4月6日土曜日
週明けからの寒波もどこへやら、今週末、一気に春が戻ってきた。
真っ青な空に凛とした桜の老木が1本。ここぞとばかりに威厳を放つ。
見事だ。
公園は、絶好のお花見日和となった。
新元号が「令和」に・・・特に感想は、ない。・・・・がだんだんなじむのだろう。
そんな事よりいい天気だ早めにでかけなきゃ!
すすめよう。
今週の講座はお一人で2日来社。
6年ほど前に受講経験ありだがTPをガンガンに利用する部署移動に伴いリハビリをかねて来社。
初日
用地条件の入力から逆日影、プランまで行う。余裕でクリアー。
2日目の昨日は、天空率中心に学習。用地情報から一気にパース作成まで。
侍ジャパンのポーズ要請の意図をやっと理解しお見事。
講座を開始しよう。
今回も仙台セミナー4月19日のご案内から
仙台の用地情報からはじまり、構造、積算、設備設計までArchCadにデータ集約する手法で実践解説する。
昨日は、本番前のリハーサル。各人各社準備万端。
比嘉は、トップバッターで語ります。
前回は、前々回に引き続き仙台3種高度と南側道路天空率を同時にクリアーする方法の2回目として階高を変更後、高度斜線の限界を示す等高線の距離から
図1
移動し仙台市3種高度斜線を確認
図2
高度斜線クリアー後
南側道路天空率は
NG箇所が2ポイント。
バルコニーの両サイドを「串刺し編集機能」で全階500mm幅狭めると
図3
クリアーした。
南側に移動しないとクリアーしない高度斜線と、南側に移動するとNGになる天空率を高速処理でクリアーした。
この状態から「外壁の発生」ボタンをクリックすると
図4
単線の境界壁に設定された部材情報から壁床そして階段室が自動作成される。
ここまでが前回の内容。今回は、BIMデータを完成させるべく建具配置までを解説したい。
プランニングで単線プランが作成されていると建具配置は、極めて容易に行う事が可能になる。
外壁の発生ボタンをクリックすると図4で壁など躯体が自動発生したのは単線プランの壁線情報に躯体情報も設定されているからだ。
図5
右下の編集ボタンをクリックすると躯体の発生情報および仮定断面が設定されている。
今回、柱と梁は構造連携機能の仮定断面発生機能を利用する為、OFF設定に変更する。
同様に共有部等にも同様の情報設定が初期値設定されている。
さてこれよりBIM連動の要素のひとつ、建具配置から行う。
建具はBIMソフト間で共有されるがTP-PLANNERでは「建具配置」の項で行う。
建具種類は
図6
外部扉、内部扉、窓等の各要素に対して右下の編集ウインドウでは、サイズが初期登録されさらに追加編集が行える。
図7
まずは、廊下側玄関の外部扉を配置しよう
図8
編集窓で任意のドアを選択後、配置したい玄関の壁を配置したいブロックの内側からクリックするとドアサイズイメージ幅とともに、左右の壁芯からの距離が表示される。
ENTキーで任意の数値を入力するか、マウス移動による距離表示を確認しながら入力する方法がある。
編集は、配置された建具をクリックする事により配置位置、削除が可能になる。
この操作をドア吊元を変更したドアNOを選択し配置すると
図10
外壁の発生ボタンをクリックすると異なる階の同じタイプ名の専有室に自動配置される。
共有部MBのドアを配置する場合は、「串刺し編集」機能で上下の配置階を設定後行う事で上下階の入力が効率的に行える。
図12
窓の項で廊下側の腰窓を配置し
図13
バルコニー側の掃き出し窓を配置すると
図14
残りは、1階エントランス部の建具配置のみとなり1階に移動する。
エントランス部に自動発生した壁に建具配置を行う。
図15
これで建具配置が入力完了となる。
パースで確認すると
図16
さらに廊下側を確認すると
図17
建具が全て配置された事がわかる。
この事例の場合要した時間は、正味30分以内だ。
階段の側壁と壁柱等の部材を配置してみよう。
メインメニュー「外壁の発生」の項で行う。
図18
「作業部材」から「壁」を選択し右下の変種メニューから任意の壁厚を
指定する。
図19
部材レイヤに番号設定で他の壁と仕上げ表示を変更する事が可能になる。
W1を階段室に配置し1階で配置した壁柱を2階から7階に「階複写」する
図20
階段室の重なる側壁の削除は階段室の編集で行う。
図21
円弧部の自動発生壁番号を0に変更。
3Dビュワーで確認すると
図22
さらにEVの前面にもファサード壁を追加配置
図23
3Dで確認
図24
部材は、柱、梁などの部材区分に加えレイヤ設定を行う事で仕上げ等を変える事が可能になる。この程度で止めておこう。
さて梁、柱の仮定断面の発生といきたいところだが今回も長くなった次回にしよう。次回までお元気で!