5月1日
今年も早、皐月5月・・・.ゴールデンウィーク突入だ。
・・新緑が気持ちよい。
例年だと蓼科あたりを散策するのだが「緊急事態制限」で県境を越える事もはばかる・・・どうしたものかと思いきや・以外と皆さん沖縄あたりに出かけているようだ。
どうやらこの連休「ハワイをやめて沖縄へ」の事らしい。一気に飛行機で飛び越える県境には、抵抗が薄いようだ。・・・が沖縄感染者が減少しない中の旅行者増は、ちょっと心配だ。
今週バイデン大統領の施政方針演説があった。
「この国を築いたのは、ウォール街ではなく中間所得層だ」
その通り!!共感。 高齢である事やスリーピージョーと揶揄され
他国の事ながら大丈夫かなと気にしていたのだが自信に満ちた演説。 トランプで失墜したアメリカの威信回復が若干見えてきた。
他国の事ながらワクチン接種率といいうらやましい限りです。
アメリカといえば今日はダルビッシュ登板の日だ。
早めにブログ講座を書き上げて応援する事にしたい。
おっと大谷が今日もホームランだ。
今回ブログ講座は、平均地盤の計算方法および結果の表記方法を解説したい。新人研修で語りつくせなかったシリーズ第2弾だ。
TP-PLANNERで、平均地盤面は「地盤面算定図」「平均地盤算定図」の2種で確認する。
*「地盤面算定図」とは、敷地の地面の高低差が3mを超える
場合の法56 条高さ制限の地盤面の算出根拠。
*「平均地盤面算定図」は法56条の2日影規制における平均GLの算出根拠。
今回は、地面高低差を3m以内の場合で解説したい。いずれの結果の平均GLも同じ値。
平均地盤を計算する際には、事前に「設定」「オプションライセンス設定」で「使用オプション設定」ダイアログボックス開き利用する為の指定が必要だ。
「平均地盤オプション」をチェックする。
地表面を設定し建物交点の高さを自動入力する場合「傾斜地オプション」をチェックするが今回は、建物外周高を直接入力する手法で解説する。 「平均地盤オプション」をチェックするだけで良い。
解析事例は、ドライエリアも含めた建物外周高を入力する平面形状をCADデータ読み込みする事から始めたい。
1)高低差測定位置を作図したCADファイルを読み込む
❶建物外周の測定位置をインポートで「レイヤ割り当て設定」表示する。
❷測定位置を示すレイヤをTP-PLANNER補助線もしくは属性線に指定し「変換開始」ボタンを押下し読み込む。
❸円弧部が高低差入力位置。左側連続線がドライエリア部の壁形状。
次項で解説する「斜線平均高入力項目」で追加された測定位置およびドライエリア部の地面高を直接入力します。
2)連続線入力モードで測定位置を左回りで入力する。
❶「入力」「逆斜線データ」「斜線平均地盤高計算領域」を選択する。
*地盤面の計算は後述する日影平均GL算出の為の「日影平均地盤高計算領域」の項で直接入力する事も可能だが今回は、建築物高さの基準高として適用される「斜線平均地盤高計算領域」も同時作成する方法で解説したい。
*「日影平均地盤高計算領域」は、入力された「斜線平均地盤高計算領域」を「コピー」「貼り付け」で入力設定する事が可能だ。
❷「斜線平均地盤高計算領域」を連続線入力で左回りで測定位置をクリックし入力する。
❸最終点を入力すると始点と結合され閉鎖される。右ボタンメニューから「入力完了」を選択し入力が確定し「訂正モード」に設定する。
3)斜線平均地盤高計算入力で平均地盤を算出
❶建物外周の境界線間をクリックし選択後、「斜線平均地盤高計算領域」ダイアログボックス内の高低差の欄にBM基準の高低差を始点、終点の順に入力する。
入力値は「現在の値を適用」ボタンをクリックし確定する。
その他のメニュー解説
①連動チェックボタン
連動がチェックされている場合
隣り合う境界線の端部と入力「高低差」が連動入力される。
②独立チェックボタン
隣り合う境界線の端部と入力高さが連動入力されずに段差のある高低差となる。
③平均高
各境界線の「高低差」を入力しながら平均の高さを算出し表示する。
ただし次項で解説する「計算」「平均地盤の計算」を実行するまで平均地盤面とし確定しない。
④辺長
実辺長で表示される測定位置座標から自動算出された辺長を任意の値で入力したい場合に直接入力する際に使用する。
これは、CADの精度により辺長に端数が表示され測量による辺長と微小に異なる場合、辺長を直接入力する機能。
❷入力完了後、境界線をクリックし選択後右ボタンメニューから
「コピー」を押下しクリップボードに移動する。
❸「入力」「計算モードへ」を押下し「日影平均地盤高計算」で「貼り付け」で入力を簡略化する。
*日影の平均GLを算出する場合は、斜線平均地盤高計算の入力と同様にこの項のみの入力でも可能だ。
4)日影平均地盤高計算
❶「入力」「日影・逆日影データ」「日影平均地盤高計算領域」を選択する。
❷右ボタンメニューから「「貼り付け」を選択し「斜線平均地盤高計算領域」でコピーした地面高データを「日影平均地盤高計算領域」に入力確定する。
*「入力」「逆斜線データ」「地盤:設計GL」を押下し地盤面入力を行う。
5)地盤面を設定する
*建物高さの基準となる「地盤面算定図」を算出設定する為には地盤面の設定が必要だ。
❶「入力」「逆斜線データ」「地盤:設計GL」を押下すると「敷地を取り込みます実行しますか?」
ダイアログボックスが表示され「はい」で実行する。
*地面の形状を「敷地」から変換入力するか否かの確認。
❷敷地と同形状の茶色の地盤が自動設定され「地盤:設計GL入力」ダイアログボックスで「地盤面を選択して下さい」と表示される。
➌地盤面内でクリックすると「地盤:設計GL入力」ダイアログボックス内に平均GL等の高さの表記が表示される。
別途解析し直接入力する場合は、この項で行う。平均地盤面を算出した場合にはこの項に自動設定される。
本例では平均地盤面計算を行うので終了する。
*この項の操作で、地盤面高を表示する領域が確保された事になる。
❹「入力」「計算モードへ」を押下し平均地盤面関連の入力を終了します。
6)平均地盤面を算出する
❶「計算」「平均地盤算定」を選択し「平均地盤面計算」ダイアログボックスを表示する。
「平均地盤面計算」
❷計算対象⇒「日影平均地盤面」
「日影平均地盤面」いずれもチェックする。
計算基準領域⇒「平均地盤高計算領域」
「平均地盤高計算領域」で入力した高低差から平均地盤面を算出する。
*他の計算対象は「平均地盤高計算領域」を入力していない場合でそれぞれの外形状と「地表面」の交点から「平均地盤高計算領域」を自動入力する際に使用する。その際「計算した領域を現在の平均地盤計算領域と置き換える」とセットで設定する。
*建物計算詳細は、建物形状を「想定建物」(オプションライセンス)で入力した場合の扱いで「建物」で入力した場合には不要です。
❸「OK」ボタンを押下する事で平均地盤面計算がおこなわれ確定する。
7)平均地盤計算結果表記
❶「入力」「レベル、平均地盤面」を選択し「ベンチマーク(BM)、日影平均地盤面」ダイアログボックスを表示すると
❷「ベンチマーク(BM)、日影平均地盤面」ダイアログボックス内の「高さ」の項に前項で計算した平均地盤高が自動で入力されています。
*Exel等他の手法で解析した場合この項に直接入力する事で日影計算に適用されます。
❸「入力」「逆斜線データ」「地盤:設計GL」」で地盤面ダイアログボックス内の平均GL内に計算された内容が表示さる。この例では地面が
3m以内高低差の為、平均地盤面と同じ値が入力されている。
8)「図法」「平均地盤面展開図」で確認する
❶「図法」「平均地盤面展開図」から平均地盤面展開図ダイアログボックスを表記し今回は表示対象を日影平均地盤面のみの指定とすると
9)Excrelファイルで確認する
平均GL計算を行うと同時に平均地盤計算結果はプランフォルダーにaverege.csvが自動保存される。
10)申請図付図で確認する
*この項は5月中旬リリースのVer21で提供されるが修正が入りアップデート版からの利用開始となる為リリース時は利用できない可能性がある事をご了承いただきたい。
おまけ
*緊急事態宣言下のゴールデンウィークゆえおまけで
傾斜した地表面入力し建物外周点高を自動算出した平均GLの算出法を過去記事から添付したい。
地表面入力による平均GLの算出法
用地情報は
場所は、千葉県とする。実際の事例をアレンジしてよりリアルに解説を進めたい。
今回は詳細の操作解説は省略し企画BIMの流れを中心に解説を進めるが御覧の様な屈曲敷地で3方向道路。しかも高低差が敷地内、道路の中心高ともにある。
やや難易度の高い事案だがTP-PLANNERの操作の手順に従い操作を進める事でなんとかなる。
真北、敷地条件の入力から開始し、屈曲し高低差のある道路の入力後、敷地内の高低差は、今回はコンター情報があるのでコンター入力を行い地表面を作成しておく。
屈曲した道路だが道路中心線から3方向道路となり行政との確認の結果東側が最大幅員で7.52m、南側が5.51m、西側が7.38mとしいずれも最小幅が道路幅員となった・・・とする。その結果東側が最大幅員、南側が最小幅員となった。
現況の道路、および敷地内起伏が
この様に再現される。(敷地内の地表面は自動で再現されるが、道路面はモデル作成:念の為)
さて日影規制における平均地盤面、および高さ制限の基準となる地盤面を想定しない事には、計画の進めようがない。ただしそのためには建築物の外形を定める必要がある。
そこでまず敷地外形および真北および諸所の条件から設計者の意図するキープランを作成する。
そのことにより設計イメージが明確になるとともに建物外形が粗々確定する。
その外形と事前に作成した地表面情報から
さらに敷地内が3m以上の高低差があるために2地盤になる。地盤を3m以内ごとに区分する事で3m以内ごとに区分される敷地のそれぞれの地盤面(平均高)が算出される。同時に日影の平均地盤も算出される。
3m以内ごとに地盤を区分すると
それぞれの地盤面が確定する。
敷地内の地表面を作成することにより建物配棟が変わった場合もそれぞれの地盤高は容易に算出される。
今回は高度斜線および3方向道路より高さ制限が厳しいが高度は緩和できないために高度斜線と令第132条を考慮した逆斜線計算を行うと
この様な空間が算出される。階高を設定し等高線を算出すると
敷地北側に面した部分は高度斜線、南側の道路斜線は令第132条の3項の区分になる。
今回も長くなったここらで終了としたい尚、このおまけの記事は
2015年11月28日「傾斜地における企画BIM活用法1」
の一部を転載した。このシリーズで傾斜地における企画BIMの活用法を確認していただけたら幸いです。
楽しい自粛生活をお過ごしください!・・hi
ダルビッシュピンチ!集中して応援しなきゃ。