3月16日土曜日
いつもの春のように桜の前に雪柳が開花。
いよいよ春が近づいてきた。
そして冬の間、楽しませてくれたつわぶきも今シーズン終いのようだ。
これから新芽がでて食べごろを迎えるらしい。頑張れ!
毎年の繰り返しに多少花にも馴染みができてきた。
そろそろタンポポだな。
今週の講座の様子から開始!。
月曜日は
先週に引き続きデべ設計女史3回目の講座。どうやら土日で講座の動画を見ていただいたようだ。・・頑張るな~。実事案で検討を始めており質問がより具体的になってきた。いいぞ!目元だけだが自信のまなこに・・・10秒のセルフ撮影の際、突然の一言「ポーズをピースに変えません?」に反応したのは比嘉のみ・・・やられた。
水曜日は、新チーム設計事務所から3回講座の1回目。
若手も参加の為、日影規制の基礎から開始。手計算の逆日影解析法2種とTP-PLANNERによる解析比較。4人ともに花粉症だが頑張っていただいた。突然の侍ジャパンのポーズの合図に一瞬間に合わずが1名・・・・。次回はばっちり決めていただきたいものだ。2週後になるけど次回も頑張ろう!
そして昨日金曜日はデべ設計女史4回目の講座。
最後の仕上げはプランニンングから柱配置、建具配置でパースまで作成した。侍ジャパンのポーズも決まり卒業です。
実践で頑張れ~。応援してま~す。
これは馬酔木(あせび)
天空率講座を開始します。
今回から数回にわたり下図で示す高低差を含む実践的な事案で天空率解析の入力から確認申請図の作成、検証法に至るまで詳細の解説を行います。
尚、今回の解説は、2019年12月から2020 年1月の比嘉ブログをブラッシュアップして再掲載します。
第2種住居地域で60/200の用地にファミリーマンションを計画した事案で検証します。
日影規制が無い用地とし天空率のみを解析から申請図作成に至るまでを解説します。
プランニングを終了し容積率を確認すると
容積率198.71%で99.35%消化で規模的には良しとしま
す。
TP-PLANNERプランニングツールTP-LIHHTで作成した建物データは、LAND/SKY転送で壁厚、仕上げ厚を考慮した申請用建物データに変換されます。
TP-SKYを起動し「TP-専用データ転送」でTP-LIGHT建物を読み込み後、解説を行います。
この事案の高低差関連は
8m道路右端をBM=0で設定し左端に1m低く傾斜しています。
敷地内の地表面も傾斜しています。設計GL面は、BMから0.1m上側にあり、地表面は道路側0mから建物中央部あたりまで0.8m高まで傾斜しておりそれ以降は、0.8mのフラットです。
敷地内がゆるやかな傾斜になっている事例です。
申請図は、地表面の建物外周の高さから地盤面(平均GL)高を算出します。
申請時の高低差は地盤面基準で作成します。
初日の今回は、上記高低差条件の入力項と敷地の地盤面(平均GL)の算出法そして天空率の解析を行います。
1)道路高低差情報の入力
道路高低差の入力は、道路境界線を選択後、ダイアログボックスの高低差でBMからの高低差を入力し「現在の値を適用」ボタンをクリックし確定します。
2)地盤面、平均GL(敷地の地盤面)計算を行う為にオプションライセンスの指定を行う。
平均地盤面の計算を行う場合は「平均地盤オプション使用」をチェック他Excel等で算出し敷地の地盤面(平均GL)が算出されている場合はチェック不要。今回は、解析を行う為チェックします。
*起動時に「全ライセンス取得」を指定した場合この操作は不要です。
「傾斜地オプション」の項では、設計GL、敷地の地盤面(平均GL)を直接入力する事も可能ですが、今回は、計画建築物の外周高さがわかっている為に平均GL(地盤面)を算出する手法で解説を進めます。
3)「地盤:設計GL入力」
「入力」「敷地:地盤面」⇒「敷地を取り込みます」が表示されます。→
地盤を設定する面を「敷地」形状から自動で取り込み設定する意図です。
この項を行う場合「はい」を選択します。
取り込まれた敷地形状と同形状の地盤面は、敷地内高低差が3m以上ある場合には、3m事に分割する線分を入力し切断する事で3m以ごとに地盤地盤を区分しますが、本例の場合、0m~0.8mで地盤は1ゆえ区分しません「地盤を選択して下さい」に敷地内をクリックし選択します。
①「基準位置変更」ボタンをクリックし道路およびBMの位置により異なる入力パターンを選択する事が可能です。
*敷地がBMより低い場合のパターンは2です。
本例の場合は、パターン1です。
②BM(ベンチマーク)から設計GLの高さを入力します。
*設計GL面がBMから低い場合はマイナスを付加します。
本例では、BMから10cm高い位置にある為+はつけずに0.1mを入力します。
③平均GL(高さ制限においては、「敷地の地盤面」が一般的ですが地表面が3m以内で一の場合、慣例にしたがい日影規制同様「平均GL」と称しています。
*この項は、すでに平均GLが算出されており直接入力する場合は、平均GLを直接入力します。入力してない場合、次項で解説する平均地盤面高の計算を行う事で結果が自動代入されます。
④「設計GL(基準地盤)」とは、3m以上の高低差があり複数地盤がある場合、地盤面間の高さの基準となる地盤を指定します。その事から本例のように地盤面が3m以内で1の場合でも「設計GL(基準地盤)」のチェックは必須としています。
4)敷地の地盤面(平均GL)の算定手順
①「入力」「天空率データ」「斜線平均地盤高計算領域」を選択します。
②平均GLを算出する為の建物外周をクリックし入力します。もしくは、マウスアイコン右となりの「他の入力データを変換して入力します。」(下図参照)ボタンをクリックする事で建物外周形が自動入力されます。
*本例の場合は、建物本体中央部で地盤高が異なる頂点が存在する為、頂点を追加入力する必要があります。
*頂点の追加は、追加する壁面をクリックし選択後「切断」もしくは「頂点の追加削除」機能で頂点を追加します。
*TP-LANDでは、地表面を入力する事が可能でその際地表面と建物外周の頂点と高さを自動代入する機能もあります。今回は、壁面を選択後、直接高さを入力設定します。
外壁線をクリックし「始点」「終点高」を入力します。
高さは、「連動」「独立」ボタンを設定し現況にあった外壁形状を入力する事が可能です。
設定後最後に「現在の値を適用」で設定完了です。
*尚、この時点でBM基準の「平均高」として0.506mの平均高さが算出されています。
③「計算」「平均地盤算定」で計算ダイアログボックス内で
「OK」ボタンをクリックし平均地盤の算定を行います。
④再度「地盤:設計GL入力」に移動し計算代入された平均GL(敷地の地盤面)を確認します。
設計GL(BM+0.1m)から0.406mの平均高さが表示されます。
⑤平均地盤展開図で平均GL算出根拠を確認する。
以上の操作で通常の用地情報の入力(真北:敷地形状:用途地域:建物高さ)に加えてBMからの高低差を考慮した地盤面、道路面の入力が確定しました。
5)天空率計算を行う
①「入力」「新天空率算定領域」で道路高さ適合建築物と算定基準線を自動発生します。
天空率計算を実行する
「計算」「天空率」をクリックし「天空率計算設定」ダイアログから「計算開始」で結果が算出されます。
P8が近接点でもっとも天空率差分が少ない算定位置です。
申請図は近接点のみの三斜求積など詳細資料を作成する事が申請時に要求されます。
②「図法」「天空率算定チャート図」でアイソメ図等で解析結果を確認。
差分が0.056%で安全差分にぎりぎりの状態でクリアーしている事がわかります。
アイソメ図で確認すると
ポイント番号は、近接する8を指定「アイソメ図」でアイソメ図が表示された後、右ボタン(コンテキスト)メニューから「天空率建物陰線画表示」で道路高さ制限を超えた部分が赤表示されます。
敷地の地盤面と道路中心高との高低差から「地盤」が自動設定され今回入力された高低差関連が反映されている事が確認されます。
・・・・・塀の入力を忘れたようですネ。
次回は、効率的な塀の入力方法と塀を配置する事で天空率計算にいかに影響するのかを検証する事から始めます。
次回までお元気で・・・hi.