2月11日土曜日、本日は昨日の雪から一転して3月上旬の陽気になるらしい。
昨日東京は大雪が予想された。これは通勤時の公園の様子。
小雨まじりの雪が本格的な雪に変わりそうな予感。
・・だったが昼を境に雨に変わり雪をきれいに流し去った。
良かったとしよう。大雪になりそうなら早々に帰らなきゃと
スタッフと話した事も有り皆少なからず早々の帰宅を期待したと思われるが・・雨じゃそうはいかない。
3月13日からのマスクフリーが政府で決定された。
丸3年は長かった。卒業式でマスクフリーに対する想いを聞かれた中3女子が今更マスクを外しても「あなた誰?」と言われそうでと・・高校生も同様だが入学以来の3年間のマスク生活は可哀そう過ぎる。長い人生とはいえ、人生最高に楽しい時季だ。
早めにリカバリーし通常の感性で友達とのお付き合いができるようになっていただきたい。
土砂降りの雨の中帰宅途中の公園には雪のなごりが・・・
今週の講座から始めたい。
木曜日は
当初Web講座の予定から感染者減にともない急遽変更。来社対面の講座となった。
やはり対面が良い。お会いすると先週のZoomの印象と違った。
前回の2方向道路の復習から行止り道路、隣地天空率と頑張っていただいた。次回は日影講座対面でお待ちしてます!。
火曜日は当初2名で参加の予定だったが体調不良につき1名で参加。日影規制の理論の解説が不要なベテランゆえ
用地情報の入力から逆日影、プラン作成で面積表作成まで一気に実践作成しながら行った。次回は天空率を徹底学習の会と決定。お待ちしてます。
天空率講座を開始したい。
前回は、屈曲隣地の天空率解析における処理法「敷地区分方式」の問題点を指摘した。
さらに解決法としてJCBA 市街地部会報告書に記載された
「天空率運用の検討」 http://www.jcba-.jp/news/tenkuritu20100420.pdf
による、面する方向を考慮した隣地高さ制限適合建築物および基準線の作成法を解説した。
この方式を採用する事で任意の面する方向を指定する事により屈曲隣地においても法文に適合した合理的な解析が可能である事を解説した。(詳細は前回を参照して下さい。)
その考え方に準じた解析法を採用したTP-PLANNER Ver23による屈曲隣地の実践的な解説を行いたい。
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1)凹型隣地境界線の場合
①問題点の確認
この事例は、北側中央部で隣地境界線が凹型に屈曲しています。
問題点は、境界点間で区域区分する敷地区分方式で解析した場合、凹部の左右の空地に近接する算定位置でNG になる不合理です。
左右の空地が天空率比較対象に含まれない事です。その結果、計画建築物を凹部の隣地高さ制限内に低く設定しなければならない不合理です。中央部が陥没する非効率な建物です。
「空地を確保しつつ建築物が高層化された場合、天空率比較により「開放度」のチェックも同時になしえると考えられます。」
これが天空率比較の基本的な考え方です。敷地内空地を正しく天空率解析に反映させなければなりません。
このような場合、解決法として一隣地方式による解析法と
面する方向事に同一区間区分する解析法があります。
②一隣地方式設定法から解析まで
1)「入力」「敷地」の項で敷地内を押下し選択します。
2)ダイアログボックス内の「一の隣地自動設定」ボタンを押下すると道路、隅切り以外の隣地境界線の全てが同一区間として設定されます。
3)「入力」「新天空率算定領域」自動計算内「一の隣地」ボタンを押下し寄棟状の隣地高さ制限適合建築物と基準線を自動発生します。
*基準線はTP-SKYでは算定位置を発生する線分の意図から「算定線」と称しています。
4)隣地境界線端部が出隅の場合道路に面する位置まで基準線が延長される為、端部を押下し選択後「Del」キーで削除します。
*端部が入隅の場合、(下図参照)削除せず解析する事で隣地境界線に面する方向に基準線が発生します。
端部削除をしない事例
上図の例ではA端は、出隅部で円弧状に発生した端部を本実践例同様に削除します。C側端部は、円弧状に自動発生した状態で利用します。この様な入隅端の場合、円弧部を削除するとBDに面した基準線が存在しない事になります。加えて審査サイドから端部の切断位置が指定される場合を考慮し自動削除は行いません。ただし出隅部に自動作図された円弧状の基準線は過剰ですので確実に削除する事を推奨します。
5)「計算」プルダウンから「天空率計算」を押下し天空率計算を実行します。
③面する方向事に同一区間区分する解析法
1)面する方向を審査サイドと協議し確定します。
北側に面した区域と西側に面した2区域に区分し解析する手順の解説を行います。
2)「入力」「敷地」の項で面する方向事に同一区間設定を行います。
3)面する方向ごとの屈曲隣地高さ制限適合建築物と基準線の発生。
同一区間設定した隣地境界線に面する方向で区分する場合「入力」「自動発生方式詳細」で「隣地窓通過方式」を選択します。
「隣地窓通過方式」は「敷地」で設定した同一区間を面する方向として同一区間の端部間を直線状に設定した「窓」を通過した適合建築物を作成する手法です。
「OK]ボタンを押下しメインダイアログに戻ります。
4)メインダイアログの自動発生の項目の隣地天空率は「敷地区分」のみが押下し隣地高さ制限適合建築物および基準線を発生します。
*「窓通過方式」を選択すると隣地天空率は「敷地区分」のみが選択可能に限定されます。
「敷地区分」を押下するとそれぞれの面する方向の隣地高さ制限適合建築物および基準線が発生します。
5)「計算」プルダウンから「天空率計算」を押下し天空率計算を実行します。
6)面する方向ごとの区域結果確認
*画面右端の「天空率表示」の「全領域」をOFF設定し、「領域」をチェック後、領域番号を指定し任意の面する区域を指定します。
「図法」「天空率設定チャート図」でダイアログボックスで北側に面する任意のポイント番号(算定位置番号)を指定します。
北側に面した区域
「アイソメ図」を押下後、キーボード→キー等でアングルを指定後右ボタンで「天空率陰線画表示」ボタンを押下することで下図の陰線画が表示されます。
任意の算定位置で「断面図」ボタンを押下すると道路高さ制限内に片流れ状に作成された断面図が確認されます。
西側に面した区域
「アイソメ図」
断面図
7)出隅部を垂直切断しない解析法
西側に面した区域では出隅端部を垂直切断する手法で区分したが結果は北側の端部の算定位置でNGとなりました。
出隅部垂直切断は敷地区分方式では慣習的にそのように区分する事が多いのですが空地部を正しく評価されません。
JCBA 市街地部会報告書に記載された
敷地全体を対象に区分する設定法を解説します。
①窓設定を容易に行えるよう「算定領域」をチェック解除、
「天空率窓面」をチェックする事で窓面が表示されます。
②「延長方向(水平)移動」に設定し窓面移動方向を自動発生した窓面の延長方向の移動を容易にします。
③西側隣地境界線上に発生した「窓面」をドラッグし敷地全体が解析範囲に含まれる位置まで延長します。(本例では上側)
④発生した算定線を選択後ダイアログボックス「算定線設定詳細」をクリックし端部の切断ボックスをOFF設定に「OK」ボタンで確定します。
⑤「敷地区分」ボタンを押下し隣地高さ適合建築物、基準線を自動発生する。
*敷地区分方式の慣習的利用法に準じて初期設定は垂直切断に設定されています。
解析結果
空地が全て天空率比較の対象となりクリアしました。