4月28日土曜日
今週、残念な知らせ・・キヌさん。衣笠祥雄氏の訃報。
キヌさんがカープに入ったころ広島カープは今では考えられない弱小球団。沖縄出身の安仁屋がいたので広島カープファン。キヌさんは、全力プレイに笑顔と笑い声の素敵な大好きな選手。
沖縄に帰省する際の飛行機内でキャンプ地取材のキヌさんをみかけた。ダッフルコートを着こなし人柄がしのばれるキヌさんスマイルを直接おがめたのが良い思い出。合掌。
この季節、近くの公園の池にはカルガモ親子がやってくる。
今年も無事成長し飛び立っておくれ。
飛び立つといえば新人研修が続く・・ついでに、たんぽぽのわたぼうし飛んでけ!
今週木曜日は、名古屋市で6社合同BIMセミナーを開催した。
広い会場いっぱいに参加していただいた皆さんには熱心に受講していただいた。
比嘉もいつになく身振り手振りで企画BIMTP-PLANNERで8階のマンションをBIMデータで作成した。さらにArchCADアドインの解説を加えて次の構造計算ユニオンシステム酒井氏にバトンタッチ。
講演終了後も各ベンダーに熱心に質問をいただいた。
BIMの本格的な始まりを予感したセミナーとなったのでは・・と・参加メンバーで終了後の反省会で乾杯で終了。
さて今週の講座は日影規制、逆日影計算の会。
日影規制を徹底学習。今回のブログ講座でも解説した3D日影チャートまで頑張っていただいた。このメンバーはほぼそのまま天空率講座も受講していただく。
昨日、名古屋市のセミナーで解説した事の補足を行いたい。
まず名古屋市の天空率の安全差分は
で以下の様に記述されている。
以下途中省略し
図1-2
7の項に天空率の差は0.2%とする。
と記述されている。
JCBAの適用事例集では
図3
【内容】の「高さ近接点・・・天空率算定表」を作成する際に、以下による算出方法により算定された・・・
とあり、以下による算出法は、三斜求積の際、適合建築物を積分法などより大きめに評価し計画建築物は小さく評価する。
による手法で算出された結果は、数値による安全率0.02%の有無も設計、審査双方が理解した上で適宜判断するとありその0.02%ですら不要な事も有り得る事を意味する。
名古屋市の例規ではその0.02%の10倍の0.2%の安全率が要求される事になる。
その事を大阪市の事例と名古屋市の事例で比較してみると
図4大阪市の事例
図5名古屋市の事例
いずれも3方向道路で水路が接し道路幅員および計画建築物も同じで道路の接道条件はまったく同様となる。異なるのは西側隣地の形状と水路付きの隣地の形状が違うだけだ。
それぞれの結果は
大阪では
図6
しかも結果は三斜求積後の0.02%の安全差分まで確保されている。
一方、名古屋の安全差分を考慮すると
図7
この場合の差分は0.056%とある。たしかに0.2%の名古屋市指定の安全差分には至らない。
天空図重ね図で確認すると
図8
高さ制限を超過した部分赤表示部の面積が14.99に対して空地16.129と高さ制限を超えた部分に対して十分な空地があるが0.2%の指定差分には足りない為にNGの判断。
では対策だ。
逆天空率で幅をカットしてみる方法では
図9
円弧で示す西側バルコニーの隅部を斜にカットするガイド。「建物自動切断」ボタンをクリックし切断後、天空率計算を行うと
図10
三斜求積後の安全差分0.2%を確保してクリアーしている事がわかる。
クリアーする手法その2は
建物を可能な限り天空率をクリアーすべく東側に500mm、北側に100mm移動しバルコニー隅部をカットしないでクリアーしたい。
図11
建物の移動は「入力」「建物」で建物を選択後「移動」コマンドを選択し任意の点でクリック後、移動方向にマウスで移動後「Enter」を押しダイアログで移動距離をX,Yで数値を直接入力し「OK」で移動する。
その結果
図12
バルコニーをカットせずにクリアーしたやれやれ・・・・
ところが北側に100mm移動した分、日影規制が厳しくなる。これも確認すると
図13
北側隣地境界線からの5mラインが5:06分で6分NG
どこがNGか半天空図で確認すると
図14
これは建物全体の幅で6分オーバー高さを低くしてもダメだ。可能性があるのが右側階段部の幅か・・・ではどの程度かというと「3D日影チャート」で確認すると
階段室を横にするか位置を移動すると良いのだが採光が不利になる。ってな事を順繰り考えていかなければならない。タイムリーに早く結果がでるっていいな~。と自画自賛したところで本日はお終い。
連休が始まります。連休をお楽しみ下さい。