の日から始まった3連休の中日。

久々晴れの休日となった。

 モミジの定点観測からはじめよう

 



若干赤みが増した感じがしないでもないが色の変化が分かりづらい・・・昨日今日と多少汗ばむほどのあたたかさそのせいか・・?公園は小春日和で気持ち良い。



  ダルビッシュ、前田のドジャースが負けた。残念ながらダルビッシュが2敗で実力が発揮できなかった。あれほどの選手でも実力が発揮できない事もあるんだと・・・妙な感慨、安心感すら感じ・・当方の励みにもなった。この口惜しさをバネに来年は雪辱をはらしていただきたい。

 本日は1時から音楽室を予約した。頑張るぞ!

早くブログ書き上げてしまおう。

 

今週の講座から始めよう。

水曜日には、恒例東京西部地域のとある行政の方が2名。TP-PLANNERを利用した天空率を審査する際のチェックポイントを確認しながらワイワイ楽しく意見交換を行った。

 

 またお会いしましょう。 

 

 早速だが連休中ゆえ早めに講座を開始したい。

今回は、公園に接する隣地天空率の解析法を解説したい。今回は隣地天空率の手法の比較する上で参考になるのではと思う。

 この事案は、昨年のユーザー会で発表したサポートセンター部家の発表資料を基本に補足しさらにムービーで操作解説も加えたい。

 

隣地天空率計算法として敷地境界点間で区域を区分する「敷地区分方式」と連続した隣地境界を一の隣地として区域をまとめる「一の隣地方式」がある。

 

 今回の事案が、いずれの方式を適用する事が適切か?なども検証したい。

 

まずは法文で公園に接する場合の隣地高さ制限の取り扱いを確認してみたい。

 

(建築物の各部分の高さ)
第五六条 建築物の各部分の高さは、次に掲げるもの以下としなければならない。

 

6 建築物の敷地が二以上の道路に接し、又は公園、広場、川若しくは海その他これらに類するものに接する場合建築物の敷地とこれに接する道路若しくは隣地との高低の差が著しい場合その他特別の事情がある場合における前各項の規定の適用の緩和に関する措置は、政令で定める。

 

 どうやら敷地が公園に接する場合の緩和措置は、政令で定められているようだ。

 

 その政令は

第一三五条の三 法第五十六条第六項の規定による同条第一項及び第五項の規定の適用の緩和に関する措置で同条第一項第二号に係るものは、次に定めるところによる。
一 建築物の敷地が公園(*)、広場、水面その他これらに類するものに接する場合においては、その公園、広場、水面その他これらに類するものに接する隣地境界線は、その公園、広場、水面その他これらに類するものの幅の二分の一だけ外側にあるものとみなす。
 

 公園がある場合その高さ制限の起点の隣地境界線は公園幅の二分の一だけ外側にあるものとみなさなければならない。

 

屈曲した隣地境界線と公園の反対側の距離を確認すると

 

 双方の形状が全く違うため、その特定が困難になる。事前に審査サイドと協議し確実に特定したい。

 

 まずは二分の一の特定からおこなうと、TP-PLANNERでは「補助線」モードで行うが汎用CADで作図し補助線読み込みでもよい。

 

 補助線モードで

操作‐1)「補助線」の「2等分角」の機能で中心線を作図する

 

 

操作‐2)公園方向に二分の一の線分を作図し「合成」する

 今回は二分の一の確定をこの方法で良いとされたとして解説を進める。すると後退距離と隣地高さ制限の起点は

 

 

 結果として、公園の反対側は、みなしの隣地境界線が敷地隣地境界線からの二分の一の位置なら公園の反対側が隣地斜線の起点となり後退距離A幅以内を加算した位置とする事ができる。

 ではまずは敷地区分方式から解析してみるかと

 

 新天空率T-SPACEで区分区域を発生すると公園反対側を起点とした適合建築物が作成されるが(基準線つまり算定位置が発生しない。

(上図はA境界線を起点とした区域)

 

 まずはその事の考察から

 

 青枠で面塗りした区域が公園右上A側を起点としている事がわかる。 その境界線が出隅ゆえ垂直線で区分されている。

 なぜ算定位置が発生しなかったのか?

(解説の都合基準線の位置は赤補助線で書き込み処理)

 

公園側に接した隣地境界点間が5区分される。基準線も5発生するわけだが区域の数と基準線の数が3と5で一致しない。

法文で算定位置の記述を確認すると

 

 7 次の各号のいずれかに掲げる規定によりその高さが制限された場合にそれぞれ当該各号に定める位置において確保される採光、通風等と同程度以上の採光、通風等が当該位置において確保されるものとして政令で定める基準に適合する建築物については、それぞれ当該各号に掲げる規定は、適用しない。
一****面道路の反対側の境界線上の政令で定める位置
二 第一項第二号、第五項及び前項(同号の規定の適用の緩和に係る部分に限る。) 隣地境界線からの水平距離が、第一項第二号イ又はニに定める数値が一.二五とされている建築物にあつては十六メートル、第一項第二号イからニまでに定める数値が二.五とされている建築物にあつては十二.四メートルだけ外側の線上の政令で定める位置

 

「隣地境界線からの水平距離」とありみなしの隣地境界線ではない。こまった・・。反対側の境界線に合わせて基準線を3にまとめれば良いのでは?となるが上図を再度確認していただければその事がいかに困難である事がわかる。

 

 実は比嘉が最初に敷地区分方式が不合理である事を痛切に感じたのは都内の事案でこのような公園隣地の天空率だ。

 敷地区分方式の問題点が露呈したところで解説は「一隣地」もしくは公園に面した部分のみを一として面事に区分する方法が考えられる。

 

 まずは一隣地から

 

操作‐1)T-SPACEで「道路・一の隣地・北側」を選択する。

*隣地の解析法が異なる為その違いで選択する。

操作‐2)「発生」ボタンを押す。

道路、隣地ともに形状が発生する。

*隣地は隣地境界線に緑色線分が発生するがこの時点では、隣地には公園幅設定はしていない。

 

操作‐3)「隣地境界編集」タブに移行し、隣地境界線をクリックする。

 

一の隣地に設定されている(同一区間設定されている)隣地境界線が強調表示される。

 

操作‐4)対象欄から「境界線」を選択し、「頂点追加」ボタンを押す。

 

操作‐7)「辺」をドラッグし、公園の反対側へ移動する。

その際に後退距離を適用しない場合はみなしの境界線が起点になる為「境界線」を選択後、みなしの隣地境界線の位置へ敷地側の境界点をドラッグし移動する。昨年の部家の解説のこの手法で余裕がある場合は、この位置で問題ない。

 

 後退距離を考慮すると起点は公園の反対側になる為、公園反対側の位置に移動する。その際敷地内で近接する後退距離がさらに加算される。

 

本例では後退距離を考慮した公園反対側の位置の入力で検証をすすめる。

 

操作‐8)境界線(隣地斜線の起点)確定

「32m後退距離」には1.025mの後退距離が表示されているが「一隣地」ゆえ隣地境界線全体で最も近接する位置が自動適用される。その範囲内で任意に入力する事が可能だ。

 

 

操作‐9)「ホーム」タブに戻り、高さ制限種類「隣地」を選択し、「発生ボタン」を押す。

領域が寄棟状に自動作成される。基準線は「出力」ボタンから、TP-SKYに領域を転送し行う。T-Spaceは自動終了。

 

操作‐10)自動発生した基準線の端部は一般的に出隅の場合は最後の円弧状の部分は不要。

 

円弧部をクリックし選択後削除する。

 

適合建築物が

 

早速解析してみると

 

アイソメ図は

 

断面図を確認してみよう

 

高さ制限の起点は、敷地内の後退距離の位置から公園の反対側がみなしの隣地境界線ゆえ後退距離はその反対側を起点としている事がわかる。

適合建築物の上部を確認すると余裕があるじゃないか?

と思われる方がいっるだろうが・・・大丈夫

 

算定位置P9を起点とした破線で示した断面図は、赤線で示した右上の若干斜になった位置に後退距離を加算した位置となる。

 その分、高さ制限は厳しくなった事がわかる。問題なし。

 

 さて次は面する方向毎に区分してみようといいたいところだが今回も長くなった次回にしよう。

 ムービーも次回まとめてアップする事にしたい。

以下参考法文

 

3連休お楽しみ下さい。

次回までお元気で!

比嘉ブログ

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公園緩和を考慮した天空率計算 その2

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11月11日土曜日

本日は先週に続き東京は、ポカポカの小春日和。

そのせいだろうか紅葉の定点観測も代り映えせずで変わりに

真っ赤な山茶花の花(前回は白の山茶花)。通勤途中の同じ生垣だ。今回はこの赤が主役。

 

 今週火曜日は定期開催の「基礎からはじめる日影規制と逆日影講座」があり6社7名の参加で開催した。

 その中でちょっとしたアクシデント発生。

 講座開始後1時間ほどたったところでやけに暑いので窓を開けたりしたがどうも皆はそうでもない感じ。それはそうだその日は、立冬だ・・。そのうちに若干動悸が早くなり体調の異変に気付き鏡をみたら顔が真っ赤・・・どんなに酔ってもならない赤い色。・・・びっくり!。

 どうやら昼に食べた鯖にあたったらしい。鯖好きでその前の晩も食べたばかりで2日続けたのが悪かったのか・・?なにしろ困ったのだが講座は佳境に入ったところで中止にはできない。

 過去一度だけそのような事がありその時は15分程でおさまったので、皆さんには、しばらくしたらおさまると思うので気にしないようにと講座を継続。

・・ところがあまりの顔、特に目の赤さに皆さんの引いた感じがわかる。(あとで聞いたらこのまま倒れて中止になるのではと思ったらしい。)がそのうち気持ち悪くなり昼に食したものをしかるべき場所でナッシングにしたら・・・スーと赤みが抜けて元に戻る事ができた。

 それからの講座はいつになく気合をいれて5時終了の予定が7時前

さらにその後、補講希望者にお付き合い・・。

 無事終了を喜ぶ皆さんのホットした表情。このメンバーの殆どが天空率講座にも参加のようだ。もはや同志の感あり。

 

 明けて水曜日は出かけて朝一からゼネコンの皆さんとプランニング講習。前日の事も有り気合をいれて語りまくった。TP-PLANNERでのプランニングは楽しい。

皆さんにも頑張っていただいた。

 最後の記念写真セルフタイマーがムービーになってしまい撮りなおしたがこのムービーからの一瞬が皆さんイイ感じで写っており採用。講座は残る一回、テーマは、天空率・・頑張りましょう。

 

 そんな事も有りで本日は早めに講座を開始したい。

 

 前回から隣地境界線の北側に公園が接する場合の隣地天空率の解析法を解説している。

 

 

 前回のおさらいをすると、隣地天空率の解析法として敷地区分方式と一隣地の方式があるがこの場合敷地区分方式では解析が困難になる。

 

 

公園の反対側の境界線と隣地境界線の数および面する方向が異なる為だ。このような場合敷地区分方式の利用は困難になる。

 一の隣地方式では

 

 

算定位置の基準線は敷地境界線から12.4m外側に設定され。

一****面道路の反対側の境界線上の政令で定める位置
二 第一項第二号、第五項及び前項(同号の規定の適用の緩和に係る部分に限る。) 隣地境界線からの水平距離が、第一項第二号イ又はニに定める数値が一.二五とされている建築物にあつては十六メートル、第一項第二号イからニまでに定める数値が二.五とされている建築物にあつては
十二.四メートルだけ外側の線上の政令で定める位置

 

隣地高さ制限の起点も後退距離を考慮した公園の反対側とする事が可能になる。

 適合建築物の起点も公園によるみなしの隣地境界線(公園の反対側までの半分の位置)

第一三五条の三 法第五十六条第六項の規定による同条第一項及び第五項の規定の適用の緩和に関する措置で同条第一項第二号に係るものは、次に定めるところによる。
一 建築物の敷地が公園(*)、広場、水面その他これらに類するものに接する場合においては、その公園、広場、水面その他これらに類するものに接する
隣地境界線は、その公園、広場、水面その他これらに類するものの幅の二分の一だけ外側にあるものとみなす

 

 JCBAでは「敷地区分方式」と「一の隣地方式」の折衷的な考え方として面する方向毎に隣地境界線をまとめる考え方「近似方式」がある。

 

あるいは

任意の区間をAB,BC,CD,DE間を面する方向として解析する「内設近似する多角形の取り方については、合理的な範囲で行う事が可能」とあるが本例西側のように入隅を含む方向に面する場合内接近似は困難になる場合も多い。

 

 

 西側に面した部分は近似できない、そのような場合はその間を「一の隣地方式」同様に「一隣地」として隣地高さ制限適合建築物を寄棟状に作成する事で解決する。

 近似方式の考え方として面する方向毎に隣地高さ制限内に収めれば良いとする考え方だ。内接する疑似的境界線を設定する事に目的があるわけではない。

 今回は面する方向毎の隣地境界線区分の解説を行いたい。

 

ここからは操作のポイントを解説し最後にムービーで確認していただく。

 

操作のポイント-1

面する方向別に隣地境界線を「同一区間設定」を行いグループ化する。

①東側の場合は境界線が一の為、グループ化の設定は不要。

 

②北側公園に面した部分

③西側屈曲した隣地境界線

操作のポイント-2

「道路・一の隣地方式」を選択しT-SPACEで入力を行う

 

①「発生」ボタンで入力情報から道路、隣地の設定条件が発生する。

 

面した方向別にNO1からNO3までにグループ化されている事を確認。

 

操作のポイント-3

北側隣地境界線を公園の反対側の位置に「隣地境界線」を選択しドラッグ移動する。

 

操作のポイント-4

「高さ制限種」で「隣地」を選択し「発生」ボタンをクリックし面した3方向の境界線ごとの隣地高さ制限適合建築物を発生する。

 

①東側隣地境界線

②北側隣地境界線

③西側隣地境界線

 

操作のポイント-5

「出力」ボタンをクリックし基準線の項に移動する。

画面右端「天空率表示」「全領域」をチェックOFFし同時計算グループ毎に表示し不要な算定基準線端部を削除する。

①東側隣地境界線の不要な端部を選択し削除する

②北側隣地境界線の不要な端部を選択し削除する。

③西側隣地境界線の不要な端部を選択し削除する

 

操作のポイント-6

「天空率計算」ボタンをクリックし天空率計算を行う。

3方向全てを解析しクリアーを確認。

 

①東側に面した区域

 

 

①北側公園に面した区域

①西側に面した区域

 

 

以上の内容をムービー解説で確認していただきたい。

 

本日も長くなった。終了しよう。次回は道路に公園が接する際の2方向道路天空率を解説したい。

 

これから忘年会の季節です。呑みすぎにはくれぐれもお気を付け下さい。・・・・hi

 

比嘉ブログ

道路反対側に公園がある場合の2方向道路 その1

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11月18日土曜日

 本日東京は、12月末頃の気温で10℃を越えないらしい。いよいよ本格的な冬が始まった。

今週は、日馬富士騒動でせっかくの九州場所、稀勢の里の復活場所に期待した比嘉としては思わぬ騒動に残念だが日馬富士も好きな力士なだけにどうしたもんだろか?

 

 雨の土曜日だが夕方から仲間とのイベント有りだ早めに始めよう。

 

 先週話題の赤はこの赤を忘れていた。

 イロハモミジの紅葉の定点観測だが・・代わり映えしないと思い過去データと比較すると、さにあらず・・。

 確実に赤みが増している。エライ!十分きれいだ。楽しんでるよ!。

あわててほめたりして・・・。

 今週は、講座をセーブし今月末から始まる札幌、仙台と続く「ベンダーBIM6社共催セミナー」の資料作り、これはベンダー6社が企画設計TP-PLANNERで土地情報からプラン入力を行いBIM連動を行いながら企画、構造、構造図、意匠設計、積算、設備までBIM連動を実践しながらお伝えするセミナー。まだお席はあるかと思います。比嘉も語るヨ。ぜひ上記サイトからお申込みでご参加下のほどヨロシク。

  建築法規PRO2018版このサイトはまだ2017版だが2018版を書いている。天空率部分の内容はさらに増加され、隣地天空率では一隣地に加え「面する方向毎の区分法」、加えて道路天空率の申請図作成例を付加する。これもご期待下さい。

 さらに「建設ITガイド」では昨年の長谷工コーポレーションさんに続き日建ハウジングシステムさんのユーザー活用事例を取材作成中。

 さらに日本不動産研究所さんの特別セミナーの資料ムービー作り。

とヒーヒー言いながら書きまくっている。

 

 そんな中、25年以上のお付き合いのK氏が会社帰りの夕方ひょこり来社された。TP-PLANNERのヘビーユーザーだが最新の技をひとくさり「この技知ってます?」などと語りあいながらレクチャー後、軽くいっぱいと相成りました。

 そんなこんなで多忙につき天空率講座開始!

 

前回まで2回隣地に接する公園がある場合の天空率の解析法を解説。

 

 JCBAでは「敷地区分方式」「一の隣地」「近似方式」の3種を適時利用可能だが 敷地区分方式では現況の隣地境界線から発する算定基準線の数と公園緩和を考慮した隣地適合建築物のみなし境界線の数が異なり解析不可となる。

 

 

 その場合、「一の隣地方式」

 

 

 または、面する方向毎に近似する(この例では近似ではなく面する区域を確定しその区間で隣地境界線なりに適合する建築物を設定して比較する手法)

を解説した。

 今回は下図のように2方向道路の狭い側道路の反対側に公園が接する場合の天空率解析法を解説したい。

 

*先週予告した形状と若干異なるが前回提示した事例では公園奥行幅が広すぎて適用距離を超え区域区分されなかった為、急遽データを変更してます。

 

 道路の反対側に公園が接する場合の道路高さ制限は令134条で記述される。

前面道路の反対側に公園、広場、水面その他これらに類するものがある場合
第一三四条 前面道路の反対側に公園、広場、水面その他これらに類するものがある場合においては、当該前面道路の反対側の境界線は、当該公園、広場、水面その他これらに類するものの反対側の境界線にあるものとみなす。

 

*道路の反対側に公園がある場合の高さ制限の起点は公園の反対側を起点とする事がわかる。さらに2以上の道路で公園に接する道路がある場合は2項で記述される。


2 建築物の前面道路が二以上ある場合において、その反対側に公園、広場、水面その他これらに類するものがある前面道路があるときは第百三十二条第一項の規定によらないで、当該公園、広場、水面その他これらに類するものがある前面道路(*)の境界線からの水平距離がその公園、広場、水面その他これらに類するものの反対側の境界線から当該前面道路の境界線までの水平距離の二倍以内で、かつ、三十五メートル以内の区域及びその他の前面道路の中心線からの水平距離が十メートルをこえる区域については、すべての前面道路を当該公園、広場、水面その他これらに類するものがある前面道路と同じ幅員を有し、かつ、その反対側に同種の公園、広場、水面その他これらに類するものがあるものとみなして、前項の規定によることができる。この場合においては、第百三十二条第二項及び第三項の規定を準用する。

 

2以上の道路がある場合には、例132条1項の幅員の最大な前面道路を公園の反対側までの距離とみなし令132条の規定による事ができるとある。

 

 ポイントはできるとある事より令132条の適用の有無は各行政により例規で記述される。

 

 行政により取り扱いが異なるので確認してみよう。

例えば大阪市では

 

 公園分2m以上接している場合令132条を適用するとある。

 

横浜市では

 

 取り扱いの項で「前面道路は一なので令132条は適用しないものとする」とある。

 

 大阪市の場合も同様に前面道路は一ゆえ同じ条件である事より横浜市では、令132条は適用されないと解釈される事が多い。(明らかに2方向の道路がある場合には念の為、確認しておいた方が良いと思われる。)

 

 東京の場合は、このような例規を確認できてないが大阪市と同様公園の反対側までを最大幅員とする事が多い。(要確認)

 

 いずれにしてもこのように令132条を適用した場合とそうでない場合、天空率の解析結果にも少なからず影響がある。今回はそれぞれの解析法を解説してみよう。

 まずは

公園の反対側までの水平距離を最大幅員として令132条の1項を採用しない場合の区域区分法およびTP-PLANNERでの操作法を解説したい。

 

ポイント①

「敷地入力」では「公園」および「同一区間設定」をしない。

 

(新天空率)T-SPACEでそれらの設定一括で行う為この項では不要。

 

今回の用途地域は「近隣商業市域」容積率500%で適用距離は25m

建物高は30m

 

道路高さ制限を断面図で確認すると10m道路側

NGとなり天空率チェックを行う。

 

ポイント②

新天空率計算領域を起動する

1)「新天空率算定領域」ダイアログボックスから「道路・一の隣地」を選択する。

*道路に関してはいずれを選択しても同じで隣地天空率の解析法の事なりで選択する。今回隣地のチェックはおこなわない為、いずれでも可。

算定領域を選択しクリックすると「道路同一区間」および「隣地同一区間」の設定の確認には「いいえ」クリックで進行しT-SPACEが起動する。

 

ポイント③T-SPACEで南側道路境界線に接した道路が境界点間3の道路が重なって表示されている道路を「道路削除」ボタンクリック後道路面をクリックし左下側のみの表示にする。

 

「境界線」「反対側」「道路中心線」の端部を「頂点削除」で上図のように編集する。

 

ポイント④③で作成された道路をクリックし選択した状態で下図のように公園に面した部分の道路を「道路追加」後、ドラッグし追加する

 

配置された公園に面した6m道路の「反対側境界線」を選択後下図のようにドラッグし公園反対側を決定する。

その際、「反対側境界線(公園除外)」とは公園等の緩和を除外した既存道路の反対側を示す為移動せず道路配置で自動配置された状態とする。

結果上図のように設定される。「反対側境界線」を選択すると道路斜線の起点が既存の道路の反対側および中央部では公園の反対側となる。ただし算定位置は現況「「反対側境界線(公園除外)」で表示される位置となる。

 

ポイント⑤「高さ制限種類」の項「道路」を選択後「発生」ボタンをクリックし最大幅員は東側10m道路、公園側は道路中心10mの起点に適用される。

3Dビュワーで表示すると

 

 

3区域が発生した事がわかる。「ホーム」で出力」ボタンをクリックすると

ポイント②の項に戻り算定基準線を発生する。

 

今回解析の手順はムービー解説を参考にしていただき区分された区域の根拠を検証する。

まずは東側10m最大幅員の区域

後退距離3.5mが10m道路反対側から3.5mの位置から適用距離25mで区分されている。NGだがアイソメ図でみると

近接するP29における天空図の重ね表示をみると

 

高さ制限を超えた赤表示部の面積が17.61 に対して敷地内空地は10.7で空地不足の為NG建物左右をカットしおさめると良い。

 

次に公園が接する南側6m道路側の最大幅員10mの2Aで区分される区域は

東側最大幅員の境界線から2倍20mの位置まで最大幅員10mが後退距離2.5mを付加した位置を起点とし適用距離25mまで適用される。

20mを超えた部分は道路中心10mを超えた部分が適用される。

 近接するP8からのアイソメ図は

 残りは、道路中心10mの区域だ。この部分は最大幅員の2倍20mの位置が公園の中央部あたりまであり、その部分は公園の反対側に後退距離付加した位置を起点とし残りが6m道路にのみ接しており高さ制限の起点が異なる事になる。

 

ポイントは黒円弧の部分で段差ができている。道路中心10mの区域だが高さ制限の起点である公園反対側に後退距離2.5mを加算した位置から適用距離25mで区分され道路中心10mの区域の全域に至らずとなる。適用距離を超えて高さ制限は適用されない。

 NGゆえアイソメ図で確認してみると

 

公園に面した部分の高さ制限適合建築物は

高さ制限内に収まっているが6m道路に面した部分では高さ制限を大きく超えている。

赤部分が6m道路に面した高さ制限を超えた部分で面積10.8に対して道路西隅部の空地は6.4と小さい。算定位置P31は公園に面した部分でありながら当該敷地内に十分な空地がないと判断された。

これが公園を最大幅員幅としない場合の結果。

 

続いて公園反対側までの水平距離を最大幅員として採用する場合の手法を解説したいところだが、思いのほか時間を要してしまった。

 

 続きは来週にしよう。

いよいよ忘年会の季節です。くれぐれも飲みすぎにはお気をつけ下さいネ。 hi‥‥本日夕方6時から飲み会だ。

 

比嘉ブログ

 

 

公園緩和を考慮した天空率計算 その2

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11月15日土曜日

寒い1週間だったが今日の東京は久々17度ほどまで気温は上昇するらしい。

 今朝いつもの公園で、寒いこの季節にタンポポ?と思いながら撮影検索すると

ノゲシ。野芥子と書くのだそうだがあのケシ科とは異なるとの事・・ウィキペ情報。ケシといえば世代的にはアグネスチャンの丘の上に咲くヒナゲシ・・・♪。

 寒いといえば来週29日(水)札幌、12月5日(火曜日)福岡と続く「BIMベンダー6社共催セミナー」日程が迫ってきた。

 お席はまだあるようです、お早目のお申込みをお願いしたい。

 土地情報からプラン、構造計算、意匠詳細、積算、設備設計へとデータが連動するBIMの醍醐味をぜひご確認いただきたい。

 

 先週に続き今週も資料作りに追われている。

 限られた時間でトップバッターの比嘉としては責任重大だ。本日も休日返上で資料作りを続ける。なにしろ札幌と福岡では規制の条件が大きく異なる。沖縄でのセミナー同様、札幌、福岡とそれぞれ地域に即した条件で解説したい・・その為比嘉持参資料は貴重かも・・。

 

比嘉の資料は小冊子で提供しますぜひご参加下さい。

 

 飛行機の事もあり気になり札幌の天気予報を確認すると29日(水)は曇りで雪は大丈夫そうだが最高気温が2.9℃。久々冬の札幌だ頑張ろう!。

 本日そんな事情ゆえ、大相撲問題、北朝鮮問題、大谷大リーグ移籍問題すべてスルーで・・・と思ったらバスケワールドカップアジア予選フィリピンに負けたらしい。Bリーグで盛り上がっているだけに相手が格上らしいがもうちょっとだけ頑張って欲しかったナ。

 

 今週の講座から

 

今週は天空率講座、例のアレルギー騒動の回に参加していただいたメンバープラス2名が参戦。天空率を語りまくり実践後、皆さん得意のポーズで終了。またお会いしましょう。

 

そんな事で天空率講座を早めに開始!

 

道路の反対側に公園を有する場合の道路天空率の対処法を前回から解説している。

 

道路の反対側に公園が接する場合の道路高さ制限は令134条で記述される。今一度確認から

(前面道路の反対側に公園、広場、水面その他これらに類するものがある場合)
第一三四条 
前面道路の反対側に公園、広場、水面その他これらに類するものがある場合においては、当該前面道路の反対側の境界線は、当該公園、広場、水面その他これらに類するものの反対側の境界線にあるものとみなす。

 

*道路の反対側に公園がある場合の高さ制限の起点は公園の反対側を起点とする事がわかる。さらに2以上の道路で公園に接する道路がある場合は2項で記述される。


2 建築物の前面道路が二以上ある場合において、その反対側に公園、広場、水面その他これらに類するものがある前面道路があるときは、第百三十二条第一項の規定によらないで、当該公園、広場、水面その他これらに類するものがある前面道路(*)の境界線からの水平距離がその公園、広場、水面その他これらに類するものの反対側の境界線から当該前面道路の境界線までの水平距離の二倍以内で、かつ、三十五メートル以内の区域及びその他の前面道路の中心線からの水平距離が十メートルをこえる区域については、すべての前面道路を当該公園、広場、水面その他これらに類するものがある前面道路と同じ幅員を有し、かつ、その反対側に同種の公園、広場、水面その他これらに類するものがあるものとみなして、前項の規定によることができる。この場合においては、第百三十二条第二項及び第三項の規定を準用する。

 

 下線部「前項の規定によることができる。」とある。いわゆるできる規定で行政により取り扱いが異なる。

 

前回は一項の規定の適用のみで132条は適用しない事例を解説した。

 

 今回は、2項の規定により132条を準用した場合の解説を行いたい。

 

大阪市取り扱い要領では

このように132条が適用される。東京もこの方式が適用される事が通常。解説を開始したい。

 

1)新天空率を起動する

新天空率の項ではダイアログボックスの「道路・一の隣地」を選択する。(道路天空率ではいずれを選択しても問題ありません。隣地天空率をいずれで処理するかで確定して下さい。この場合隣地天空率は必要無い為、とりあえず最上段の「道路・一の隣地」を選択する。

 

ポイント 1「・・同一区間を設定・・」の問いには「いいえ」を選択する。この事例では同一区間の設定は新天空率(T-SPACEの作図機能入力で行う為不要)

 

2)T-SPACEが起動したら「発生」ボタンをクリックし敷地条件等で入力したデータから自動発生する。

 

ポイント2今回は同一区間の設定がされてない為、南側円弧で囲った部分がそれぞれの道路が一定区間で重なって入力されている。今回はこの部分の設定変更法の解説が中心となる。

 

3)「前面道路編集」「境界線」「頂点削除」を選択し左側6m道路の前面のみの区間に変更する。同様に「反対側境界線」「反対側境界線(公園緩和等除外:これは現況道路の事)道路中心線を削除変更する。

 

結果

 

4)右側6m道路に面した部分は上記左側道路と道路中心線が同一の為同一区間として扱う為に「道路削除」で削除する。さらに公園に接した中央部も3)同様に「頂点削除」で下図の様に設定する。

 

5)公園に接した道路の「反対側境界線」を選択後ドラッグし公園の反対側に移動する。さらに「幅員」の項を公園幅と道路幅員を合算した16mで入力し「最大幅員」の項をチェックする。この事により公園の反対側までの水平距離16mが令132条最大幅員として適用される。

 

 

6)左側6m道路と右側6m道路は道路中心線が同一ゆえ同一区間となる。その為左側6m道路をクリックし選択した状態で「道路追加」ボタンを選択後右側の敷地側境界線上をドラグし入力する。

 

 

さらに「端点延長」をクリックし頂点移動で道路「境界線」「反対側境界線」「「反対側境界線(公園緩和等除外)」を東側道路中心の位置程度まで延長する。

7)最後に本来の最大幅員である10m道路をクリックし選択後「最大幅員」のチェックをOFF設定し公園側で入力した16mを最大幅員として令132条が適用される事になる。操作は以上!。

 

 

8)「高さ制限種類」の項で「道路」を選択後「発生」ボタンをクリックすると公園の反対側までを最大幅員とした令132条が適用された区域に区分される。

 

「出力」ボタンをクリックすると算定位置の基準線が発生する。

ポイント3円弧で示すように公園が接する道路の反対側に算定基準線が発生する。算定位置は既存の道路の反対側に発生しなければならない。その場合、算定間隔も道路幅員6mの半分3m以下で均等にならなければならないがその情報を公園に面する基準線を選択後「算定線詳細設定」をクリックし表示されたダイアログボックス内の「算定線上の測定間隔を道路幅員6mの半分3mを入力後、「OK」ボタンで閉じた後最後に「新天空率算定領域」ダイアログボックスの「現在の値を適用」ボタンをクリックし変更する必要がある。

 

9)天空率計算を実行すると

 

前回は公園の前を含む道路中心10mの区域がNGだったが今回はクリアーしているようだ。

10)区域の検証をしてみようまずは最大幅員となった公園の反対側までの区域から

後退距離が2.5m公園の反対側の境界線から2.5mの位置を起点として25mの適用距離で区分されている。算定位置の間隔は6mの半分以下で均等の2.714m。

 アイソメ図で確認すると

 

計画建築物が高さ制限適合建築物内にあり問題なしクリアーとなる。

 

 公園接道する道路の左右の6m道路は

この区域は、道路中心線が同一である事より一体処理しているが2に区分する考え方も有り得る。事前に協議していただきたい。

 一体の場合、いずれも最大幅員同様後退距離2.5mが最大幅員16mの反対側に加算した位置を起点とし適用距離25mの位置までとなる。

 

次に東側10m道路には、公園に接する位置から最大幅員16mの2倍32mまでが東側道路にも適用される。

 

公園に面する青線で表示する最大幅員の境界線から円弧状(行き止まり道路と同じ様に水平距離ゆえ円弧条に適用される。)に32mの位置と10m道路中心から10mの位置を超えた部分が最大幅員16mが適用される。

 最後に東側10m道路中心10mの区域は

 

最大幅員と同様の解説になる為省略するが、この区域は10m道路が適用されアイソメ図で確認すると

唯一高さ制限適合建築物を超えているが十分な空地があると思われる天空率比較図で確認すると

NGを示す赤部の面積2.85に対して空地分緑は13.9で十分の空地有りとなる。

 

 公園の反対側まで道路幅員に加算し132条最大幅員とするか否かで前回の結果と大きく異なる結果となった。取り扱いが判然としない行政区では事前に確認する必要がある。

 

 本日も長くなった。ここまでとしよう。来週は講習三昧だ。頑張ろう!

札幌の皆さんお会いできる事を楽しみにしてます。

 

 

比嘉ブログ

 

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