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公園に接する道路とクランク道路天空率 その2

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4月12日

 平成の終わりが近づいてきた。比嘉ブログ平成版最終回となる。

相変わらず変な天気が続き東京の昨日金曜日は、最高気温13度。寒い!

調子くずして風邪ひいたらゴールデンウィークが楽しめないと、呑みは、熱燗で調整。

 

 新緑の季節がやってきた。

桜は、花もいいが芽吹くころがまたいい。さらさらとさわやかだ。

そして

ハナミズキ。

白い花と新緑Wでこの季節の楽しみ。

毎回語る事だが一青窈のハナミズキがすきでして・・。

・・・百年続きますように。

 さて今週は、TPユーザ新人の皆さんにTP-PLANNERを通じた形態制限の勉強会9時半から5時までの3日間コース。

初日は、日影規制の基本から手動逆日影計算。そして逆日影チャートの設定法。そしてプランニングで6階規模のマンション作成

 皆、初日が終了しほっとしたのか笑顔がいい。・・・2日目からの変化に注目。

2日目は、斜線規制の起源から問題点の指摘そして天空率へと基準法56条の変遷を解説後。天空率を理論を模型を使用し解説。

そして事例による実践操作解説。

 

 Iに目立てと激したら前面でいい笑顔。Sの顔がでかい。

そして3日めは、仕上げとして用地情報から形態制限をクリアーしたプランから面積表、そして建具配置構造連携でBIM連動でBIMデータ完成まで。どうやら皆初任給がでたらしい。

 

 記念撮影前の陣取り合戦から

Sがこけたようだ。3日間の助手兼務ご苦労様。撮りなおしのもう一枚。

 いいぞI。ちゃんと最後も前面でOKだ。偉くなるとイイネ、皆頑張れ!

 

 さて平成最後の天空率講座。

始めようかな!

前回は、道路の反対側に公園を有する場合の道路高さ制限適合建築物の想定法を解説。

図1

 

 

令134条で記述される。

(前面道路の反対側に公園、広場、水面その他これらに類するものがある場合)
第一三四条 前面道路の反対側に公園、広場、水面その他これらに類するものがある場合においては、当該前面道路の反対側の境界線は、当該公園、広場、水面その他これらに類するものの反対側の境界線にあるものとみなす。

 

 公園の反対側の解釈により

結果が大きく異なる。道路の公園の反対側を道路と接続する斜の部分からを含めた場合、道路端部からの高さ制限で高さ適合建築物が低く設定されその結果、道路高さ制限適合建築物天空率上昇しNGになる場合

図2

 

公園の斜の部分は、反対側ではなく側面とし反対側とは、公園の最大幅13mの位置を起点とすると解釈すると

図3

 

余裕でクリアーする結果となった。

また

 

 

公園の間口が広さくなると道路端部による高さ制限が限定的となりクリアーする。たとえば公園幅が55mで4倍強広く接すると

図4

公園に面した部分の道路高さ制限適合建築物が高く設定されクリアーする。

 

図5

 

アイソメ図では

図6

 

高さ制限の起点をどの位置に設定するのかで天空率計算結果が大きく異なる。

結論として事前にその位置を協議し確定する必要がある事を解説した。

 

今回は、リリースまもないTP-PLANNER19ご利用の皆さまの為に

 

1)公園側面斜の部分を高さ制限の起点に含める設定法

2)公園反対側13mの位置を高さ制限起点とする設定法

の2種を新天空率(T-SPACE)の設定法で解説したい。

 

 

1)公園側面斜の部分を高さ制限の起点に含める設定法

図7

①「敷地」入力では、道路幅員6mを設定するのみで公園の起点はT-SPACEで作図入力する為、公園形状を補助線等で作図されている事。

図8

②「新天空率算定領域」に移動し「道路・一の隣地」隣地は、行わない為、「新天空率」の項、いずれを選択しても可。

図9

「道路・一の隣地」をクリックすると「隣地を同一区間設定?」等の設問には「いいえ」で進める。(隣地天空率は行わない為)

③T-SPACE」が起動し「作業種類」「基礎情報」の項で「発生」ボタンをクリックすると①「敷地」入力で設定された情報に基づき道路形状が発生する。

図10

④「前面道路編集」で道路反対側を公園の形状なりに作成する。

図11

 

「反対側境界種」を選択するか道路の反対側を直接Wクリックする事で道路反対側境界種」を変更する事が可能になる。

⑤「頂点追加」ボタンをクリック後,頂点を追加したい道路反対側の境界線をドラッグすると頂点が発生する。

ドラッグを続けて公園の反対側に移動し公園の補助線にスナップ入力する。

図12

図13

 

円弧部が道路反対側の頂点を追加した箇所。

⑥現況道路反対側(算定線基準線)が既存の道路反対側にある事を確認。

図14

公園に接する場合でも算定基準線は、既存の道路反対側となり公園の反対側と異なる。この部分は、自動設定。

⑦道路高さ制限適合建築物を自動発生する。

図15

高さ制限種で「道路」を選択後「発生」ボタンをクリックすると道路高さ制限適合建築物が発生する。

 さらに「出力」をクリックするとTP-SKYに戻り算定基準線が発生する。(TP-SKYが自動起動しない場合は画面下のタスクバーのTP-SKYアイコンをクリックし起動する。)

図16

「計算モード」をクリックし「計算」「天空率」で「計算開始」ボタンをクリックすると

図17

天空率が計算され解説通りに公園に面した部分がNGになる。

 

2)公園反対側13mの位置を高さ制限起点とする設定法

①「敷地」入力は、図8で解説同様に道路幅員6mを入力するただし公園反対側の特定と斜部分の影響を排除する為の堺を補助線等で作図する。

図18

②図9~図11までの操作は、まったく同様に行う為、ここでは省略する。

 

③図11同様に6m道路幅員で発生した前面道路の形状を今回は、公園の両サイドの斜の部分を含まない設定にする為、左6m道路、公園、右側6m道路の3パーツに区分する。

3パーツに区分しながら同一道路として機能する為に(令132条の対象としない為)に自動発生した6m道路を図19青枠程度(あとでさらに変形)に道路反対側の頂点削除等を繰り返し設定する。

図19

既存道路反対側(算定基準線)は、上図赤枠の様に元の6m道路反対側に延長されている為、他同様青枠におさまるように頂点削除する。

 

④図19で編集した左端の道路をクリックし選択後「道路追加」ボタンをクリック後、敷地境界側の2点をクリックし道路を追加する。

 

図20

 

敷地境界側をクリックすると最初に選択した左端と同様の幅員6m道路が追加される。いずれも同一道路ゆえNO1と表示される。

 

⑤中央部、「反対側境界線」モードで道路反対側の頂点をドラッグし公園の反対側に移動する。

図21

左右の6m道路と空間を空けたのは頂点が接している場合、両方の頂点が同時に移動する事を回避する為。「現況反対側道路境界線(算定基準線)」は、6m道路の反対側に設定した状態に設定。

 

⑥左右の6m道路を公園に面する側まで移動する。その際「現況反対側道路境界線(算定基準線)」も同様に移動する事。(もしくは「連続複製」ボタンをクリックし道路反対側と同様に設定する事。

 

図22

⑦道路高さ制限適合建築物を自動発生する。図15、図16同様に道路高さ制限適合建築物を自動発生後TP-SKYに移動しさらに天空率計算を実行すると

図23

 

この場合余裕でクリアーする。

新天空率T-SPACEを使用する事で容易に公園の反対側が特定できる。問題は、いずれを起点とするか起点を事前に明確に確認しておくことが肝要。

 さてゴールデンウィークはじまりだ。

当方も活動開始!次回までお元気で!

 

 

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