12月2日土曜日
今年も早12月突入ですヨ。早いネ・・。
東京は、快晴・・・だが風が冷たい・・気温は11度までの予報。
近くの公園もすっかり紅葉がすすみ今まで定点観測していたイロハモミジの隣で憎ったらしい程青々としていたとなりのイロハモミジの木が札幌のセミナーから帰ってくると勝ち誇ったかのようにいきなり真っ赤に色づいている。まいりました、キレイだヨ。観測モミジは落葉がすすみ寂しすぎるので今年の観測は終了としたい。
今週水曜日は札幌で6社合同BIMセミナーを開催。
大勢の皆さんにご参加いただき各社ともに何時になく力のこもるセミナーになったのではとの・・当事者としての感想ですが。
予定人数欠席者なしで資料もすべて配布できた。
今回は札幌の条件に合わせた企画案から派生したBIMデータを各社とりこみ構造、意匠、積算、設備と解析が入力が付加されていく様子を確認いただいた。
来週は福岡だ。もちろん福岡の土地情報でセミナーは行う。ご期待頂きたい。福岡も集客がすすみ残席わずかのようです。お早目のお申込みをお願いしたい。
今回、嬉しかった事に今年の新人研修に参加いただいたFK女史もセミナー参加しており休憩時にお声がけいただいた・・予期せぬ事でびっくりするやら懐かしいやら・・11月から札幌配属になったらしい。頑張れ!
今週は、札幌に向かう前日まで日本不動産研究所の皆さんと勉強会を行った。月曜日は
形態制限の勉強会を行った。9時半から6時までお疲れ様。
あくる火曜日まで勉強会は続く
皆さんにこやかに免許皆伝の気分かナ!。今月中版にもまた2日間あるぞ頑張ろう!楽しみにお待ちしてます。
講座を開始したい。
今回は札幌市のセミナー用に作成した講座用資料から
札幌市の日影規制は本州と異なるのがまず北緯が43.05度ゆえ影が長くなる事、日影規制が9時から15時までである事がある。
そして本来、低層住居地域に設定される北側斜線高度地区という高度斜線があるが参考の為に今回は特別その設定で行っている。
3方向道路で道路高低差がありの事案。
1)土地情報入力
汎用CADデータでレイヤ区分されていれば、TP-PLANNERの入力情報に「敷地」などと指定すると土地情報の入力の省力化となる。
2)北緯、用途地域を設定
初期値で札幌に設定すると北緯が設定され日影計算対象時間が9時から15時間となる。
3)敷地境界条件入力
汎用CADから敷地形状は自動変換され隣地に設定されるが異なる条件、道路(始点側終点側道路幅、高低差、水面等、公園等)の条件を設定する。
今回は特別に設定した北側高度斜線から逃れるべく北側隣地に6m道路を設定した。
4)用途値域を設定する
33m北側高度地区を検証の為に設定してみる。日影規制から5/3がグレーアウトしている。
5)逆斜線計算を実行する。
建物を建てたいエリアを仮想建物で入力している事より「外壁後退距離が考慮されている事と北側高度斜線の起点は水面の中心位置を起点とした斜線規制が発生する。
6)逆日影チャートを設定し逆日影計算を行う
逆日影チャートを設定し可能空間をサーチ後逆日影計算を行うと
殆どの部分が日影規制時間幅2時間半の角度内におさまり高層部が可能になる。北海道では「逆日影チャート」の利用が有効である事がわかる。
北海道は本州8時から16時の8時間のチェック時間帯に対して9時から15時間の6時間のチェックになる。その為幅のみで考えると2時間有利といえる。8時から16時の例と比較すると明確だ
北緯はそのままだが右側が8時から16時で日影時間幅による面積で比較すると北海道では約544㎡、北海道以外では約380㎡でチェック時間が2時間せまい事が大きく影響する。ただし2時間幅の時間幅以外の部分は太陽高度が低い為に低層に抑えられる。
札幌市内のマンションは高層タワー型が多い事に納得。
7)逆日影計算および逆斜線計算結果のブロック図を建物変換し日影チェックを行う。
規制ラインいっぱいでクリアーしている事がわかる。
8)限界ラインを参考にプランニングを行う。
今回は汎用CADで作成したキープランの閉空間をクリックする事で効率的にマンションを作成する手法で解説した。
北海道では廊下は内廊下が通常だ。その際には内部共有の廊下を選択し同様の操作をすると内廊下が同様に作成される。
この部分からは企画BIMデータ作成となるがこの部分は福岡のセミナーの後解説するとしてプランニングを行いながら斜線断面、日影計算を行った結果を確認したい。
9)斜線断面の確認
右端の北側高度斜線は厳しい、今回は北側高度のチェックの為の特別設定ゆえ無視して続行する。道路、隣地NG部は天空率計算で対処する。
10)天空率計算
道路中心10m部は厳しいがぎりぎりクリアーしている隣地は今回敷地区分方式で解決した。
11)日影チェック
日影チェックは部屋情報に付加された壁厚、仕上げ厚が考慮され作成。こっれもぎりぎりだが問題なし。
12)最後に面積表を作成
ここまでで企画設計の役目はほぼ完了だがBIMとなると躯体、建具が必要になる。さらに効率的に配置するところを解説したいがこの部分は次回、福岡編の際に解説したい。
本日はここまでとしよう。
次回は
この様なBIMデータが作成されるまでも含めて解説したい。そしてArchCADのアドインTP-Alinkの解説も行いたい。