2月18日土曜日
今日から全国的に春の陽気で明日は東京も20度近くに上昇するらしい。
これは赤梅、桜にはまだ早い。が今年の東京桜開花予想は3月20日で例年より若干早いとの事・・・早くこい♪
その前に3月8日のマスクフリー・・早く来い♪
桜の前にスギ花粉が今日あたりから多くなりそうだ。
マスクのおかげでこの3年間はスギ花粉の影響を最小減に抑えられた。マスクフリーになっても外ではマスク、室内でフリーが4月上旬、スギ花粉が終わる桜満開の頃まで続きそうだ。
今年は久々花見ありかな?
これは白梅。桜の前に紅梅とともに楽しませてくれる。
今週は四国のゼネコンの企画設計者が三名で来社。
まずは木曜日は天空率実践講座。
すでにTP-PLANNERでかなりの数をこなしているのだが効率的な利用法確認の為の来社。天空率模型がわかり良いと気に入っていただいた。社でも作成し新人教育で利用したいとの事。
・・天空図は魚眼レンズに投影された影を天頂方向から眺めた影以外の天(空)の空き率を適合建築物と計画建築物で比較する事だと実感できる。
2日目は朝9時から飛行機の時間に合わせて5時半まで。
手計算で逆日影を行い建物規模を逆算する手法を解説後、
TP-PLANNERによる逆日影計算から3D日影チャートでNGの際に効率的にクリアする手法を解説。最後に敷地内および道路高低差のある事案で平均地盤の計算を行い日影規制、天空率までの入力から解析までの一連の操作および解析法を解説。
フルコースをこなしていただいたので羽田でのビールが美味しい事だろう。・・間に合えば・・
またお会いしましょう。
天空率講座を開始したい今週も屈曲隣地の解説。入隅部を含む場合の近々リリースされるVer23の解説から
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1)屈曲入隅隣地境界線の場合
①問題点の確認
屈曲した隣地境界線の場合、「一隣地方式」で解析する事に問題はありません。
一方、「建築確認の為の基準総則・集団規定の適用事例」で解説される隣地高さ制限適合建築部を解説する項に
(2)特殊な敷地等における適合建築物(隣地斜線)で以下の様に解説されています。
入隅隣地境界線を特殊な敷地として解説しています。
この解説は「敷地区分方式」における入隅部の区分法です。
JCBAでは、「一隣地方式」「敷地区分方式」いずれも可とする為、審査サイドでは、この挿絵にように入隅角の半分で区分する手法を指定する場合があります。
その際の問題点は「敷地区分方式」が隣地境界点間(単一境界線線)で区分する手法ゆえ同一区間設定法が明確に記述されていない事です。
この項では屈曲隣地を JCBA 「市街地部会報告書」図55等に記載された 屈曲隣地を同一区間として解析する手法
に準じた屈曲隣地同一区間設定と入隅角を2等分する手法を解説します。
②屈曲入隅「敷地区分方式」設定から解析まで
1)「入力」「敷地」の項で入隅で2分されるそれぞれ屈曲隣地境界線を同一区間設定します。
A側
A側の隣地境界線を全て押下し選択後ダイアログボックス「同一区間」の項「設定」ボタンを押下し確定します。
B側
B側の全境界線を選択しA側同様に「同一区間」「設定」を押下し同一区間設定を行います。
2)入隅部の行止り設定を行う。
A側
A側同一区間の入隅端部の境界線を押下し選択後「終点側行止り」ボタンを押下し「現在の値を適用」を押下し確定します。
B側
B側入隅部端の境界線を押下し選択後「始点側行止り」ボタンを押下します。
3)面する方向ごとの屈曲隣地高さ制限適合建築物と基準線を発生。
同一区間設定した隣地境界線に面する方向で区分する場合「入力」「新天空率算定領域」でダイアログボックス内の「自動発生方式詳細」押下し「隣地窓通過方式」さらに「同一区間入隅処理」を押下します。
「算定線追加操作」の欄では、算定線の延長方法を指定します。
「端部削除」は端部を自動削除し下段の「敷地基準」を選択すると敷地(隣地境界線端部)から垂直な位置に基準線端部が設定されます。「窓面基準」の場合、入隅部の同一区間の両端部間を接続した「天空率窓面」の端部から垂直な位置に基準線端部が設定されます。
隣地境界端部の屈曲角度により「算定線(基準線)」が不合理に短くなる場合などは「窓面基準」を指定します。
*端部隣地境界線が入隅内側に屈曲する事例
*通常は「敷地基準」を指定します。
「OK]ボタンを押下しメインダイアログに戻ります。
4)メインダイアログの自動発生の項目の「敷地区分」を押下し屈曲入隅隣地高さ制限適合建築物および基準線を発生します。
*「窓通過方式」を選択すると隣地天空率は「敷地区分」のみが選択可能に限定されます。
「敷地区分」を押下するとそれぞれの面する方向の隣地高さ制限適合建築物および基準線が発生します。
5)審査方式により異なる設定
入隅部A同一区間で審査方式により異なる設定法と天空率解析までの操作手順を解説します。
*画面右側「天空率表示」「全領域」をOFF、「領域」をチェック後、「1」領域を選択し入隅部A区間で解説します。
-1「窓通過方式」
この設定法は、天空率施行時東京で利用された東京都方式試案です。東京都公認の方式ではありません。一部行政でこの方式を指定する場合が有りその際にはこの手順で解析します。
窓面の確認
「天空率表示」「天空率窓面」のチェックを行い「算定領域」をOFF設定する事で天空率窓面のみを表示する事が可能です。
同一区間設定された端部間を結線した線分です。
本例で解説する「窓通過方式」は天空率解析時に各算定位置から「天空率窓面」を通過した方位角(視野角)で区分した区域で解析する手法です。
ただし「隣地窓通過方式」で「同一区間入隅処理」指定されている為に入隅角の半分を超えて区分される事はありません。
「算定線詳細設定」で出隅側端部の「垂直切断」の指定を行う。
*この方式の場合、出隅部は基準線端部から垂直方向に区域を区分します。
①前項で自動発生した算定線端部をクリックし選択します。
*同一区間設定の基準線の始点側端部を押下し選択します。
②「算定線詳細設定」ボタンを押下しダイアログボックスを表示します。
③「側面切断」「垂直切断」をチェック後「OK」ボタンを押下し設定終了。
*B同一区間の出隅端、および単線のC区間は両端部に「側面切断」「垂直切断」を設定します。
6)天空率解析
「計算」「天空率解析」「計算開始」で解析します。
A区域検証
「図法」「天空率算定チャート図」でポイントNOを指定し算定位置ごとに区域を検証します。
この区域は隣地境界線が出隅ですので基準線の端部から垂直方向に切断区分されます。
ただし入隅部は入隅角の半分で区分される為、すべての算定位置で同一の形状になります。
③出隅部を垂直切断しない場合
②で解説した「天空率窓面」を延長する操作までは同様です。
その際算定線出隅部は垂直切断の設定はOFF設定されています。
⑤天空率解析
A区域を含む全ての算定位置でクリアを確認。
A区域
C区域
入隅端部を垂直切断しないこの方式はJCBA 「市街地部会報告書」図55等に準じた設定法です。
出隅端部垂直切断による天空率解析
A区域検証
「図法」「天空率算定チャート図」でポイントNOを指定し算定位置ごとに区域を検証します。
算定位置ごとに異なる東京方式試案と異なりJCBA方式の場合全て同一の隣地高さ制限適合建築物が作成されます。
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本日も長くなったここまでとしよう!
次回までお元気で!