12月3日快晴の土曜日。
師走突入、今年も残りわずか・・。比嘉ブログは5回。
11月12日の比嘉ブログで北の丸公園の紅葉も見事だと書いた。が・・雨、はては、雪までふられて取材の時間がとれなかった。昨日金曜日快晴、、ポッコリ時間ができたので3時過ぎに出かけた。この時期冬至より日の入りが早い。(この事は話すと長くなるので省略)4時を超えるとシャッターチャンス無し。東西線に乗り15分、九段下の階段を駆け上がったお濠のあたりは、紅葉も終わった雰囲気。マズイ。
さらに武道館
を超えて北の丸公園の池を目指すと真っ赤な世界がそこに広がっていた。!
これが最後見納めかな・・・。激写した。今年残りの比嘉ブログ花シリーズは激写残をチビチビ紹介する事に決定。
先週土曜日、ブログをアップ後、チェットベイカーの「ブルーに生まれついて」を角川シネマ新宿で見てきた。ジャンキー・・チェットベイカーが密売人にトランぺッターの命ともいえる前歯とあごの骨を折られるシーンから始まる。血をみるのがいやな当方としては困った・・が恋人に支えられながら復活するまでの葛藤はグッとせまるものだがあった。・・ところが再び薬に依存してしまう・・・最後のマイファニーバレンタインがせつない。イーサン・ホークがチェットベイカーに見えてくる熱演、JAZZファンには、50年代の名曲とともに見ごたえのある映画。・・・その直後のASKA騒動・・・これは悲しい。
今週木曜日こんな事もあるもんだという事がおきた。
会社近くで昼飯を食べながら談笑していると背後に人気を感じ、振り向くと30年来の友人。
日本橋勤務の構造設計者ゆえ高田馬場の飯屋で遭遇するわけはないのだが、午後の高田馬場ビジネスマターの前に食事をせんと店の奥まですすんだら比嘉がいたという事らしい。SNSで近況を確認しているだけに近々の活動は承知しているのだが、食事の間、しばし歓談、正月を前に会えてよかった。日本も狭くなったもんだ。ネタ不足のおり社の方にもご一緒にパチリ、ご協力ありがとうございました。
逆日影計算講座を始めよう。毎年天空率講座の合間に日影規制講座のシリーズを入れている。
天空率施行以来、その仕様、運用等の解釈でなにかと注目が天空率にあったが、形態制限・日影規制を正しく理解しない事には適正なボリューム算出ができない。
前回は、既存建物を考慮した逆日影計算を解説した。
既存のツインタワーのまわりに逆日影計算で可能建物を算出した。
先週までの事例では既存の建物が日影規制におさまっていたが今回は既存の建物がすでに日影規制をオーバーしている場合を検証したい。
日影規制施行以前の建物で公共建築物:学校、病院、庁舎などに散見される事例だ。
既存の建物が3時間がNG(赤表示部)で5時間規制もNG(黄色表示).その西側に増築部を検討する場合の対処法を解説したい。
既存でNGの日影規制事案のいわゆる既存不適格の場合、解決策の一つで現状の日影時間を超えない事が条件にされる事がある。現状の等時間線を超えない建物を算出する方法・・・これが今回のテーマ。
まずは既存の建物のみで等時間日影計算を行う。
この等時間線と規制ラインと複合した規制ラインを設定する為には汎用CADの機能で行うがその場合には「ファイル」「エクスポート」でDWG,DXF、JWW等でご自分の慣れたCADで操作する。TP-PLANNERの汎用CAD部はマウス右ボタン(コンテキストメニュー)で「図面レイアウト」を選択すると汎用CADに画面が変わる。
赤で示す規制ラインは既存建物によるNG部を規制線とする為に削除する。そして等時間線の規制ラインより敷地側は本来の規制ラインで規制される為、切断等で区分し結果
既存不適格によるNG部も含めて規制ラインに見立てた5m、10mラインをそれぞれ作成した。レイヤも区分し「ファイル」「エクスポート」でDWG等のファイル形式で保存する。
保存された新しい規制ラインはさらにファイルでインポートでTP-PLANNERに読み込むと本来の規制ラインと既存考慮の規制ラインが重なって表示される為「表示」「項目別表示設定」で規制ライン関連の表示をOFF設定し敷地情報から自動作成される規制ラインをOFF表示する。その事により自動発生した規制ラインの影響を受けない。
そして読み込まれた既存NGを考慮した規制線を「共通データ」「属性線」「追加規制線」に規制時間、受影面高等を割り付ける。
属性線とは線分の法的意味合いを設定する事が可能で今回はCAD編集した規制線に法的意味付けを行う。
規制ラインの場合は5mライン、10mラインを別々に読み込みドラッグで線分を全選択後レイヤを変更するがごとく規制時間、受影面を設定し「現在の値を適用」ボタンで法的属性が設定される。
尚2個目の規制ラインを呼び込む場合は補助線にカットペーストで退避させる事で効率的に設定が可能になる。
さて入力条件はととのった。早速逆日影計算を行いたい。
操作は前回の既存建物考慮の手順と同様に行う。違うのは上図の様に規制ラインが追加規制線に変わっただけだ。
まずは「既存建物考慮」をチェックし「1棟高層」を選択し逆日影チェーとを表示する。この場合タワー状の高層建物をイメージしているわけではなく8時と16時に囲われた内側に太陽高度、時間幅を考慮した可能範囲をイメージしている。「計算開始」ボタンをクリックし解析開始。
結果は
以外とけずられた結果となっている。建物変換し等時間日影を確認すると
既存NGを考慮した規制ラインを超えてない。問題なさそうだが中央部赤枠で示した凹み部が気になる。その可否を検証してみたい、
3階部分の凹み部を追加ブロック埋めて日影計算を行ってみる。その状態で設定した規制ラインを越えなければ可となる。
既存NG考慮の規制ライン上の5時間規制に対して8分オーバーした。半天空図で確認すると
やはり凹みに追加したブロックが15:52分から16:00までの日影となり8分オーバーした事がわかった。凹み有が正解したがって正解値を得られた。
一方、西側の等時間線が余裕がある様だ。上記追加したブロックを削除し再度等時間日影線を確認すると
先ほどのNG箇所はジャスト規制時間5時間を表示している・・・が西側の赤枠部は5時間規制に対して1:51分・・約3時間余裕がある。・・・なぜだろう?
西側に平行にせめて4階部がのらないかと4階高のブロックを追加してみる
結果は
それぞれ3時間19分、5時間14分と規制ラインをそれぞれ超えてNG。つまり西側の等時間線がゆるいのはその部分に建物配置すると北側赤枠部がNGになる為だという事がわかる。
この様な解析法を既存不適格物件の逆日影計算という。
2棟高層と発散規制ラインの効果から始まり既存建物考慮、既存不適格までの逆日影計算を解説してきた。計画時の逆日影計算がいかに有効であるかご理解いただけただろうか?。解析をやりっぱなしにせず疑問がある場合には今回の検証法の様に建物ブロックを追加するなどで確認していただきたい・・逆日影計算機能は天空率同様わが社の自信作です。ぜひご利用頂きたい。
尚、2週ほど前の回に「既存建物逆日影計算」に限りVer16でミスを確認した事をお伝えしたがすでに修正済みで今週アップデート版がリリースされています。お早目にアップデートして下さい。
さて7週にわたり解説を続けてきた逆日影計算シリーズの2016年版はこれで終わりにします。来週から天空率計算の講座に戻ります。相変わらず審査の現場で混乱している様です。事例でじっくり解説します。お楽しみに!
忘年会シーズン突入です。飲みすぎない事、風邪などひきませぬ様ご自愛ください。・・・hi