8月4日土曜日
今週の暑さもすざまじい。
仲間うちからのささやきでは「なんだ沖縄の方がまだ涼しいじゃないかい?」
沖縄に避暑で帰るなんてそんなばかな・・・。しかし沖縄の直射日光は半端じゃない。うっかり浜辺で寝そべって・・やけどで救急車搬送される・・・よくある夏の観光客のパターン。
今日は、大谷が早い回からホームラン続けて2本にレフト前ヒットと猛打賞・・盗塁まで決めた。おっと次の打者のタイムリーで勝ち越しだ・・気分いい。
この暑い最中、夏の高校野球も始まる。100回大会らしい。沖縄興南旋風が50回大会ゆえ甲子園も50年以上見続けた事になる。
その時の主将が今年の代表興南高校我喜屋監督。すでに春夏連覇しているだけに沖縄では3度目の興南旋風をと期待しているらしい。
近くの公園の花もこの暑さのせいか一様にくたっとしているがキキョウが元気がいい。この暑さの中、凛とした表情が良い。
カマキリも木陰で涼んでいる様子。・・・ん?比嘉の影だ。
さて今週の講座から始めたい。横浜からデべのお二人が来社された3回コースの初日。テンポよく難関日影逆日影講座をこなしていただいた。
次回近々次は天空率だ頑張ろう!
来週はゼネコンさんの新人研修も3日間朝から夕までの特訓が始まる。この暑さの中だが無事倒れる事なく務めたい。
天空率講座を開始しよう
このところ変形道路天空率のT-SPACEによる入力から解析検証を解説してきた。前回までは6回にわたり変形した行き止り道路を解説しが 今回は、
①敷地側道路境界線と道路反対側境界線が平行でない場合。
この場合、敷地境界側の境界線入力で反対側の道路境界線の位置を特定するには屈曲した境界点から水平距離を入力し反対側の境界線を特定する事が可能だが入力が煩雑になるのでT-SPACEで簡便に入力する方法を解説したい..。
②道路境界線が敷地と接してない場合。
従来は天空率敷地を利用し道路に面した位置を仮想の敷地を設定する方法で敷地と接しない道路反対側を特定してきたが煩雑になる為にT-SPACEで簡便に入力する方法を解説したい。
③①②の事案が複合され2の道路となる場合の令132条の適用法と結果の検証を行いたい。
まずは①の事例から
まずは道路境界線の中央部を南北に斜線断面で確認すると
南側道路斜線、北側隣地斜線ともにNGとなっている。
まずは道路高さ制限を天空率でクリアーする事から
道路天空率で算定位置が配置される基準線は現況の道路反対側に設定される。その為現況の反対側をいかに特定し入力するかが入力のポイントとなる。
「敷地」の入力では、道路反対側の境界線を特定する為に
道路境界点から最短距離(垂直に延長した距離)を測「道路幅」の項で入力する事で反対側の境界線を特定する事が可能だ・・・・が
この方法では境界点が多い場合、煩雑になる。
T-SPACEでは道路反対側を事前にCAD作図しそのCAD線分を道路反対側とする事が可能だ。
その為「敷地」入力では
全ての道路境界線を選択し、道路幅は認定された道路幅員を入力する。(本例では8mを道路幅の欄に設定)そしてこれらの道路の中心線の角度は敷地側から120度を超える為「一の道路」として設定する。
*道路高さ制限は道路反対側の境界線を起点として高さ制限が適用される。その反対位置を明確に規定する事がポイント。この項で入力された「道路幅員」複数の道路が接する場合、令132条が適用される場合の道路幅員に適用される。一の道路であれば「道路幅員」も一であり任意に設定するか指定しない場合は道路幅の狭い値が自動適用される。
同一区間の設定をする事で1の道路として認識されるがこのままでは敷地側の道路境界線に平行な8m道路が自動発生する。
その道路幅員をT-SPACEでCAD線分に修正入力する。
用途地区、建物入力の手順は省略し「新天空率算定領域」でT-SPACEを起動する。
今回は道路天空率計算のみで隣地天空率は行わない為、
ダイアログボックス左側「算定種類」はいずれを選択しても以下の操作可となる。
起動直後選択されている「作業種類」で「発生」ボタンをクリックすると「敷地」の項で入力された条件に基づき「道路反対側」「道路中心線」「算定基準線」などが自動発生する。
自動発生したこれらの道路情報を「前面道路編集」を選択しCAD線分頂点をドラッグあるいは移動、削除等で現況の条件に変更する。
道路反対側はこの場合右端部をドラッグし移動後、「頂点削除」を選択後不要な頂点をクリックする。今回公園等がない為、道路反対側と
「現況反対側境界線(算定基準線)」は同一になる為「連続線複製」ボタンをクリックする事で道路反対側と同一の位置に設定される。
「境界線」は敷地側の道路境界線だが右端の端の位置と左側端部もドラッグし延長する。
編集修正したデータが下図。
入力編集はここまでの操作で完了。
「高さ制限種類」を「道路」を選択し「発生」ボタンをクリックするとCAD編集された条件から道路高さ制限の区域が自動発生する。
さらに「出力」で算定基準線を自動発生し解析が可能になる。
まずは解析し区域区分を検証してみよう。
青枠が自動発生した高さ制限適合建築物その区域内にある計画建築物と高さ制限適合建築物の天空率が比較される。
算定位置は高さ制限適合建築物に面した赤枠で示す基準線が表示される。
解析すると
中央部のP5近接点となる。
その前に後退距離の法文を確認すると
(建築物の各部分の高さ)
第五六条
2 前面道路の境界線から後退した建築物に対する前項第一号の規定の適用については、同号中「前面道路の反対側の境界線」とあるのは、「前面道路の反対側の境界線から当該建築物の後退距離(当該建築物(地盤面下の部分その他政令で定める部分を除く。)から前面道路の境界線までの水平距離のうち最小のものをいう。)に相当する距離だけ外側の線」とする。
第五六条
2 前面道路の境界線から後退した建築物に対する前項第一号の規定の適用については、同号中「前面道路の反対側の境界線」とあるのは、「前面道路の反対側の境界線から当該建築物の後退距離(当該建築物(地盤面下の部分その他政令で定める部分を除く。)から前面道路の境界線までの水平距離のうち最小のものをいう。)に相当する距離だけ外側の線」とする。
適合建築物を検証すると
この場合当該建築物からもっとも近接した位置の後退距離が2m。後退距離は前面道路に面する敷地側の境界線が屈曲しているが全ての後退距離が2mを越えられず道路境界線に平行に2mの位置に設定され後退距離の区域も屈曲する。
道路高さ制限の起点は反対側道路境界線に加えて後退距離分が加算された位置を起点として適用距離20mが適用される。
道路反対側の高さ制限の起点は直線ゆえ水平距離2mが加算された位置を起点に道路高さ制限適合建築物が作成される。
アイソメ図では
さて北側の隣地高さ制限もNGゆえ天空率計算を行ってみる。
隣地天空率はJCBAでは境界点間で比較する「敷地区分方式」と道路以外の境界線は連続した一の隣地とする「一の隣地方式」の2とおりの方式がある。
まずは敷地区分
この事例ではクリアーするが敷地境界点間が極めてせまい場合敷地全体で天空率比較を行わない為極めて不合理な結果となる。
本来天空率は高さ制限を超えた部分を敷地内の空地による通風採光効果でリカバリーするのが天空率の基本的な考え方。
アイソメ図では
敷地区分方式は法文にない区分法になる為、慣習的に出隅部は境界線に対して垂直に切断、入隅部は入隅角の半分まで当該境界点間に加えて区分する。
一の隣地方式は
法56条
二 当該部分から隣地境界線までの水平距離に、次に掲げる区分に従い、イ若しくはニに定める数値が一.二五とされている建築物で高さが二十メートルを超える部分を有するもの又はイからニまでに定める数値が二.五とされている建築物(*)で高さが三十一メートルを超える部分を有するものにあつては、それぞれその部分から隣地境界線までの水平距離のうち最小のものに相当する距離を加えたものに、イからニまでに定める数値を乗じて得たものに、イ又はニに定める数値が一.二五とされている建築物にあつては二十メートルを、イからニまでに定める数値が二.五とされている建築物にあつては三十一メートルを加えたもの
従来の隣地斜線のチェックがそうであったように
それぞれその部分から隣地境界線までの水平距離
から隣地境界線から寄棟状隣地高さ制限適合建築物で比較される
アイソメ図では
この手法を利用する場合、勾配が異なる場合、地盤面高が3mを超える場合などさらに区域が区分される場合でも合理的な区域の設定法が可能になる。
久々に隣地天空率まで解説した事も有り本日も長くなった。
②の事案の解説は次回行う事としたい。
暑い夏はまだ続きそうですがとりあえず夏休みまでなんとか乗り切りましょう!
あれ大谷またうっちゃったよ。応援しよう比嘉ブログ終了!
次回までお元気で!