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複数座標系による日影規制と天空率チェックと解決 2

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 12月5日東京は、雨の土曜日でどんよりした冬の空。

 これは、今週火曜日の帰り道からの月の眺め。

変わった穴あき雲が全国的に見えたとの報道は、前日の月曜日・・・

・・がこれもいい感じの穴あき雲だ。 満月の輝きに思わずパチリ。

 輝きといえばわが宰相の輝き度を南ドイツ新聞が論評したようだ。

さくら枯れ落ち葉の中に小さな紫露草。凛としたたたずまいがイイネ‼

 

 つぼみが多かった近くの公園のツワブキも満開。

北の丸公園に負けてないぞ!

 ・・・おや?・・前回の北の丸公園シリーズ・・・サルビアの話に夢中でツワブキ掲載を忘れていたようだ。

あらためて北の丸公園のツワブキです。

紫のサルビアとツワブキだな。

 

 今週も講座の様子からお伝えしたい。

 このところ2社の皆さんが2組に分かれて同時進行で交互順々に来社されて日影規制天空率の2コースの講座を受講されている。

 月曜日は日影規制コースの最終日

新人、ベテラン交えて朝からの一日コースも無事終了。

ホットした皆さんの笑顔がイイネ。(マスク越しだけど)

日影規制事案の解決法を実践を通じて理解していただいた。

いつもの侍JAPANのポーズできめていただいた。

 

 水曜日から天空率講座に突入

 この日は、東京も最低気温を記録したが換気の為、ドアと窓は、開けた状態。女子側は、足元ヒーターで頑張っていただいた。

 天空率を4~5件実践操作していただきNGの場合の解決法を解説。

早速実務で利用したいとの事。頑張れ!

侍JAPANのポーズもさまになってきた。女子も侍ポーズをとろうとしたので慌てて静止した。

 

 ブログ講座を開始しよう。

 今回も、複数座標系シリーズだが日影規制と天空率を解析する手順を解説したい。

 前回は、逆日影計算による等高線を参照しながら各座標系ごとに効率的にプランニングする方法を中心に解説した。

 

 プラン作成後、日影をチェックすると

北東側の規制ラインB側に多少の余裕を残したクリアーとなった。

 

 3時間に対してP2で2:38で22分のクリアランスがある。

半天空図で確認すると

 第一座標系の9階プランと第2座標系の8階案との複合日影だが

棟屋間に隙間がありその分が22分のクリアランスとなっている事がわかる。その分が埋まってしまうと12時前の6分間分がNGとなる。

 

 高さ制限を確認すると第2座標系で大きくNGとなっている。

 天空率を確認すると

 

第二座標系東側8m道路に面する区域でNGのようだ。

 

 今回は、天空率をクリアーする際の座標軸の利用による効率化を検証したい。

 天空率をクリアーすべく座標系ごと移動する為、日影規制にも影響を与える。

 日影規制と天空率いずれもクリアーする為の一例として今回の検証を参考にしていただければ幸いだ。

 

 天空率NG部を拡大すると

 最大幅員11m道路境界線から2倍22mを超え8m道路と4m道路の中心線から10mまでで区分される例132条2項の区域がNGとなっている事がわかる。

 

 差分も-2.794%と大きくNGだ。

天空図重ね表示では

 

 緑の空地面積に対して高さ制限を超えている部分の赤表示の面積が8.5倍以上大きく厳しい。

 

 今回は、建物規模を変えずに移動もしくは回転などで日影規制、天空率ともにクリアーする手順を考察してみたい。

 幸い北東側の日影規制ラインは、前述したようにクリアランスが22分ある。このクリアランスを天空率に有効に活用したい。

 

 まずは第2座標系棟屋を日影規制を限界いっぱいでクリアする位置まで北東側に移動し日影をクリアーする位置で天空率計算を行う事にしたい。

 

①第2座標系で座標系移動を行う

 特定の座標系のみを移動する機能で第2座標系のみをX550,Y1550方向に移動する。

 

②日影規制をチェックすると

 規制ラインいっぱいでクリアーしている。

 

③天空率チェックを行う

 -0.63%までNG幅が狭まったがまだNGだ。

ただしこれ以上北側に移動すると日影規制がNGになるのは明白。

 

 第2座標系を回転しA側の空地を広げてみたい。

 

 ④第2座標系回転

 

第2座標系で「串刺し編集機能」で第2座標系の全建物を選択後、

バルコニー左端を起点に3度左回り(左回りをプラス入力)に回転指定を行うと

 

第二座標系のみが回転した。

 

⑤第一座標系を南側に500mm移動する。

 赤円弧で示す第2座標系と第一座標系の端部の専有部が重なった為に「座標系全移動」で第一座標系を南側に500mm移動する。

 

⑥移動後に天空率、日影をチェックすると

 日影規制、天空率ともにクリアーした。建物形状を変えずに座標系ごとの移動もしくは回転を行う事でクリアーした。

 

⑦第二座標系の座標軸を8m道路境界線から回転した建物軸に変更する。

 

座標軸を建物軸と一致する事に建物編集を効率的に行える。

 

⑧各座標系の外廊下を第一座標系に移動する。

第2座標系の廊下を第一座標系に移動

 

第3座標系の外部廊下を第一座標系に移動

 

⑨外部廊下を第一座標系で合成

廊下の継ぎ目は、第一座標系で合成が可能になる。

合成することで継ぎ目の線分が無くなる。

 最後にブロックパースを表示し今回は終了としたい。

座標軸利用は、複数軸を有する計画に建物配置のみならず天空率あるいは日影をクリアーする際に有効になる。

 

 今回の座標軸シリーズは、これでおしまいとしよう。

次回は、サポートセンターに寄せられた質問を題材に解説したい。

次回までお元気で!

 

 

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