7月23日土曜日
沖縄の家族からマンゴーが届いた。会社に届いた都合スタッフにお裾分けで残り2個。
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いい形だ。
週末の昨晩、何気にTVを見ていたらNHKアノーザーストリーで高校野球沖縄水産栽監督のエピソードが語られた。
夏の甲子園で2度の準優勝の話など懐かしく思い出した。
その時比嘉は福岡に講座の為出張中で現在のようにスマホでTV観戦できない時代・・電気屋さんのTVの前で応援した事を思い出した。
今回は沖縄つながりの話を語りたい。
今週の朝ドラ「チムドンドン」はウークイがテーマ。ウークイは送り火の事。「お送りする」の意味。 迎え火はウンケーで
「お迎えする」。
13年ほど前の比嘉ブログから
帰省した際のリアル比嘉家旧盆のウンケーからウークイまでの
様子を再現したい。
ウンケーには、には、ウンケージューシー(炊き込みご飯あるいは雑炊)を頂き、3日間は、まるでご先祖が帰ったがごとく食事も3度3度取り替える。
帰ると、お中元配りで、本家などきわめて近い家を訪ね仏壇にお供えする品とお線香を上げる。
線香は平御香(ヒラウコー)といわれる6本を横に繋げた線香を使用する。平御香2枚で12本になり、12支を意味する。
お中元と共に線香をあげる場合は、平御香を割り3本をあげる。3本の意味は天、地、と続き心と言いたい所だが心ではなく
海もしくは竜宮の意味らしい。
![比嘉ブログ]()
ウークイの夜は、ご先祖と夕食を共にし、線香を15本(12支+天、地、海)に加えて、参加できなかったそれぞれの家族の分を加える。
そしてウチカビ(あの世のお金:お金状の型を打った紙:現在では、市販されているが子供の頃は代々使用してきたと思われる木製の銭形の打ち抜き棒を使ったウチカビ作りは私の仕事だった。)を燃やしあの世の暮らしに困らない様に配慮する。
![比嘉ブログ]()
今回の朝ドラ「チムドンドン」は、前回の「ちゅらさん」がハッピーアイランド沖縄がテーマだった事に対して沖縄戦の悲劇も多く語られる。
昨日金曜日の回は子供の頃、母親から聞かされた家族を失った戦争時の話と重なった。
![比嘉ブログ]()
最後にウチカビを軽い食事と共に燃してウウクイが終わる。
13年前の比嘉ブログからだが・・だいぶ若いな~。
比嘉ブログ講座を開始したい。
前回はみなし敷地境界線をCAD変換読み込みする方法を解説した。
この様な事例だが、みなし敷地設定から規制ライン作図までの流れを簡単におさらいすると
① 審査サイドと協議し確定したみなし敷地をTP-PLANNER補助線機能で作図するか通常利用の汎用CADで作図しコピーもしくは切り取りでクリップボードに移動し
②「入力」「規制ライン設定」「みなし敷地」に移動し「貼り付け」で変更設定する。
「計算」「規制ライン計算」規制ライン設定ダイアログ内の
「みなし境界使用」をチェックし計算開始を押下すると任意の
みなし敷地境界線で規制ラインが作図される。
③日影計算で「時刻日影図」「等時間日影」と進めていくとどうやら2か所NGがあるようだ。
今回はNGを回避する方法を逆日影計算と3D日影チャートで解説したい。
1)日影規制NG事例を逆日影計算で特定する方法
①建物外形状を仮想建物に変換する。
建物外形状を仮想建物に変換する事により日影時間に大きく影響する8時枠と16時枠を一致した条件でより具体的に逆日影計算を行う。建物配置図が確定している際の逆日影計算では必須作業となる。
「入力」「仮想建物領域」を選択し「他の入力データを変換して入力します。」アイコンをクリックし建物外形状を仮想建物外形状に変換する。
②逆日影計算を行う。
逆日影計算では「計算手法」の初期値が逆日影チャートに設定されている。
①逆日影チャートはダイアログボックスの設定のままモーダレスで動作し敷地内でドラッグすると上図のように日影規制10mライン上の規制時間3時間の幅が8時側、16時側が表示される。
②各方位線で囲われたダイア状の中はそれぞれの時間幅内に収まる事を意味する為、日影規制の影響を受けないエリアとなる。
*8時方位線から13時方位線までが太陽高度で高さ制限を受ける区域となる。したがってA部分は太陽高度なりにカットする設計者の意図を設定。
*16時方位を超え11時線までBが朝側の太陽高度の影響を受けるエリアとなる。ただしB部に関してはバルコニーゆえ11時の幅でカットする事でも解決可能である事がわかる。
③①、②で逆日影チャートをドラッグしながら変化する可能範囲を確認しながら確定しダイアログボックス内の「計算開始」ボタンを押下する事で日影可能空間が算出される。
*設計者はドラッグする事で刻々と変化する可能空間の最適位置を確定する。
④鳥かご図
円弧部が太陽高度でカットされた事がわかる。
*この鳥かご図は高さ制限を建築物の可能高さ22mで高さ制限している。(鳥かご図ダイアログ内で指定が可能)
⑤ブロック図
このブロック図は階段の高さレベルで階高設定を行いより太陽高度と階段室の可能範囲を明確にする階段部の最下部可能高が18mから、バルコニー部の角は19mから可能になる事がわかる。
⑥精度チェック
逆日影ブロックを表示後「入力」「建物」に移動し
「他の入力データを変換して入力します。」アイコンをクリック
すると逆日影ブロックが建物形状に変換される。
計算モードに移動し時刻日影、等時間日影を行うと
逆日影通りのカットで規制ライン内ギリギリで収まっている事が確認可能になる。
⑦等高線
以上が逆日影計算で可能空間を確認する方法。
今回は建物階高変更が無い事から具体的に
建物形状のどの部分をどのような高さあるいは幅でカットするのかを3D日影チャート図で対処する手法を解説したい。
日影規制NG事例を3D日影チャートで解決する方法
1)NG原因を確認する方法
①指定点日影計算を行う。
指定点日影計算を行うとA側が最大3時間22分で22分NG
B側が3時間7分で7分NGとなる。
②半天空図でNG箇所を確認する。
半天空図は「図法」「天空図」「半天空図」で視点設定で任意の指定点NOを指定する。
A側
階段上部が太陽軌跡と重なり日影時間に影響する事がわかる。
B側
バルコニー側のひさし部が影響する事がわかる。
天空図は日影時間に影響を与える箇所をおおよそ特定する事が目的だ。
より具体的なカット位置および可能高さは3D日影チャートを利用する事が効率的だ。
2)3D日影チャートでNGを解消する手順
①「入力」「建物」に移動し右ボタンメニューで3D日影チャートを表示する。
A側から
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チャートカットダイアログ内のポイント番号を移動し「日照確保算定幅」を「朝側」に設定し階段室のブロックをクリックすると日影規制時間に影響があるブロックの場合、チャートのカット幅が表示される。
さらにブロックで可能高さを水色で数値表示する。
この場合、最低高が18.56m⇒18.5 中間部が同様に丸めて19m 最高部を20mに設定する事で階段室の幅を変更する必要が無い事がわかる。
*参考
ひさしをクリックした際にチャートの赤カット部はひさしに達してない為、その指定ポイントでは日影に影響しない事がわかる。
B側
このNG部は「日照確保参考幅」「夕側」に指定しP7で確認するとひさしの可能高を切断後19.247⇒19m高に変更する事で可能になる。ひさしを切断する為の線分は「補助線転送」ボタンをクリックし補助線化された切断線で建物をカットする。
(3)3Dチャート情報による建物編集
A側
階段部を3D日影チャートで可能とされた高さで階段室のひさし部を傾斜設定した。
B側
ひさし部を選択後、「単線切断」で補助線をクリックしひさし部をカット後高さを3D日影チャートで算出された可能高さ19mに変更する。
さらに本体部も微小だが補助線で切断した。その部の可能高は18.6mだが微小の為削除した。
(4)結果検証
A側2時間58分、2分のクリアランス、B側2時間59分で1分のクリアランスで解決した。これらのクリアランス幅は高さの丸め値により増減する。
3D日影チャートは、日影規制の可能空間を限界まで追求する事が可能になる。ぜひご利用いただきたい。
3D日影チャートは日影規制基礎講座で学習していただくと理論も完璧完璧になるのでご参加頂きたい。
猛暑が続きます。夏休みまであとわずかです頑張りましょう!
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