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Ver23屈曲隣地同一区間自動処理

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 1月28日土曜日、東京は快晴。予想最高気温は6度。

この寒さは沖縄でも15度でさむいさ~の情報が寄せられた。

 先週末あたりから天気予報では雪になるかも?!という事だったが東京の雪は避けられた。雪景色見たさも多少あったが・・。

 冬枯れ桜のとなりのまさに枯れた様相のクヌギの木(栗の木の葉に似ているからつけられたとの説も有り)。枯葉が落ちないので毎年あ~あ枯れてしまったと思わせるのだが春になるとちゃんと芽吹いて復活する。

 

 寒さに極端に弱い比嘉ゆえ、高田馬場ユニ**でヒーテック衣類を買い込み備えた。ユニ**・イイネ。無事風邪をひく事もなく今週の寒波をやりすごす事ができた。

 

 コロナの扱いが5月8日から2類から5類に引き下げられるようだ。・・」やっとだ。なにしろマスクがしんどい。

思えばこの間、講座でお会いした設計者は皆マスク越しゆえ顔の全体を知らない。顔の特徴と名前を関係づけるため、名前の覚えも悪い。マスク解禁後にお会いして怪訝な顔をしてもそういう事情なんでよろしくお願いします。

 

今週の講座から

今年初の対面講座はゼネコン企画設計の3人組。

今回は傾斜地のBM、設計GL、平均GL(地盤面)の設定法からそれによる天空率、日影規制、そして高度斜線の影響を実物件を通じてご理解いただいた。

 昨年の講座以来、皆さんまたたくまに腕をあげていて

TP-PLANNERヘビーユーザー化しているではないか!いいぞ~。雪が心配されたがぶっ飛びで頑張っていただいた。

 天空率講座を開始したい。

TP-PLANNERのリリースを2月20日(3月20日から繰り上がりのリリースです。)に控え今週から数回にわたりVer23による解析法を解説いたい。

 今回は、屈曲隣地の基準線も自動設定される事の解説をHPに掲載する都合比嘉ブログユーザーには先行して発表します。

記述がいつになく丁寧なのは当社ホームページ天空率を極めるなら コミュニケーションシステム - コミュニケーションシステム 建築企画設計CAD TP-PLANNER (com-sys.co.jp)

に掲載する都合です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 Ver22で実現した屈曲隣地の「同一区間」の隣地高さ制限適合建築物の自動発生に加えてVer23では、基準線の自動発生を可能にしました。


 この事により屈曲した隣地境界線の解析法を審査サイドが要求するあらゆる条件に効率的に対応する事が可能になりました。


 屈曲隣地における基準線の設定法は天空率施行以来、公的に明確な記述が無く判然しませんでした。
他方「一隣地方式」利用の広がりに伴いJCBAが提唱した基準線の設定法が広く利用されるようになりました。

 Ver23では、JCBAで提唱された基準線の設定法を「同一区間設定」された屈曲隣地境界線の基準線としても採用する事で自動発生する事を可能にしました。

 

 審査方式により異なる屈曲隣地天空率解析例Ver23
①一隣地方式

一隣地方式は、屈曲隣地天空率における基本的な解析法で隣地境界点間で区分する「敷地区分方式」では解決できない隣地天空率の解析手法です。


TP-PLANNERでは天空率施行直後から隣地天空率の運用を円滑に行う為、「一隣地方式」利用を推奨してまいりました。

 

 以下バージョン23では同一区間設定を行った区間で適合建築物が設定され(Ver22同様)基準線は面する方向ごとに自動発生する機能を付加しました。

 

②面する方向ごとに「同一区間」設定し「敷地区分方式」で解析する。

敷地区分方式は、面する方向事に解析する事が基本の考え方です。上図の様に屈曲した隣地境界線は同一区間設定を行う事で
面するA~Eの5区間それぞれで面する方向に隣地高さ制限適合建築物を作成します。

 Ver23では「自動発生方式詳細」で「隣地窓通過方式」をチェック指定する事により基準線を自動発生します。
上図CD間のように入隅部はCの終点側には「終点側行止」Dの始点側には「始点側行止」「同一区間入隅処理」をチェックする事で同一区間設定されたCD部を入隅角の半分で区分します。

 

②-1出隅部の解析例A、B,E区間

基準線端部から適合建築物を垂直切断する場合、
「基準線」で垂直切断を設定します。
この指定が無い場合、「一隣地方式」同様敷地全体を対象とします。B,Eは従来の単線区域ですが同様に区分されます。いずれを採用するかは事前の確認が必要です。

赤円弧部は垂直切断の指示をした場合の区分法ですが天空率施行直後から慣習的にこのように指定される場合があります。

 

②-2入隅部部の解析例C区間

端部を垂直切断した場合、敷地東側の空地が隣地高さ制限に参入されない為、NGになります。下図参照

 

③-1窓通過方式窓面延長指定により方式が異なる。

天空率表示の項の「天空率窓面」をチェックすると自動発生した「天空窓面」が表示されます。適合建築物は算定位置から眺めた「天空窓面」を通過する範囲が隣地高さ制限適合建築物となります。自動発生時は同一区間の端部を直線で接続します。
算定位置からその窓を通過する事より隣地高さ制限適合建築物の幅が確定します。この方式は、主に東京の行政区で「窓通過方式」を指定された場合に使用します。

 

 ③-2JCBA敷地区分方式

入隅を構成する窓面をそれぞれ延長すると(反対側敷地境界線程度)窓面は広くなりますが入隅角の半分を超えない為に隣地高さ制限適合建築物の形状は変化しません。
この方式は「JCBA敷地区分方式」です。

 

④JCBA「敷地区分方式」

 

JCBA方式は「集団規定の適用事例」で記述されるように入隅角の半分で区分します。


その入隅を構成する境界線が屈曲する場合でも同様の処理法を可能にします。
ただし他端の垂直切断に関しては審査サイドにより対応が異なります。

 

⑤窓通過方式

算定位置ごとに隣地高さ制限建築物が異なる為、TP-PLANNER同様自動処理が可能なソフトを使用しない場合解析が煩雑になります。審査サイドから指定された場合にご利用下さい。

 

⑥まとめ

 今年は、天空率施行20年が経過しました。

道路天空率に関してはJCBA「集団規定の適用事例集」もしくは

JCBA天空率運用の検討 http://www.jcba-net.jp/news/

で仕様が明確に記述されており区分法に関してはTP-PLANNERではその方式に基づき区域区分を行う為、問題になる事はありません。

 一方、隣地天空率に関しましては上記JCBA方式による道路天空率の仕様確定の間、審査間で異なる区分法が先行して行われた為、JCBAでも仕様の明確化が遅れました。

Ver23では、これらの違いを設定変更で審査サイドの考えを反映する事を可能にしました。事前協議で仕様が判然としない場合など協議を円滑に進行する為にもご利用下さい。

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 今週はここまで。寒い日がまだ続くようですが・・・

頑張りましょう!次回までお元気で!

 

比嘉ブログ

 

 


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