5月26日土曜日
東京はどんよりとした曇り空。
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ツツジの花もそろそろ終わりかなという感じだが・・。生垣のつつじがピンクできれいな季節。
このところのスポーツ界では若手の伸び伸びとした姿がみられる様になった、柔道、体操、水泳、大谷翔平、海外で活躍するサッカー選手等々・・音楽、芸術等々に至るまで昔型日本人としては、眩しいくらいで頼もしい思いを持っている。
ひと頃の肝心なところで力を発揮できないかつての日本人型スポーツ選手から脱却ができて感心していただけに、今回の件は残念だ。
この傲慢無責任な流れは、早くとめないといかん。東京オリンピックにまで影響しそうだ。オリンピックオタクとしては心配している。
さて今週の報告から
今週も講座三昧の1週間。
月曜日には全国組織の不動産鑑定社の皆さん恒例の勉強会。今年もはじまった。
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初日はまだおとなしげに記念撮影。比嘉も喉の調子も回復し語りまくった。
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二日目になるとレベルの高い建物想定(プランニング)を千本ノックのように繰り返し行い自信をつけてもらったのがこの表情。来月まだ講習後半がある。解説ムービーで復習をばっちりお願いしたい。
一日おいて日本建設業経営協会の皆さんとBIM勉強会に招いていただいてユニオンシステムさんと語らせていただいた。
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ユーザーの皆さんに加えて比嘉ブログをみてますよと言っていただいた方たちと共に楽しく勉強会をさせていただいた。
今度は天空率の最新事情のテーマでもいただければまた語りに参上しますのでよろくお願いします。
天空率講座を開始したい。
さて今週は「最適後退距離とは?」と題して高さ制限適合建築物の後退距離を変える事により天空率の可否が変わる事を解説したい。過去にも何度か解説したがこの事の質問も今だ多い。
この事を解説する事により天空図の作図法を理解する事ができる。
事例はAが
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商業地域の道路斜線で考えたい。さらに敷地幅が広くなりそれにともない建物幅も広くなったこの事案をBとしよう。
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との比較で解説するとさらに理解が深まると思う。
道路、用途地区および適用距離は25mで同じ。
建物高も同一で道路斜線を確認すると建物高41mも同一で
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A,Bいずれも同じ断面図で表現され道路高さ制限を超える事がわかる。
さて、ではまず幅狭のAの事例を検証する事から始めよう。
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算定位置端部P1とP5でNGで左右の空地が同じで建物もフラット屋根41mゆえ同じ数値となっている。
P1(差-0.038%,斜90.251%,計90.213% )
高さ制限適合建築物が-0.038%天空率が大きい為NGとなる。
ところが後退距離を2.359m(最適後退距離機能で逆算した結果)では
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クリアーする。
P1(差0.143%,斜89.997%,計90.140% )
今度は差分が+0.143%プラスに転じた。建物形状は全く変えてない。変えたのは高さ制限適合建築物の後退距離だけだ。
NG結果と並べて比較すると
P1(差-0.038%,斜90.251%,計90.213% )
P1(差0.143%,斜89.997%,計90.140% )
クリアーした青P1ではいずれも天空率が低下(小さくなる)している事がわかる。ただし適合は斜90.251%が斜89.997%,で0.254%の低下に対して計画建築物は,計90.213%が,計90.140% に0.073%低下している。
適合建築物の低下率が著しい。まずは適合建築物の低下から検証してみたい。
適合建築物の天空率が低下したという事は適合建築物の投影面積つまり天空図上の影の面積が大きくなった事を意味するなぜ大きくなったのだろうか?から考えてみよう
まず後退距離が変化した事による適合建築物の高さの変化による面積変化は
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後退距離5mの面積が535.5㎡に対して最適後退距離2.359mでは400.809㎡で134.691㎡大きい事がわかるところが天空率が小さくなったという事は後退距離2.359mの天空図が大きく投影されたという事だ。
天空図を表示し確認し比較すると
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特に注目していただきたいのが下側の緑で表示される適合建築物の天空図の変化。・・・たしかに絶対的な面積は小さいが見え係(天空図)では大きく投影されている感じがする。
その両者をさらに拡大し比較検証を続けると
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右側が最適後退距離。
なぜ右側が天空率が減少したのか?つまり投影面積が大きくなったかの解説だが
1)方位角が適合建築物が後退位置が前面に移動した為に算定位置P1からの見え係は、方位角が右側に広がる効果が得られた。その分投影面積が大きくなる。
2)後退距離が5mの左側は高さが31.5mで高くなる為に右側高さ23.577mに対して天空図の天頂方向に延び面積が大きくなる要素となるはずだが?
青丸で囲った位置の仰角を確認すると左側最大後退距離の場合仰角60度を十分超えた位置に対して右側は60度ちょうど程で左側最大後退距離部がより天頂に近い事がわかる。ただし天頂に近くになるにつれ方位角が狭まる為にその面積の増減はそれほど影響しない事がわかる。
天空図が見え係を表現しており算定位置(視点位置からの遠近)で見え係の大きさが表現されている事がよく理解できる。
つまり右側方位角方向の増減は視点位置から18.651mの位置にあり左側天頂方向への高さ31.5mより近く天空図に大きく投影されている。
天空図は、まさに見え係そのものを表現している事がこの事でよく理解できる。
ところでこの解説をすると計画建築物は後退距離は変わらないのに右側で,計90.213%から計90.140% に0.073%低下しているのはなぜ?の質問を受けるこの事も解説してみよう。
今度は計画建築物天空図をそれぞれ算定位置に配置すると
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計画建築物の天空図の位置は移動しないわけで右側方位角、そして仰角は変わらない。ただし左側の方位角を確認していただくと厚みが増している。その分天空率が低下したわけだがなぜ?
後退距離が5mから2.359mで2.641m狭くなった分、適用距離は奥行方向に延長される。
その延長された部分が算定位置から極めて薄い幅だが計画建築物の影として投影される。(赤破線円弧)
その分天空図の投影面積が広くなり0.073%低下した事がわかる。質問者は天空図を重ねてみたけど図の大きさに大小があるようには見えないとの事を記入されていたが天空率0.073%鉛筆の太さ分もない程でも低下分として繁栄される。見え係とはいえ見た目では判断できない投影図の変化といえる。
さてではさらに検証を進めて後退距離を0mにするとさらに有利になるのか?敷地幅が広い場合も同じ事がいえるか?を検証したいところだが本日も長くなった次回にしよう。!
次回までお元気で! hi
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